20.3. network RHEL システムロールとインターフェイス名を使用した動的 IP アドレスでのイーサネット接続の設定


Red Hat Enterprise Linux ホストをイーサネットネットワークに接続するには、ネットワークデバイスの NetworkManager 接続プロファイルを作成します。Ansible と network RHEL システムロールを使用すると、このプロセスを自動化し、Playbook で定義されたホスト上の接続プロファイルをリモートで設定できます。

network RHEL システムロールを使用すると、DHCP サーバーおよび IPv6 ステートレスアドレス自動設定 (SLAAC) から IP アドレス、ゲートウェイ、および DNS 設定を取得するイーサネット接続を設定できます。このロールを使用すると、指定のインターフェイス名に接続プロファイルを割り当てることができます。

前提条件

  • コントロールノードと管理対象ノードの準備が完了している
  • 管理対象ノードで Playbook を実行できるユーザーとしてコントロールノードにログインしている。
  • 管理対象ノードへの接続に使用するアカウントに、そのノードに対する sudo 権限がある。
  • サーバーの設定に物理または仮想イーサネットデバイスが存在する。
  • ネットワーク内で DHCP サーバーと SLAAC が利用できる。
  • 管理対象ノードが NetworkManager サービスを使用してネットワークを設定している。

手順

  1. 次の内容を含む Playbook ファイル (例: ~/playbook.yml) を作成します。

    ---
    - name: Configure the network
      hosts: managed-node-01.example.com
      tasks:
        - name: Ethernet connection profile with dynamic IP address settings
          ansible.builtin.include_role:
            name: rhel-system-roles.network
          vars:
            network_connections:
              - name: enp1s0
                interface_name: enp1s0
                type: ethernet
                autoconnect: yes
                ip:
                  dhcp4: yes
                  auto6: yes
                state: up

    サンプル Playbook で指定されている設定は次のとおりです。

    dhcp4: yes
    DHCP、PPP、または同様のサービスからの自動 IPv4 アドレス割り当てを有効にします。
    auto6: yes
    IPv6 自動設定を有効にします。デフォルトでは、NetworkManager はルーター広告を使用します。ルーターが managed フラグを通知すると、NetworkManager は DHCPv6 サーバーに IPv6 アドレスと接頭辞を要求します。

    Playbook で使用されるすべての変数の詳細は、コントロールノードの /usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.network/README.md ファイルを参照してください。

  2. Playbook の構文を検証します。

    $ ansible-playbook --syntax-check ~/playbook.yml

    このコマンドは構文を検証するだけであり、有効だが不適切な設定から保護するものではないことに注意してください。

  3. Playbook を実行します。

    $ ansible-playbook ~/playbook.yml

検証

  • 管理対象ノードの Ansible fact をクエリーし、インターフェイスが IP アドレスと DNS 設定を受信したことを確認します。

    # ansible managed-node-01.example.com -m ansible.builtin.setup
    ...
            "ansible_default_ipv4": {
                "address": "192.0.2.1",
                "alias": "enp1s0",
                "broadcast": "192.0.2.255",
                "gateway": "192.0.2.254",
                "interface": "enp1s0",
                "macaddress": "52:54:00:17:b8:b6",
                "mtu": 1500,
                "netmask": "255.255.255.0",
                "network": "192.0.2.0",
                "prefix": "24",
                "type": "ether"
            },
            "ansible_default_ipv6": {
                "address": "2001:db8:1::1",
                "gateway": "2001:db8:1::fffe",
                "interface": "enp1s0",
                "macaddress": "52:54:00:17:b8:b6",
                "mtu": 1500,
                "prefix": "64",
                "scope": "global",
                "type": "ether"
            },
            ...
            "ansible_dns": {
                "nameservers": [
                    "192.0.2.1",
                    "2001:db8:1::ffbb"
                ],
                "search": [
                    "example.com"
                ]
            },
    ...

関連情報

  • /usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.network/README.md ファイル
  • /usr/share/doc/rhel-system-roles/network/ ディレクトリー
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