リリースノート


builds for Red Hat OpenShift 1.5

この OpenShift Builds リリースの新機能と変更点のハイライト

Red Hat OpenShift Documentation Team

概要

以下の OpenShift Builds リリースノートでは、新機能および拡張機能のすべて、以前のバージョンからの主な技術上の変更点、主な修正、および一般公開バージョンの既知の問題をまとめています。

第1章 リリースノート

リリースノートには、新機能、非推奨機能、互換性を損なう変更、既知の問題に関する情報が記載されています。以下のリリースノートは、OpenShift Container Platform の最新の Builds リリースが対象です。

Builds は、Shipwright プロジェクト に基づく拡張可能なビルドフレームワークで、OpenShift Container Platform クラスター上でコンテナーイメージを構築するために使用できます。Source-to-Image (S2I) や Buildah などのイメージビルドツールを使用して、ソースコードおよび Dockerfile からコンテナーイメージをビルドできます。OpenShift Container Platform namespace で、ビルドリソースの作成と適用、ビルド実行のログの表示、ビルドの管理を行うことができます。

Builds には以下の機能が含まれます。

  • ソースコードと Dockerfile からコンテナーイメージを構築するための標準 Kubernetes ネイティブ API
  • Source-to-Image (S2I) および Buildah ビルドストラテジーのサポート
  • 独自のカスタムビルドストラテジーによる拡張性
  • ローカルディレクトリー内のソースコードからのビルドの実行
  • Shipwright CLI によるログの作成と表示、およびクラスター上におけるビルドの管理
  • OpenShift Container Platform Web コンソールの Developer パースペクティブと統合されたユーザーエクスペリエンス

ビルドの詳細は、ビルドの概要 を参照してください。

1.1. 互換性およびサポート表

以下の表では、コンポーネントを次のステータスで示しています。

TP

テクノロジープレビュー

GA

一般提供

テクノロジープレビュー 機能は実験的な機能であり、本番環境での使用を目的としたものではありません。

Expand
表1.1 互換性およびサポート表
Builds バージョンコンポーネントのバージョン互換性のある Openshift Pipelines バージョンOpenShift バージョンサポート

Operator

Builds (Shipwright)

CLI

   

1.5

0.16.0 (GA)

0.16.0 (GA)

1.17、1.18、1.19、1.20

4.16、4.17、4.18、4.19

GA

1.4

0.15.0 (GA)

0.15.0 (GA)

1.16、1.17、1.18、および 1.19

4.15、4.16、4.17、4.18

GA

1.2. Builds 1.5.1 のリリースノート

Builds 1.5.1 が OpenShift Container Platform 4.19 で利用可能になりました。

1.2.1. 新機能

以下のセクションでは、Builds 1.5.1 の主な新機能を説明します。

  • この更新により、Builds のデプロイメントが FIPS に準拠し、すべての暗号化モジュールとアルゴリズムがセキュリティー要件を満たすようになりました。

1.2.2. 修正された問題

次のリストは、Builds 1.5.1 で修正された問題を示しています。

  • この更新前は、カスタムリソース定義 (CRD) のフィールドが空であったため、Build および Buildrun カスタムリソース (CR) へのボリュームの追加が失敗していました。この更新により、CRD 内の空のフィールドが削除されました。
  • この更新前は、x509 証明書の ExtKeyUsageAny フィールドを使用すると、crypto/x509 でのポリシー検証が無効になっていました。これは、ポリシーグラフを含む証明書チェーンに影響していました。この更新により、ExtKeyUsageAny フィールドを使用してもポリシー検証が無効にならなくなりました。CVE-2025-22874
  • この更新前は、イメージの SHA が同期されていなかったため、非接続クラスターで正しいビルドコンテナーイメージがプルされませんでした。この修正により、イメージの SHA が更新され、Operator バンドルとビルドストラテジー間で同期されるようになりました。これにより、非接続クラスターで正しいビルドコンテナーイメージがプルされるようになります。

1.3. Builds 1.5 のリリースノート

Builds 1.5 は、OpenShift Container Platform 4.16、4.17、4.18、4.19 で利用できるようになりました。

1.3.1. 新機能

以下のセクションでは、Builds 1.5 の主な新機能を説明します。

  • この更新により、Builds for Red Hat OpenShift は Shipwright v0.16 コンポーネントをデプロイします。
  • この更新により、shp CLI でオプションの .spec.nodeSelector 値を使用して、ビルド実行 Pod を実行するノードを指定できるようになりました。
  • この更新により、shp CLI でオプションの --scheduler-name フラグを使用して、ビルド実行 Pod のスケジューリングに使用するスケジューラーを指定できるようになりました。
  • この更新により、Builds で次の 2 つの buildpacks ClusterBuildStrategy オプションが利用できるようになりました。

    • buildpacks ストラテジー
    • buildpacks-extender ストラテジー

      注記

      buildpacks-extender ストラテジーは、実験的な buildpacks extender ライフサイクルフェーズと互換性があります。このストラテジーは、たとえば Node.js をベースにするビルドに使用できます。ただし、extender フェーズでは、Quarkus やその他の Java ベースのビルドはサポートされません。このようなビルドの場合は、代わりに buildpacks ストラテジーを使用します。

      これらのストラテジーにより、新しい機能が導入され、Cloud Native Buildpacks (CNB) 0.12 仕様への準拠が強化されるほか、ClusterBuildStrategy buildpacks の全体的な安定性と使いやすさが向上します。

      重要

      Buildpacks はテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat では、実稼働環境での使用を推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

      Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

  • この更新では、Git 履歴の深さを指定するための source.git.depth パラメーターが Build リソースに追加されました。デフォルト値は 1 です。この場合、履歴は複製されません。この方法は、Git リポジトリーを複製する最も速い方法であり、ビルドロジックが Git 履歴に依存しないすべてのケースに適しています。

    1 より大きい値を指定すると、指定の深さでクローンが作成されます。完全な Git 履歴クローンの場合は、depth を 0 に設定します。

    注記

    コミット SHA をリビジョンとして指定すると、このコミットがチェックアウトされる前に履歴がすべて常にクローンされます。

1.3.2. 修正された問題

次のリストは、Builds 1.5 で修正された問題を示しています。

  • この更新前は、ビルドコントローラーには CustomResourceDefinitions を変更する権限がありました。そのため、コントローラーに過剰な権限が付与され、軽微なセキュリティーリスクが発生しました。この更新により、問題が修正されました。この更新前は、Builds for Red Hat OpenShift Operator が ShipwrightBuild または SharedResource オブジェクトのリコンサイルに失敗しても、ビルドコントローラーのステータス更新が成功すると、コントローラーがリコンシリエーションのキューに再追加されませんでした。この更新により、問題が解決され、失敗後にコントローラーがリコンシリエーションのキューに正しく再追加されるようになりました。

1.3.3. 非推奨の機能

次のセクションでは、Builds 1.5 で廃止された機能を説明します。

  • この更新により、次のチャネルが非推奨になります。

    • builds-1.3

代わりに、builds-1.5 チャネルを使用してください。

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