Red Hat OpenShift Cluster Observability Operator の UI プラグイン
Cluster Observability Operator の UI プラグインのインストールおよび管理
概要
第1章 可観測性 UI プラグインの概要 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Cluster Observability Operator (COO) を使用すると、UI プラグインをインストールおよび管理し、OpenShift Container Platform Web コンソールの監視機能を強化できます。プラグインはデフォルトの機能を拡張し、トラブルシューティング、分散トレーシング、クラスターロギング用の新しい UI 機能を提供します。
1.1. モニタリング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
モニタリング UI プラグインは、Advance Cluster Management (ACM) での表示とインシデント検出のために、OpenShift Container Platform Web コンソールにモニタリング関連の UI 機能を追加します。
- ACM: Cluster Observability Operator (COO) のモニタリングプラグインは、Red Hat Advanced Cluster Management (RHACM) 環境で動作し、ACM に OpenShift Container Platform と同じモニタリング機能を提供します。
- インシデント検出: インシデント検出機能は、アラートをインシデントにグループ化します。個々のアラートに圧倒されることなく、アラート急増の根本原因を特定するのに役立ちます。重大度別に色分けされたインシデントのタイムラインが表示され、インシデント内の個々のアラートを詳しく分析できます。また、影響を受けるコンポーネントごとにアラーが分類されるため、最も重要な領域に最初から集中できます。
詳細は、モニタリング UI プラグイン ページを参照してください。
1.2. クラスターロギング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ロギング UI プラグインは、Web コンソールの Observe → Logs ページにロギングデータを表示します。フィルター、クエリー、時間範囲、更新頻度を指定できます。結果には折りたたまれたログのリストが表示されます。リストを展開すると、各ログの詳細情報が表示されます。
詳細は、ロギング UI プラグイン ページを参照してください。
1.3. トラブルシューティング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Cluster Observability Operator のトラブルシューティングパネル UI プラグインは、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
OpenShift Container Platform バージョン 4.16 以降のトラブルシューティングパネル UI プラグインは、オープンソースの Korrel8r プロジェクトを利用した可観測性シグナル相関付け機能を提供します。Observe → Alerting ページから利用できるトラブルシューティングパネルを使用すると、さまざまなデータストア全体のメトリクス、ログ、アラート、ネットフロー、その他の可観測性シグナルとリソースを簡単に相関付けることができます。OpenShift Container Platform バージョン 4.17 以降のユーザーは、アプリケーションランチャー
からもトラブルシューティング UI パネルにアクセスできます。
Korrel8r の出力は、インタラクティブなノードグラフとして表示されます。ノードをクリックすると、メトリクス、ログ、Pod など、そのノードの詳細情報を含む対応する Web コンソールページに自動的にリダイレクトされます。
詳細は、トラブルシューティング UI プラグイン ページを参照してください。
1.4. 分散トレーシング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Cluster Observability Operator の分散トレーシング UI プラグインは、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
分散トレーシング UI プラグインは、Web コンソールの Observe → Traces ページにトレース関連の機能を追加するものです。マイクロサービスのフロントエンドからバックエンドまで要求を追跡できるため、分散システムにおけるコードエラーやパフォーマンスのボトルネックを特定するのに役立ちます。クラスターで実行中のサポートされている TempoStack
または TempoMonolithic
マルチテナントインスタンスを選択し、時間範囲とクエリーを設定してトレースデータを表示できます。
詳細は、分散トレーシング UI プラグイン ページを参照してください。
第2章 モニタリング UI プラグイン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Cluster Observability Operator のモニタリング UI プラグインは、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
モニタリング UI プラグインは、OpenShift Container Platform Web コンソールの Administrator パースペクティブに監視機能を追加します。
OpenShift Container Platform 4.19 以降、Web コンソールのパースペクティブが統合されました。Developer パースペクティブは、デフォルトでは有効になっていません。
すべてのユーザーは、OpenShift Container Platform Web コンソールのすべての機能を操作できます。ただし、クラスター所有者でない場合は、クラスター所有者に特定の機能に対するパーミッションを要求する必要がある場合があります。
引き続き Developer パースペクティブを有効にできます。Web コンソールの Getting Started ペインでは、コンソールツアーの実行、クラスター設定に関する情報の検索、Developer パースペクティブを有効にするためのクイックスタートの表示、リンク先を表示して新機能の確認などを行えます。
