第1章 Migration Toolkit for Virtualization について


Migration Toolkit for Virtualization (MTV) を使用すると、仮想マシンを VMware vSphere から OpenShift Container Platform 4.7 へのアドオンである OpenShift Virtualization に移行できます。OpenShift Virtualization を使用すると、仮想マシンのワークロードをコンテナーのワークロードと共に実行し、管理できます。

1.1. MTV カスタムリソースおよびサービス

Migration Toolkit for Virtualization (MTV) は OpenShift Container Platform Operator として提供されます。これは、以下のカスタムリソース (CR) およびサービスを作成し、管理します。

MTV カスタムリソース

  • Provider CR は、MTV がソースおよびターゲットプロバイダーに接続し、対話できるようにする属性を保存します。
  • NetworkMapping CR は、ソースおよびターゲットプロバイダーのネットワークをマッピングします。
  • StorageMapping CR は、ソースおよびターゲットプロバイダーのストレージをマッピングします。
  • Provisioner CR は、サポートされているボリューム、アクセスモードなどのストレージプロビジョナーの設定を保存します。
  • Plan CR には、同じ移行パラメーターと関連するネットワークおよびストレージマッピングを持つ仮想マシンの一覧が含まれます。
  • Migration CR は移行計画を実行します。

    一度に実行できる Migration CR は、移行プランごとに 1 つのみです。単一の Plan CR に複数の Migration CR を作成できます。

MTV サービス

  • Provider Inventory サービス:

    • ソースプロバイダーおよびターゲットプロバイダーに接続します。
    • マッピングおよび計画に関するローカルインベントリーを維持します。
    • 仮想マシンの設定を保存します。
    • 仮想マシンの設定の変更が検出されたら、Validation サービスを実行します。
  • Validation サービスは、ルールを適用して仮想マシンの移行の適合性を確認します。
重要

Validation サービスはテクノロジープレビュー機能としてのみご利用いただけます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat の実稼働環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。これらの機能は、近々発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供することにより、お客様は機能性をテストし、開発プロセス中にフィードバックをお寄せいただくことができます。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲についての詳細は、https://access.redhat.com/ja/support/offerings/techpreview/ を参照してください。

  • User Interface サービス:

    • MTV CR を作成および設定できます。
    • CR のステータスと移行の進捗を表示します。
  • Migration Controller サービスは、移行のオーケストレーションを行います。

    移行計画を作成すると、Migration Controller サービスは計画を検証し、ステータスラベルを追加します。計画の検証に失敗した場合には、計画のステータスは Not ready となり、計画を使用して移行を行うことができません。計画が検証をパスすると、計画のステータスは Ready となり、移行を実行するために使用することができます。移行に成功すると、Migration Controller は計画のステータスを Completed に変更します。

  • Virtual Machine Import ControllerKubevirt Controller、および Containerized Data Import (CDI) Controller サービスが、ほとんどの技術操作を処理します。
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