7.4. ネットワークトラフィックのフィルタリング
デフォルトでは、ネットワークトラフィックページには、FlowCollector
インスタンスで設定されたデフォルトフィルターに基づいて、クラスター内のトラフィックフローデータが表示されます。フィルターオプションを使用して、プリセットフィルターを変更することにより、必要なデータを観察できます。
- クエリーオプション
以下に示すように、Query Options を使用して検索結果を最適化できます。
- Log Type: 利用可能なオプション Conversation と Flows では、フローログ、新しい会話、完了した会話、および長い会話の更新を含む定期的なレコードであるハートビートなどのログタイプ別にフローをクエリーする機能が提供されます。会話は、同じピア間のフローの集合体です。
- Match filters: 高度なフィルターで選択されたさまざまなフィルターパラメーター間の関係を決定できます。利用可能なオプションは、Match all と Match any です。Match all はすべての値に一致する結果を提供し、Match any は入力された値のいずれかに一致する結果を提供します。デフォルト値は Match all です。
- Datasource: クエリーに使用するデータソース (Loki、Prometheus、Auto) を選択できます。Loki ではなく Prometheus をデータソースとして使用すると、パフォーマンスが大幅に向上します。ただし、Prometheus がサポートするフィルターと集計は限られています。デフォルトのデータソースは Auto です。Auto の場合、Prometheus をサポートしているクエリーでは Prometheus を使用し、サポートしていないクエリーでは Loki を使用します。
Drops filter: 次のクエリーオプションを使用して、各レベルのドロップパケットを表示できます。
- Fully dropped の場合、パケットが完全にドロップされたフローレコードが表示されます。
- Containing drops の場合、ドロップが発生したが送信可能なフローレコードが表示されます。
- Without drops の場合、送信されたパケットを含むレコードが表示されます。
- All の場合、上記のレコードがすべて表示されます。
- Limit: 内部バックエンドクエリーのデータ制限。マッチングやフィルターの設定に応じて、トラフィックフローデータの数が指定した制限内で表示されます。
- クイックフィルター
-
クイックフィルター ドロップダウンメニューのデフォルト値は、
FlowCollector
設定で定義されます。コンソールからオプションを変更できます。 - 高度なフィルター
- ドロップダウンリストからフィルタリングするパラメーターを選択することで、詳細フィルター (Common、Source、Destination) を設定できます。フローデータは選択に基づいてフィルタリングされます。適用されたフィルターを有効または無効にするには、フィルターオプションの下にリストされている適用されたフィルターをクリックします。
One way と
Back and forth のフィルタリングを切り替えることができます。
One way フィルターを使用すると、選択したフィルターに基づき Source および Destination トラフィックのみが表示されます。Swap を使用すると、Source および Destination トラフィックの方向ビューを変更できます。
Back and forth フィルターには、Source フィルターと Destination フィルターによる戻りトラフィックが含まれます。ネットワークトラフィックの方向性があるフローは、Traffic flows テーブルの Direction 列に、ノード間トラフィックの場合は
Ingress`or `Egress
として、シングルノード内のトラフィックの場合は `Inner` として表示されます。
Reset default をクリックして既存のフィルターを削除し、FlowCollector
設定で定義したフィルターを適用できます。
テキスト値を指定する規則を理解するには、詳細 をクリックします。
または、Namespaces、Services、Routes、Nodes、および Workloads ページの Network Traffic タブでトラフィックフローデータにアクセスして、対応する集約のフィルタリングされたデータを提供します。