4.3.7. ボリュームグループからの物理ボリュームの削除
ボリュームグループから未使用の物理ボリュームを削除するには、
vgreduce
コマンドを使用します。vgreduce
コマンドは、1 つまたは複数の空の物理ボリュームを削除することにより、ボリュームグループの容量を縮小します。これによって、物理ボリュームが解放され、異なるボリュームグループで使用したり、システムから削除できるようになります。
ボリュームグループから物理ボリュームを削除する前に、
pvdisplay
コマンドを使用して、その物理ボリュームが論理ボリュームによって使用されていないことを確認することができます。
# pvdisplay /dev/hda1
-- Physical volume ---
PV Name /dev/hda1
VG Name myvg
PV Size 1.95 GB / NOT usable 4 MB [LVM: 122 KB]
PV# 1
PV Status available
Allocatable yes (but full)
Cur LV 1
PE Size (KByte) 4096
Total PE 499
Free PE 0
Allocated PE 499
PV UUID Sd44tK-9IRw-SrMC-MOkn-76iP-iftz-OVSen7
物理ボリュームがまだ使用されている場合、
pvmove
コマンドを使用して、データを別の物理ボリュームに移行する必要があります。その後に、vgreduce
コマンドを使用してその物理ボリュームを削除します。
以下のコマンドは、物理ボリューム
/dev/hda1
をボリュームグループ my_volume_group
から取り除きます。
# vgreduce my_volume_group /dev/hda1
論理ボリュームに障害のある物理ボリュームが含まれる場合、その論理ボリュームを使用することはできません。見つからない物理ボリュームをボリュームグループから削除するには、見つからない物理ボリュームに論理ボリュームが割り当てられていない場合、
vgreduce
コマンドの --removemissing
パラメーターを使用することができます。