5.6. v2 が生成するカスタムリソース
oc-mirror プラグイン v2 では、タグが参照するイメージが 1 つ以上あれば、ImageDigestMirrorSet
(IDMS) と ImageTagMirrorSet
(ITMS) がデフォルトで生成されます。これらのセットには、リリース、Operator カタログ、および追加イメージのダイジェストまたはタグにより参照されるイメージのミラーが含まれています。
ImageDigestMirrorSet
(IDMS) は、ミラーレジストリーをソースレジストリーにリンクし、ダイジェスト仕様を使用してイメージプルリクエストを転送します。ただし、ImagetagMirrorSet
(ITMS) リソースは、イメージタグを使用してイメージプルリクエストをリダイレクトします。
Operator Lifecycle Manager (OLM) は、CatalogSource
リソースを使用して、ミラーレジストリー内の利用可能な Operator に関する情報を取得します。
OSUS サービスは、UpdateService
リソースを使用して非接続環境に Cincinnati グラフを提供します。
5.6.1. oc-mirror プラグイン v2 が生成したリソースを使用するためのクラスター設定
イメージセットをミラーレジストリーにミラーリングした後、生成された ImageDigestMirrorSet
(IDMS)、ImageTagMirrorSet
(ITMS)、CatalogSource
、および UpdateService
をクラスターに適用する必要があります。
oc-mirror プラグイン v2 では、oc-mirror プラグイン v1 の ICSP ファイルとは異なり、IDMS ファイルと ITMS ファイルがイメージセット全体をカバーします。したがって、増分ミラーリング中に新しいイメージのみを追加した場合でも、IDMS ファイルと ITMS ファイルにはセットのすべてのイメージが含まれます。
前提条件
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
手順
以下のコマンドを実行して、results ディレクトリーからクラスターに YAML ファイルを適用します。
$ oc apply -f <path_to_oc-mirror_workspace>/working-dir/cluster-resources
検証
次のコマンドを実行して、
ImageDigestMirrorSet
リソースが正常にインストールされたことを確認します。$ oc get imagedigestmirrorset
次のコマンドを実行して、
ImageTagMirrorSet
リソースが正常にインストールされたことを確認します。$ oc get imagetagmirrorset
以下のコマンドを実行して、
CatalogSource
リソースが正常にインストールされたことを確認します。$ oc get catalogsource -n openshift-marketplace