第1章 タグ付けストラテジーの計画
1.1. タグの使用
タグ (OpenShift ではラベルと呼ばれています) は、リソースに割り当てることができるカスタムメタデータの文字列です。Cost Management では、タグを使用すると、環境のさまざまな部分にコストを割り当て、コストデータをより正確に把握できます。
クラウドやクラスター内のプロジェクトなどの階層と組み合わせてタグを使用できます。クラウドプロバイダーは、リソースに関連付けることができるタグの数に制限を設けているため、Cost Management のタグ付けストラテジーを計画する必要があります。
タグは、次の目標を達成するのにも役立ちます。
- ビジネス概念をレポートにマッピングする
- ビジネスコンセプト別にコストを表示する
- ビジネスの自動化、運用プロファイル、アクセスおよびセキュリティー制御などの操作を定義する
- タグに基づいてポリシーを適用する
- プロジェクトやサブプロジェクトを使用できない場合は、リソースをより小さな単位に分割する
- 環境、コストセンター、またはチームが同じ複数のクラスターにおけるインテグレーションとグループアプリケーション間の関係を識別する
- RDS データベースとそれを使用する OpenShift プロジェクトなどのリソース間に直接リンクがない場合に依存関係を識別する