第4章 Red Hat OpenShift Web コンソールを使用した仮想マシンの移行


Red Hat OpenShift Web コンソールを使用して、仮想マシン (VM) を OpenShift Virtualization に移行できます。

重要

すべての 前提条件 を満たしていることを確認する必要があります。

VMware のみ: 最小限の VMware の権限 セットが必要です。

VMware のみ: VMware Virtual Disk Development Kit (VDDK) イメージを作成する必要があります。

4.1. プロバイダーの追加

Red Hat OpenShift Web コンソールを使用して、仮想マシン移行のソースプロバイダーとターゲットプロバイダーを追加できます。

4.1.1. 移行元プロバイダーの追加

Red Hat OpenShift Web コンソールを使用して、VMware ソースプロバイダー、Red Hat Virtualization ソースプロバイダー、または OpenStack ソースプロバイダーを追加できます。

4.1.1.1. VMware 移行元プロバイダーの追加

Red Hat OpenShift Web コンソールを使用して、VMware ソースプロバイダーを追加できます。

前提条件

  • すべてのクラスターがアクセスできるセキュアなレジストリーに VMware Virtual Disk Development Kit (VDDK) イメージがある。

手順

  1. Red Hat OpenShift Web コンソールで、Migration Providers for virtualization をクリックします。
  2. Create Provider をクリックします。
  3. Provider type 一覧から VMware を選択します。
  4. 次のフィールドを指定します。

    • Provider name: プロバイダーの一覧で表示する名前
    • vCenter host name or IP address: vCenter ホスト名または IP アドレス - FQDN の証明書が指定されている場合、このフィールドの値は証明書の FQDN と一致する必要があります。
    • vCenter user name: vCenter ユーザー (例: user@vsphere.local)
    • vCenter password: vCenter ユーザーパスワード
    • VDDK init image: VDDKInitImage パス
  5. プロバイダーの CA 証明書を検証せずに移行を許可するには、Skip certificate validation チェックボックスをオンにします。デフォルトでは、チェックボックスはオフになっており、証明書が検証されることを意味します。
  6. SHA-1 フィンガープリント を入力します。
  7. Create をクリックしてプロバイダーを追加し、保存します。

    移行元プロバイダーがプロバイダーのリストに表示されます。

4.1.1.1.1. VMware ソースプロバイダーの移行ネットワークの選択

Red Hat OpenShift Web コンソールで移行元プロバイダーの移行ネットワークを選択して、移行元環境のリスクを軽減し、パフォーマンスを向上できます。

移行に管理ネットワークを使用すると、ネットワークに十分な帯域幅がないためにパフォーマンスが低下する可能性があります。この状況は、ディスク転送操作がネットワークを飽和状態にし、移行元プラットフォームに悪影響を及ぼす可能性があります。

前提条件

  • 移行ネットワークにディスク転送に十分なスループット (最低速度は 10 Gbps) がある。
  • デフォルトゲートウェイを使用して、OpenShift Virtualization ノードから移行ネットワークにアクセスできる。

    注記

    ソースの仮想ディスクは、ターゲット namespace の Pod ネットワークに接続されている Pod によってコピーされます。

  • 移行ネットワークで、ジャンボフレームを有効にしている。

手順

  1. Red Hat OpenShift Web コンソールで、Migration Providers for virtualization をクリックします。
  2. プロバイダーの横にある Hosts 列のホスト番号をクリックし、ホストの一覧を表示します。
  3. 1 つまたは複数のホストを選択し、Select migration network をクリックします。
  4. 次のフィールドを指定します。

    • Network: ネットワーク名
    • ESXi host admin username: 例: root
    • ESXi host admin password: パスワード
  5. Save をクリックします。
  6. 各ホストのステータスが Ready であることを確認します。

    ホストのステータスが Ready でない場合、移行ネットワーク上でホストに到達できないか、クレデンシャルが正しくない可能性があります。ホスト設定を変更して、変更を保存できます。

4.1.1.2. Red Hat Virtualization 移行元プロバイダーの追加

MTV Web コンソールを使用して Red Hat OpenShift 移行元プロバイダーを追加できます。

前提条件

  • マネージャーの CA 証明書 (サードパーティーの証明書に置き換えられた場合を除く)。その場合は、マネージャーの Apache CA 証明書を指定します。

手順

  1. Red Hat OpenShift Web コンソールで、Migration Providers for virtualization をクリックします。
  2. Create Provider をクリックします。
  3. Provider type リストから Red Hat Virtualization を選択します。
  4. 次のフィールドを指定します。

