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See documentation for the latest supported version 3 or the latest supported version 4.OpenShift 向けのサンドボックスコンテナーのサポート
OpenShift サンドボックスコンテナーガイド
概要
第1章 {sandboxed-containers-first} {sandboxed-containers-version} リリースノート
1.1. このリリースについて
これらのリリースノートは、Red Hat OpenShift Container Platform 4.10 とともに OpenShift サンドボックスコンテナー 1.2 の開発を追跡します。
この製品は、以前は OpenShift Container Platform 4.9 でテクノロジープレビュー製品としてリリースされていましたが、OpenShift Container Platform 4.10 でデフォルトで有効になり、一般提供されています。
1.2. 新機能および拡張機能
今回のリリースでは、OpenShift サンドボックスコンテナーに次の機能が追加されています。
1.2.1. Kata 固有の指標とダッシュボード
OpenShift サンドボックスコンテナー Operator は、osc-monitor
デーモンセットをデプロイするようになりました。これにより、ハイパーバイザーやゲスト OS インスタンスに関するメトリックなど、サンドボックス化されたコンテナーで実行されているワークロードに固有のメトリックの収集が可能になります。さらに、事前設定されたダッシュボードは、クラスターで有効になっている軽量 VM の総数、VM ごとの CPU とメモリーの消費量など、OpenShift サンドボックスコンテナーコンポーネントに関する情報をもとに理解できるようになります。すべてのメトリックとダッシュボードは、Web コンソールで利用できます。詳細は、OpenShift サンドボックスコンテナーのモニタリング を参照してください。
1.2.2. 拡張ロギング
管理者は、OpenShift サンドボックスコンテナーランタイムコンポーネントの拡張ログを収集できるようになりました。CRI-O ログレベルが debug
に設定されている場合、拡張ログを使用できます。これらのログは、must-gather ツールによって収集されるか、ノードジャーナルで表示できます。詳細は OpenShift サンドボックスコンテナーのデバッグログの有効化 を参照してください。
1.2.3. OpenShift サンドボックスコンテナーを実行するためのノードの適格性確認
管理者は、OpenShift サンドボックスコンテナーを実行するためのクラスターノードの適格性を確認できるようになりました。この機能は、Node Feature Discovery (NFD) Operator を使用してノード機能を検出します。適格なノードは feature.node.kubernetes.io/runtime.kata
でラベル付けされ、OpenShift サンドボックスコンテナー Operator はこのラベルを使用して、インストールの候補ノードを選択します。
管理者は、この機能を使用するために NFD Operator をデプロイし、特定の NodeFeatureDiscovery
カスタムリソースを作成して、KataConfig
カスタムリソースの作成時に checkNodeEligibility
を有効にする必要があります。詳細は、OpenShift サンドボックスコンテナーを実行するためのクラスターノードの適格性確認 を参照してください。
1.2.4. OpenShift サンドボックスコンテナーの OpenShift 仮想化との互換性
VM が正しく設定されている場合、ユーザーは OpenShift Virtualization を使用してクラスターで OpenShift サンドボックスコンテナーを実行できるようになりました。詳細は、OpenShift Virtualization での OpenShift サンドボックスコンテナーの使用 を参照してください。
1.2.5. AWS ベアメタルでの OpenShift サンドボックスコンテナーの可用性 (テクノロジープレビュー)
AWS ベアメタルクラスターに OpenShift サンドボックスコンテナーをインストールできるようになりました。この機能はテクノロジープレビューであるため、完全にはサポートされていません。詳細は、OpenShift サンドボックスコンテナーについて を参照してください。
1.3. バグ修正
- 以前のリリースでは、カーネルモジュールが見つからないため、サンドボックス化されたコンテナーでループデバイスを使用できませんでした。今回のリリースでは、これらのカーネルモジュールがパッケージに含まれています。(KATA-1334)
-
以前は、
Kata
ランタイムがインストールされているノードを追跡するために Operator によって作成されたMachineConfigPool
(MCP
) オブジェクトは、KataConfig
カスタムリソース (CR) の削除時に自動的に削除されませんでした。今回のリリースでは、KataConfig
CR を削除すると、kata-oc
MCP
オブジェクトが削除されます。(KATA-1184) -
以前のリリースでは、
kataConfigPoolSelector
フィールドを作成して変更した場合に、OpenShift サンドボックスコンテナー Operator には変更が適用されませんでした。今回のリリースでは、Operator はカスタムリソース定義のkataConfigPoolSelector
フィールドへの変更に作用し、変更に合わせて、ノードへのランタイムのインストールを適応させます。(KATA-1190) -
以前のリリースは、
SourceImage
フィールドが Web コンソールに表示され、フィールドを使用してもインストールには影響しませんでした。今回のリリースでは、Web コンソールからKataConfig
CR を作成するときに、未使用のSourceImage
フィールドが表示されなくなりました。(KATA-1015)
1.4. 既知の問題
OpenShift サンドボックスコンテナーを使用している場合、OpenShift Container Platform クラスターの
hostPath
ボリュームからマウントされたファイルまたはディレクトリーにアクセスすると、SELinux 拒否を受け取ることがあります。特権 Sandboxed Container は SELinux チェックを無効にしないため、特権 Sandboxed Container を実行している場合でも、このように拒否される可能性があります。ホストで SELinux ポリシーに準拠すると、ホストファイルシステムとサンドボックスのワークロードを完全に分離して、
virtiofsd
デーモンまたは QEMU で発生する可能性のあるセキュリティーの脆弱性に対してより強力に保護します。マウントされたファイルまたはディレクトリーにホスト上の特定の SELinux 要件がない場合は、代わりにローカル永続ボリュームを使用できます。ファイルは、コンテナーランタイムの SELinux ポリシーに従って、自動的に
container_file_t
に再ラベル付けされます。詳細は ローカルボリュームを使用した永続ストレージ を参照してください。マウントされたファイルまたはディレクトリーがホスト上で特定の SELinux ラベルを持つことが予想される場合、自動再ラベル付けはオプションではありません。代わりに、ホストでカスタム SELinux ルールを設定して、
virtiofsd
デーモンがこれらの特定のラベルにアクセスできるようにすることができます。(BZ#1904609)Machine Config Operator (MCO) Pod が
CrashLoopBackOff
状態に遷移し、Pod のopenshift.io/scc
アノテーションにデフォルト値のhostmount-anyuid
ではなくsandboxed-containers-operator-scc
が表示される問題が発生する可能性があります。この場合は、
sandboxed-containers-operator-scc
SCC のseLinuxOptions
ストラテジーを一時的に制限の少ないRunAsAny
に変更し、承認プロセスがhostmount-anyuid
SCC よりも優先しないようにします。以下のコマンドを実行して
seLinuxOptions
ストラテジーを変更します。$ oc patch scc sandboxed-containers-operator-scc --type=merge --patch '{"seLinuxContext":{"type": "RunAsAny"}}'
以下のコマンドを実行して MCO Pod を再起動します。
$ oc scale deployments/machine-config-operator -n openshift-machine-config-operator --replicas=0
$ oc scale deployments/machine-config-operator -n openshift-machine-config-operator --replicas=1
以下のコマンドを実行して、
sandboxed-containers-operator-scc
のseLinuxOptions
ストラテジーをMustRunAs
の元の値に戻します。$ oc patch scc sandboxed-containers-operator-scc --type=merge --patch '{"seLinuxContext":{"type": "MustRunAs"}}'
以下のコマンドを実行して、
hostmount-anyuid
SCC が MCO Pod に適用されていることを確認します。$ oc get pods -n openshift-machine-config-operator -l k8s-app=machine-config-operator -o yaml | grep scc openshift.io/scc: hostmount-anyuid
OpenShift サンドボックスコンテナー Operator Pod が、コンテナー CPU リソースの制限を使用して、Pod に利用できる CPU の数量を増やした場合に、CPU の数が要求した数よりも少なくなる可能性があります。機能がコンテナー内で使用可能な場合、
oc rsh <pod>
を使用してlscpu
コマンドを実行して、CPU リソースを診断できます。$ lscpu
出力例
CPU(s): 16 On-line CPU(s) list: 0-12,14,15 Off-line CPU(s) list: 13
使用可能なオフライン CPU のリストは実行ごとに変更され、予測できません。
回避策として、CPU 制限を設定するのではなく、Pod アノテーションを使用して追加の CPU をリクエストできます。プロセッサーの割り当て方法が異なるので、Pod アノテーションで要求された CPU はこの問題の影響を受けません。CPU 制限を設定するのではなく、Pod のメタデータに次の
annotation
を追加する必要があります。metadata: annotations: io.katacontainers.config.hypervisor.default_vcpus: "16"
ランタイムインストールの進行状況は、
kataConfig
CR のstatus
セクションに表示されます。ただし、次の条件がすべて当てはまる場合、進行状況は表示されません。-
クラスターには、メンバーのないマシン設定プール
ワーカー
があります (machinecount=0
)。 -
インストールするノードを選択するための
kataConfigPoolSelector
が指定されていません。
この場合、ノードがマスターロールとワーカーロールの両方を持つコンバージドクラスターであると Operator が想定するため、マスターノードでインストールが開始されます。
kataConfig
CR のstatus
セクションは、インストール中に更新されません。(KATA-1017)-
クラスターには、メンバーのないマシン設定プール
-
KataConfig
CR を作成し、openshift-sandboxed-containers-operator
namespace で Pod のステータスを確認すると、モニター Pod が何度も再起動されていることが分かります。モニター Pod は、sandboxed-containers
拡張機能のインストールの一部としてインストールされる特定の SELinux ポリシーを使用します。モニター Pod はすぐに作成されますが、SELinux ポリシーはまだ利用できないため、Pod 作成エラーが発生し、Pod が再起動されます。拡張機能が正常にインストールされると、SELinux ポリシーが使用可能になり、モニター Pod はRunning
