22.2. remote-viewer
remote-viewer
は、SPICE および VNC に対応するシンプルなリモートデスクトップディスプレイクライアントです。これは、機能のほとんどと制限を virt-viewer と共有します。
ただし、virt-viewer とは異なり、remote-viewer では、リモートゲストディスプレイに接続するのに libvirt が必要ありません。このため、remote-viewer は、たとえば、libvirt と対話したり SSH 接続を使用したりするためのパーミッションを提供しないリモートホスト上の仮想マシンに接続するために使用できます。
remote-viewer
ユーティリティーをインストールするには、以下を実行します。
# yum install virt-viewer
Syntax
remote-viewer コマンドラインの基本的な構文は次のようになります。
# remote-viewer [OPTIONS] {guest-name|id|uuid}
remote-viewer で使用できるオプションのリストは、man ページの remote-viewer を参照してください。
ゲスト仮想マシンへの接続
オプションを付けずに使用すると、remote-viewer は、ローカルシステムのデフォルトの URI で接続できるゲストのリストを表示します。
remote-viewer を使用して特定のゲストに接続するには、VNC/SPICE URI を使用します。URI の取得方法は、「グラフィック表示への接続の URI の表示」 を参照してください。
例22.3 SPICE を使用したゲストディスプレイへの接続
以下を使用して、SPICE 通信にポート 5900 を使用する "testguest" と呼ばれるマシンの SPICE サーバーに接続します。
# remote-viewer spice://testguest:5900
例22.4 VNC を使用したゲストディスプレイへの接続
以下を使用して、VNC 通信にポート 5900 を使用する
testguest2
と呼ばれるマシンの VNC サーバーに接続します。
# remote-viewer vnc://testguest2:5900
インターフェイス
デフォルトでは、remote-viewer インターフェイスは、ゲストと対話するための基本的なツールのみを提供します。
図22.2 サンプルの remote-viewer インターフェイス