- RHACM: Cluster Observability Operator (COO) のモニタリングプラグインは、Red Hat Advanced Cluster Management (RHACM) 環境で動作し、RHACM に OpenShift Container Platform と同じアラート機能を提供します。このプラグインは、RHACM Alertmanager バックエンドからアラートを取得するように設定できます。これにより、RHACM と OpenShift Container Platform のモニタリングワークフローを連携させることで、シームレスな統合とユーザーエクスペリエンスを実現できます。
インシデント検出: インシデント検出機能は、関連するアラートをインシデントにグループ化します。個々のアラートに圧倒されることなく、アラート急増の根本原因を特定するのに役立ちます。重大度別に色分けされたインシデントのタイムラインが表示され、インシデント内の個々のアラートを詳しく分析できます。また、影響を受けるコンポーネントごとに、重大度別にアラートがグループ化されます。これにより、最も重要な領域に最初から集中できます。
インシデント検出機能は、OpenShift Container Platform Web コンソールの Observe → Incidents で利用できます。
2.1. Cluster Observability Operator のモニタリング UI プラグインのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
モニタリング UI プラグインは、Advance Cluster Management (ACM) での表示とインシデント検出のために、OpenShift Container Platform Web コンソールにモニタリング関連の UI 機能を追加します。
前提条件
-
cluster-admin
クラスターロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 - OpenShift Container Platform Web コンソールにログインしている。
- Cluster Observability Operator がインストールされている。
手順
- OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operator → Installed Operator をクリックし、Cluster Observability Operator を選択します。
- UI Plugin タブ (タブリストの右端) を選択し、Create UIPlugin を押します。
YAML view を選択し、次の内容を入力して、Create を押します。
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2.2. Cluster Observability Operator のインシデント検出の概要 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターは大量のモニタリングデータを生成することがあります。その場合、重要なシグナルとノイズを区別することが困難になります。1 つのインシデントによって一連のアラートがトリガーされると、問題の検出と解決に時間がかかります。
Cluster Observability Operator のインシデント検出機能は、関連するアラートをいくつかの インシデント にグループ化します。これらのインシデントは、重大度別に色分けされたタイムラインの形で視覚化されます。アラートは特定のコンポーネントにマッピングされ、重大度別にグループ化されます。これにより、影響度の高いコンポーネントに最初から注目して根本原因を特定できます。その後、インシデントのタイムラインから個々のアラートまで詳しく分析して、根本的な問題を解決する方法を決定できます。
Cluster Observability Operator のインシデント検出は、大量のアラートを明確な手順に変換し、クラスターで発生するインシデントをより迅速に把握して解決できるようにします。
2.3. Cluster Observability Operator のインシデント検出の使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
前提条件
-
cluster-admin
クラスターロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 - OpenShift Container Platform Web コンソールにログインしている。
- Cluster Observability Operator がインストールされている。
- Cluster Observability Operator のモニタリング UI プラグインを、インシデント検出を有効にしてインストールした。
手順
- Web コンソールの Administrator パースペクティブで、Observe → Incidents をクリックします。
インシデントタイムライン UI に、アラートが インシデント にグループ化されて表示されます。グラフ内の線の色分けは、インシデントの重大度に対応しています。デフォルトでは、7 日間のタイムラインが表示されます。
注記インシデント検出を有効にした後、相関関係を処理してタイムラインを表示するのに、少なくとも 10 分かかります。
インシデントの分析とグループ化は、この機能を有効にした後に発生したアラートに対してのみ実行されます。機能の有効化前に解決されたアラートは対象外です。
ドロップダウンをクリックして期間を指定し、1 日間のビューにズームインします。
インシデントをクリックすると、そのインシデントの一部であるアラートのタイムラインがアラートタイムライン UI に表示されます。
次のアラートのリストでは、アラートが特定のコンポーネントにマッピングされ、重大度別にグループ化されています。
リスト内のコンピュートコンポーネントをクリックして展開します。そのコンポーネントに関連する基礎となるアラートが表示されます。
- アラートのリンクをクリックしてアラートの詳細情報を表示します。
既知の問題
- タイムラインバーの順序によっては、ツールヒントが重なり合って、下にあるバーが隠れてしまう場合があります。その場合も、バーをクリックしてインシデントまたはアラートを選択することはできます。
第3章 ロギング UI プラグイン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ロギング UI プラグインは、OpenShift Container Platform Web コンソールの Observe → Logs ページにロギングデータを表示します。フィルター、クエリー、時間範囲、更新頻度を指定すると、結果が折りたたまれたログのリストとして表示されます。リストを展開すると、各ログの詳細情報が表示されます。