状態に移行します。これは、OpenShift サンドボックスコンテナーの Operator 機能には影響しません。(KATA-1338)
1.5. エラータの非同期更新
OpenShift サンドボックスコンテナー 1.2 のセキュリティー、バグ修正、および機能強化の更新は、Red Hat Network を通じて非同期エラータとして発表されます。OpenShift Container Platform 4.10 のすべてのエラータは Red Hat カスタマーポータル から入手できます。非同期エラータについては、OpenShift Container Platform ライフサイクル を参照してください。
Red Hat カスタマーポータルのユーザーは、Red Hat Subscription Management (RHSM) のアカウント設定でエラータの通知を有効にすることができます。エラータの通知を有効にすると、登録しているシステムに関連するエラータが新たに発表されるたびに、メールで通知が送信されます。
OpenShift Container Platform のエラータ通知メールを生成させるには、Red Hat カスタマーポータルのユーザーアカウントでシステムが登録されており、OpenShift Container Platform エンタイトルメントを使用している必要があります。
以下のセクションは、これからも継続して更新され、今後の OpenShift sandboxed containers 1.2 の非同期リリースで発表されるエラータの拡張機能およびバグ修正に関する情報を追加していきます。
1.5.1. RHSA-2022:1508 - OpenShift サンドボックスコンテナー 1.2.2 バグ修正アドバイザリー
発行日: 2022-07-26
OpenShift サンドボックスコンテナーリリース 1.2.2 が利用可能になりました。このアドバイザリーには、バグ修正を含む OpenShift サンドボックスコンテナーの更新が含まれています。
更新に含まれるバグ修正の一覧は、RHSA-2022:5725 アドバイザリーに記載されています。
1.5.2. RHSA-2022:1508 - OpenShift サンドボックスコンテナー 1.2.1 バグ修正アドバイザリー
発行日: 2022-04-21
OpenShift サンドボックスコンテナーリリース 1.2.1 が利用可能になりました。このアドバイザリーには、バグ修正を含む OpenShift サンドボックスコンテナーの更新が含まれています。
更新に含まれるバグ修正の一覧は、RHSA-2022:1508 アドバイザリーに記載されています。
1.5.3. RHSA-2022:0855 - OpenShift サンドボックスコンテナー 1.2.0 イメージのリリース、セキュリティー更新、バグ修正、および機能強化のアドバイザリー
発行日: 2022-03-14
OpenShift サンドボックスコンテナーリリース 1.2.0 が利用可能になりました。このアドバイザリーには、機能強化、セキュリティー更新、およびバグ修正を含む OpenShift サンドボックスコンテナーの更新が含まれています。
更新に含まれるバグ修正の一覧は、RHSA-2022:0855 アドバイザリーに記載されています。
第2章 OpenShift Sandboxed Containers について
OpenShift Container Platform の OpenShift サンドボックスコンテナーがサポートされることで、追加のオプションランタイムとして、Kata Container を実行するビルドインサポートが追加されます。新しいランタイムは、専用の仮想マシン (VM) でコンテナーをサポートし、ワークロードの分離を改善します。これは、次のタスクを実行する場合に特に役立ちます。
- 特権または信頼できないワークロードを実行する
OpenShift Sandboxed Containers (OSC) を使用すると、特権コンテナーを実行してクラスターノードを危険にさらすことなく、特定の特権を必要とするワークロードを安全に実行できます。特別な権限を必要とするワークロードには、次のものがあります。
- たとえば、低レベルのネットワーク機能にアクセスするために、CRI-O などの標準コンテナーランタイムによって付与されるデフォルトの機能を超えて、カーネルからの特別な機能を必要とするワークロード。
- 特定の物理デバイスにアクセスする場合など、ルート権限の昇格が必要なワークロード。OpenShift Sandboxed Containers を使用すると、特定のデバイスのみを VM に渡すことができるため、ワークロードがシステムの残りの部分にアクセスしたり、設定を誤ったりすることはありません。
-
set-uid
ルートバイナリーをインストールまたは使用するためのワークロード。これらのバイナリーは特別な権限を付与するため、セキュリティーリスクが生じる可能性があります。OpenShift Sandboxed Containers を使用すると、追加の権限は仮想マシンに制限され、クラスターノードへの特別なアクセスは許可されません。
一部のワークロードでは、特にクラスターノードを設定するための特権が必要になる場合があります。このようなワークロードは、仮想マシンで実行すると機能しなくなるため、引き続き特権コンテナーを使用する必要があります。
- 各ワークロードのカーネルを確実に分離する
-
OpenShift Sandboxed Containers は、カスタムカーネルチューニング (
sysctl
、スケジューラーの変更、キャッシュチューニングなど) とカスタムカーネルモジュールの作成 (out of tree
や特別な引数など) を必要とするワークロードをサポートします。 - テナント全体で同じワークロードを共有する
-
OpenShift Sandboxed Containers を使用すると、同じ OpenShift クラスターを共有するさまざまな組織の複数のユーザー (テナント) をサポートできます。このシステムでは、コンテナーネットワーク機能 (CNF) やエンタープライズアプリケーションなど、複数のベンダーのサードパーティーワークロードを実行することもできます。たとえば、サードパーティーの CNF は、カスタム設定がパケットチューニングや他のアプリケーションによって設定された
sysctl
変数に干渉することを望まない場合があります。完全に分離されたカーネル内で実行すると、ノイジーネイバー設定の問題を防ぐのに役立ちます。 - ソフトウェアのテストに適した分離とサンドボックスがあることを確認する
-
OpenShift Sandboxed Containers を使用して、既知の脆弱性を持つコンテナー化されたワークロードを実行したり、レガシーアプリケーションの問題を処理したりできます。この分離により、管理者は Pod に対する管理制御を開発者に付与することもできます。これは、開発者が、管理者が通常許可する設定を超えて設定をテストまたは検証したい場合に役立ちます。たとえば、管理者は、安全かつ確実にカーネルパケットフィルタリング (eBPF) を開発者に委譲できます。カーネルパケットフィルタリングには
CAP_ADMIN
またはCAP_BPF
権限が必要なため、標準の CRI-O 設定では許可されません。これにより、コンテナーホストワーカーノード上のすべてのプロセスへのアクセスが許可されるためです。同様に、管理者は SystemTap などの侵入型ツールへのアクセスを許可したり、開発中にカスタムカーネルモジュールのロードをサポートしたりできます。 - 仮想マシン境界を使用して、デフォルトのリソースに含まれるようにする
- デフォルトでは、CPU、メモリー、ストレージ、ネットワークなどのリソースは、OpenShift Sandboxed Containers でより堅牢で安全な方法で管理されます。OpenShift Sandboxed Containers は仮想マシンにデプロイされるため、分離とセキュリティーのレイヤーを追加することで、リソースへのアクセスをよりきめ細かく制御できます。たとえば、誤ったコンテナーは、仮想マシンで使用できる以上のメモリーを割り当てることができません。逆に、ネットワークカードまたはディスクへの専用アクセスが必要なコンテナーは、他のデバイスにアクセスすることなく、そのデバイスを完全に制御できます。
2.1. OpenShift Sandboxed Containers がサポートするプラットフォーム
OpenShift Sandboxed Containers は、ベアメタルサーバーまたは Amazon Web Services (AWS) ベアメタルインスタンスにインストールできます。他のクラウドプロバイダーが提供するベアメタルインスタンスはサポートされません。
Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) は、OpenShift Sandboxed Containers で唯一サポートされているオペレーティングシステムです。OpenShift サンドボックスコンテナー 1.2 は、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 8.6 で実行されます。
OpenShift サンドボックスコンテナー 1.2 は、OpenShift Container Platform 4.11 と互換性があります。
AWS ベアメタルインスタンスへの OpenShift サンドボックスコンテナーのインストールは、テクノロジープレビュー機能としてのみ提供されます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品サービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
2.2. OpenShift Sandboxed Containers の一般的な用語
以下の用語は、本書全体で使用されています。
- サンドボックス
サンドボックスとは、プログラムが実行可能な分離された環境のことです。サンドボックスでは、ホストマシンやオペレーティングシステムに悪影響を及ぼすことなく、テストされていないプログラムまたは信頼できないプログラムを実行できます。
OpenShift Sandboxed Containers のコンテキストでは、仮想化を使用して異なるカーネルでワークロードを実行し、同じホストで実行される複数のワークロードとの間の対話を強化することでサンドボックス化を図ります。
- Pod
Pod は Kubernetes および OpenShift Container Platform から継承されるコンストラクトです。Pod とは、コンテナーのデプロイが可能なリソースを表します。コンテナーは Pod 内で実行され、Pod を使用して複数のコンテナー間で共有できるリソースを指定します。
OpenShift Sandboxed Containers のコンテキストでは、Pod が仮想マシンとして実装されます。同じ仮想マシンにある同じ Pod でコンテナーを複数実行できます。
- OpenShift Sandboxed Containers Operator
Operator は、人間のオペレーターがシステムで実行できるアクション、つまり操作を自動化するソフトウェアコンポーネントです。
OpenShift Sandboxed Containers Operator は、クラスター上でSandboxed Containers のライフサイクルを管理してタスクを実行します。OpenShift Sandboxed Containers Operator を使用して、Sandboxed Containers のインストールと削除、ソフトウェア更新、ステータス監視などのタスクを実行できます。
- Kata Container
- Kata Container は OpenShift サンドボックスコンテナーの構築に使用されるコアアップストリームプロジェクトです。OpenShift サンドボックスコンテナーは Kata Container と OpenShift Container Platform を統合します。
- KataConfig
-
KataConfig
オブジェクトはSandboxed Containers の設定を表します。ソフトウェアのデプロイ先のノードなど、クラスターの状態に関する情報を保存します。 - ランタイムクラス
-
RuntimeClass
オブジェクトは、指定のワークロード実行に使用可能なランタイムを記述します。kata
という名前のランタイムクラスは、OpenShift のSandboxed Containers Operator によってインストールされ、デプロイされます。ランタイムクラスには、ランタイムが Pod オーバーヘッド など、動作に必要なリソースを記述するランタイムに関する情報が含まれます。
2.3. OpenShift サンドボックスコンテナーのワークロード管理
OpenShift Sandboxed Containers は、ワークロードの管理と割り当てを強化するための次の機能を提供します。
2.3.1. OpenShift Sandboxed Containers のビルディングブロック
