21.5. その他のコマンド
本セクションでは、guestfish を使用してゲスト仮想マシンのディスクイメージを表示および編集するのと同等の、簡単なツールを説明します。
- virt-cat は、guestfish download コマンドに似ています。ゲスト仮想マシンに 1 つのファイルをダウンロードして表示します。以下に例を示します。
# virt-cat RHEL3 /etc/ntp.conf | grep ^server server 127.127.1.0 # local clock
- virt-edit は guestfish edit コマンドと似ています。これを使用すると、ゲスト仮想マシン内の 1 つのファイルを対話形式で編集できます。たとえば、Linux ベースのゲスト仮想マシンで、起動しない
grub.conf
ファイルを修正する必要がある場合があります。# virt-edit LinuxGuest /boot/grub/grub.conf
virt-edit には別のモードがあり、このモードを使用すると、1 つのファイルにシンプルな非対話的な変更を加えることができます。これには、-e オプションが使用されます。たとえば、次のコマンドは、Linux ゲスト仮想マシンの root パスワードを、パスワードを持たないように変更します。# virt-edit LinuxGuest /etc/passwd -e 's/^root:.*?:/root::/'
- virt-ls は guestfish の ls コマンド、ll コマンド、および find コマンドに似ています。これは、ディレクトリーを (再帰的に) リスト表示するために使用されます。たとえば、以下のコマンドは、Linux ゲスト仮想マシンの /home 配下にファイルとディレクトリーを再帰的にリスト表示します。
# virt-ls -R LinuxGuest /home/ | less