7.4. OpenShift Container Platform の NVIDIA GPU 機能
- NVIDIA Container Toolkit
- NVIDIA Container Toolkit を使用すると、GPU で高速化されたコンテナーを作成して実行できます。ツールキットには、コンテナーが NVIDIA GPU を使用するように自動的に設定するためのコンテナーランタイムライブラリーとユーティリティーが含まれています。
- NVIDIA AI Enterprise
NVIDIA AI Enterprise は、NVIDIA 認定システムで最適化、認定、サポートされている AI およびデータ分析ソフトウェアのエンドツーエンドのクラウドネイティブスイートです。
NVIDIA AI Enterprise には、Red Hat OpenShift Container Platform のサポートが含まれています。サポートされているインストール方法は以下のとおりです。
- GPU パススルーを使用するベアメタルまたは VMware vSphere 上の OpenShift Container Platform。
- NVIDIA vGPU を使用する VMware vSphere 上の OpenShift Container Platform。
- GPU Feature Discovery
NVIDIA GPU Feature Discovery for Kubernetes は、ノード上で使用可能な GPU のラベルを自動的に生成できるソフトウェアコンポーネントです。GPU Feature Discovery は、Node Feature Discovery (NFD) を使用してこのラベル付けを実行します。
Node Feature Discovery (NFD) Operator は、ハードウェア固有の情報でノードにラベル付けを行うことで、OpenShift Container Platform クラスターのハードウェア機能と設定の検出を管理します。NFD は、PCI カード、カーネル、OS バージョンなどのノード固有の属性で、ホストにラベル付けを行います。
Operator Hub で NFD Operator を見つけるには、"Node Feature Discovery" で検索してください。
- NVIDIA GPU Operator with OpenShift Virtualization
これまで、GPU Operator は、GPU で高速化されたコンテナーを実行するためにワーカーノードのみをプロビジョニングしていました。現在は、GPU Operator を使用して、GPU で高速化された仮想マシンを実行するためのワーカーノードもプロビジョニングできます。
GPU Operator を、どの GPU ワークロードがそのワーカーノード上で実行するように設定されたかに応じて、異なるソフトウェアコンポーネントをワーカーノードにデプロイするように設定できます。
- GPU モニタリングダッシュボード
- モニタリングダッシュボードをインストールして、OpenShift Container Platform Web コンソールのクラスターの Observe ページに、GPU の使用状況に関する情報を表示できます。GPU 使用状況に関する情報には、使用可能な GPU の数、消費電力 (ワット単位)、温度 (摂氏)、使用率 (パーセント)、および各 GPU のその他のメトリクスが含まれます。