OpenShift サンドボックス化されたコンテナー Operator は、Kata Container からのコンポーネントをすべてカプセル化します。インストール、ライフサイクル、設定タスクを管理します。
OpenShift サンドボックスコンテナー Operator は、2 つのコンテナーイメージとして Operator バンドル形式 でパッケージ化されています。バンドルイメージにはメタデータが含まれ、Operator で OLM が利用できるようにする必要があります。2 つ目のコンテナーイメージには、KataConfig
リソースを監視および管理するための実際のコントローラーが含まれています。
2.3.2. RHCOS 拡張機能
OpenShift Sandboxed Containers Operator は Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 拡張機能の概念に基づいています。Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 拡張機能は、オプションの OpenShift Container Platform ソフトウェアをインストールするメカニズムです。OpenShift Sandboxed Containers Operator はこのメカニズムを使用して、Sandboxed Containers をクラスターにデプロイします。
Sandboxed Containers の RHCOS 拡張には、Kata、QEMU、およびその依存関係の RPM が含まれます。これらは、Machine Config Operator が提供する MachineConfig
リソースを使用して有効にできます。
関連情報
2.3.3. 仮想化および OpenShift Sandboxed Containers
OpenShift Virtualization を使用してクラスターで OpenShift Sandboxed Containers を使用できます。
OpenShift Virtualization と OpenShift Sandboxed Containers を同時に実行するには、仮想マシンがノードの再起動をブロックしないように、仮想マシンの移行を有効にする必要があります。仮想マシンで次のパラメーターを設定します。
-
ストレージクラスとして
ocs-storagecluster-ceph-rbd
を使用します。 -
仮想マシンで
evictionStrategy
パラメーターをLiveMigrate
に設定します。
2.4. コンプライアンスおよびリスク管理について
OpenShift Sandboxed Containers は、FIPS 対応クラスターで使用できます。
FIPS モードで実行している場合、OpenShift サンドボックスコンテナーコンポーネント、仮想マシン、および VM イメージは、FIPS に準拠するように調整されます。
FIPS コンプライアンスは、安全な環境で必要とされる最も重要なコンポーネントの 1 つであり、サポートされている暗号化技術のみがノード上で許可されるようにします。
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、x86_64
アーキテクチャーでの OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされます。
OpenShift Container Platform コンプライアンスフレームワークについての Red Hat のアプローチについては、OpenShift セキュリティーガイド のリスク管理および規制対応の章を参照してください。
第3章 OpenShift Sandboxed Containers ワークロードのデプロイ
Web コンソールまたは OpenShift CLI (oc
) のいずれかを使用して OpenShift サンドボックスコンテナー Operator をインストールできます。OpenShift サンドボックスコンテナー Operator をインストールする前に、OpenShift Container Platform クラスターを準備する必要があります。
3.1. 前提条件
OpenShift サンドボックスコンテナーをインストールする前に、OpenShift Container Platform クラスターが以下の要件を満たしていることを確認してください。
クラスターは、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ワーカーを使用してオンプレミスのベアメタルインフラストラクチャーにインストールする必要があります。ユーザーによってプロビジョニングされる、インストーラーでプロビジョニングされる、またはアシステッドインストーラーによるインストールなどのインストール方法を使用してクラスターをデプロイできます。
注記- OpenShift Sandboxed Containers は RHCOS ワーカーノードのみをサポートします。RHEL ノードはサポートされていません。
- ネストされた仮想化はサポートされていません。
Amazon Web Services (AWS) ベアメタルインスタンスに OpenShift Sandboxed Containers をインストールできます。他のクラウドプロバイダーが提供するベアメタルインスタンスはサポートされません。
重要AWS ベアメタルインスタンスへの OpenShift サンドボックスコンテナーのインストールは、テクノロジープレビュー機能としてのみ提供されます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品サービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
3.1.1. OpenShift Sandboxed Containers のリソース要件
OpenShift サンドボックスコンテナーを使用すると、ユーザーはサンドボックスランタイム (Kata) 内の OpenShift Container Platform クラスターでワークロードを実行できます。各 Pod は仮想マシン (VM) で表されます。各仮想マシンは QEMU プロセスで実行され、コンテナーワークロードおよびこれらのコンテナーで実行されているプロセスを管理するためのスーパーバイザーとして機能する kata-agent
プロセスをホストします。2 つのプロセスを追加すると、オーバーヘッドがさらに増加します。
-
containerd-shim-kata-v2
。これは Pod との通信に使用されます。 -
virtiofsd
。これはゲストの代わりにホストファイルシステムのアクセスを処理します。
各仮想マシンには、デフォルトのメモリー容量が設定されます。コンテナーでメモリーが明示的に要求された場合に、メモリーが追加で仮想マシンにホットプラグされます。
メモリーリソースなしで実行されているコンテナーは、仮想マシンによって使用される合計メモリーがデフォルトの割り当てに達するまで、空きメモリーを消費します。ゲストやその I/O バッファーもメモリーを消費します。
コンテナーに特定のメモリー量が指定されている場合には、コンテナーが起動する前に、メモリーが仮想マシンにホットプラグされます。
メモリー制限が指定されている場合には、上限より多くメモリーが消費された場合に、ワークロードが終了します。メモリー制限が指定されていない場合、仮想マシンで実行されているカーネルがメモリー不足になる可能性があります。カーネルがメモリー不足になると、仮想マシン上の他のプロセスが終了する可能性があります。
デフォルトのメモリーサイズ
以下の表は、リソース割り当てのデフォルト値を示しています。
リソース | 値 |
---|---|
デフォルトで仮想マシンに割り当てられるメモリー | 2Gi |
起動時のゲスト Linux カーネルのメモリー使用量 | ~110Mi |
QEMU プロセスで使用されるメモリー (仮想マシンメモリーを除く) | ~30Mi |
| ~10Mi |
| ~20Mi |
Fedora で | ~300Mi* [1] |
ファイルバッファーが表示され、このバッファーは以下の複数の場所に考慮されます。
- ファイルバッファーキャッシュとして表示されるゲスト。
-
許可されたユーザー空間ファイルの I/O 操作をマッピングする
virtiofsd
デーモン。 - ゲストメモリーとして使用される QEMU プロセス。
メモリー使用量の合計は、メモリー使用率メトリックによって適切に考慮され、そのメモリーを 1 回だけカウントします。
Pod のオーバーヘッド では、ノード上の Pod が使用するシステムリソースの量を記述します。以下のように、oc describe runtimeclass kata
を使用して、Kata ランタイムクラスの現在の Pod オーバーヘッドを取得できます。
Example
$ oc describe runtimeclass kata
出力例
kind: RuntimeClass apiVersion: node.k8s.io/v1 metadata: name: kata overhead: podFixed: memory: "500Mi" cpu: "500m"
RuntimeClass
の spec.overhead
フィールドを変更して、Pod のオーバーヘッドを変更できます。たとえば、コンテナーに対する設定が QEMU プロセスおよびゲストカーネルデータでメモリー 350Mi 以上を消費する場合に、RuntimeClass
のオーバーヘッドをニーズに合わせて変更できます。
Red Hat では、指定のデフォルトオーバーヘッド値がサポートされます。デフォルトのオーバーヘッド値の変更はサポートされておらず、値を変更すると技術的な問題が発生する可能性があります。
ゲストで種類にかかわらず、ファイルシステム I/O を実行すると、ファイルバッファーがゲストカーネルに割り当てられます。ファイルバッファーは、virtiofsd
プロセスだけでなく、ホスト上の QEMU プロセスでもマッピングされます。
たとえば、ゲストでファイルバッファーキャッシュ 300Mi を使用すると、QEMU と virtiofsd
の両方が、追加で 300Mi を使用するように見えます。ただし、3 つのケースすべてで同じメモリーが使用されています。つまり、メモリーの合計使用量は 300Mi のみで、このメモリー量が 3 つの異なる場所にマッピングされています。これは、メモリー使用量メトリックの報告時に適切に考慮されます。
3.1.2. クラスターノードが OpenShift Sandboxed Containers を実行する資格があるかどうかの確認
OpenShift Sandboxed Containers を実行する前に、クラスター内のノードが Kata コンテナーを実行する資格があるかどうかを確認してください。クラスターノードによっては、Sandboxed Containers の最小要件に準拠していない可能性があります。ノードが不適格である最も一般的な理由は、ノードで仮想化がサポートされていないことです。サンドボックス化されたワークロードを不適格なノードで実行しようとすると、エラーが発生します。Node Feature Discovery (NFD) Operator と NodeFeatureDiscovery
リソースを使用して、ノードの適格性を自動的に確認できます。
適格であることがわかっている選択したワーカーノードのみに Kata ランタイムをインストールする場合は、選択したノードに feature.node.kubernetes.io/runtime.kata=true
ラベルを適用し、KataConfig
リソースで checkNodeEligibility: true
を設定します。
または、Kata ランタイムをすべてのワーカーノードにインストールするには、KataConfig
リソースで checkNodeEligibility: false
を設定します。
どちらのシナリオでも、NodeFeatureDiscovery
リソースを作成する必要はありません。ノードが Kata コンテナーを実行する資格があることが確実な場合にのみ、feature.node.kubernetes.io/runtime.kata=true
ラベルを手動で適用する必要があります。
次の手順では、feature.node.kubernetes.io/runtime.kata=true
ラベルをすべての適格なノードに適用し、ノードの適格性を確認するように KataConfig
リソースを設定します。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
cluster-admin
権限を持つユーザーとしてログインしている。 - Node Feature Discovery (NFD) Operator をインストールします。
手順
NodeFeatureDiscovery
リソースを作成して、Kata コンテナーの実行に適したノード機能を検出します。次の YAML を
nfd.yaml
