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11.3.4.3. Permissive ドメインの拒否

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SYSCALL メッセージは、Permissive ドメインでは異なります。以下は、Apache HTTP サーバーによる AVC の拒否 (および関連するシステムコール) の例になります。
type=AVC msg=audit(1226882736.442:86): avc:  denied  { getattr } for  pid=2427 comm="httpd" path="/var/www/html/file1" dev=dm-0 ino=284133 scontext=unconfined_u:system_r:httpd_t:s0 tcontext=unconfined_u:object_r:samba_share_t:s0 tclass=file

type=SYSCALL msg=audit(1226882736.442:86): arch=40000003 syscall=196 success=no exit=-13 a0=b9a1e198 a1=bfc2921c a2=54dff4 a3=2008171 items=0 ppid=2425 pid=2427 auid=502 uid=48 gid=48 euid=48 suid=48 fsuid=48 egid=48 sgid=48 fsgid=48 tty=(none) ses=4 comm="httpd" exe="/usr/sbin/httpd" subj=unconfined_u:system_r:httpd_t:s0 key=(null)
既定では、httpd_t ドメインは Permissive ではありません。また、このようなアクションは拒否され、SYSCALL メッセージには success=no が含まれます。以下は、同じ状況での AVC による拒否の例になります。ただし、semanage permissive -a httpd_t コマンドを実行して、httpd_t ドメインを Permissive にします。
type=AVC msg=audit(1226882925.714:136): avc:  denied  { read } for  pid=2512 comm="httpd" name="file1" dev=dm-0 ino=284133 scontext=unconfined_u:system_r:httpd_t:s0 tcontext=unconfined_u:object_r:samba_share_t:s0 tclass=file

type=SYSCALL msg=audit(1226882925.714:136): arch=40000003 syscall=5 success=yes exit=11 a0=b962a1e8 a1=8000 a2=0 a3=8000 items=0 ppid=2511 pid=2512 auid=502 uid=48 gid=48 euid=48 suid=48 fsuid=48 egid=48 sgid=48 fsgid=48 tty=(none) ses=4 comm="httpd" exe="/usr/sbin/httpd" subj=unconfined_u:system_r:httpd_t:s0 key=(null)
AVC 拒否が記録されましたが、SYSCALL メッセージの success=yes に示されるように、アクセスは拒否されませんでした。
Permissive ドメインの詳細は、Dan Walsh のブログエントリー "Permissive Domains" を参照してください。
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