第12章 RHEL システムロールを使用した systemd ジャーナルの設定
journald
RHEL システムロールを使用すると、systemd
ジャーナルを自動化し、Red Hat Ansible Automation Platform を使用して永続的なロギングを設定できます。
12.1. journald
RHEL システムロールを使用した永続的なロギングの設定
デフォルトでは、systemd
ジャーナルは /run/log/journal
内の小さなリングバッファーにのみログを保存します。これは永続的なものではありません。システムを再起動すると、ジャーナルデータベースログも削除されます。journald
RHEL システムロールを使用すると、複数のシステムで一貫して永続的なロギングを設定できます。
前提条件
- コントロールノードと管理対象ノードの準備が完了している。
- 管理対象ノードで Playbook を実行できるユーザーとしてコントロールノードにログインしている。
-
管理対象ノードへの接続に使用するアカウントに、そのノードに対する
sudo
権限がある。
手順
次の内容を含む Playbook ファイル (例:
~/playbook.yml
) を作成します。--- - name: Configure journald hosts: managed-node-01.example.com tasks: - name: Configure persistent logging ansible.builtin.include_role: name: rhel-system-roles.journald vars: journald_persistent: true journald_max_disk_size: <size> journald_per_user: true journald_sync_interval: <interval>
サンプル Playbook で指定されている設定は次のとおりです。
journald_persistent: true
- 永続的なロギングを有効にします。
journald_max_disk_size: <size>
-
ジャーナルファイルの最大ディスク領域サイズを MB 単位で指定します (例:
2048
)。 journald_per_user: true
-
各ユーザーのログデータを個別に保持するように
journald
を設定します。 journald_sync_interval: <interval>
同期の間隔を分単位で設定します (例:
1
)。Playbook で使用されるすべての変数の詳細は、コントロールノードの
/usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.journald/README.md
ファイルを参照してください。
Playbook の構文を検証します。
$ ansible-playbook --syntax-check ~/playbook.yml
このコマンドは構文を検証するだけであり、有効だが不適切な設定から保護するものではないことに注意してください。
Playbook を実行します。
$ ansible-playbook ~/playbook.yml
関連情報
-
/usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.journald/README.md
ファイル -
/usr/share/doc/rhel-system-roles/journald/
ディレクトリー