1.2. Logging 6.2 リリースノート


1.2.1. Logging 6.2.3 リリースノート

このリリースには RHBA-2025:8138 が含まれています。

1.2.1.1. バグ修正

  • この更新前は、クラスターロギングのインストールページに、ドキュメントのインストール手順への誤った URL が含まれていました。この更新により、リンクが修正されて問題が解決され、ユーザーがドキュメントに正常に移動できるようになりました。(LOG-6760)
  • この更新前は、ログ転送の配信モードチューニングのデフォルト設定に関する API ドキュメントに、明確さや詳細が不足していました。そのため、ユーザーが該当するログパイプラインの設定を理解したり、最適に設定したりすることが困難な場合がありました。この更新では、ドキュメントが改訂され、配信モードのデフォルト設定のチューニングに関するガイダンスが包括的で明確なものになり、潜在的な曖昧さが解消されました。(LOG-7131)
  • この更新前は、message フィールドのデータを Syslog ログイベントのルートにマージすると、ログイベントと ViaQ データモデルとの整合性が失われていました。この不整合により、システム情報の上書き、データの重複、イベントの破損が発生する可能性がありました。この更新により、Syslog 出力の解析とマージが修正され、他の出力タイプと整合するようになり、この不整合が解決されました。(LOG-7185)
  • この更新前は、エンコードされたアットマーク (@) が付いたユーザー名を含む URL (例: user%40name) を使用してクラスター全体のプロキシーを設定すると、ログ転送が失敗していました。この更新により、URL エンコードされた値の正しいサポートがプロキシー設定に追加され、この問題が解決されました。(LOG-7188)

1.2.1.2. CVE

1.2.2. Logging 6.2.2 リリースノート

このリリースには RHBA-2025:4526 が含まれています。

1.2.2.1. バグ修正

  • この更新前は、responseStatus.code フィールドのないログによって、Loki distributor コンポーネントで解析エラーが発生していました。これは、OpenTelemetry データモデルを使用している場合に発生しました。この更新により、responseStatus.code フィールドのないログが正しく解析されるようになりました。(LOG-7012)
  • この更新前は、Cloudwatch 出力は最大 256 KB のログイベントをサポートしていました。この更新により、Cloudwatch 出力は、Amazon Web Services (AWS) が公開した更新に合わせて最大 1 MB のサイズをサポートするようになりました。(LOG-7013)
  • この更新前は、標準の auditd ログ形式では msg=audit(TIMESTAMP:ID) 構造のログエントリーごとに 1 つの msg フィールドが想定されていたため、複数の msg キーを持つ auditd ログメッセージが原因でコレクター Pod でエラーが発生する可能性がありました。この更新により、最初の msg 値のみが使用されるようになり、問題が解決され、監査メタデータが正確に抽出されます。(LOG-7014)
  • この更新前は、Elasticsearch 出力でトークンベースの認証を試行すると、設定エラーのためにコレクター Pod でクラッシュループが発生していました。この更新により、Elasticsearch 出力を使用したトークン認証によって有効な設定が生成されます。(LOG-7017)

1.2.3. Logging 6.2.1 リリースノート

このリリースには RHBA-2025:3908 が含まれています。

1.2.3.1. バグ修正

  • この更新前は、管理クラスターから収集されたアプリケーションプログラミングインターフェイス (API) 監査ログで、管理クラスターの cluster_id 値が使用されていました。この更新により、API 監査ログがゲストクラスターの cluster_id 値を使用するようになりました。(LOG-4445)
  • この更新前は、oc explain obsclf.spec.filters コマンドを発行しても、サポートされているすべてのフィルターがコマンド出力にリスト表示されませんでした。この更新により、サポートされているすべてのフィルタータイプがコマンド出力にリスト表示されるようになりました。(LOG-6753)
  • この更新前は、ログコレクターが、LokiStack 出力への入力が複数存在する ClusterLogForwarder リソースを無効としてフラグ付けしていました。これはログコレクターの内部処理ロジックが正しくないことが原因でした。この更新でこの問題が修正されています。(LOG-6758)
  • この更新前は、clusterlogforwarder.spec.outputs.syslog リソースに対して oc explain コマンドを発行すると、不完全な結果が返されていました。この更新により、RFC および enrichment 属性でサポートされていない型が結果に正しくリスト表示されるようになりました。(LOG-6869)
  • この更新前は、OpenTelemetry (OTEL) チューニング設定が空の場合、検証エラーが発生していました。この更新では、検証ルールが更新され、空のチューニング設定を受け入れるようになりました。(LOG-6878)
  • この更新前は、Red Hat OpenShift Logging Operator が、ログコレクターに必要な securitycontextconstraint リソースを更新できませんでした。この更新により、必要なクラスターロールが Red Hat OpenShift Logging Operator のサービスアカウントに提供されるようになりました。その結果、Red Hat OpenShift Logging Operator が securitycontextconstraint リソースを作成または更新できるようになります。(LOG-6879)
  • この更新前は、syslog リソースの URL 属性に関する API ドキュメントで、サポートされている値として udps 値が誤って記載されていました。この更新により、udps に関する記載がすべて削除されました。(LOG-6896)
  • この更新前は、Red Hat OpenShift Logging Operator が、更新の競合により、ログ内のオブジェクトを時折更新できないことがありました。この更新により、問題が解決されました。Update() 関数の代わりに Patch() 関数を使用することで、オブジェクトの更新中に競合が発生しなくなりました。(LOG-6953)
  • この更新前は、ネットワークの問題により異常な状態になった Loki インジェスターが、ネットワークが回復した後もその状態のままでした。この更新により、サービス検出の実行頻度を上げるように Loki Operator を設定して、異常なインジェスターをグループに再参加させることが可能になりました。(LOG-6992)
  • この更新前は、Vector コレクターが Open Virtual Network (OVN) および Auditd ログを転送できませんでした。この更新により、Vector コレクターが OVN および Auditd ログを転送できるようになりました。(LOG-6997)

