1.3. Red Hat build of OpenTelemetry 2.0 のリリースノート
Red Hat build of OpenTelemetry 3.4 は、Red Hat build of OpenTelemetry Operator 0.113.0 を通じて提供されます。
Red Hat build of OpenTelemetry 3.3 は、オープンソースの OpenTelemetry リリース 0.107.0 に基づいています。
1.3.1. CVE
このリリースでは、以下の CVE が修正されました。
1.3.2. テクノロジープレビュー機能
この更新では、次のテクノロジープレビュー機能が導入されています。
- Tail Sampling Processor
- Cumulative-to-Delta Processor
これらの機能は、いずれもテクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
1.3.3. 新機能および機能拡張
この更新では、次の機能拡張が導入されています。
以下の テクノロジープレビュー 機能が一般提供になりました。
- Kafka Exporter
- Attributes Processor
- Resource Processor
- Prometheus Receiver
-
この更新により、OpenTelemetry Collector は、Trusted Computing Group (TCG) による Trusted Platform Module (TPM) 2.0 ライブラリーの TPM Software Stack 仕様 (TSS) 2.0 に従って、
tss2
形式の TLS 証明書を読み取ることができるようになりました。 -
この更新により、Red Hat build of OpenTelemetry Operator が、起動時にすべての
OpenTelemetryCollector
カスタムリソースを自動的にアップグレードするようになりました。この Operator は起動時にすべての管理対象インスタンスを調整します。エラーが発生した場合、Operator は指数バックオフを使用してアップグレードを再試行します。アップグレードが失敗した場合、Operator は再起動時にアップグレードを再試行します。
1.3.4. 削除通知
Red Hat build of OpenTelemetry 3.6 で、一時的なテクノロジープレビュー機能である Loki Exporter が削除されました。現在、Loki 3.0 以降で Loki Exporter を使用している場合は、Loki Exporter を OTLP HTTP Exporter に置き換えてください。
Loki Exporter はテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
1.3.5. 既知の問題
現在、次のエクスポーターに既知の問題があります。
- AWS CloudWatch Logs Exporter
- AWS EMF Exporter
- AWS X-Ray Exporter
この既知の問題は、OpenTelemetryCollector
カスタムリソースのエクスポーター設定のオプションの endpoint
フィールドを使用するデプロイメントに影響します。エンドポイント値の一部として https://
などのプロトコルを指定しないと、unsupported protocol scheme
エラーが発生します。
回避策: エンドポイント値の一部として、https://
などのプロトコルを含めます。