ファイルに保存します。apiVersion: nfd.openshift.io/v1 kind: NodeFeatureDiscovery metadata: name: nfd-kata namespace: openshift-nfd spec: operand: image: quay.io/openshift/origin-node-feature-discovery:4.10 imagePullPolicy: Always servicePort: 12000 workerConfig: configData: | sources: custom: - name: "feature.node.kubernetes.io/runtime.kata" matchOn: - cpuId: ["SSE4", "VMX"] loadedKMod: ["kvm", "kvm_intel"] - cpuId: ["SSE4", "SVM"] loadedKMod: ["kvm", "kvm_amd"]
NodeFeatureDiscovery
カスタムリソース (CR) を作成します。$ oc create -f nfd.yaml
出力例
nodefeaturediscovery.nfd.openshift.io/nfd-kata created
feature.node.kubernetes.io/runtime.kata=true
ラベルが、資格のあるすべてのワーカーノードに適用されます。
KataConfig
リソースでcheckNodeEligibility
フィールドをtrue
に設定して、機能を有効にします。次に例を示します。次の YAML を
kata-config.yaml
ファイルに保存します。apiVersion: kataconfiguration.openshift.io/v1 kind: KataConfig metadata: name: example-kataconfig spec: checkNodeEligibility: true
KataConfig
CR を作成します。$ oc create -f kata-config.yaml
出力例
kataconfig.kataconfiguration.openshift.io/example-kataconfig created
検証
クラスター内の適格なノードに正しいラベルが適用されていることを確認します。
$ oc get nodes --selector='feature.node.kubernetes.io/runtime.kata=true'
出力例
NAME STATUS ROLES AGE VERSION compute-3.example.com Ready worker 4h38m v1.23.3+e419edf compute-2.example.com Ready worker 4h35m v1.23.3+e419edf
関連情報
- Node Feature Discovery (NFD) Operator のインストールの詳細は、NFD のインストール を参照してください。
3.2. Web コンソールを使用した OpenShift Sandboxed Containers ワークロードのデプロイ
Web コンソールから OpenShift Sandboxed Containers のワークロードをデプロイできます。まず、OpenShift Sandboxed Containers Operator をインストールしてから、KataConfig
カスタムリソース (CR) を作成する必要があります。Sandboxed Containers にワークロードをデプロイする準備ができたら、ワークロード YAML ファイルに kata
を runtimeClassName
として手動で追加する必要があります。
3.2.1. Web コンソールを使用した OpenShift Sandboxed Containers Operator のインストール
OpenShift Container Platform Web コンソールから OpenShift サンドボックスコンテナー Operator をインストールできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform 4.10 がインストールされている。
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
手順
- Web コンソールの Administrator パースペクティブで、Operators → OperatorHub に移動します。
-
Filter by keyword フィールドに
OpenShift sandboxed containers
と入力します。 - OpenShift sandboxed containers タイルを選択します。
- Operator についての情報を確認してから、Install をクリックします。
Install Operator ページで以下を行います。
- 選択可能な Update Channel オプションの一覧から stable-1.2 を選択します。
Installed Namespace で Operator recommend Namespace が選択されていることを確認します。これにより、Operator が必須の
openshift-sandboxed-containers-operator
namespace にインストールされます。この namespace がまだ存在しない場合は、自動的に作成されます。注記OpenShift Sandboxed Containers Operator を
openshift-sandboxed-containers-operator
以外の namespace にインストールしようとすると、インストールに失敗します。- Approval Strategy で Automatic が選択されていることを確認します。Automatic がデフォルト値であり、新しい z-stream リリースが利用可能になると、OpenShift Sandboxed Containers への自動更新が有効になります。
- Install をクリックします。
これで、OpenShift Sandboxed Containers Operator がクラスターにインストールされました。
検証
- Web コンソールの Administrator パースペクティブで、Operators → Installed Operators に移動します。
- OpenShift Sandboxed Containers Operator がインストール済みの Operator リストに表示されていることを確認します。
3.2.2. Web コンソールでの KataConfig カスタムリソースの作成
クラスターノードに kata
を RuntimeClass
としてインストールできるようにするには、1 つの KataConfig
カスタムリソース (CR) を作成する必要があります。
KataConfig
CR を作成すると、ワーカーノードが自動的に再起動します。再起動には 10 分から 60 分以上かかる場合があります。再起動時間を妨げる要因は次のとおりです。
- より多くのワーカーノードを持つ大規模な OpenShift Container Platform デプロイメント。
- BIOS および診断ユーティリティーのアクティベーション。
- SSD ではなく、ハードドライブへのデプロイメント。
- 仮想ノードではなく、ベアメタルなどの物理ノードにデプロイします。
- 遅い CPU またはネットワーク。
前提条件
- クラスターに OpenShift Container Platform 4.10 をインストールされている。
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 - OpenShift Sandboxed Containers Operator をインストールしている。
Kata は、デフォルトですべてのワーカーノードにインストールされます。特定のノードにのみ kata
を RuntimeClass
としてインストールする場合は、それらのノードにラベルを追加し、作成時に KataConfig
CR でラベルを定義できます。
手順
- Web コンソールの Administrator パースペクティブで、Operators → Installed Operators に移動します。
- Operator のリストから OpenShift Sandboxed Containers Operator を選択します。
- KataConfig タブで、Create KataConfig をクリックします。
-
Create KataConfig ページで、YAML view 経由で
KataConfig
CR を設定することを選択します。 次のマニフェストをコピーして YAML view に貼り付けます。
apiVersion: kataconfiguration.openshift.io/v1 kind: KataConfig metadata: name: cluster-kataconfig spec: kataMonitorImage: registry.redhat.io/openshift-sandboxed-containers/osc-monitor-rhel8:1.2.0
選択したノードにのみ
kata
をRuntimeClass
としてインストールする場合は、マニフェストにラベルを含めます。apiVersion: kataconfiguration.openshift.io/v1 kind: KataConfig metadata: name: cluster-kataconfig spec: kataMonitorImage: registry.redhat.io/openshift-sandboxed-containers/osc-monitor-rhel8:1.2.0 kataConfigPoolSelector: matchLabels: <label_key>: '<label_value>' 1
- 1
kataConfigPoolSelector
のラベルは単一値のみをサポートします。nodeSelector
構文はサポートされていません。
- Create をクリックします。
新しい KataConfig
CR が作成され、ワーカーノードに kata
を RuntimeClass
としてインストールし始めます。kata
のインストールが完了し、ワーカーノードが再起動するのを待ってから、次の手順に進みます。
OpenShift サンドボックスコンテナーは、Kata を主なランタイムとしてではなく、クラスターでセカンダリーオプションのランタイムとしてのみインストールします。
検証
-
KataConfig タブで、新しい
KataConfig
CR を選択します。 - KataConfig ページで、YAML タブを選択します。
ステータスの installationStatus フィールドをモニターします。
更新があるたびにメッセージが表示されます。リロード をクリックして、更新された
KataConfig
CR を表示します。Completed nodes の値がワーカーまたはラベル付けされたノードの数と等しくなると、インストールは完了です。ステータスには、インストールが完了したノードのリストも含まれます。
3.2.3. Web コンソールを使用した Sandboxed Containers へのワークロードのデプロイ
OpenShift Sandboxed Containers は、Kata をプライマリーランタイムとしてではなく、クラスターでセカンダリーオプションのランタイムとしてインストールします。
Pod テンプレート化されたワークロードを Sandboxed Containers にデプロイするには、kata
を runtimeClassName
としてワークロード YAML ファイルに手動で追加する必要があります。
前提条件
- クラスターに OpenShift Container Platform 4.10 をインストールされている。
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 - OpenShift Sandboxed Containers Operator をインストールしている。
-
KataConfig
カスタムリソース (CR) を作成している。
手順
- Web コンソールの Administrator パースペクティブから、Workloads をデプロイメントし、作成するワークロードのタイプを選択します。
- ワークロードページで、をクリックしてワークロードを作成します。
ワークロードの YAML ファイルで、コンテナーがリストされている spec フィールドに、
runtimeClassName: kata
を追加します。Pod オブジェクトの例
apiVersion: v1 kind: Pod metadata: name: hello-openshift labels: app: hello-openshift spec: runtimeClassName: kata containers: - name: hello-openshift image: quay.io/openshift/origin-hello-openshift ports: - containerPort: 8888 securityContext: privileged: false allowPrivilegeEscalation: false runAsNonRoot: true runAsUser: 1001 capabilities: drop: - ALL seccompProfile: type: RuntimeDefault
