1.3.11.3.3. Ignition 設定の特定
RHCOS の手動インストールを実行する場合、提供できる Ignition 設定には 2 つのタイプがあり、それぞれを提供する理由もそれぞれ異なります。
Permanent install Ignition config: すべての手動の RHCOS インストールは、
bootstrap.ign
、master.ign
、およびworker.ign
などのopenshift-installer
が生成した Ignition 設定ファイルのいずれかを渡し、インストールを実行する必要があります。重要これらのファイルを変更することは推奨されません。
PXE インストールの場合、
coreos.inst.ignition_url=
オプションを使用して、APPEND
行に Ignition 設定を渡します。ISO インストールの場合、シェルプロンプトで ISO を起動した後に、--ignition-url=
オプションを指定したcoreos-installer
コマンドラインで Ignition 設定を特定します。いずれの場合も、HTTP プロトコルおよび HTTPS プロトコルのみがサポートされます。Live install Ignition config: このタイプは手動で作成され、Red Hat でサポートされていないため、可能な場合は使用しないようにする必要があります。この方法では、Ignition 設定はライブインストールメディアに渡され、起動時にすぐに実行され、RHCOS システムのディスクへのインストール前後にセットアップタスクを実行します。この方法は、マシン設定を使用して実行できない高度なパーティション設定など、一度の適用後に再度適用する必要のないタスクの実行にのみ使用する必要があります。
PXE または ISO ブートの場合、Ignition 設定を作成し、
ignition.config.url=
オプションに対してAPPEND
を実行し、 Ignition 設定の場所を特定できます。また、ignition.firstboot ignition.platform.id=metal
も追加する必要があります。追加しない場合は、ignition.config.url
が無視されます。
1.3.11.3.3.1. RHCOS ISO への Ignition 設定の埋め込み
ライブインストール Ignition 設定を RHCOS ISO イメージに直接埋め込むことができます。ISO イメージが起動すると、埋め込み設定が自動的に適用されます。
手順
-
以下のイメージミラーページから
coreos-installer
バイナリーをダウンロードします: https://mirror.openshift.com/pub/openshift-v4/clients/coreos-installer/latest/ RHCOS ISO イメージおよび Ignition 設定ファイルを取得し、それらを
/mnt
などのアクセス可能なディレクトリーにコピーします。# cp rhcos-<version>-live.x86_64.iso bootstrap.ign /mnt/ # chmod 644 /mnt/rhcos-<version>-live.x86_64.iso
以下のコマンドを実行して Ignition 設定を ISO に埋め込みます。
# ./coreos-installer iso ignition embed -i /mnt/bootstrap.ign \ /mnt/rhcos-<version>-live.x86_64.iso
その ISO を使用して、指定されたライブインストール Ignition 設定を使用して RHCOS をインストールできるようになります。
重要coreos-installer iso ignition embed
を使用して、openshift-installer
によって生成されるファイル (例:bootstrap.ign
、master.ign
およびworker.ign
) を埋め込むことはサポートされておらず、かつ推奨されていません。埋め込み Ignition 設定の内容を表示し、これをファイルに転送するには、以下を実行します。
# ./coreos-installer iso ignition show /mnt/rhcos-<version>-live.x86_64.iso > mybootstrap.ign
# diff -s bootstrap.ign mybootstrap.ign
出力例
Files bootstrap.ign and mybootstrap.ign are identical
Ignition 設定を削除し、再利用できるように ISO をその初期状態に戻すには、以下を実行します。
# ./coreos-installer iso ignition remove /mnt/rhcos-<version>-live.x86_64.iso
別の Ignition 設定を ISO に埋め込むか、または ISO を初期状態で使用することができるようになりました。