14.3. Performance Addon Operator のアップグレード
次のマイナーバージョンの Performance Addon Operator に手動でアップグレードし、Web コンソールを使用して更新のステータスをモニターできます。
14.3.1. Performance Addon Operator のアップグレードについて
- OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して Operator サブスクリプションのチャネルを変更することで、Performance Addon Operator の次のマイナーバージョンにアップグレードできます。
- Performance Addon Operator のインストール時に z-stream の自動更新を有効にできます。
- 更新は、OpenShift Container Platform のインストール時にデプロイされる Marketplace Operator 経由で提供されます。Marketplace Operator は外部 Operator をクラスターで利用可能にします。
- 更新の完了までにかかる時間は、ネットワーク接続によって異なります。ほとんどの自動更新は 15 分以内に完了します。
14.3.1.1. Performance Addon Operator のクラスターへの影響
- 低レイテンシーのチューニング Huge Page は影響を受けません。
- Operator を更新しても、予期しない再起動は発生しません。
14.3.1.2. Performance Addon Operator の次のマイナーバージョンへのアップグレード
OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して Operator サブスクリプションのチャネルを変更することで、Performance Addon Operator を次のマイナーバージョンに手動でアップグレードできます。
前提条件
- cluster-admin ロールを持つユーザーとしてのクラスターへのアクセスがあること。
手順
-
Web コンソールにアクセスし、Operators
Installed Operators に移動します。 - Performance Addon Operator をクリックし、Operator details ページを開きます。
- Subscription タブをクリックし、Subscription details ページを開きます。
- Update channel ペインで、バージョン番号の右側にある鉛筆アイコンをクリックし、Change Subscription update channel ウィンドウを開きます。
- 次のマイナーバージョンを選択します。たとえば、Performance Addon Operator 4.10 にアップグレードする場合は、4.10 を選択します。
- Save をクリックします。
Operators
Installed Operators に移動してアップグレードのステータスを確認します。以下の oc
コマンドを実行してステータスを確認することもできます。$ oc get csv -n openshift-performance-addon-operator
14.3.1.3. 以前に特定の namespace にインストールされている場合の Performance Addon Operator のアップグレード
Performance Addon Operator をクラスターの特定の namespace(例: openshift-performance-addon-operator
) にインストールしている場合、OperatorGroup
オブジェクトを変更して、アップグレード前に targetNamespaces
エントリーを削除します。
前提条件
- OpenShift Container Platform CLI (oc) をインストールします。
- cluster-admin 権限を持つユーザーとして OpenShift クラスターにログインします。
手順
Performance Addon Operator
OperatorGroup
CR を編集し、以下のコマンドを実行してtargetNamespaces
エントリーが含まれるspec
要素を削除します。$ oc patch operatorgroup -n openshift-performance-addon-operator openshift-performance-addon-operator --type json -p '[{ "op": "remove", "path": "/spec" }]'
- Operator Lifecycle Manager (OLM) が変更を処理するまで待機します。
OperatorGroup CR の変更が正常に適用されていることを確認します。
OperatorGroup
CR のspec
要素が削除されていることを確認します。$ oc describe -n openshift-performance-addon-operator og openshift-performance-addon-operator
- Performance Addon Operator のアップグレードに進みます。
14.3.2. アップグレードステータスの監視
Performance Addon Operator アップグレードステータスをモニターする最適な方法として、ClusterServiceVersion
(CSV) PHASE
を監視できます。Web コンソールを使用するか、oc get csv
コマンドを実行して CSV の状態をモニターすることもできます。
PHASE
および状態の値は利用可能な情報に基づく近似値になります。
前提条件
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
手順
以下のコマンドを実行します。
$ oc get csv
出力を確認し、
PHASE
フィールドをチェックします。以下に例を示します。VERSION REPLACES PHASE 4.10.0 performance-addon-operator.v4.10.0 Installing 4.8.0 Replacing
get csv
を再度実行して出力を確認します。# oc get csv
出力例
NAME DISPLAY VERSION REPLACES PHASE performance-addon-operator.v4.10.0 Performance Addon Operator 4.10.0 performance-addon-operator.v4.8.0 Succeeded