7.2. エラーログ参照
Directory Server のエラーは、Directory Server のトランザクションおよび操作のメッセージを記録します。これは、失敗した操作のエラーメッセージである可能性がありますが、サーバー起動メッセージ、ログイン、ディレクトリーや接続情報など、Directory Server および LDAP タスクのプロセスに関する一般的な情報が含まれます。
7.2.1. エラーログレベル
エラーログは、さまざまな処理 の詳細 を記録でき、エラーロギングが有効になっているタイプに応じて、さまざまな種類の 情報を記録できます。
ロギングレベルは nsslapd-errorlog-level(エラーログレベル) 設定属性に設定されます。デフォルトのログレベルは 16384 で、LDAP の結果コードや起動メッセージなどの重要なエラーメッセージと標準のログメッセージが含まれます。アクセスログと同様に、エラーロギングレベルは加算されます。レプリケーションロギング(8192)とプラグインロギングの両方を有効にするには、ログレベルを 73728 (8192 + 65536)に設定します。
注記
ハイレベルのデバッグロギングを有効にすると、サーバーのパフォーマンスが大幅に低下する可能性があります。レプリケーション(8192)などのデバッグログレベルは、トラブルシューティング用にのみ有効にされ、日常的な操作には有効になりません。
設定 | コンソール名 | 説明 |
---|---|---|
1 | 関数呼び出しの追跡 | サーバーに入る際にメッセージをログに記録し、関数を終了します。 |
2 | パケット処理 | サーバーによって処理されるパケットのデバッグ情報をログに記録します。 |
4 | ヘビートレース出力 | サーバーが機能に入り、これを終了すると、追加のデバッグメッセージと共にログを記録します。 |
8 | 接続管理 | SASL バインドに使用される接続メソッドなど、現在の接続ステータスをログに記録します。 |
16 | 送信/受信パケット | サーバーが送受信するパケット数を出力します。 |
32 | 検索フィルター処理 | 検索操作によって呼び出されるすべての関数をログに記録します。 |
64 | 設定ファイルの処理 | サーバーの起動時に、サーバー(行ごとに行)で使用される any .conf 設定ファイルを出力します。デフォルトでは、slapd-collations.conf のみが利用でき、処理されます。 |
128 | アクセス制御リストの処理 | |
2048 | ログエントリーの解析 | デバッグ情報の解析中のログスキーマ。 |
4096 | ハウスキーピング | ハウスキーピングスレッドのデバッグ。 |
8192 | レプリケーション | レプリケーションの問題のデバッグを行う上で重要な更新およびエラーを含む、レプリケーション関連の操作の詳細情報をログに記録します。 |
16384 | デフォルト | 重大なエラーや、サーバー起動メッセージなどのエラーログに常に書き込まれるデフォルトのロギングレベル。このレベルのメッセージは、ログレベルの設定に関係なく、常にエラーログに含まれます。 |
32768 | エントリーキャッシュ | データベースエントリーキャッシュのデバッグ。 |
65536 | プラグイン | サーバープラグインが slapi-log-error を呼び出す際にログファイルにエントリーを書き込みます。そのため、サーバープラグインのデバッグに使用されます。 |
262144 | アクセス制御の概要 | は、サーバーへのアクセスに関する情報をまとめています。レベル 128 よりも詳細な詳細度が少なくなります。この値は、アクセス制御処理の概要が必要な場合に推奨されます。非常に詳細な処理メッセージには 128 を使用します。 |