8.2. Red Hat Enterprise Linux ゲストに必要な時間管理パラメーター
特定の Red Hat Enterprise Linux ゲスト仮想マシンでは、システム時間を正しく同期させるために追加のカーネルパラメーターが必要です。このパラメーターは、ゲスト仮想マシンの
/etc/grub2.cfg
ファイルの /kernel
行の末尾に追加することで設定できます。
注記
Red Hat Enterprise Linux 5.5 以降、Red Hat Enterprise Linux 6.0 以降、および Red Hat Enterprise Linux 7 では、kvm-clock がデフォルトのクロックソースとして使用されます。kvm-clock を実行するとカーネルパラメーターを追加する必要がなくなるため、Red Hat では推奨しています。
以下の表は、Red Hat Enterprise Linux のバージョンと、指定したシステムで必要なパラメーターを一覧表示しています。
Red Hat Enterprise Linux のバージョン | ゲストカーネルの追加パラメーター |
---|---|
7.0 以降 (AMD64 および Intel 64 システム、kvm-clock 使用) | 追加のパラメーターは必要ありません。 |
6.1 以降 (AMD64 および Intel 64 システム、kvm-clock 使用) | 追加のパラメーターは必要ありません。 |
6.0 (AMD64 および Intel 64 システム、kvm-clock 使用) | 追加のパラメーターは必要ありません。 |
6.0 (AMD64 および Intel 64 システム、kvm-clock 使用せず) | notsc lpj=n |
注記
lpj
パラメーターでは、ゲスト仮想マシンを実行している特定の CPU の jiffy あたりのループ数 値と同じ数値が必要です。この値がわからない場合は、lpj
パラメーターを設定しないでください。