IBM PowerVC へのインストール


OpenShift Container Platform 4.21

IBM PowerVC に OpenShift Container Platform をインストールする

概要

このドキュメントでは、IBM PowerVC に OpenShift Container Platform をインストールする方法について説明します。

第1章 インストール方法

installer-provisioned infrastructure を使用すれば、IBM PowerVC 上に OpenShift Container Platform をインストールできます。このプロセスでは、インストールプログラムを使用して、クラスターの基盤となるインフラストラクチャーをプロビジョニングします。

1.1. installer-provisioned infrastructure へのクラスターのインストール

OpenShift Container Platform インストールプログラムによってプロビジョニングされた IBM PowerVC インフラストラクチャー上にクラスターをインストールするには、以下のいずれかの方法を使用できます。

カスタマイズを施したクラスターを IBM PowerVC にインストールする: カスタマイズされたクラスターを IBM PowerVC にインストールできます。インストールプログラムは、インストールの段階で一部のカスタマイズを適用できるようにします。インストール後には、 他にも多くのカスタマイズオプションが利用可能です。

第2章 カスタマイズを施した IBM PowerVC へのクラスターのインストール

OpenShift Container Platform バージョン 4.21 では、IBM PowerVC 上にカスタマイズされたクラスターをインストールできます。インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に install-config.yaml でパラメーターを変更します。

2.1. 前提条件

2.2. IBM PowerVC に OpenShift Container Platform をインストールするためのリソースガイドライン

OpenShift Container Platform のインストールをサポートするには、IBM PowerVC に以下のリソースを利用できるだけの空き容量を確保しておくことを推奨します。

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表2.1 IBM PowerVC 上のデフォルトの OpenShift Container Platform クラスターに関する推奨リソース
リソース

サブネット

1

RAM

88 GB

vCPU

22

ボリュームストレージ

275 GB

インスタンス

7

クラスターは、推奨されるリソースよりも少ないリソースで動作する可能性があります。

2.3. インストールプログラムの取得

OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールに使用しているホストにインストールファイルをダウンロードします。

前提条件

  • 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。

手順

  1. Red Hat Hybrid Cloud Console の Cluster Type ページに移動します。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。

    ヒント
  2. ページの Run it yourself セクションからインフラストラクチャープロバイダーを選択します。
  3. OpenShift Installer のドロップダウンメニューからホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーを選択し、Download Installer をクリックします。
  4. ダウンロードしたファイルを、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。

    重要
    • インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。クラスターを削除するには、両方のファイルが必要です。
    • インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
  5. インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
  6. Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。

    ヒント

    Red Hat カスタマーポータル からインストールプログラムを取得することもできます。このページでは、ダウンロードするインストールプログラムのバージョンを指定できます。ただし、このページにアクセスするには、有効なサブスクリプションが必要です。

2.4. インストール設定ファイルの作成

IBM PowerVC にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットがある。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを作成します。

    1. インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。

      $ ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
      • <installation_directory>: <installation_directory> には、インストールプログラムが作成するファイルを保存するディレクトリー名を指定します。

        ディレクトリーを指定する場合:

      • ディレクトリーに execute 権限があることを確認します。この権限は、インストールディレクトリーで Terraform バイナリーを実行するために必要です。
      • 空のディレクトリーを使用します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してください。
    2. プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。

      1. オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。

        注記

        インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

      2. クラスターの記述名を入力します。
  2. install-config.yaml ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細は、「インストール設定パラメーター」のセクションを参照してください。
  3. install-config.yaml ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。

    重要

    install-config.yaml ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。

2.5. クラスターのデプロイ

互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。

重要

インストールプログラムの create cluster コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。

前提条件

  • クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定した。
  • OpenShift Container Platform インストールプログラムおよびクラスターのプルシークレットがある。
  • ホスト上のクラウドプロバイダーアカウントに、クラスターをデプロイするための正しい権限があることを確認した。アカウントの権限が正しくないと、インストールプロセスが失敗し、不足している権限を示すエラーメッセージが表示されます。

