16.5. デバイスのアドレスの設定


多くのデバイスには、ゲスト仮想マシンに提示される仮想バス上のデバイスの場所を説明するのに使用されるオプションの <address> サブ要素があります。アドレス (またはアドレス内の任意の属性) が入力で省略されると、libvirt は適切なアドレスを生成します。レイアウトをさらに制御する必要がある場合は明示的なアドレスが必要になります。<address> 要素を含むドメイン XML デバイスの例は、図16.9「PCI デバイスの割り当ての XML 例」 を参照してください。
各アドレスには、デバイスが稼働しているバスを説明する必須の属性 type があります。特定のデバイスに使用するアドレスの選択は、デバイスやゲスト仮想マシンのアーキテクチャーによって一部が制約されます。たとえば、<disk> デバイスは type='drive' を使用し、<console> デバイスは i686 または x86_64 ゲスト仮想マシンアーキテクチャー で type='pci' を使用します。各アドレスタイプには、表に記載されているように、バス上のどこにデバイスを配置するかを制御するオプションの属性がさらにあります。
表16.1 サポートされているデバイスのアドレスタイプ
アドレスの種類 説明
type='pci' PCI アドレスには、以下の追加属性があります。
  • ドメイン (2 バイトの 16 進数の整数で、現在 qemu で使用されていません)
  • bus (0 から 0xff までの 16 進数の値)
  • slot (0x0 から 0x1f までの 16 進数の値)
  • 関数 (0 から 7 までの値)
  • PCI 制御レジスターの特定のスロット/機能の多機能ビットをオンにする多機能コントロールは、デフォルトではオフに設定されていますが、複数の機能が使用されるスロットの機能 0 ではオンに設定する必要があります。
type='drive' ドライブアドレスには、以下の追加属性があります。
  • コントローラー (2 桁のコントローラー番号)
  • バス (2 桁のバス番号)
  • ターゲット (2 桁のバス番号)
  • ユニット (バス上の 2 桁のユニット番号)
type='virtio-serial' 各 virtio-serial アドレスには、以下の追加属性があります。
  • コントローラー (2 桁のコントローラー番号)
  • バス (2 桁のバス番号)
  • スロット (バス内の 2 桁のスロット)
type='ccid' スマートカード用の CCID アドレスには、以下の追加属性があります。
  • バス (2 桁のバス番号)
  • スロット属性 (バス内の 2 桁のスロット)
type='usb' USB アドレスには、以下の追加属性があります。
  • bus (0 から 0xfff までの 16 進数の値)
  • ポート (1.2 または 2.1.3.1 などの最大 4 オクテットのドット表記)
type='isa' ISA アドレスには、以下の追加属性があります。
  • iobase
  • irq
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