3.5.5. VMware vSphere のブロックレジストリーストレージの設定
イメージレジストリーがクラスター管理者によるアップグレード時に vSphere Virtual Machine Disk (VMDK) などのブロックストレージタイプを使用できるようにするには、Recreate
ロールアウトストラテジーを使用できます。
ブロックストレージボリュームはサポートされますが、実稼働クラスターでのイメージレジストリーと併用することは推奨されません。レジストリーに複数のレプリカを含めることができないため、ブロックストレージにレジストリーが設定されているインストールに高可用性はありません。
手順
イメージレジストリーストレージをブロックストレージタイプとして設定するには、レジストリーが
Recreate
ロールアウトストラテジーを使用し、1
レプリカのみで実行されるように、レジストリーにパッチを適用します。$ oc patch config.imageregistry.operator.openshift.io/cluster --type=merge -p '{"spec":{"rolloutStrategy":"Recreate","replicas":1}}'
ブロックストレージデバイスの PV をプロビジョニングし、そのボリュームの PVC を作成します。要求されたブロックボリュームは ReadWriteOnce (RWO) アクセスモードを使用します。
以下の内容で
pvc.yaml
ファイルを作成して VMware vSpherePersistentVolumeClaim
オブジェクトを定義します。kind: PersistentVolumeClaim apiVersion: v1 metadata: name: image-registry-storage 1 spec: accessModes: - ReadWriteOnce 2 resources: requests: storage: 100Gi 3
ファイルから
PersistentVolumeClaim
オブジェクトを作成します。$ oc create -f pvc.yaml -n openshift-image-registry
正しい PVC を参照するようにレジストリー設定を編集します。
$ oc edit config.imageregistry.operator.openshift.io -o yaml
出力例
storage: pvc: claim: 1
- 1
- カスタム PVC を作成すると、
image-registry-storage
PVC のデフォルトの自動作成のclaim
フィールドを空のままにすることができます。
正しい PVC を参照するようにレジストリーストレージを設定する方法については、vSphere のレジストリーの設定 を参照してください。