A.13. libvirt を使用して外部スナップショットを作成するための回避策
KVM ゲストのスナップショットには、以下の 2 つのクラスがあります。
- Internal snapshots は qcow2 ファイルに完全に含まれ、libvirt で完全に対応しているため、スナップショットの作成、削除、および復帰が可能になります。これは、特にオプションが指定されていない場合に、スナップショットの作成時に libvirt が使用するデフォルトの設定です。このファイルタイプは、スナップショットの作成に他のタイプよりも若干時間がかかります。また、qcow2 ディスクが必要という欠点があります。重要内部スナップショットは積極的に開発されていないため、Red Hat では使用を推奨していません。
- 外部スナップショット は、任意のタイプの元のディスクイメージと連携し、ゲストのダウンタイムなしに取得でき、より安定し、信頼性も高いです。このため、KVM ゲスト仮想マシンでは外部スナップショットの使用が推奨されます。ただし、外部スナップショットは現在、Red Hat Enterprise Linux 7 には完全に実装されておらず、virt-manager を使用する際には利用できません。外部スナップショットを作成するには、
--diskspec vda,snapshot=external
オプションを指定して、snapshot-create-as を使用するか、スナップショットの XML ファイルで次の disk 行を使用します。<disk name=’vda’ snapshot=’external’> <source file=’/path/to,new’/> </disk>
現時点では、libvirt が作成できるものの、それ以上操作を行うことができないため、外部スナップショットは一方向操作となります。回避策は、libvirt アップストリームページで 説明されています。