1.4. ワイヤレス規制ドメインの設定


Red Hat Enterprise Linux では、crda パッケージに、特定地区のワイヤレス規制ルールをカーネルに提供する Central Regulatory Domain Agent が含まれています。これは特定の udev スクリプトで使用するもので、udev スクリプトをデバッグする場合以外は手動で実行しないでください。カーネルは、新しい規制ドメインの変更にあたり、udev イベントを送信することで crda を実行します。規制ドメインの変更は、Linux ワイヤレスサブシステム (IEEE-802.11) により起こります。このサブシステムは、regregation .bin ファイルを使用して規制データベース情報を維持します。
setregdomain ユーティリティーは、システムの規制ドメインを設定します。Setregdomain は引数を取らず、通常は管理者が手動で呼び出すのではなく、udev などのシステムスクリプトを介して呼び出されます。国コードの検索に失敗した場合、システム管理者は /etc/sysconfig/regdomain ファイルで COUNTRY 環境変数を定義できます。
規制ドメインの詳細は、次の man ページを参照してください。
  • setregdomain (1) man ページ:国コードに基づいて規制ドメインを設定します。
  • crda (8) man ページ - 特定の ISO または IEC 3166 alpha2 のワイヤレス規制ドメインをカーネルに送信します。
  • regulatory.bin (5) man ページ - Linux ワイヤレス規制データベースを表示します。
  • man ページの iw (8) - ワイヤレスデバイスおよびその設定を表示または操作します。
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