手順

  • インストールプログラムが格納されているディレクトリーで、次のコマンドを実行して、クラスターのデプロイメントを初期化します。

    $ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ 
    1
    
        --log-level=info 
    2
    1
    <installation_directory> に、カスタマイズした ./install-config.yaml ファイルの場所を指定します。
    2
    異なるインストールの詳細情報を表示するには、info ではなく、warndebug、または error を指定します。

検証

クラスターのデプロイが正常に完了すると、次のようになります。

  • ターミナルには、Web コンソールへのリンクや kubeadmin ユーザーの認証情報など、クラスターにアクセスするための指示が表示されます。
  • 認証情報は <installation_directory>/.openshift_install.log にも出力されます。
重要

インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

出力例

...
INFO Install complete!
INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "password"
INFO Time elapsed: 36m22s

重要
  • インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー に関するドキュメントを参照してください。
  • 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。

2.6. Linux への OpenShift CLI のインストール

コマンドラインからクラスターを管理し、アプリケーションをデプロイするには、Linux に OpenShift CLI (oc) バイナリーをインストールしてください。

重要

以前のバージョンの oc をインストールした場合、それを使用して OpenShift Container Platform のすべてのコマンドを実行することはできません。

新しいバージョンの oc をダウンロードしてインストールしてください。

手順

  1. Red Hat カスタマーポータルの Download OpenShift Container Platform ページに移動します。
  2. Product Variant リストからアーキテクチャーを選択します。
  3. Version リストから適切なバージョンを選択します。
  4. OpenShift v4.21 Linux Clients のエントリーの横にある 今すぐダウンロード をクリックして、ファイルを保存してください。
  5. アーカイブを展開します。

    $ tar xvf <file>
  6. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに配置します。

    PATH を確認するには、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

検証

  • OpenShift CLI のインストール後に、oc コマンドを使用して利用できます。

    $ oc <command>

2.7. Windows への OpenShift CLI のインストール

コマンドラインからクラスターを管理し、アプリケーションをデプロイするには、Windows に OpenShift CLI (oc) バイナリーをインストールしてください。

重要

以前のバージョンの oc をインストールした場合、それを使用して OpenShift Container Platform のすべてのコマンドを実行することはできません。

新しいバージョンの oc をダウンロードしてインストールしてください。

手順

  1. Red Hat カスタマーポータルの Download OpenShift Container Platform ページに移動します。
  2. Version リストから適切なバージョンを選択します。
  3. OpenShift v4.21 Windows Client の エントリーの横にある 今すぐダウンロード をクリックして、ファイルを保存してください。
  4. ZIP プログラムでアーカイブを展開します。
  5. oc バイナリーを、PATH 環境 変数に含まれるディレクトリーに移動してください。

    PATH 環境変数を確認するには、コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行してください。

    C:\> path

検証

  • OpenShift CLI のインストール後に、oc コマンドを使用して利用できます。

    C:\> oc <command>

2.8. macOS への OpenShift CLI のインストール

コマンドラインからクラスターを管理し、アプリケーションをデプロイするには、macOS に OpenShift CLI (oc) バイナリーをインストールしてください。

重要

以前のバージョンの oc をインストールした場合、それを使用して OpenShift Container Platform のすべてのコマンドを実行することはできません。

新しいバージョンの oc をダウンロードしてインストールしてください。

手順

  1. Red Hat カスタマーポータルの Download OpenShift Container Platform ページに移動します。
  2. Product Variant リストからアーキテクチャーを選択します。
  3. Version リストから適切なバージョンを選択します。
  4. OpenShift v4.21 macOS Clients の エントリーの横にある 今すぐダウンロード をクリックして、ファイルを保存してください。