- Save をクリックします。
OpenShift Container Platform はワークロードを作成し、スケジューリングを開始します。
3.3. CLI を使用した OpenShift サンドボックスコンテナーワークロードのデプロイ
CLI を使用して、OpenShift Sandboxed Containers のワークロードをデプロイできます。まず、OpenShift Sandboxed Containers Operator をインストールしてから、KataConfig
カスタムリソースを作成する必要があります。Sandboxed Containers にワークロードをデプロイする準備ができたら、ワークロード YAML ファイルに runtimeClassName
として kata
を追加する必要があります。
3.3.1. CLI を使用したSandboxed Containers Operator のインストール
OpenShift Container Platform CLI から OpenShift サンドボックスコンテナー Operator をインストールできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform 4.10 がクラスターにインストールされている。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 OpenShift Sandboxed Containers カタログにサブスクライブしている。
注記OpenShift Sandboxed Containers カタログにサブスクライブすると、
openshift-sandboxed-containers-operator
namespace の OpenShift Sandboxed Containers Operator にアクセスできるようになります。
手順
OpenShift Sandboxed Containers Operator の
Namespace
オブジェクトを作成します。次のマニフェストを含む
Namespace
オブジェクト YAML ファイルを作成します。apiVersion: v1 kind: Namespace metadata: name: openshift-sandboxed-containers-operator
Namespace
オブジェクトを作成します。$ oc create -f Namespace.yaml
OpenShift Sandboxed Containers Operator の
OperatorGroup
オブジェクトを作成します。次のマニフェストを含む
OperatorGroup
オブジェクト YAML ファイルを作成します。apiVersion: operators.coreos.com/v1 kind: OperatorGroup metadata: name: openshift-sandboxed-containers-operator namespace: openshift-sandboxed-containers-operator spec: targetNamespaces: - openshift-sandboxed-containers-operator
OperatorGroup
オブジェクトを作成します。$ oc create -f OperatorGroup.yaml
Subscription
オブジェクトを作成して、Namespace
を OpenShift Sandboxed Containers Operator にサブスクライブします。次のマニフェストを含む
Subscription
オブジェクト YAML ファイルを作成します。apiVersion: operators.coreos.com/v1alpha1 kind: Subscription metadata: name: openshift-sandboxed-containers-operator namespace: openshift-sandboxed-containers-operator spec: channel: "stable-1.2" installPlanApproval: Automatic name: sandboxed-containers-operator source: redhat-operators sourceNamespace: openshift-marketplace startingCSV: sandboxed-containers-operator.v1.2.2
Subscription
オブジェクトを作成します。$ oc create -f Subscription.yaml
これで、OpenShift Sandboxed Containers Operator がクラスターにインストールされました。
上記のオブジェクトファイル名はすべて提案です。他の名前を使用してオブジェクト YAML ファイルを作成できます。
検証
Operator が正常にインストールされていることを確認します。
$ oc get csv -n openshift-sandboxed-containers-operator
出力例
NAME DISPLAY VERSION REPLACES PHASE openshift-sandboxed-containers openshift-sandboxed-containers-operator 1.2.2 1.2.1 Succeeded
3.3.2. CLI を使用した KataConfig カスタムリソースの作成
kata
を RuntimeClass
としてノードにインストールするには、1 つの KataConfig
カスタムリソース (CR) を作成する必要があります。KataConfig
CR を作成すると、OpenShift サンドボックス化されたコンテナー Operator がトリガーされ、以下が実行されます。
-
QEMU および
kata-containers
など、必要な RHCOS 拡張を RHCOS ノードにインストールします。 -
ランタイム CRI-O が正しい
kata
ランタイムハンドラーで設定されていることを確認します。 -
デフォルト設定で
kata
という名前のRuntimeClass
CR を作成します。これにより、ユーザーは、RuntimeClassName
フィールドで CR を参照することにより、kata
をランタイムとして使用するようにワークロードを設定できます。この CR は、ランタイムのリソースオーバーヘッドも指定します。
Kata は、デフォルトですべてのワーカーノードにインストールされます。特定のノードにのみ kata
を RuntimeClass
としてインストールする場合は、それらのノードにラベルを追加し、作成時に KataConfig
CR でラベルを定義できます。
前提条件
- クラスターに OpenShift Container Platform 4.10 をインストールされている。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 - OpenShift Sandboxed Containers Operator をインストールしている。
KataConfig
CR を作成すると、ワーカーノードが自動的に再起動します。再起動には 10 分から 60 分以上かかる場合があります。再起動時間を妨げる要因は次のとおりです。
- より多くのワーカーノードを持つ大規模な OpenShift Container Platform デプロイメント。
- BIOS および診断ユーティリティーのアクティベーション。
- SSD ではなく、ハードドライブへのデプロイメント。
- 仮想ノードではなく、ベアメタルなどの物理ノードにデプロイします。
- 遅い CPU またはネットワーク。
手順
次のマニフェストで YAML ファイルを作成します。
apiVersion: kataconfiguration.openshift.io/v1 kind: KataConfig metadata: name: cluster-kataconfig spec: kataMonitorImage: registry.redhat.io/openshift-sandboxed-containers/osc-monitor-rhel8:1.2.0
(オプション) 選択したノードにのみ
kata
をRuntimeClass
としてインストールする場合は、マニフェストにラベルを含む YAML ファイルを作成します。apiVersion: kataconfiguration.openshift.io/v1 kind: KataConfig metadata: name: cluster-kataconfig spec: kataMonitorImage: registry.redhat.io/openshift-sandboxed-containers/osc-monitor-rhel8:1.2.0 kataConfigPoolSelector: matchLabels: <label_key>: '<label_value>' 1
- 1
kataConfigPoolSelector
のラベルは単一値のみをサポートします。nodeSelector
構文はサポートされていません。
KataConfig
リソースを作成します。$ oc create -f <file name>.yaml
新しい KataConfig
CR が作成され、ワーカーノードに kata
を RuntimeClass
としてインストールし始めます。kata のインストールが完了し、ワーカーノードが再起動するのを待ってから、次の手順に進みます。
OpenShift サンドボックスコンテナーは、Kata を主なランタイムとしてではなく、クラスターでセカンダリーオプションのランタイムとしてのみインストールします。
検証
インストールの進捗を監視します。
$ watch "oc describe kataconfig | sed -n /^Status:/,/^Events/p"
Is In Progress の値が
false
と表示されたら、インストールは完了です。
関連情報
3.3.3. CLI を使用した Sandboxed Containers へのワークロードのデプロイ
OpenShift Sandboxed Containers は、Kata をプライマリーランタイムとしてではなく、クラスターでセカンダリーオプションのランタイムとしてインストールします。
Pod テンプレート化されたワークロードを Sandboxed Containers にデプロイするには、ワークロード YAML ファイルに runtimeClassName
として kata
を追加する必要があります。
前提条件
- クラスターに OpenShift Container Platform 4.10 をインストールされている。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 - OpenShift Sandboxed Containers Operator をインストールしている。
-
KataConfig
カスタムリソース (CR) を作成している。
手順
任意の Pod テンプレートオブジェクトに
runtimeClassName: kata
を追加します。-
Pod
オブジェクト -
ReplicaSet
オブジェクト -
ReplicationController
オブジェクト -
StatefulSet
オブジェクト -
Deployment
オブジェクト -
DeploymentConfig
オブジェクト
-
Pod オブジェクトの例
apiVersion: v1 kind: Pod metadata: name: hello-openshift labels: app: hello-openshift spec: runtimeClassName: kata containers: - name: hello-openshift image: quay.io/openshift/origin-hello-openshift ports: - containerPort: 8888 securityContext: privileged: false allowPrivilegeEscalation: false runAsNonRoot: true runAsUser: 1001 capabilities: drop: - ALL seccompProfile: type: RuntimeDefault
OpenShift Container Platform はワークロードを作成し、スケジューリングを開始します。
検証
-
Pod テンプレートオブジェクトの
runtimeClassName
フィールドを調べます。runtimeClassName
がkata
