12.2. 設定
次の手順に従って、ネストされた仮想化を有効にし、設定し、起動します。
- 有効: この機能はデフォルトで無効になっています。これを有効にするには、L0 ホストの物理マシンで次の手順を使用します。Intel の場合:
- ネストされた仮想化がホストシステムで利用可能であるかどうかを確認します。
$ cat /sys/module/kvm_intel/parameters/nested
このコマンドがY
または1
を返すと、機能が有効になります。コマンドが0
またはN
を返す場合は、手順 ii および iii を使用します。 kvm_intel
モジュールをアンロードします。# modprobe -r kvm_intel
- ネスト機能をアクティブにします。
# modprobe kvm_intel nested=1
- ネスト機能は、L0 ホストの次回起動時まで有効になります。永続的に有効にするには、以下の行を
/etc/modprobe.d/kvm.conf
ファイルに追加します。options kvm_intel nested=1
AMD の場合:- ネストされた仮想化がシステムで利用可能であるかどうかを確認します。
$ cat /sys/module/kvm_amd/parameters/nested
このコマンドがY
または1
を返すと、機能が有効になります。コマンドが0
またはN
を返す場合は、手順 ii および iii を使用します。 kvm_amd
モジュールをアンロードします。# modprobe -r kvm_amd
- ネスト機能をアクティブにします。
# modprobe kvm_amd nested=1
- ネスト機能は、L0 ホストの次回起動時まで有効になります。永続的に有効にするには、以下の行を
/etc/modprobe.d/kvm.conf
ファイルに追加します。options kvm_amd nested=1
- 以下のいずれかの方法で、ネストした仮想化用に L1 仮想マシンを設定します。
- virt-manager
- 目的のゲストの GUI を開き、Show Virtual Hardware Details アイコンをクリックします。
- Processor メニューを選択し、Configuration セクションで、Model フィールドに
host-passthrough
と入力し (ドロップダウン選択を使用しません)、Apply をクリックします。
[D]
- ドメイン XML
- ゲストのドメイン XML ファイルに、次の行を追加します。
<cpu mode='host-passthrough'/>
ゲストの XML 設定ファイルに<cpu>
要素がすでに含まれる場合は、これを書き直してください。
- ネストされた仮想化の使用を開始するするには、L1 ゲスト内に L2 ゲストをインストールします。これには、L1 ゲストのインストールと同じ手順に従います。詳細は 3章仮想マシンの作成 を参照してください。