1.2. MTR ルールについて
Migration Toolkit for Runtimes (MTR) には、移行予定のアプリケーションが使用する API、テクノロジー、アーキテクチャーを分析するルールベースの移行ツールが含まれています。実際、MTR 分析プロセスは MTR ルールを使用して実装されます。MTR は内部でルールを使用して、アーカイブからのファイルの抽出、ファイルの逆コンパイル、ファイルタイプのスキャンと分類、XML およびその他のファイルコンテンツの分析、アプリケーションコードの分析、レポートの作成を行います。
MTR は、ルール実行結果に基づいてデータモデルを構築し、グラフデータベースにコンポーネントデータと関係を格納します。これにより、移行ルールやレポート目的に応じてクエリーおよび更新が可能になります。
MTR ルールでは、以下のルールパターンを使用します。
when(condition) perform(action) otherwise(action)
MTR は、標準的な移行ルールの包括的なセットをそのまま提供します。アプリケーションにはカスタムライブラリーまたはコンポーネントが含まれる可能性があるため、MTR では独自のルールを作成して、既存のルールセットで対応していない可能性のあるコンポーネントやソフトウェアの使用を特定することができます。
独自のカスタムルールを作成する予定の場合には、ルール開発ガイド で詳細な手順を確認してください。