第18章 同時バージョン管理システム
CVS (Concurrent Versioning System) は、リビジョン管理システムです。これは、複数のユーザーが通常アクセスする一元管理ファイルセットへの変更を監視して追跡するために使用されます。これは、プログラマーがソースコードリポジトリーを管理するために一般的に使用され、オープンソースの開発者により広く使用されています。
Red Hat Enterprise Linux では、cvs により CVS が提供されます。以下のコマンドを実行して、cvs パッケージがインストールされているかどうかを確認します。
~]$ rpm -q cvs
package cvs is not installed
パッケージがインストールされておらず、CVS を使用する場合は、
yum
ユーティリティーを使って root でインストールします。
~]# yum install cvs
18.1. CVS と SELinux
cvs
デーモンは、cvs_t
のタイプにラベルを付けて実行します。Red Hat Enterprise Linux におけるデフォルトでは、CVS は特定のディレクトリーの読み取りと書き込みのみを許可されています。ラベル cvs_data_t
は、cvs
が読み取りおよび書き込みを行う領域を定義します。SELinux で CVS を使用する場合は、クライアントが CVS データ用に予約された領域に完全アクセスするために、正しいラベルの割り当てが必須となります。