3.4. Red Hat Enterprise Linux 6 クラスターの Red Hat Enterprise Linux 7 へのアップグレード
Red Hat Enterprise Virtualization 3.6 の全機能を活用するには、Red Hat Enterprise Linux 6 クラスターから Red Hat Enterprise Linux 7 にアップグレードしてください。ホストをバージョン 7 にアップグレードしない場合は、データセンターとクラスターの互換性バージョンは現在のバージョンのままにしておく必要があります。互換性バージョンを 3.6 にアップグレードした場合には、Red Hat Enterprise Linux 7 のホストのみがサポートされます。
アップグレードの際には仮想マシンを停止させずに、既存の Red Hat Enterprise Linux 6/RHEV-H 6 クラスター上の仮想マシンを Red Hat Enterprise Linux 7/RHEV-H 7 クラスターにライブマイグレーションすることができます。
重要
これは、異なるクラスター間での仮想マシン移行として唯一サポートされているユースケースです。バージョン 7 のクラスターからバージョン 6 に戻す移行はサポートされていません。
手順3.2 Red Hat Enterprise Linux 6 クラスターの Red Hat Enterprise Linux 7 へのアップグレード
- バージョン 6 のクラスターと同じ設定および構成の新しいクラスターを作成します。新しいクラスターは、バージョン 7 のホストをグループ化するために使用します。仮想マシンをバージョン 6 のクラスターから新しいクラスターに、ダウンタイムなしでライブマイグレーションするには、新しいクラスターがライブマイグレーションの要件を満たしていることを確認してください。ライブマイグレーションの要件については、『仮想マシン管理ガイド』の「ライブマイグレーションの前提条件」を参照してください。新規クラスターの作成については、『管理ガイド』の「新規クラスターの作成」を参照してください。
- Red Hat Enterprise Linux 6 クラスターの Red Hat Enterprise Linux 7 クラスターへの移行
- 管理ポータルで 仮想マシン タブをクリックして、実行中の仮想マシンを選択します。
- 仮想マシンの移行 ウィンドウが開きます。をクリックすると、
- ラジオボタンで ホストを自動選択 を選択するか、移行先のホストを選択 を選択して、ドロップダウンリストでホストを指定します。
ライブマイグレーションする仮想マシンすべてに対して、このプロセスを繰り返します。注記
- ホストをバージョン 6 から 7 にアップグレードします。
- Red Hat Enterprise Linux ホストの場合:
- 管理ポータルで ホスト タブをクリックして、更新するホストを選択します。
- ホストで Red Hat Enterprise Linux 7 オペレーティングシステムを再インストールする場合は Red Hat Enterprise Linux 7 インストールガイド を参照してください。Red Hat Enterprise Linux 6 ホストを Red Hat Enterprise Linux 7 にアップグレードするには https://access.redhat.com/solutions/637583 を参照してください。
- 必要なエンタイトルメントにホストをサブスクライブします。『インストールガイド』の「必要なエンタイトルメントのサブスクライブ」 を参照してください。
- Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor (RHEV-H) の場合:
- Manager 上で
rhel-7-server-rhevh-rpms
リポジトリーを有効化します。# subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-rhevh-rpms
- RHEV-H パッケージがインストールされていない場合はインストールして、利用可能な最新のバージョンにパッケージを更新します。
# yum install rhev-hypervisor7 # yum update rhev-hypervisor7
- 管理ポータルで ホスト タブをクリックして、アップグレードする Hypervisor を選択します。
- アップグレード をクリックすると、ホストのアップグレード の確認のウィンドウが開きます。
- Hypervisor の ISO イメージを選択します。
- ホスト タブに Hypervisor の情報が更新され、ステータスが以下の順序で変わります。をクリックします。これらは、すべて正常なステータスであり、各段階の処理にはしばらく時間がかかります。
- Maintenance
- Installing
- Non Responsive
- Up
- すべての更新が正しく適用されるように、Hypervisor を再起動します。
- Red Hat Enterprise Virtualization 環境内のホストごとに同じ手順を繰り返してください。
全ホストをアップグレードした後には、9章アップグレード後のタスクを参照してアップグレード後のタスクを完了します。