の場合、ワークロードは OpenShift サンドボックスコンテナーで実行されています。
3.4. 関連情報
- OpenShift サンドボックスコンテナー Operator は、制限されたネットワーク環境でサポートされます。詳細は、制限されたネットワークでの Operator Lifecycle Manager の使用 を参照してください。
- ネットワークが制限された環境で切断されたクラスターを使用する場合に、Red Hat が提供する OperatorHub にアクセスできるようにするには、Operator Lifecycle Manager でプロキシーサポート を設定する必要があります。プロキシーを使用すると、クラスターは OpenShift Sandboxed Containers Operator を取得できます。
第4章 OpenShift サンドボックスコンテナーのモニタリング
OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して、サンドボックス化されたワークロードおよびノードのヘルスステータスに関連するメトリクスを監視できます。
OpenShift サンドボックスコンテナーには、Web コンソールで使用できる事前設定済みのダッシュボードがあり、管理者は Prometheus を介して生のメトリックにアクセスしてクエリーを実行することもできます。
4.1. OpenShift Sandboxed Containers のメトリックについて
OpenShift Sandboxed Containers メトリックにより、管理者はSandboxed Containers の実行状況を監視できます。これらのメトリクスは、Web コンソールのメトリック UI でクエリーできます。
OpenShift Sandboxed Containers のメトリックは、次のカテゴリーで収集されます。
- Kata エージェントの指標
-
カタエージェントメトリックには、Sandboxed Containers に埋め込まれた VM で実行されているカタエージェントプロセスに関する情報が表示されます。これらのメトリックには、
/proc/<pid>/io、stat、status
からのデータが含まれます。 - Kata ゲスト OS メトリクス
-
Kata ゲスト OS メトリクスには、Sandboxed Containers で実行されているゲスト OS からのデータが表示されます。これらのメトリクスには、
/proc/[stats, diskstats, meminfo, vmstats]
および/proc/net/dev
からのデータが含まれます。 - ハイパーバイザーメトリック
-
ハイパーバイザーメトリックには、Sandboxed Containers に埋め込まれた VM を実行しているハイパーバイザーに関するデータが表示されます。これらのメトリックには、主に
/proc/<pid>/[io, stat, status]
からのデータが含まれます。 - Kata モニターのメトリクス
- Kata モニターは、メトリックデータを収集し、Prometheus で利用できるようにするプロセスです。kata モニターメトリックには、kata-monitor プロセス自体のリソース使用状況に関する詳細情報が表示されます。これらのメトリクスには、Prometheus データコレクションからのカウンターも含まれます。
- Kata containerd shim v2 メトリクス
-
Kata containerd shim v2 メトリクスには、kata shim プロセスに関する詳細情報が表示されます。これらのメトリクスには、
/proc/<pid>/[io, stat, status]
からのデータと詳細なリソース使用メトリクスが含まれます。
4.2. OpenShift Sandboxed Containers のメトリクスの表示
Web コンソールの Metrics ページで、OpenShift Sandboxed Containers のメトリックにアクセスできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform 4.10 がインストールされている。
- OpenShift Sandboxed Containers がインストールされている。
-
cluster-admin
ロールまたはすべてのプロジェクトの表示パーミッションを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
手順
- Web コンソールの Administrator パースペクティブから、Observe → Metrics に移動します。
入力フィールドに、監視するメトリクスのクエリーを入力します。以下に例を示します。
kata 関連のメトリクスはすべて kata で始まります。kata と入力すると、使用可能なすべての kata メトリクスのリストが表示されます。
クエリーのメトリクスがページに視覚化されます。
関連情報
- メトリクス表示の PromQL クエリーを作成する方法は、メトリクスのクエリー を参照してください。
4.3. OpenShift Sandboxed Containers ダッシュボードの表示
Web コンソールの Dashboards ページで、OpenShift Sandboxed Containers ダッシュボードにアクセスできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform 4.10 がインストールされている。
- OpenShift Sandboxed Containers がインストールされている。
-
cluster-admin
ロールまたはすべてのプロジェクトの表示パーミッションを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
手順
- Web コンソールの Administrator パースペクティブから、Observe → Dashboards に移動します。
- Dashboard ドロップダウンリストから、Sandboxed Containers ダッシュボードを選択します。
必要に応じて、Time Range 一覧でグラフの時間範囲を選択します。
- 事前定義済みの期間を選択します。
時間範囲 リストで カスタムの時間範囲 を選択して、カスタムの時間範囲を設定します。
- 表示するデータの日付と時刻の範囲を定義します。
- Save をクリックして、カスタムの時間範囲を保存します。
- オプション: Refresh Interval を選択します。
ページにダッシュボードが表示され、Kata ゲスト OS カテゴリーの次のメトリックが表示されます。
- 実行中の仮想マシンの数
- クラスターで実行されているSandboxed Containers の総数を表示します。
- CPU 使用率 (仮想マシンあたり)
- 個々のSandboxed Containers の CPU 使用率を表示します。
- メモリー使用量 (仮想マシンあたり)
- 個々のSandboxed Containers のメモリー使用量を表示します。
特定の項目についての詳細情報を表示するには、ダッシュボードの各グラフにカーソルを合わせます。
4.4. 関連情報
- サポート向けのデータ収集に関する詳細は クラスターに関するデータの収集 を参照してください。
第5章 OpenShift Sandboxed Containers のアンインストール
OpenShift Container Platform Web コンソールまたは OpenShift CLI (oc
) のいずれかを使用して、OpenShift サンドボックス化コンテナーをアンインストールできます。両方の手順を以下で説明します。
5.1. Web コンソールを使用した OpenShift Sandboxed Containers のアンインストール
OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して、関連する OpenShift サンドボックスコンテナーの Pod、リソース、および namespace を削除します。
5.1.1. Web コンソールを使用した OpenShift サンドボックスコンテナー Pod の削除
OpenShift Sandboxed Containers をアンインストールするには、最初に kata
を runtimeClass
として使用する実行中のすべての Pod を削除する必要があります。
前提条件
- OpenShift Container Platform 4.10 がクラスターにインストールされている。
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
kata
をruntimeClass
として使用する Pod のリストがあります。
手順
- Administrator パースペクティブから、Workloads → Pods に移動します。
- Search by name フィールドを使用して、削除する Pod を検索します。
- Pod 名をクリックして開きます。
-
Details ページで、Runtime class に
kata
が表示されていることを確認します。 - Actions メニューをクリックし、Delete Pod を選択します。
- 確認ウィンドウで Delete をクリックします。
関連情報
OpenShift CLI から、kata
を runtimeClass
として使用する実行中の Pod のリストを取得できます。詳細は、OpenShift サンドボックスコンテナー Pod の削除 を参照してください。
5.1.2. Web コンソールを使用して KataConfig カスタムリソースを削除する
KataConfig
カスタムリソース (CR) を削除すると、クラスターから kata
ランタイムとその関連リソースが削除され、アンインストールされます。
KataConfig
CR を削除すると、ワーカーノードが自動的に再起動します。再起動には 10 分から 60 分以上かかる場合があります。再起動時間を妨げる要因は次のとおりです。
- より多くのワーカーノードを持つ大規模な OpenShift Container Platform デプロイメント。
- BIOS および診断ユーティリティーのアクティベーション。
- SSD ではなく、ハードドライブへのデプロイメント。
- 仮想ノードではなく、ベアメタルなどの物理ノードにデプロイします。
- 遅い CPU またはネットワーク。
前提条件
- OpenShift Container Platform 4.10 がクラスターにインストールされている。
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
kata
をruntimeClassName
として使用する実行中の Pod がない。
手順
- Administrator パースペクティブで、Operators → Installed Operators に移動します。
- Search by name フィールドを使用して、OpenShift Sandboxed Containers Operator を検索します。
- Operator をクリックして開き、KataConfig タブを選択します。
-
KataConfig
リソースの Options メニューをクリックし、Delete
KataConfig
を選択します。 - 確認ウィンドウで Delete をクリックします。
Kata
ランタイムとリソースがアンインストールされ、ワーカーノードが再起動されるまで待ってから、次の手順に進みます。
5.1.3. Web コンソールを使用した OpenShift Sandboxed Containers Operator のインストール
OpenShift Sandboxed Containers の削除 Operator は、その Operator のカタログサブスクリプション、Operator グループ、およびクラスターサービスバージョン (CSV) を削除します。
前提条件
- OpenShift Container Platform 4.10 がクラスターにインストールされている。
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
手順
- Administrator パースペクティブで、Operators → Installed Operators に移動します。
- Search by name フィールドを使用して、OpenShift Sandboxed Containers Operator を検索します。
-
Operator の Options メニュー
をクリックし、Uninstall Operator を選択します。
- 確認ウィンドウで Uninstall をクリックします。
5.1.4. Web コンソールを使用した OpenShift Sandboxed Containers の namespace の削除
上記のコマンドを実行すると、インストールプロセス前の状態にクラスターが復元されます。openshift-sandboxed-containers-operator
