24.7. rhc RHEL システムロールを使用してホストを登録する際のプロキシーサーバーの使用
セキュリティー制限により、プロキシーサーバー経由でのみインターネットへのアクセスが許可されている場合は、rhc
RHEL システムロールを使用してシステムを登録するときに、Playbook でプロキシーの設定を指定できます。
前提条件
- コントロールノードと管理対象ノードの準備が完了している。
- 管理対象ノードで Playbook を実行できるユーザーとしてコントロールノードにログインしている。
-
管理対象ノードへの接続に使用するアカウントに、そのノードに対する
sudo
権限がある。
手順
機密性の高い変数を暗号化されたファイルに保存します。
vault を作成します。
$ ansible-vault create vault.yml New Vault password: <password> Confirm New Vault password: <vault_password>
ansible-vault create
コマンドでエディターが開いたら、機密データを<key>: <value>
形式で入力します。username: <username> password: <password> proxy_username: <proxyusernme> proxy_password: <proxypassword>
- 変更を保存して、エディターを閉じます。Ansible は vault 内のデータを暗号化します。
次の内容を含む Playbook ファイル (例:
~/playbook.yml
) を作成します。プロキシーを使用して Red Hat カスタマーポータルに登録するには、以下を実行します。
--- - name: Register using proxy hosts: managed-node-01.example.com vars_files: - vault.yml roles: - role: rhel-system-roles.rhc vars: rhc_auth: login: username: "{{ username }}" password: "{{ password }}" rhc_proxy: hostname: proxy.example.com port: 3128 username: "{{ proxy_username }}" password: "{{ proxy_password }}"
Red Hat Subscription Manager サービスの設定からプロキシーサーバーを削除するには、以下を実行します。
--- - name: To stop using proxy server for registration hosts: managed-node-01.example.com vars_files: - vault.yml vars: rhc_auth: login: username: "{{ username }}" password: "{{ password }}" rhc_proxy: {"state":"absent"} roles: - role: rhel-system-roles.rhc
Playbook の構文を検証します。
$ ansible-playbook --syntax-check --ask-vault-pass ~/playbook.yml
このコマンドは構文を検証するだけであり、有効だが不適切な設定から保護するものではないことに注意してください。
Playbook を実行します。
$ ansible-playbook --ask-vault-pass ~/playbook.yml
関連情報
-
/usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.rhc/README.md
ファイル -
/usr/share/doc/rhel-system-roles/rhc/
ディレクトリー - Ansible Vault