15.11. ウォーム移行の推奨事項
以下の推奨事項はウォーム移行に特有のものです。
15.11.1. 最大 400 ディスクを並行して移行する
テストでは、8 台の ESXi ホストを使用してそれぞれ 2 つのディスクを持つ 200 台の仮想マシンを並行して移行し、合計 400 台のディスクを使用しました。400 台を超えるディスクを並行して移行する移行計画はテストが実行されていないため、この数のディスクを並行して移行することは推奨されません。
15.11.2. 最大 200 台のディスクを並行して移行し、最速の速度を実現する
200、300、400 台のディスクを使用した並列ディスク移行のテストが正常に実行されました。200 台のディスクを移行するテストと 300 台および 400 台のディスクを移行するテストでは、プレコピー移行率が約 25% 減少しました。
したがって、プレコピーの速度が 25% 低下してもカットオーバー計画に影響がない限り、300 - 400 個のディスクではなく、200 個以下のディスクのグループで並列ディスク移行を実行することを推奨します。
15.11.3. 移行計画の開始直後にカットオーバー時間を設定する (可能な場合)
ウォーム移行にかかる時間を短縮するには、移行計画の開始直後にカットオーバーが発生するように設定することを推奨します。これにより、MTV は仮想マシンごとに 1 つのプレコピーのみ を実行します。この推奨事項は、移行計画に含まれる仮想マシンの数に関係なく有効です。
15.11.4. スナップショット間のプレコピー間隔を増やす
単一の仮想マシンで多数の移行計画を作成し、移行の開始とカットオーバーの間に十分な時間がある場合は、controller_precopy_interval
パラメーターの値を 120 分から 240 分の範囲に増やします。設定を長くすると、カットオーバー前の仮想マシンあたりのスナップショットとディスク転送の合計数が減ります。