第4章 OpenShift Sandboxed Containers の監視
Red Hat OpenShift Web コンソールを使用して、サンドボックス化されたワークロードとノードの健全性ステータスに関連するメトリックを監視できます。
OpenShift Sandboxed Containers には、Web コンソールで使用できる事前設定済みのダッシュボードがあり、管理者は Prometheus を介して生のメトリックにアクセスしてクエリーを実行することもできます。
4.1. OpenShift Sandboxed Containers のメトリックについて
OpenShift Sandboxed Containers メトリックにより、管理者はSandboxed Containers の実行状況を監視できます。これらのメトリクスは、Web コンソールのメトリック UI でクエリーできます。
OpenShift Sandboxed Containers のメトリックは、次のカテゴリーで収集されます。
- Kata エージェントの指標
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カタエージェントメトリックには、Sandboxed Containers に埋め込まれた VM で実行されているカタエージェントプロセスに関する情報が表示されます。これらのメトリックには、
/proc/<pid>/io、stat、status
からのデータが含まれます。 - Kata ゲスト OS メトリクス
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Kata ゲスト OS メトリクスには、Sandboxed Containers で実行されているゲスト OS からのデータが表示されます。これらのメトリクスには、
/proc/[stats, diskstats, meminfo, vmstats]
および/proc/net/dev
からのデータが含まれます。 - ハイパーバイザーメトリック
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ハイパーバイザーメトリックには、Sandboxed Containers に埋め込まれた VM を実行しているハイパーバイザーに関するデータが表示されます。これらのメトリックには、主に
/proc/<pid>/[io, stat, status]
からのデータが含まれます。 - Kata モニターのメトリクス
- Kata モニターは、メトリックデータを収集し、Prometheus で利用できるようにするプロセスです。kata モニターメトリックには、kata-monitor プロセス自体のリソース使用状況に関する詳細情報が表示されます。これらのメトリクスには、Prometheus データコレクションからのカウンターも含まれます。
- Kata containerd shim v2 メトリクス
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Kata containerd shim v2 メトリクスには、kata shim プロセスに関する詳細情報が表示されます。これらのメトリクスには、
/proc/<pid>/[io, stat, status]
からのデータと詳細なリソース使用メトリクスが含まれます。