    • Provider name: プロバイダーの一覧で表示する名前
    • RHV Manager host name or IP address: Manager ホスト名または IP アドレス - FQDN の証明書が指定されている場合、このフィールドの値は証明書の FQDN と一致する必要があります。
    • RHV Manager user name: Manager ユーザー
    • RHV Manager パスワード: Manager のパスワード
  5. プロバイダーの CA 証明書を検証せずに移行を許可するには、Skip certificate validation チェックボックスをオンにします。デフォルトでは、チェックボックスはオフになっており、証明書が検証されることを意味します。
  6. skip certificate validation を選択しなかった場合は、CA certificate フィールドが表示されます。CA 証明書をテキストボックスにドラッグするか、参照して Select をクリックします。Manager CA 証明書が Apache サーバーでサードパーティーの証明書に置き換えられた場合は、Manager CA 証明書または Manager Apache CA 証明書を使用します。チェックボックスを選択した場合、CA certificate のテキストボックスは表示されません。
  7. Create をクリックしてプロバイダーを追加し、保存します。

    移行元プロバイダーがプロバイダーのリストに表示されます。

4.1.1.3. OpenStack ソースプロバイダーの追加

Red Hat OpenShift Web コンソールを使用して、OpenStack ソースプロバイダーを追加できます。

重要

OpenStack ソースプロバイダーを使用した移行は、テクノロジープレビュー機能のみです。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品サポートのサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。これらの機能により、近日発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供でき、お客様は開発プロセス時に機能をテストして、フィードバックをお寄せいただくことができます。Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

注記

OpenStack ソースプロバイダーを使用した移行では、Cinder ボリュームのみを使用する VM のみがサポートされます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Web コンソールで、Migration Providers for virtualization をクリックします。
  2. Create Provider をクリックします。
  3. Provider type リストから Red Hat OpenStack Platform を選択します。
  4. 次のフィールドを指定します。

    • Provider name: プロバイダーの一覧で表示する名前
    • OpenStack Identity server URL: OpenStack Identity (Keystone) エンドポイント (例: http://controller:5000/v3)
    • OpenStack username: 例: admin
    • OpenStack password:
    • Domain:
    • Project:
    • Region:
  5. プロバイダーの CA 証明書を検証せずに移行を許可するには、Skip certificate validation チェックボックスをオンにします。デフォルトでは、チェックボックスはオフになっており、証明書が検証されることを意味します。
  6. Skip certificate validation を選択しなかった場合は、CA certificate フィールドが表示されます。ソース環境への接続に使用する CA 証明書をテキストボックスにドラッグするか、参照して、Select をクリックします。チェックボックスを選択した場合、CA certificate のテキストボックスは表示されません。
  7. Create をクリックしてプロバイダーを追加し、保存します。

    移行元プロバイダーがプロバイダーのリストに表示されます。

4.1.2. 移行先プロバイダーの追加

Red Hat OpenShift Web コンソールを使用して、OpenShift Virtualization 宛先プロバイダーを追加できます。

4.1.2.1. OpenShift Virtualization 移行先プロバイダーの追加

MTV をインストールしたプロバイダーであるデフォルトの OpenShift Virtualization 宛先プロバイダーだけでなく、OpenShift Virtualization 宛先プロバイダーも Red Hat OpenShift Web コンソールに追加できます。

前提条件

手順

  1. Red Hat OpenShift Web コンソールで、Migration Providers for virtualization をクリックします。
  2. Create Provider をクリックします。
  3. Provider type リストから OpenShift Virtualization を選択します。
  4. 次のフィールドを指定します。

    • Provider name: 対象プロバイダーのリストに表示するプロバイダー名を指定します。
    • Kubernetes API server URL: Red Hat OpenShift クラスター API エンドポイントを指定します。
    • Service account token: cluster-admin サービスアカウントトークンを指定します。

      URLService account token の両方を空白のままにすると、ローカルの OpenShift クラスターが使用されます。

  5. Create をクリックします。

    プロバイダーがプロバイダーの一覧に表示されます。

4.1.2.2. OpenShift Virtualization プロバイダーの移行ネットワークの選択

Red Hat OpenShift Web コンソールで OpenShift Virtualization プロバイダーのデフォルトの移行ネットワークを選択して、パフォーマンスを向上させることができます。デフォルトの移行ネットワークは、ディスクが設定された namespace にディスクを転送するために使用されます。

移行ネットワークを選択しない場合、デフォルトの移行ネットワークは pod ネットワークで、ディスク転送に最適ではない可能性があります。

注記

移行計画の作成時に別のネットワークを選択して、プロバイダーのデフォルトの移行ネットワークを上書きできます。

手順

  1. Red Hat OpenShift Web コンソールで、Migration Providers for virtualization をクリックします。
  2. プロバイダーの右側で、オプションメニュー kebab から Select migration network を選択します。
  3. 利用可能なネットワークの一覧からネットワークを選択し、Select をクリックします。
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