第7章 Windows ノードのアップグレード
Windows Machine Config Operator (WMCO) をアップグレードすることで、Windows ノードに最新の更新が含まれることを確認できます。
7.1. Windows Machine Config Operator のアップグレード
現在のクラスターバージョンと互換性のある Windows Machine Config Operator (WMCO) の新規バージョンがリリースされると、Operator はアップグレードチャネル、および Operator Lifecycle Manager (OLM) を使用する際にインストールに使用されたサブスクリプションの承認ストラテジーに基づいてアップグレードされます。WMCO のアップグレードにより、Windows マシンの Kubernetes コンポーネントがアップグレードされます。
WMCO の新規バージョンにアップグレードする場合でクラスターモニターリングを使用する必要がある場合は、WMCO namespace に openshift.io/cluster-monitoring=true
ラベルが必要です。ラベルを既存の WMCO namespace に追加し、すでに Windows ノードが設定されている場合は、WMCO Pod を再起動してモニターリンググラフを表示できるようにします。
中断なしのアップグレードの場合、WMCO は以前のバージョンの WMCO で設定された Windows マシンを中止し、現行バージョンを使用してそれらを再作成します。これは、Machine
オブジェクトを削除して実行されます。これにより、Windows ノードのドレイン (解放) および削除が実行されます。アップグレードを容易にするために、WMCO は設定されたすべてのノードにバージョンのアノテーションを追加します。アップグレード時に、バージョンのアノテーションで不一致があると、Windows マシンが削除され、再作成されます。アップグレード時のサービスの中断を最小限にするために、WMCO は一度に 1 つの Windows マシンのみを更新します。
WMCO は Kubernetes コンポーネントの更新のみを行い、Windows オペレーティングシステムの更新は行いません。仮想マシンの作成時に Windows イメージを指定できるため、更新されたイメージを指定できます。MachineSet
仕様でイメージ設定を変更して、更新された Windows イメージを指定できます。
Operator Lifecycle Manager (OLM) を使用した Operator のアップグレードの詳細は、インストールされた Operator のアップグレード を参照してください。