    注記

    macOS arm64 の場合は、OpenShift v4.21 macOS arm64 Client を選択してください。

  5. アーカイブを展開し、解凍します。
  6. oc バイナリーを PATH 環境 変数で指定したディレクトリーに移動してください。

    PATH 環境変数を確認するには、ターミナルを開いて次のコマンドを実行してください。

    $ echo $PATH

検証

  • oc コマンドを使用してインストールを確認します。

    $ oc <command>

2.9. クラスターステータスの確認

インストール時またはインストール後に OpenShift Container Platform クラスターのステータスを確認することができます。

手順

  1. クラスター環境で、管理者の kubeconfig ファイルをエクスポートします。

    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 
    1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。

    kubeconfig ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターに関する情報が含まれます。

  2. デプロイメント後に作成されたコントロールプレーンおよびコンピュートマシンを表示します。

    $ oc get nodes
  3. クラスターのバージョンを表示します。

    $ oc get clusterversion
  4. Operator のステータスを表示します。

    $ oc get clusteroperator
  5. クラスター内のすべての実行中の Pod を表示します。

    $ oc get pods -A

2.10. CLI の使用によるクラスターへのログイン

デフォルトのシステムユーザーとしてクラスターにログインするには、kubeconfig ファイルをエクスポートしてください。この設定により、CLI は OpenShift Container Platform のインストール時に作成された特定の API サーバーに対して認証を行い、接続できるようになります。

kubeconfig ファイルはクラスター固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、kubeadmin 認証情報をエクスポートします。

    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig

    各項目の説明:

    <installation_directory>
    インストールファイルが格納されているディレクトリーへのパスを指定します。
  2. 次のコマンドを実行し、エクスポートされた設定を使用して oc コマンドを正常に実行できることを確認します。

    $ oc whoami

    出力例

    system:admin

2.11. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス

クラスターの状態やアップデートの成功に関するメトリクスを提供するため、Telemetry サービスにはインターネットアクセスが必要です。接続されると、このサービスはデフォルトで自動的に実行され、クラスターを OpenShift Cluster Manager に登録します。

テレメトリーによって自動的に、または OpenShift Cluster Manager を使用して手動で維持される OpenShift Cluster Manager インベントリーが正しいことを確認したら、subscription watch を使用して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform のサブスクリプションを追跡します。サブスクリプション監視の詳細は、関連情報 セクションの Red Hat のサブスクリプションサービスによって収集および使用されるデータを参照してください。

第3章 IBM PowerVC のインストール設定パラメーター

IBM® Power® Virtualization Center 上に OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターおよびそれをホストするプラットフォームをカスタマイズするためのパラメーターを指定します。install-config.yaml ファイルを作成するときは、コマンドラインを使用して必要なパラメーターの値を指定します。その後、install-config.yaml ファイルを変更して、クラスターをさらにカスタマイズできます。

3.1. IBM PowerVC で使用可能なインストール設定パラメーター

以下の表は、インストールプロセスの一環として設定できる、必須、オプション、および IBM PowerVC 固有のインストール設定パラメーターを示しています。

重要

インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml ファイルで変更することはできません。

3.1.1. 必須設定パラメーター

必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。

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表3.1 必須パラメーター
パラメーター説明
apiVersion:

install-config.yaml コンテンツの API バージョン。現在のバージョンは v1 です。インストールプログラムは、古い API バージョンもサポートしている場合があります。

値: 文字列

baseDomain:

クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、<metadata.name>.<baseDomain> 形式を使用する baseDomainmetadata.name パラメーターの値を組み合わせたものです。

値: example.com などの完全修飾ドメイン名またはサブドメイン名。

metadata:

Kubernetes リソース ObjectMeta。ここからは name パラメーターのみが消費されます。

値: オブジェクト

metadata:
  name:

クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて {{.metadata.name}}.{{.baseDomain}} のサブドメインです。

値: 小文字、ハイフン (-)、およびピリオド (.) からなる文字列 (例: dev)。

platform:

インストールを実行する特定のプラットフォームの設定: awsbaremetalazuregcpibmcloudnutanixopenstackpowervsvsphere、または {}platform.<platform> パラメーターに関する追加情報は、以下の表で特定のプラットフォームを参照してください。

値: オブジェクト

pullSecret:

Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を取得して、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージをダウンロードすることを認証します。

値:

{
   "auths":{
      "cloud.openshift.com":{
         "auth":"b3Blb=",
         "email":"you@example.com"
      },
      "quay.io":{
         "auth":"b3Blb=",
         "email":"you@example.com"
      }
   }
}

3.1.2. IBM PowerVC の追加設定パラメーター

IBM PowerVC のその他の設定パラメーターについては、次の表に記載されています。

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表3.2 追加の IBM PowerVC パラメーター
パラメーター説明
platform:
  powervc:
    cloud:

clouds.yaml ファイル内のクラウドリストから、使用する IBM PowerVC クラウドの名前を指定します。

可能であれば、clouds.yaml ファイルのクラウド設定では、ユーザー名とパスワードの組み合わせではなく、アプリケーションの認証情報を使用します。アプリケーション認証情報を使用すると、ユーザー名とパスワードのローテーションに伴うシークレットの伝達による中断を回避できます。

値: 文字列 (例: MyCloud)。

3.1.3. IBM PowerVC のオプション設定パラメーター

IBM PowerVC のオプション設定パラメーターについては、次の表に説明します。

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表3.3 IBM PowerVC のオプションパラメーター
パラメーター説明
compute:
  platform:
    powervc:
      zones:

IBM PowerVC コンピュートのアベイラビリティーゾーン (マシンをインストールする場所)。このパラメーターが設定されていない場合、インストールプログラムは IBM PowerVC 管理者が設定したデフォルト設定を使用します。

値: 文字列のリスト。例: ["zone-1", "zone-2"]

controlPlane:
  platform:
    powervc:
      zones:

IBM PowerVC コンピュートのアベイラビリティーゾーン (マシンをインストールする場所)。このパラメーターが設定されていない場合、インストールプログラムは IBM PowerVC 管理者が設定したデフォルト設定を使用します。

値: 文字列のリスト。例: ["zone-1", "zone-2"]

platform:
  powervc:
    clusterOSImage:

既存の IBM PowerVC イメージの名前。

値: 既存の IBM PowerVC イメージの名前。たとえば、my-rhcos など。

platform:
  powervc:
    controlPlanePort:
      fixedIPs:

マシンが使用するサブネット。

値: クラスターのインストールで使用するサブネット名または UUID のリスト。

platform:
  powervc:
    controlPlanePort:
      network:

マシンが使用するネットワーク。

値: クラスターのインストールで使用する IBM PowerVC ネットワークの UUID または名前。

platform:
  powervc:
    defaultMachinePlatform:

デフォルトのマシンプールプラットフォームの設定。

値:

{
   "type": "my-compute-template",
}
platform:
  powervc:
    externalDNS:

クラスターインスタンスが DNS 解決に使用する外部 DNS サーバーの IP アドレス。

値: 文字列形式の IP アドレスのリスト。例: ["8.8.8.8", "192.168.1.12"]

platform:
  powervc:
    loadbalancer:

デフォルトの内部ロードバランサーを使用するかどうか。値が UserManaged に設定されている場合、このデフォルトのロードバランサーは無効になり、外部のユーザー管理のロードバランサーを使用するクラスターをデプロイできるようになります。パラメーターが設定されていない場合、または値が OpenShiftManagedDefault の場合、クラスターはデフォルトのロードバランサーを使用します。

値: UserManaged または OpenShiftManagedDefault

platform:
  powervc:
    apiVIPs:

コントロールプレーン API アクセス用に設定した仮想 IP (VIP) アドレス。

値: 文字列形式の IP アドレスのリスト。たとえば、["10.0.0.30"、"10.0.0.31"]

platform:
  powervc:
    ingressVIPs:

クラスター Ingress 用に設定した仮想 IP(仮想 IP) アドレス。

値: 文字列形式の IP アドレスのリスト。たとえば、["10.0.0.32"、"10.0.0.33"]

3.1.4. ネットワーク設定パラメーター

既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張したり、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを設定したりすることができます。

IPv4 アドレスのみがサポートされます。

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表3.4 ネットワークパラメーター
パラメーター説明
networking:

クラスターのネットワークの設定。

値: オブジェクト

注記

インストール後に networking オブジェクトによって指定されたパラメーターを変更することはできません。

networking:
  networkType:

インストールする Red Hat OpenShift Networking ネットワークプラグイン。

値: OVNKubernetesOVNKubernetes は、Linux ネットワークおよび Linux サーバーと Windows サーバーの両方を含むハイブリッドネットワーク用の Container Network Interface (CNI) プラグインです。デフォルトの値は OVNKubernetes です。

networking:
  clusterNetwork:

Pod の IP アドレスブロック。

デフォルト値は 10.128.0.0/14 で、ホストの接頭辞は /23 です。

複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。

値: オブジェクトの配列。以下に例を示します。

networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23
networking:
  clusterNetwork:
    cidr:

networking.clusterNetwork を使用する場合に必須です。IP アドレスブロック。

IPv4 ネットワーク

値: Classless Inter-Domain Routing (CIDR) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックの接頭辞長は 0 から 32 の間になります。

networking:
  clusterNetwork:
    hostPrefix:

それぞれの個別ノードに割り当てるサブネット接頭辞長。たとえば、hostPrefix23 に設定される場合、各ノードに指定の cidr から /23 サブネットが割り当てられます。hostPrefix 値の 23 は、510 (2^(32 - 23) - 2) Pod IP アドレスを提供します。

値: サブネット接頭辞。

デフォルト値は 23 です。

networking:
  serviceNetwork:

サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は 172.30.0.0/16 です。

OVN-Kubernetes ネットワークプラグインは、サービスネットワークに対して単一の IP アドレスブロックのみをサポートします。

値: CIDR 形式の IP アドレスブロックを含む配列。以下に例を示します。

networking:
  serviceNetwork:
   - 172.30.0.0/16
networking:
  machineNetwork:

マシンの IP アドレスブロック。

複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。

値: オブジェクトの配列。以下に例を示します。

networking:
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16
networking:
  machineNetwork:
    cidr:

networking.machineNetwork を使用する場合に必須です。IP アドレスブロック。libvirt と IBM Power® Virtual Server を除くすべてのプラットフォームのデフォルト値は 10.0.0.0/16 です。libvirt の場合、デフォルト値は 192.168.126.0/24 です。IBM Power® Virtual Server の場合、デフォルト値は 192.168.0.0/24 です。

値: CIDR 表記の IP ネットワークブロック。

例: 10.0.0.0/16

注記

優先される NIC が置かれている CIDR に一致する networking.machineNetwork を設定します。

networking:
  ovnKubernetesConfig:
    ipv4:
      internalJoinSubnet:

ovn-kubernetes によって内部的に使用される IPv4 join サブネットを設定します。このサブネットは、ノードネットワークを含め、OpenShift Container Platform が使用している他のサブネットと重複することはできません。サブネットのサイズは、ノード数より大きくする必要があります。インストール後に値を変更することはできません。

値: CIDR 表記の IP ネットワークブロック。デフォルト値は 100.64.0.0/16 です。

3.1.5. オプションの設定パラメーター

オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。

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表3.5 オプションのパラメーター
パラメーター説明
additionalTrustBundle:

ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。このトラストバンドルは、プロキシーが設定されている場合にも使用される可能性があります。

値: 文字列

capabilities:

オプションのコアクラスターコンポーネントのインストールを制御します。オプションのコンポーネントを無効にすることで、OpenShift Container Platform クラスターのフットプリントを削減できます。詳細は、インストール の「クラスター機能ページ」を参照してください。