OpenShift Container Platform バージョン 4.16 以降に Troubleshooting UI プラグインもデプロイすると、Korrel8r サービスに接続され、Observe → Logs ページから、相関 PromQL クエリーが含まれる Observe → Metrics ページまでの、Web コンソールへの直接リンクが追加されます。このプラグインは、Web コンソールのアラート詳細ページ (Observe → Alerting) から、相関フィルターセットが選択された Observe → Logs ページに、See Related Logs リンクも追加します。
このプラグインの機能は次のように分類されます。
- dev-console
- ロギングビューを Web コンソールに追加します。
- alerts
- Web コンソールのアラートを、Loki ルーラーで定義されたログベースのアラートとマージします。アラート詳細ビューにログベースのメトリクスチャートを追加します。
- dev-alerts
- Web コンソールのアラートを、Loki ルーラーで定義されたログベースのアラートとマージします。Web コンソールのアラート詳細ビューにログベースのメトリクスチャートを追加します。
Cluster Observability Operator (COO) の各バージョンについて、OpenShift Container Platform 各バージョンにおけるこれらの機能のサポート状況を次の表に示します。
COO のバージョン | OCP のバージョン | 機能 |
---|---|---|
0.3.0 以降 | 4.12 |
|
0.3.0 以降 | 4.13 |
|
0.3.0 以降 | 4.14 以降 |
|
3.1. Cluster Observability Operator ログ UI プラグインのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
前提条件
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 - OpenShift Container Platform Web コンソールにログインしている。
- Cluster Observability Operator がインストールされている。
-
クラスター内に
LokiStack
インスタンスがある。
手順
- OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operator → Installed Operator をクリックし、Cluster Observability Operator を選択します。
- UI Plugin タブ (タブリストの右端) を選択し、Create UIPlugin をクリックします。
YAML view を選択し、次の内容を入力して、Create をクリックします。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
schema
はotel
、viaq
、select
のいずれかです。値が指定されていない場合、デフォルトはviaq
です。select
を選択すると、クエリーを実行するときに UI でモードを選択できます。
注記これらはロギング UI プラグインの既知の問題です。詳細は、OU-587 を参照してください。
-
schema
機能は、OpenShift Container Platform 4.15 以降でのみサポートされます。Red Hat OpenShift Cluster Observability Operator の以前のバージョンでは、ロギング UI プラグインはviaq
属性のみを使用し、設定されている可能性のある他の値を無視します。 -
管理者以外のユーザーは、Red Hat OpenShift バージョン 5.8 から 6.2 のロギングで
otel
属性を使用してログのクエリーを実行することはできません。この問題は、今後のロギングリリースで修正される予定です。(LOG-6589) -
Red Hat OpenShift バージョン 5.9 のロギングでは、
severity_text
Otel 属性が設定されていません。
第4章 分散トレーシング UI プラグイン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Cluster Observability Operator の分散トレーシング UI プラグインは、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
分散トレーシング UI プラグインは、OpenShift Container Platform Web コンソールの Observe → Traces に、トレース関連の機能を追加します。マイクロサービスのフロントエンドからバックエンドまで要求を追跡できるため、分散システムにおけるコードエラーやパフォーマンスのボトルネックを特定するのに役立ちます。
4.1. Cluster Observability Operator 分散トレーシング UI プラグインのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
前提条件
-
cluster-admin
クラスターロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 - OpenShift Container Platform Web コンソールにログインしている。
- Cluster Observability Operator がインストールされている。
手順
- OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operator → Installed Operator をクリックし、Cluster Observability Operator を選択します。
- UI Plugin タブ (タブリストの右端) を選択し、Create UIPlugin を押します。
YAML view を選択し、次の内容を入力して、Create を押します。
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4.2. Cluster Observability Operator 分散トレーシング UI プラグインの使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
前提条件
-
cluster-admin
クラスターロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 - OpenShift Container Platform Web コンソールにログインしている。
- Cluster Observability Operator がインストールされている。
- Cluster Observability Operator 分散トレーシング UI プラグインがインストールされている。
-
クラスター内に
TempoStack
またはTempoMonolithic
マルチテナントインスタンスがある。
手順
- OpenShift Container Platform Web コンソールで、Observe → Traces をクリックします。
TempoStack
またはTempoMonolithic
マルチテナントインスタンスを選択し、ロードするトレースの時間範囲とクエリーを設定します。トレースの開始時刻、期間、スパンの数を示す散布図にトレースが表示されます。散布図の下には、
Trace Name
、Spans
の数、Duration
などの情報を示すトレースのリストがあります。トレース名のリンクをクリックします。
選択したトレースのトレース詳細ページに、トレース内の全スパンのガントチャートが表示されます。スパンを選択して、設定した属性の内訳を表示します。
第5章 トラブルシューティング UI プラグイン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Cluster Observability Operator のトラブルシューティングパネル UI プラグインは、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
OpenShift Container Platform バージョン 4.16 以降のトラブルシューティング UI プラグインは、オープンソースの Korrel8r プロジェクトを利用した可観測性シグナル相関付け機能を提供します。Observe → Alerting で利用できるトラブルシューティングパネルを使用すると、さまざまなデータストア全体のメトリクス、ログ、アラート、ネットフロー、その他の可観測性シグナルとリソースを簡単に相関付けることができます。OpenShift Container Platform バージョン 4.17 以降のユーザーは、アプリケーションランチャー
からもトラブルシューティング UI パネルにアクセスできます。
トラブルシューティング UI プラグインをインストールすると、korrel8r
という名前の Korrel8r サービスが同じ namespace にデプロイされ、相関エンジンから関連する可観測性シグナルと Kubernetes リソースを特定できるようになります。
Korrel8r の出力は、OpenShift Container Platform Web コンソールにインタラクティブなノードグラフの形式で表示されます。グラフ内のノードはリソースまたはシグナルの種類を表し、エッジは関係を表します。ノードをクリックすると、メトリクス、ログ、Pod など、そのノードの詳細情報を含む対応する Web コンソールページに自動的にリダイレクトされます。
5.1. Cluster Observability Operator トラブルシューティング UI プラグインのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
前提条件
-
cluster-admin
クラスターロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 - OpenShift Container Platform Web コンソールにログインしている。
- Cluster Observability Operator がインストールされている。
手順
- OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operator → Installed Operator をクリックし、Cluster Observability Operator を選択します。
- UI Plugin タブ (タブリストの右端) を選択し、Create UIPlugin を押します。
YAML view を選択し、次の内容を入力して、Create を押します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
5.2. Cluster Observability Operator トラブルシューティング UI プラグインの使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.19 以降、Web コンソールのパースペクティブが統合されました。Developer パースペクティブは、デフォルトでは有効になっていません。
すべてのユーザーは、OpenShift Container Platform Web コンソールのすべての機能を操作できます。ただし、クラスター所有者でない場合は、クラスター所有者に特定の機能に対するパーミッションを要求する必要がある場合があります。
引き続き Developer パースペクティブを有効にできます。Web コンソールの Getting Started ペインでは、コンソールツアーの実行、クラスター設定に関する情報の検索、Developer パースペクティブを有効にするためのクイックスタートの表示、リンク先を表示して新機能の確認などを行えます。
前提条件
-
cluster-admin
クラスターロールを持つユーザーとして OpenShift Container Platform クラスターにアクセスできる。クラスターのバージョンが 4.17 以降の場合は、アプリケーションランチャーからトラブルシューティング UI パネルにアクセスできます。
- OpenShift Container Platform Web コンソールにログインしている。
- OpenShift Container Platform Logging がインストールされている (相関ログを視覚化する場合)。
- OpenShift Container Platform Network Observability がインストールされている (相関ネットフローを視覚化する場合)。
- Cluster Observability Operator がインストールされている。
Cluster Observability Operator トラブルシューティング UI プラグインがインストールされている。
