第12章 ユーザーインターフェイスでのアプリケーションデプロイメント用アセットの生成
8.0.0 以降、MTA ユーザーインターフェイスでのアセット生成により、Cloud Foundry (CF) インスタンスから Red Hat OpenShift Container Platform または Kubernetes にアプリケーションをデプロイするために必要なさまざまなアセット (マニフェスト) を作成できるようになりました。
アセットを生成するには、次のエンティティーについて理解する必要があります。
- アーキタイプ - アーキタイプには、EAP 6 などのテクノロジーを識別するための 1 つ以上の条件タグが含まれています。アーキタイプは、アプリケーションに共通するテクノロジーに基づいてアプリケーションを分類するために使用できます。アセット生成の場合、アーキタイプごとに移行パスを計画できます。これは、他のアセット生成エンティティー (ジェネレーターが含まれるターゲットプロファイルなど) も、そのアーキタイプ内で設定するためです。
ジェネレーター - ジェネレーターは、Helm などのテンプレートエンジンと、一連のテンプレートを入力設定として受け取ります。ジェネレーターは、ターゲットプラットフォームと移行パスに対して定義されたテンプレートを使用して、デプロイメントアセットを生成します。アセット生成プロセスを実行すると、ジェネレーターはアプリケーション検出マニフェストを解析してデプロイメントアセットを作成します。
たとえば、EAP 6 アプリケーションの移行パスは EAP 8 で、ターゲットプラットフォームは Kubernetes です。ジェネレーターは、Kubernetes にデプロイされる EAP 6 アプリケーションを EAP 8 に移行するために必要なアセットを生成できます。アセットは、EAP 6 アプリケーションの検出マニフェストを解析して生成されます。
ターゲットプロファイル - ターゲットプロファイルは、移行先のターゲットプラットフォームを表します。ジェネレーターのシーケンスが含まれています。ターゲットプロファイルを使用すると、複数のジェネレーターを実行でき、各ジェネレーターは特定の移行パスのアセットを作成します。したがって、ターゲットプロファイルを使用すると、特定のアーキタイプに対して、複数の移行パスとターゲットプラットフォームを組み合わせたアセットを同時に生成できます。
たとえば、EAP 6 アプリケーションを OpenJDK 21 アプリケーションとして、および OpenShift Container Platform (ターゲットプラットフォーム) の EAP 8 アプリケーションとして移行するためのアセットを作成する場合、移行パスごとに 1 つずつ、合計 2 つのジェネレーターを持つターゲットプロファイルを使用して作成できます。
アプリケーション - アプリケーションには、検出マニフェスト、タグ、およびアセットリポジトリーが含まれます。
設定取得プロセスでは、ソースプラットフォーム (CF) インスタンスにデプロイされたアプリケーションのプラットフォームとランタイム設定を格納した検出マニフェストが生成されます。アセットの生成中に、デプロイメント用の最終アセットを生成するジェネレーターテンプレートによって検出マニフェストが解析されます。
アプリケーションには、アーキタイプ内で条件タグとして設定する必要があるタグも含まれています。
アセットリポジトリーは、ターゲットプラットフォームへのデプロイ用に生成されたアセットの格納場所です。
ジェネレーターは、異なるアーキタイプで再利用できます。
12.1. ジェネレーターの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ジェネレーターには、さまざまなアセットマニフェストを生成するために必要なテンプレートのリポジトリーが含まれています。
ジェネレーターを作成するには、以下を実行します。
前提条件
- Web コンソールにアクセスするために、MTA 8.0.0 Operator をインストールした。
- MTA ユーザーインターフェイスの Administration モードにアクセスできる管理者である。
- 管理者として、テンプレートリポジトリーのソース管理認証情報を設定した (該当する場合)。
手順
Administration ビューで、Generators をクリックします。
Generators ページでは、ジェネレーターを作成、編集、削除できます。
- Create new generator をクリックします。
次のフィールドを設定します。
- 開いたダイアログの Name フィールドに、ジェネレーターの一意の名前を入力します。
- ジェネレーターとして Helm を選択します。
Template repository をクリックしてセクションを展開します。
- Git と Subversion から Repository type を選択します。
- (オプション) Helm テンプレートが格納されているリポジトリーの URL を入力します。
- (オプション) リポジトリーの Branch を入力します。
- (オプション) リポジトリーの Root path を入力します。
- リポジトリーがプライベートの場合、リポジトリーにアクセスするための認証情報を選択します。
(オプション) Values をクリックし、検出マニフェスト内の属性の新しい値をキーと値のペアとして入力します。
アセットの生成中に、ジェネレーターは検出マニフェスト内の一致する属性の値を、入力した値でオーバーライドします。
(オプション) Parameters をクリックし、パラメーターとそのデフォルト値をキーと値のペアとして入力します。
テンプレートがアセットを生成する前に、ユーザーは Parameters フィールドに入力する必要があります。
注記テンプレートをインスタンス化する間、値はパラメーターより優先され、値は検出マニフェストに存在する設定より優先されます。
- Save をクリックします。ジェネレーターの行の任意の場所をクリックすると、詳細ビューが開、ジェネレーターの設定詳細、パラメーター、および値が表示されます。