20.14. network RHEL システムロールを使用した ethtool 結合の設定


割り込み結合を使用すると、システムはネットワークパケットを収集し、複数のパケットに対して割り込みを 1 つ生成します。これにより、1 つのハードウェア割り込みでカーネルに送信されたデータ量が増大し、割り込み負荷が減り、スループットを最大化します。結合設定は、ネットワークインターフェイスの接続プロファイルで設定します。Ansible と network RHEL ロールを使用すると、このプロセスを自動化し、Playbook で定義されたホスト上の接続プロファイルをリモートで設定できます。

警告

network RHEL システムロールを使用して、既存接続プロファイル内の特定の値だけを更新することはできません。このロールは、接続プロファイルが Playbook の設定と正確に一致するようにします。同じ名前の接続プロファイルがすでに存在する場合、このロールは Playbook の設定を適用し、プロファイル内の他のすべての設定をデフォルトにリセットします。値がリセットされないようにするには、変更しない設定も含め、ネットワーク接続プロファイルの設定全体を Playbook に常に指定してください。

前提条件

手順

  1. 次の内容を含む Playbook ファイル (例: ~/playbook.yml) を作成します。

    ---
    - name: Configure the network
      hosts: managed-node-01.example.com
      tasks:
        - name: Ethernet connection profile with dynamic IP address settings and coalesce settings
          ansible.builtin.include_role:
            name: rhel-system-roles.network
          vars:
            network_connections:
              - name: enp1s0
                type: ethernet
                autoconnect: yes
                ip:
                  dhcp4: yes
                  auto6: yes
                ethtool:
                  coalesce:
                    rx_frames: 128
                    tx_frames: 128
                state: up

    サンプル Playbook で指定されている設定は次のとおりです。

    rx_frames: <value>
    RX フレームの数を設定します。
    gso: <value>
    TX フレームの数を設定します。

    Playbook で使用されるすべての変数の詳細は、コントロールノードの /usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.network/README.md ファイルを参照してください。

  2. Playbook の構文を検証します。

    $ ansible-playbook --syntax-check ~/playbook.yml

    このコマンドは構文を検証するだけであり、有効だが不適切な設定から保護するものではないことに注意してください。

  3. Playbook を実行します。

    $ ansible-playbook ~/playbook.yml

検証

  • ネットワークデバイスの現在のオフロード機能を表示します。

    # ansible managed-node-01.example.com -m command -a 'ethtool -c enp1s0'
    managed-node-01.example.com | CHANGED | rc=0 >>
    ...
    rx-frames:	128
    ...
    tx-frames:	128
    ...

関連情報

  • /usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.network/README.md ファイル
  • /usr/share/doc/rhel-system-roles/network/ ディレクトリー
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