注記トラブルシューティングパネルは、クラスターにインストールされている可観測性シグナルストアに依存します。Kubernetes リソース、アラート、およびメトリクスは、OpenShift Container Platform クラスターで常にデフォルトで使用できます。以下に示すその他のシグナルタイプを使用するには、オプションのコンポーネントをインストールする必要があります。
- ログ: Red Hat Openshift Logging (コレクション) および Red Hat が提供する Loki Operator (ストア)
- ネットワークイベント: Red Hat が提供する Network Observability (コレクション) と Red Hat が提供する Loki Operator (ストア)
手順
Web コンソールで Observe → Alerting に移動し、アラートを選択します。アラートに相関項目があると、アラート詳細ページのグラフの上に Troubleshooting Panel リンクが表示されます。
Troubleshooting Panel リンクをクリックしてパネルを表示します。
-
パネルは、クエリーの詳細とクエリー結果のトポロジーグラフで構成されています。選択したアラートは、Korrel8r クエリー文字列に変換され、
korrel8r
サービスに送信されます。結果は、返されたシグナルとリソースを結ぶグラフネットワークとして表示されます。これは、現在のリソースから始まり、開始点から最大 3 ステップ離れた関連オブジェクトを含む 近傍 グラフです。グラフ内のノードをクリックすると、それらのリソースに対応する Web コンソールページに移動します。 トラブルシューティングパネルを使用して、選択したアラートに関連するリソースを見つけることができます。
注記ノードをクリックすると、グラフに表示されているよりも少ない結果が表示される場合があります。これは既知の問題であり、今後のリリースで対処される予定です。
-
Alert (1): このノードはグラフの開始点です。Web コンソールに表示される
KubeContainerWaiting
アラートを表します。 -
Pod (1): このノードは、このアラートに関連付けられた
Pod
リソースが 1 つあることを示しています。このノードをクリックすると、コンソール検索が開き、関連する Pod が直接表示されます。 - Event (2): Pod に関連付けられた Kuberenetes イベントが 2 つあります。このノードをクリックすると、イベントが表示されます。
- Logs (74): この Pod には 74 行のログがあります。このノードをクリックすると、ログにアクセスできます。
- Metrics (105): Pod に関連付けられたメトリクスが多数あります。
-
Network (6): 複数のネットワークイベントがあります。これは、Pod がネットワーク経由で通信したことを示しています。グラフ内の残りのノードは、Pod が通信した
Service
、Deployment
、DaemonSet
リソースを表しています。 - Focus: このボタンをクリックすると、グラフが更新されます。デフォルトでは、グラフ内のノードをクリックしてもグラフ自体は変わりません。代わりに、メインの Web コンソールページが変更され、ページ上のリンクを使用して他のリソースに移動できるようになります。トラブルシューティングパネル自体は、開いたまま変更されません。トラブルシューティングパネルのグラフを強制的に更新するには、Focus をクリックします。すると、Web コンソールの現在のリソースを開始点として使用して、新しいグラフが描画されます。
Show Query: このボタンをクリックすると、いくつかの実験的な機能が有効になります。
- Hide Query をクリックすると、実験的な機能が非表示になります。
- グラフの開始点を示すクエリー。グラフの作成に使用される Korrel8r 相関エンジンの一部であるクエリー言語は、実験段階であり、今後変更される可能性があります。Focus ボタンを押すと、メインの Web コンソールウィンドウ内のリソースに合わせてクエリーが更新されます。
Neighbourhood depth は、表示する近傍の数を増減するために使用します。
注記大規模なクラスターで大きな値を設定すると、結果の数が多すぎる場合にクエリーが失敗する可能性があります。
Goal class を選択すると、近傍検索ではなく目標指向型の検索になります。目標指向型の検索では、開始点から目標クラスまでのすべてのパスが表示されます。目標クラスは、リソースまたはシグナルの種類を示します。目標クラス形式は実験的なものであり、変更する可能性があります。現在、次の目標が有効です。
-
k8s:RESOURCE[VERSION.[GROUP]]
は、kuberenetes リソースの種類を示します。たとえば、k8s:Pod
やk8s:Deployment.apps.v1
です。 -
alert:alert
は、アラートを表します。 -
metric:metric
は、メトリクスを表します。 -
netflow:network
は、ネットワークの可観測性ネットワークイベントを表します。 -
log:LOG_TYPE
は、保存されたログを表します。LOG_TYPE
は、application
、infrastructure
、またはaudit
のいずれかである必要があります。
-
-
Alert (1): このノードはグラフの開始点です。Web コンソールに表示される
5.3. サンプルアラートの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
トラブルシューティング UI パネルで出発点として使用するアラートをトリガーする場合は、意図的に誤った設定を指定したコンテナーをデプロイできます。
手順
コマンドラインまたは Web コンソールから次の YAML を使用して、システムの namespace に壊れたデプロイメントを作成します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow アラートを表示します。
Observe → Alerting に移動し、clear all filters をクリックします。
Pending
のアラートを表示します。重要アラートは最初
Pending
状態で表示されます。コンテナーがクラッシュするまで、アラートの発生 (Firing
) は開始しません。Pending
のアラートを確認できるため、アラートが発生するまで待つ必要はありません。-
KubeContainerWaiting
、KubePodCrashLooping
、またはKubePodNotReady
アラートのいずれかを選択し、リンクをクリックしてトラブルシューティングパネルを開きます。または、パネルがすでに開いている場合は、"Focus" ボタンをクリックしてグラフを更新します。