namespace を削除することで、Operator への namespace アクセスを取り消すことができるようになりました。
前提条件
- OpenShift Container Platform 4.10 がクラスターにインストールされている。
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
手順
- Administrator パースペクティブから、Administration → Namespaces に移動します。
-
Search by name フィールドを使用して
openshift-sandboxed-containers-operator
namespace を検索します。 namespace の Options メニュー
をクリックし、Delete Namespace を選択します。
注記Delete Namespace オプションが選択できない場合には、namespace を削除するパーミッションがありません。
-
Delete Namespace ペインで、
openshift-sandboxed-containers-operator
と入力し、Delete をクリックします。 - Delete をクリックします。
5.1.5. Web コンソールを使用して KataConfig
カスタムリソース定義を削除する
KataConfig
カスタムリソース定義 (CRD) を使用すると、KataConfig
CR を定義できます。アンインストールプロセスを完了するには、クラスターから KataConfig
CRD を削除します。
前提条件
- OpenShift Container Platform 4.10 がクラスターにインストールされている。
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
クラスターから
KataConfig
CR を削除している。 - クラスターから OpenShift Sandboxed Containers Operator を削除している。
手順
- Administrator パースペクティブから、Administration → CustomResourceDefinitions に移動します。
-
Search by name フィールドを使用して
KataConfig
を検索します。 -
KataConfig
CRD の Options メニューをクリックし、Delete CustomResourceDefinition を選択します。
- 確認ウィンドウで Delete をクリックします。
-
KataConfig
CRD がリストから消えるまで待ちます。これには数分の時間がかかる場合があります。
5.2. CLI を使用した OpenShift サンドボックスコンテナーのアンインストール
OpenShift Container Platform コマンドラインインターフェイス (CLI) を使用して、OpenShift サンドボックスコンテナーをアンインストールできます。以下の手順を記載順に実行してください。
5.2.1. CLI を使用した OpenShift Sandboxed Containers Pod の削除
OpenShift Sandboxed Containers をアンインストールするには、最初に kata
を runtimeClass
として使用する実行中のすべての Pod を削除する必要があります。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
コマンドライン JSON プロセッサー (
jq
) がインストールされている。
手順
次のコマンドを実行して、
kata
をruntimeClass
として使用する Pod を検索します。$ oc get pods -A -o json | jq -r '.items[] | select(.spec.runtimeClassName == "kata").metadata.name'
各 Pod を削除するには、次のコマンドを実行します。
$ oc delete pod <pod-name>
5.2.2. CLI を使用した KataConfig カスタムリソースの削除
kata
ランタイムとその関連リソースすべて (CRI-O 設定や RuntimeClass
など) をクラスターから削除およびアンインストールできます。デプロイのサイズにもよりますが、通常、削除には 10 ~ 40 分かかります。
前提条件
- OpenShift Container Platform 4.10 がクラスターにインストールされている。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
KataConfig
CR を削除すると、ワーカーノードが自動的に再起動します。再起動には 10 分から 60 分以上かかる場合があります。再起動時間を妨げる要因は次のとおりです。
- より多くのワーカーノードを持つ大規模な OpenShift Container Platform デプロイメント。
- BIOS および診断ユーティリティーのアクティベーション。
- SSD ではなく、ハードドライブへのデプロイメント。
- 仮想ノードではなく、ベアメタルなどの物理ノードにデプロイします。
- 遅い CPU またはネットワーク。
手順
以下のコマンドを実行して
KataConfig
カスタムリソースを削除します。$ oc delete kataconfig <KataConfig_CR_Name>
OpenShift Sandboxed Containers Operator は、クラスターでランタイムを有効化するために初期に作成されていたリソースをすべて削除します。
削除中、CLI はすべてのワーカーノードが再起動するまで応答を停止します。プロセスが完了するまで待ってから、検証を実行するか、次の手順に進みます。
検証
KataConfig
カスタムリソースが削除されたことを確認するには、以下のコマンドを実行します。$ oc get kataconfig <KataConfig_CR_Name>
出力例
No KataConfig instances exist
5.2.3. CLI を使用したSandboxed Containers Operator のインストール
Operator サブスクリプション、Operator グループ、クラスターサービスバージョン (CSV)、および namespace を削除して、クラスターから OpenShift Sandboxed Containers Operator を削除します。
前提条件
- OpenShift Container Platform 4.10 がクラスターにインストールされている。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
コマンドライン JSON プロセッサー (
jq
) をインストールしました。 -
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
手順
次のコマンドを実行して、サブスクリプションから OpenShift Sandboxed Containers のクラスターサービスバージョン (CSV) 名をフェッチします。
CSV_NAME=$(oc get csv -n openshift-sandboxed-containers-operator -o=custom-columns=:metadata.name)
以下のコマンドを実行して、OpenShift Sandboxed Containers Operator サブスクリプションを Operator Lifecyle Manager (OLM) から削除します。
$ oc delete subscription sandboxed-containers-operator -n openshift-sandboxed-containers-operator
以下のコマンドを実行して、OpenShift Sandboxed Containers の CSV 名を削除します。
$ oc delete csv ${CSV_NAME} -n openshift-sandboxed-containers-operator
次のコマンドを実行して、OpenShift Sandboxed Containers の Operator グループ名を取得します。
$ OG_NAME=$(oc get operatorgroup -n openshift-sandboxed-containers-operator -o=jsonpath={..name})
次のコマンドを実行して、OpenShift Sandboxed Containers Operator グループ名を削除します。
$ oc delete operatorgroup ${OG_NAME} -n openshift-sandboxed-containers-operator
次のコマンドを実行して、OpenShift Sandboxed Containers の namespace を削除します。
$ oc delete namespace openshift-sandboxed-containers-operator
5.2.4. CLI を使用した KataConfig
カスタムリソース定義の削除
KataConfig
カスタムリソース定義 (CRD) を使用すると、KataConfig
CR を定義できます。クラスターから KataConfig
CRD を削除します。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
クラスターから
KataConfig
CR を削除している。 - クラスターから OpenShift Sandboxed Containers Operator を削除している。
手順
次のコマンドを実行して、
KataConfig
CRD を削除します。$ oc delete crd kataconfigs.kataconfiguration.openshift.io
検証
KataConfig
CRD が削除されたことを確認するには、次のコマンドを実行します。$ oc get crd kataconfigs.kataconfiguration.openshift.io
出力例
Unknown CR KataConfig
第6章 OpenShift Sandboxed Containers のアップグレード
OpenShift サンドボックスコンテナーコンポーネントのアップグレードは、次の 3 つの手順で設定されます。
-
Kata
ランタイムとその依存関係を更新するための OpenShift Container Platform のアップグレード。 - OpenShift サンドボックスコンテナー Operator をアップグレードして、Operator サブスクリプションを更新します。
-
KataConfig
カスタムリソース (CR) に手動でパッチを適用して、モニター Pod を更新します。
以下に示す 1 つの例外を除いて、OpenShift サンドボックスコンテナー Operator のアップグレードの前または後に OpenShift Container Platform をアップグレードできます。OpenShift サンドボックスコンテナー Operator をアップグレードした直後に、常に KataConfig
パッチを適用します。
OpenShift サンドボックスコンテナー 1.3 を使用して OpenShift Container Platform 4.11 にアップグレードする場合、推奨される順序は、最初に OpenShift サンドボックスコンテナーを 1.2 から 1.3 にアップグレードし、次に OpenShift Container Platform を 4.10 から 4.11 にアップグレードすることです。
6.1. OpenShift サンドボックスコンテナーリソースのアップグレード
OpenShift Sandboxed Containers アーティファクトは、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 拡張機能を使用してクラスターにデプロイされます。
RHCOS 拡張 Sandboxed Containers
には、Kata コンテナーランタイム、ハイパーバイザーの QEMU およびその他の依存関係などの Kata コンテナーの実行に必要なコンポーネントが含まれます。クラスターを OpenShift Container Platform の新しいリリースにアップグレードすることで、拡張機能をアップグレードします。
OpenShift Container Platform のアップグレードに関する詳細は、クラスターの更新 を参照してください。
6.2. OpenShift サンドボックスコンテナー Operator のアップグレード
Operator Lifecycle Manager (OLM) を使用して、OpenShift Sandboxed Containers Operator を手動で設定するか、自動的にアップグレードできます。初期導入時に手動アップグレードか自動アップグレードかを選択することで、将来のアップグレードモードが決まります。手動アップグレードのコンテキストでは、Web コンソールに、クラスター管理者がインストールでき、利用可能な更新を表示します。