値: 文字列の配列

capabilities:
  baselineCapabilitySet:

有効にするオプション機能の初期セットを選択します。有効な値は Nonev4.11v4.12vCurrent です。デフォルト値は vCurrent です。

値: 文字列

capabilities:
  additionalEnabledCapabilities:

オプションの機能のセットを、baselineCapabilitySet で指定したものを超えて拡張します。このパラメーターでは複数の機能を指定できます。

値: 文字列の配列

cpuPartitioningMode:

ワークロードパーティション設定を使用して、OpenShift Container Platform サービス、クラスター管理ワークロード、およびインフラストラクチャー Pod を分離し、予約された CPU セットで実行できます。ワークロードパーティショニングを有効にできるのはインストール時のみです。インストール後は無効にできません。このフィールドはワークロードのパーティショニングを有効にしますが、特定の CPU を使用するようにワークロードを設定するわけではありません。詳細は、スケーラビリティとパフォーマンス セクションの ワークロードパーティショニング ページを参照してください。

値: None または AllNodes。デフォルト値は None です。

compute:

コンピュートノードを構成するマシンの設定。

値: MachinePool オブジェクトの配列。

compute:
  architecture:

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は amd64 (デフォルト) です。

値: 文字列

compute:
  hyperthreading:

コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時マルチスレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効化されます。

重要

同時マルチスレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

値: Enabled または Disabled

compute:
  name:

compute を使用する場合に必須です。マシンプールの名前。

値: worker

compute:
  platform:

compute を使用する場合に必須です。このパラメーターを使用して、ワーカーマシンをホストするクラウドプロバイダーを指定します。このパラメーターの値は controlPlane.platform パラメーターの値に一致する必要があります。

値: awsazuregcpibmcloudnutanixopenstackpowervsvsphere、または {}

compute:
  replicas:

プロビジョニングするコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる) の数。

値: 2 以上の正の整数。デフォルト値は 3 です。

featureSet:

機能セットのクラスターを有効にします。機能セットは、デフォルトで有効にされない OpenShift Container Platform 機能のコレクションです。インストール中に機能セットを有効にする方法の詳細は、「機能ゲートの使用による各種機能の有効化」を参照してください。

値: 文字列。TechPreviewNoUpgrade など、有効にする機能セットの名前。

controlPlane:

コントロールプレーンを構成するマシンの設定。

値: MachinePool オブジェクトの配列。

controlPlane:
  architecture:

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は amd64 (デフォルト) です。

値: 文字列

controlPlane:
  architecture:

プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現時点で異種クラスターはサポートされていないため、すべてのプールが同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値はデフォルトの ppc64le です。

値: 文字列

controlPlane:
  hyperthreading:

コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは hyperthreading を有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時マルチスレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効化されます。

重要

同時マルチスレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。

値: Enabled または Disabled

controlPlane:
  name:

controlPlane を使用する場合に必須です。マシンプールの名前。

値: master

controlPlane:
  platform:

controlPlane を使用する場合に必須です。このパラメーターを使用して、コントロールプレーンマシンをホストするクラウドプロバイダーを指定します。このパラメーターの値は compute.platform パラメーターの値に一致する必要があります。

値: awsazuregcpibmcloudnutanixopenstackpowervsvsphere、または {}

controlPlane:
  replicas:

プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。

値: サポートされる値は 3 です。シングルノード OpenShift をデプロイする場合は 1 です。

arbiter:
    name: arbiter

OpenShift Container Platform クラスターでは、アービターノードの名前が必要です。たとえば、arbiter です。

arbiter:
    replicas: 1

replicas パラメーターは、OpenShift Container Platform クラスターのアービターノードの数を設定します。このフィールドを 1 より大きい値に設定することはできません。

credentialsMode:

Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。

注記

すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、認証と認可 コンテンツの「クラウドプロバイダーの認証情報の管理」を参照してください。

値: MintPassthroughManual、または空の文字列 ("")。

fips:

FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは false (無効) です。FIPS モードを有効にすると、OpenShift Container Platform が稼働している Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンで、デフォルトの Kubernetes 暗号化スイートが無視され、代わりに RHCOS が提供する暗号化モジュールが使用されます。

重要

クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL で FIPS モードを設定する方法の詳細は、RHEL から FIPS モードへの切り替え を参照してください。

FIPS モードでブートされた Red Hat Enterprise Linux (RHEL) または Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) を実行する場合、OpenShift Container Platform コアコンポーネントは、x86_64、ppc64le、および s390x アーキテクチャーのみで、FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用します。

重要

Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。

値: false または true

endpoint:
  name: <endpoint_name>
  clusterUseOnly: `true` or `false`

name パラメーターには、Private Service Connect (PSC) エンドポイントの名前が含まれます。

重要

clusterUseOnlyfalse (デフォルト設定) の場合、インストールプログラムは、クラスターをデプロイする VPC と同じ VPC 内にある踏み台ホストから実行する必要があります。

インストールプログラムがパブリック API エンドポイントを使用し、クラスター Operator が API エンドポイントのオーバーライドを使用するようにするには、clusterUseOnly を true に設定します。インストールプログラムとクラスター Operator の両方で API エンドポイントのオーバーライドを使用したい場合は、たとえば、クラスターをデプロイする VPC と同じ VPC 内の踏み台ホストからインストールプログラムを実行する場合、clusterUseOnlyfalse に設定します。このパラメーターはオプションであり、デフォルト値は false です。

値: 文字列またはブール値

imageContentSources:

release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。

値: オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、source およびオプションで mirrors が含まれます。

imageContentSources:
  source:

imageContentSources を使用する場合に必須です。ユーザーが参照するリポジトリーを指定します (例: イメージプル仕様)。

値: 文字列

imageContentSources:
  mirrors:

同じイメージが含まれている可能性があるリポジトリーを 1 つ以上指定します。

値: 文字列の配列

publish:

Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。

値:内部 または 外部。デフォルト値は External です。

このパラメーターを Internal に設定することは、クラウド以外のプラットフォームではサポートされません。

重要

フィールドの値が Internal に設定されている場合、クラスターが機能しなくなります。詳細は、BZ#1953035 を参照してください。

sshKey:

クラスターマシンへのアクセスを認証するための SSH キー。

注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

値: たとえば、sshKey: ssh-ed25519 AAAA.. です。

第4章 IBM PowerVC 上のクラスターをアンインストールする

インストールプログラムを使用して、IBM PowerVC にデプロイしたクラスターを削除できます。

4.1. installer-provisioned infrastructure を使用するクラスターの削除

クラウドプラットフォームからプロビジョニングした installer-provisioned infrastructure を使用するクラスターを削除できます。

注記

アンインストール後、特に user-provisioned infrastructure クラスターの場合、適切に削除されなかったリソースがないかクラウドプロバイダーを確認してください。インストールプログラムがリソースを作成しなかったか、リソースにアクセスできなかったために、一部のリソースが存在する可能性があります。

前提条件

  • クラスターをデプロイするために使用したインストールプログラムのコピーがある。
  • クラスター作成時にインストールプログラムが生成したファイルがあります。

手順

  1. クラスターのインストールに使用したコンピューターのインストールプログラムがあるディレクトリーから、次のコマンドを実行します。

    $ ./openshift-install destroy cluster \
    --dir <installation_directory> --log-level info

    各項目の説明:

    <installation_directory>
    インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定してください。
    --log-level info

    異なる詳細情報を表示するには、info ではなく、warndebug、または error を指定します。

    注記

    クラスターのクラスター定義ファイルが含まれるディレクトリーを指定する必要があります。クラスターを削除するには、インストールプログラムでこのディレクトリーにある metadata.json ファイルが必要になります。

  2. オプション: <installation_directory> ディレクトリーおよび OpenShift Container Platform インストールプログラムを削除します。
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