5.4 リリースノート

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Red Hat Enterprise Linux 5

全アーキテクチャ向けリリースノート

Red Hat Inc.

概要

本文書は、Red Hat Enterprise Linux 5.4 のリリースノートについて説明します。
This document contains the Release Notes for the Red Hat Enterprise Linux 5.4 family of products including:
  • Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform for x86, AMD64/Intel® 64, Itanium Processor Family, System p and System z
  • Red Hat Enterprise Linux 5 Server for x86, AMD64/Intel® 64, Itanium Processor Family, System p and System z
  • Red Hat Enterprise Linux 5 Desktop for x86 and AMD64/Intel®
The Release Notes provide high level coverage of the improvements and additions that have been implemented in Red Hat Enterprise Linux 5.4. For detailed documentation on all changes to Red Hat Enterprise Linux for the 5.4 update, refer to the Technical Notes

1. 仮想化に関する更新

Red Hat Enterprise Linux 5.4 では、x86_64 ベースアーキテクチャの KVM (Kernel-based Virtual Machine) ハイパーバイザが完全サポートされるようになりました。 KVM は Linux カーネルに統合され、安定性や機能性に優れ Red Hat Enterprise Linux のハードウェアサポートを継承する仮想化プラットフォームを提供します。 KVM ハイパーバイザを使用した仮想化は、下記を含む多くのゲストオペレーティングシステムでサポートされています。
  • Red Hat Enterprise Linux 3
  • Red Hat Enterprise Linux 4
  • Red Hat Enterprise Linux 5
  • Windows XP
  • Windows Server 2003
  • Windows Server 2008

重要

Xen ベースの仮想化は完全サポートされますが、Xen ベースの仮想化には別バージョンのカーネルが必要となります。 KVM ハイパーバイザは通常のカーネル (Xen カーネル以外) のみで使用できます。

警告

Xen と KVM を同じシステムにインストールすることはできますが、デフォルトのネットワーク設定が異なります。 1 つのシステムには 1 つのハイパーバイザのみをインストールすることが強く推奨されます。

注記

Xen は Red Hat Enterprise Linux に同梱されるデフォルトのハイパーバイザです。 そのため、Xen ハイパーバイザに合わせてすべてのデフォルトが設定されています。 KVM に合わせてシステムを設定する方法は、仮想化ガイドを参照してください。
KVM を使用して仮想化を行うと、変更を加えなくてもゲストオペレーティングシステムの 32 ビットバージョンと 64 ビットバージョンの両方を実行することができます。 I/O のパフォーマンスを向上させるため、準仮想化ディスクとネットワークドライバも Red Hat Enterprise Linux 5.4 に同梱されています。 KVM サポートの追加にあたり、libvirt ベースのツール (virshvirt-installvirt-manager など) もすべて更新されました。
KVM ハイパーバイザを使用した USB パススルーは、5.4 リリースでは技術プレビューとなっています。
保存や修復、ライブ移行、コアダンプなどの問題が解決したため、技術プレビューだった x86_64 ホストにおける Xen ベースの 32 ビット準仮想化ゲストは、Red Hat Enterprise Linux 5.4 にて完全サポートされるようになりました。
etherboot パッケージが今回の更新に追加され、PXE (プリブート実行環境、Preboot Execution Environment) を使用してゲスト仮想マシンを起動できるようになりました。 このプロセスは OS がロードされる前に発生し、OS が PXE で起動したことを認識しないこともあります。 etherboot のサポートは KVM コンテキストでの使用のみに限定されます。
qemu-kvm ベースの仮想マシンで spice プロトコルをサポートするため、qspice パッケージが Red Hat Enterprise Linux 5.4 に追加されました。 qspice にはクライアントやサーバー、ウェブブラウザのプラグインコンポーネントが含まれていますが、qspice-libs packageqspice サーバーのみが完全サポートされます。 qspice クライアント (qspice パッケージによって提供) と qspice mozilla プラグイン (qspice-mozilla パッケージによって提供) の両方は技術プレビューとして含まれています。 qspice-libs パッケージに含まれている qemu-kvm を併用するサーバー実装は完全サポートされます。 Red Hat Enterprise Linux 5.4 では、spice プロトコルの libvirt はサポートされません。 Red Hat Enterprise Linux 5.4 では、Red Hat Enterprise Virtualization 製品を用いた spice の使用のみがサポート対象となります。

重要

virtio-win コンポーネントは Red Hat Network からのみ入手でき、Red Hat Enterprise Linux 5.4 の補助 CD には含まれていません。 詳細は Red Hat ナレッジベースを参照してください。
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