第5章 仮想化パッケージのインストール
仮想化を使用する前に、コンピューターに仮想化パッケージをインストールする必要があります。仮想化パッケージは、ホストのインストールシーケンス時またはホストのインストール後に Subscription Manager でインストールできます。
KVM ハイパーバイザーは、
kvm
カーネルモジュールとともにデフォルトの Red Hat Enterprise Linux カーネルを使用します。
5.1. 仮想化ホストインストールの設定
本セクションでは、Red Hat Enterprise Linux の新規インストールの一部として仮想化ツールと仮想化パッケージをインストールする方法を説明します。
注記
『Red Hat Enterprise Linux インストールガイド』 では、Red Hat Enterprise Linux のインストールについて詳しく説明します。
手順5.1 仮想化パッケージグループのインストール
Red Hat Enterprise Linux 6 インストールプログラムを起動します。
Red Hat Enterprise Linux インストール CD-ROM、DVD、または PXE から、インタラクティブな Red Hat Enterprise Linux 6 インストールを開始します。パッケージ選択までインストールを続行する
パッケージ選択のステップまで他の手順を完了します。図5.1 Red Hat Enterprise Linux パッケージ選択画面
Virtualization Host server ロールを選択して、ゲスト仮想マシンのプラットフォームをインストールします。または、続行する前に Customize Now ラジオボタンが選択されていることを確認して、個々のパッケージを指定してください。仮想 化 パッケージグループの選択
これにより、インストール用に qemu-kvm エミュレーター、virt-manager、libvirt、および virt-viewer を選択します。図5.2 Red Hat Enterprise Linux パッケージ選択画面
注記後でグラフィカルユーザーインターフェイス(virt-manager)で仮想マシンを作成する場合は、General Purpose Desktop
パッケージグループも選択する必要があります。パッケージのカスタマイズ(必要な場合)
他の仮想化パッケージが必要な場合は、仮想化グループをカスタマイズします。図5.3 Red Hat Enterprise Linux パッケージ選択画面
Close ボタンをクリックし、Next ボタンをクリックしてインストールを続行します。
インストールが完了したら、システムを再起動します。
重要
仮想化パッケージの更新を受け取るには、有効な仮想化資格が必要です。
キックスタートファイルを使用した KVM パッケージのインストール
キックスタートファイルを使用すると、ユーザーが各ホストシステムを手動でインストールすることなく、大規模な自動インストールが可能になります。本セクションでは、キックスタートファイルを作成して使用し、仮想化パッケージを使用して Red Hat Enterprise Linux をインストールする方法を説明します。
キックスタートファイルの
%packages
セクションで、以下のパッケージグループを追加します。
@virtualization @virtualization-client @virtualization-platform @virtualization-tools
キックスタートファイルの詳細は、『Red Hat Enterprise Linux インストールガイド』 を参照してください。