付録A リファレンス資料
A.1. ルールのポイント
A.1.1. ポイントとは何ですか?
ストーリーポイント は、アジャイルソフトウェア開発で一般的に使用される抽象メトリクスで、機能や変更を実装するのに必要な 作業量 を予測します。
MTC(Migration Toolkit for Applications)は、特定のアプリケーションコンストラクトを移行するために必要な作業レベルを表現し、アプリケーションを全体として表します。必ずしも工数に変換される訳ではありませんが、この値はタスク全体で一貫性を持たせる必要があります。
A.1.2. ルールでのポイントの推定方法
ルールのストーリーポイントの作業レベルを見積もることは複雑です。以下は、ルールに必要な作業レベルを見積もる際に MTA が使用する一般的なガイドラインです。
作業レベル | ストーリーポイント | 説明 |
---|---|---|
Information | 0 | 移行の優先度が非常に低いか、優先度のない情報警告。 |
Trivial | 1 | 移行は、些細な変更または単純なライブラリースワップであり、API の変更はないか、最小限となります。 |
Complex | 3 | 移行タスクに必要な変更は複雑ですが、解決策が文書化されています。 |
Redesign | 5 | 移行タスクでは、API が大幅に変更され、再設計または完全なライブラリーの変更が必要になります。 |
Rearchitecture | 7 | 移行には、コンポーネントまたはサブシステムの完全な再アーカイブが必要です。 |
Unknown | 13 | 移行ソリューションは不明なため、完全な再書き込みが必要になる場合があります。 |
A.1.3. タスクの影響
作業量レベルに加えて、移行タスクを分類してタスクの重大度を示すことができます。以下のカテゴリーは、タスクを完了する必要があるか、または延期される必要があるかを示します。
- 必須
- 移行を成功させるには、タスクを完了する必要があります。変更が行われないと、生成されるアプリケーションはビルドまたは実行に成功しません。たとえば、ターゲットプラットフォームでサポートされないプロプライエタリー API の置き換え例が含まれます。
- 任意
- 移行タスクが完了しない場合、アプリケーションは機能しますが、結果が最適ではない可能性があります。移行時に変更が行われない場合には、移行の完了直後にスケジュールすることが推奨されます。これには、EJB 2.x コードの EJB 3 へのアップグレードが挙げられます。
タスクの分類に関する詳細は、「カスタムルールカテゴリーの使用」を参照してください。