第1章 Red Hat Developer Lightspeed for MTA の概要


8.0.0 以降、Migration Toolkit for Applications (MTA) は、Visual Studio (VS) コード拡張機能の Red Hat Developer Lightspeed for Migration Toolkit for Applications コンポーネントを通じて大規模言語モデル (LLM) と統合されました。Red Hat Developer Lightspeed for MTA を使用すると、LLM 主導のコード変更を適用して、Java アプリケーションの静的コード分析で見つかった問題を解決できます。

1.1. AI 主導のコード修正のユースケース

Migration Toolkit for Applications (MTA) は、アプリケーションの移行先となる、指定したテクノロジーに関する静的コード分析を実行します。Red Hat は、さまざまな Java テクノロジー向けに、MTA で 2400 以上の分析ルールを提供しています。ユーザーはカスタムルールを作成することで、カスタムフレームワークや新しいテクノロジー向けにルールセットを拡張できます。

静的コード分析では、解決する必要があるコード内の問題が説明されます。多数のアプリケーション群の分析を実行すると、問題の説明とルール定義 (追加情報が含まれる場合あり) によって、問題の定義と解決策に繰り返し現れるパターンを含む、大規模なデータの集合体が形成されます。

移行担当者は、複数のアプリケーションで繰り返し発生する問題を、それぞれの移行ウェーブで解決しており、作業の重複が生じています。

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