第8章 BYOH (Bring-Your-Own-Host) Windows インスタンスをノードとして使用
BYOH (Bring-Your-Own-Host) を使用すると、ユーザーは Windows Server 仮想マシンを再利用して、OpenShift Container Platform に移動できます。BYOH Windows インスタンスは、Windows サーバーがオフラインになった場合に、主要な中断を軽減するのに役立ちます。
8.1. BYOH Windows インスタンスの設定
BYOH Windows インスタンスを作成するには、Windows Machine Config Operator (WMCO) namespace に Config Map を作成する必要があります。
前提条件
ノードとしてクラスターに割り当てられる Windows インスタンスはすべて、以下の要件を満たす必要があります。
- Docker コンテナーランタイムがインスタンスにインストールされている必要があります。
- インスタンスは、クラスターの Linux ワーカーノードと同じネットワーク上にある必要があります。
- ポート 22 が開いていて、SSH サーバーを実行している必要があります。
-
SSH サーバーのデフォルトシェルは、Windows コマンドシェル または
cmd.exe
である必要があります。 - ログコレクションに対してポート 10250 を開く必要があります。
- 管理者ユーザーは、認可された SSH キーとしてシークレットセットで使用される秘密鍵とともに存在します。
-
インストーラーによってプロビジョニングされたインフラストラクチャー (IPI) AWS クラスター用に BYOH Windows インスタンスを作成する場合は、ワーカーノード用に設定されたマシンの
spec.template.spec.value.tag
値と一致する AWS インスタンスにタグを追加する必要があります。たとえば、kubernetes.io/cluster/<cluster_id>: owned
またはkubernetes.io/cluster/<cluster_id>: shared
です。 - vSphere で BYOH Windows インスタンスを作成する場合は、内部 API サーバーとの通信を有効にする必要があります。
インスタンスのホスト名は、以下の標準を含む RFC 1123 DNS ラベルの要件に従う必要があります。
- 小文字の英数字またはハイフン (-) のみが含まれます。
- 英数字から始まります。
- 英数字の文字で終わります。
手順
追加する Windows インスタンスを記述する WMCO namespace に
windows-instances
という名前の ConfigMap を作成します。注記値を
username=<username>
としてフォーマットし、アドレスをキーとして使用し、設定マップの data セクションの各エントリーをフォーマットします。設定マップの例
kind: ConfigMap apiVersion: v1 metadata: name: windows-instances namespace: openshift-windows-machine-config-operator data: 10.1.42.1: |- 1 username=Administrator 2 instance.example.com: |- username=core