1.2.3.2. CVE

1.2.4. Logging 6.2.0 リリースノート

このリリースには、Logging for Red Hat OpenShift バグ修正リリース 6.2.0 が含まれています。

1.2.4.1. 新機能および改良された機能

1.2.4.1.1. ログの収集
  • この更新により、HTTP 出力に、HTTP プロキシー経由でログデータを送信するために使用できる proxy フィールドが含まれるようになりました。(LOG-6069)
1.2.4.1.2. ログのストレージ
  • この更新により、Loki での時間ベースのストリームシャーディングが Loki Operator によって有効になりました。これにより、Loki が使用するスライディングタイムウィンドウよりも古いログエントリーが取り込まれる問題が解決されます。(LOG-6757)
  • この更新により、Swift をオブジェクトストアとして使用するときに、Loki Operator を使用してカスタム認証局 (CA) 証明書を設定できるようになりました。(LOG-4818)
  • この更新により、OpenShift 4.17 以降のリリースで Cluster Credential Operator を Loki Operator とともに使用して、Google Cloud Platform (GCP) で Workload Identity Federation を設定できるようになりました。(LOG-6158)

1.2.4.2. テクノロジープレビュー

重要

OpenTelemetry Protocol (OTLP) 出力ログフォワーダーは、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

  • この更新により、OpenShift Logging が提供する OpenTelemetry サポートがさらに改善されます。特に、LokiStack への転送時に ViaQ データモデルから OpenTelemetry への移行が可能になる点が改善されます。(LOG-6146)
  • この更新により、otlp 設定の Loki Operator から structuredMetadata フィールドが削除されました。これは、構造化メタデータがデフォルトのタイプになったことによるものです。さらに、この更新により、OpenTelemetry プロトコル (OTLP) を介してデータを受信する場合に管理者が OpenTelemetry 属性をドロップするのに使用できる drop フィールドが導入されています。(LOG-6507)

1.2.4.3. バグ修正

  • この更新前は、コンソールログに表示されるタイムスタンプが、メッセージ内の @timestamp フィールドと一致しませんでした。この更新により、タイムスタンプがコンソールに正しく表示されるようになります。(LOG-6222)
  • ClusterLogForwarder 6.x の導入に伴い、一貫したテンプレートメカニズムを実現するために ClusterLogForwarder API が変更されました。しかし、これは facility および severity フィールドの syslog 出力仕様 API には適用されていませんでした。この更新により、facility および severity フィールドに必要な検証が ClusterLogForwarder API に追加されます。(LOG-6661)
  • この更新前は、LokiStack サイズとして 1x.pico が設定されている場合、Loki 設定を生成する Loki Operator のエラーにより、削除されるワーカーの数がゼロになっていました。この更新では、削除するワーカーの数が 10 に設定されます。(LOG-6781)

1.2.4.4. 既知の問題

  • 以前のデータモデルでは、すべての情報が JSON でエンコードされていました。コンソールでは、現在も以前のデータモデルのクエリーを使用して、古いエントリーと新しいエントリーの両方をデコードします。LokiStack 出力用の新しい OpenTelemetry データモデルを使用して保存されたログでは、ログコンソールに次のエラーが表示されます。

    __error__ JSONParserErr
    __error_details__ Value looks like object, but can't find closing '}' symbol
    Copy to Clipboard

    このエラーはクエリーの結果にすぎず、データ関連のエラーではないため、無視できます。(LOG-6808)

  • 現在、API ドキュメントの drop フィールドの説明で、OpenTelemetry プロトコル (OTLP) 属性が excluded ではなく included と誤って記載されています。(LOG-6839).

1.2.4.5. CVE

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