Operator Lifecycle Manager (OLM) での OpenShift サンドボックスコンテナー Operator のアップグレードの詳細は、インストール済み Operator の更新 を参照してください。
6.3. OpenShift Sandboxed Containers モニター Pod のアップグレード
OpenShift Sandboxed Containers をアップグレードした後、KataConfig
CR でモニターイメージを更新して、モニター Pod をアップグレードする必要があります。それ以外の場合、モニター Pod は以前のバージョンのイメージを実行し続けます。
Web コンソールまたは CLI を使用して更新を実行できます。
6.3.1. Web コンソールを使用した監視 Pod のアップグレード
OpenShift Container Platform の KataConfig
YAML ファイルには、モニターイメージのバージョン番号が含まれています。バージョン番号を正しいバージョンに更新します。
前提条件
- OpenShift Container Platform 4.10 がクラスターにインストールされている。
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
手順
- OpenShift Container Platform の Administrator パースペクティブから、Operators → Installed Operators に移動します。
- OpenShift sandboxed containers Operator を選択し、KataConfig タブに移動します。
-
Search by name フィールドを使用して、
KataConfig
リソースを検索します。KataConfig
リソースのデフォルト名は example-kataconfig です。 -
KataConfig
リソースを選択し、KataConfig タブに移動します。 kataMonitorImage
のバージョン番号を変更します。checkNodeEligibility: false kataConfigPoolSelector: null kataMonitorImage: 'registry.redhat.io/openshift-sandboxed-containers/osc-monitor-rhel8:1.3.0'
- Save をクリックします。
6.3.2. CLI を使用した監視 Pod のアップグレード
KataConfig
CR のモニターイメージに手動でパッチを適用して、モニター Pod を更新できます。
前提条件
- OpenShift Container Platform 4.10 がクラスターにインストールされている。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
手順
OpenShift Container Platform CLI で、以下のコマンドを実行します。
$ oc patch kataconfig <kataconfig_name> --type merge --patch '{"spec":{"kataMonitorImage":"registry.redhat.io/openshift-sandboxed-containers/osc-monitor-rhel8:1.3.0"}}'
<kataconfig_name>
:: は、example-kataconfig
などの Kata 設定ファイルの名前を指定します。
第7章 OpenShift Sandboxed Containers データの収集
OpenShift Sandboxed Containers のトラブルシューティングを行う場合、サポートケースを開き、must-gather
ツールを使用してデバッグ情報を提供できます。
クラスター管理者は、自分でログを確認して、より詳細なレベルのログを有効にすることもできます。
7.1. Red Hat サポート用の OpenShift Sandboxed Containers データの収集
サポートケースを作成する際、ご使用のクラスターのデバッグ情報を Red Hat サポートに提供していただくと Red Hat のサポートに役立ちます。
must-gather
ツールを使用すると、仮想マシンおよび OpenShift Virtualization に関連する他のデータを含む、 OpenShift Container Platform クラスターについての診断情報を収集できます。
迅速なサポートのために、OpenShift Container Platform と OpenShift サンドボックスコンテナーの両方の診断情報を提供してください。
7.1.1. must-gather ツールについて
oc adm must-gather
CLI コマンドは、以下のような問題のデバッグに必要となる可能性のあるクラスターからの情報を収集します。
- リソース定義
- サービスログ
デフォルトで、oc adm must-gather
コマンドはデフォルトのプラグインイメージを使用し、./must-gather.local
に書き込みを行います。
または、以下のセクションで説明されているように、適切な引数を指定してコマンドを実行すると、特定の情報を収集できます。
1 つ以上の特定の機能に関連するデータを収集するには、以下のセクションに示すように、イメージと共に
--image
引数を使用します。以下に例を示します。
$ oc adm must-gather --image=registry.redhat.io/container-native-virtualization/cnv-must-gather-rhel8:v4.10.0
監査ログを収集するには、以下のセクションで説明されているように
-- /usr/bin/gather_audit_logs
引数を使用します。以下に例を示します。
$ oc adm must-gather -- /usr/bin/gather_audit_logs
注記ファイルのサイズを小さくするために、監査ログはデフォルトの情報セットの一部として収集されません。
oc adm must-gather
を実行すると、ランダムな名前を持つ新規 Pod がクラスターの新規プロジェクトに作成されます。データは Pod で収集され、must-gather.local
で始まる新規ディレクトリーに保存されます。このディレクトリーは、現行の作業ディレクトリーに作成されます。
以下に例を示します。
NAMESPACE NAME READY STATUS RESTARTS AGE ... openshift-must-gather-5drcj must-gather-bklx4 2/2 Running 0 72s openshift-must-gather-5drcj must-gather-s8sdh 2/2 Running 0 72s ...
must-gather
を使用して OpenShift Sandboxed Containers データを収集するには、OpenShift Sandboxed Containers イメージを指定する必要があります。
--image=registry.redhat.io/openshift-sandboxed-containers/osc-must-gather-rhel8:1.2.0
7.2. OpenShift Sandboxed Containers のログデータについて
クラスターに関するログデータを収集すると、次の機能とオブジェクトが OpenShift Sandboxed Containers に関連付けられます。
- OpenShift Sandboxed Containers リソースに属するすべての namespace とその子オブジェクト
- すべての OpenShift Sandboxed Containers のカスタムリソース定義 (CRD)
次の OpenShift Sandboxed Containers コンポーネントログは、kata
ランタイムで実行されている Pod ごとに収集されます。
- Kata エージェントログ
- Kata ランタイムログ
- QEMU ログ
- 監査ログ
- CRI-O ログ
7.3. OpenShift Sandboxed Containers のデバッグログの有効化
クラスター管理者は、OpenShift サンドボックスコンテナーのより詳細なレベルのログを収集できます。OpenShift サンドボックスコンテナーを実行しているワーカーノードの CRI-O ランタイムで log_level
を変更することにより、ロギングを強化します。
手順
次のマニフェストを使用して、
ContainerRuntimeConfig
CR の YAML ファイルを作成します。apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1 kind: ContainerRuntimeConfig metadata: name: crio-debug spec: machineConfigPoolSelector: matchLabels: pools.operator.machineconfiguration.openshift.io/worker: '' 1 containerRuntimeConfig: logLevel: debug
- 1
- 変更する必要のあるマシン設定プールのラベルを指定します。
ContainerRuntimeConfig
CR を作成します。$ oc create -f ctrcfg.yaml
注記上記のファイル名は提案です。別の名前を使用してこのファイルを作成できます。
CR が作成されたことを確認します。
$ oc get ctrcfg
出力例
NAME AGE crio-debug 3m19s
検証
すべてのワーカーノードの
UPDATED
フィールドがTrue
と表示されるまで、マシン設定プールをモニターします。$ oc get mcp worker
出力例
NAME CONFIG UPDATED UPDATING DEGRADED MACHINECOUNT READYMACHINECOUNT UPDATEDMACHINECOUNT DEGRADEDMACHINECOUNT AGE worker rendered-worker-169 False True False 3 1 1 0 9h
CRI-O で
log_level
が更新されたことを確認します。マシン設定プールのノードに対して
oc debug
セッションを開き、chroot /host
を実行します。$ oc debug node/<node_name>
sh-4.4# chroot /host
crio.conf
ファイルの変更を確認します。sh-4.4# crio config | egrep 'log_level
出力例
log_level = "debug"
7.3.1. OpenShift Sandboxed Containers のデバッグログの表示
クラスター管理者は、OpenShift Sandboxed Containers の強化されたデバッグログを使用して、問題のトラブルシューティングを行うことができます。各ノードのログは、ノードジャーナルに出力されます。
次の OpenShift Sandboxed Containers コンポーネントのログを確認できます。
- Kata エージェント
-
Kata ランタイム (
containerd-shim-kata-v2
) - virtiofsd
QEMU のログはノードジャーナルに出力されません。ただし、QEMU の障害はランタイムに報告され、QEMU ゲストのコンソールがノードジャーナルに出力されます。これらのログは、Kata エージェントログと一緒に表示できます。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
手順
Kata エージェントのログとゲストコンソールのログを確認するには、次のコマンドを実行します。
$ oc debug node/<nodename> -- journalctl -D /host/var/log/journal -t kata -g “reading guest console”
kata ランタイムログを確認するには、次を実行します。
$ oc debug node/<nodename> -- journalctl -D /host/var/log/journal -t kata
virtiofsd ログを確認するには、次を実行します。
$ oc debug node/<nodename> -- journalctl -D /host/var/log/journal -t virtiofsd
7.4. 関連情報
- サポート向けのデータ収集に関する詳細は クラスターに関するデータの収集 を参照してください。
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