リリースノート


OpenShift sandboxed containers 1.6

Red Hat Customer Content Services

概要

このリリースノートには、すべての新機能と拡張機能、注目すべき技術的変更、以前のバージョンからの主要な修正、および一般提供時の既知のバグがまとめられています。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、今後の複数のリリースで段階的に用語の置き換えを実施して参ります。詳細は、Red Hat CTO である Chris Wright のメッセージ を参照してください。

Red Hat ドキュメントへのフィードバック (英語のみ)

HCIDOCS プロジェクトの Jira 問題を作成してフィードバックを提供したり、エラーを報告したりすることができ、そこでは、フィードバックの進捗状況を追跡できます。Red Hat Jira アカウントがあり、ログインしている必要があります。

  1. Create Issue フォームを起動します。
  2. Summary フィールド、Description フィールド、および Reporter フィールドに入力します。

    Description フィールドに、ドキュメントの URL、章またはセクション番号、および問題の詳しい説明を入力します。

  3. Create をクリックします。

第1章 このリリースについて

これらのリリースノートは、Red Hat OpenShift Container Platform 4.15 とともに OpenShift サンドボックスコンテナー 1.6 の開発を追跡します。

OpenShift Container Platform は FIPS 用に設計されています。FIPS モードでブートされた Red Hat Enterprise Linux (RHEL) または Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) を実行する場合、OpenShift Container Platform コアコンポーネントは、x86_64ppc64le、および s390x アーキテクチャーのみで、FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用します。

NIST の検証プログラムの詳細は、Cryptographic Module Validation Program を参照してください。検証のために提出された RHEL 暗号化ライブラリーの個別バージョンの最新の NIST ステータスについては、政府の標準規格 を参照してください。

第2章 新機能および機能拡張

このセクションでは、OpenShift sandboxed containers 1.6 で導入された新機能と拡張機能を説明します。

2.1. Public cloud

新しい Pod 仮想マシンイメージ作成フローによりユーザーエクスペリエンスが向上される

このリリースでは、kata ランタイムがインストールされた後に Pod 仮想マシンイメージが作成されます。イメージの作成時にステータスの更新を表示できます。

Jira:KATA-2781

第3章 バグ修正

このセクションでは、OpenShift Sandboxed Containers 1.6 で修正されたバグを説明します。

3.1. Sandboxed Containers

io.katacontainers.config.hypervisor.virtio_fs_extra_args アノテーション付きの Pod が起動しない

以前は、virtiofsd--thread-pool-size=16 オプションを使用できませんでした。この問題は virtiofsd-1.5.0-1.el9_2.1 で修正されており、OpenShift Container Platform 4.13.24 および 4.14.4 で利用可能です。

Jira:KATA-2146

3.2. パフォーマンスとスケーリング

RHEL 9 のコンピュートノードにより、データベースのワークロードパフォーマンスが著しく低下する

Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 9 コンピュートノードで実行されているデータベースワークロードで、重大なパフォーマンスの低下が見られました。この問題は OpenShift Container Platform 4.13、4.14、および 4.15 で修正されました。

Jira:KATA-2247

過剰なメトリクスレポートにより、Prometheus Pod が失敗する

以前は、kata_shim_netdev メトリクスが過度に大量のメトリクスを報告し、Prometheus Pod が out of memory のエラーで失敗していました。現在のリリースでは、この問題は修正されています。

Jira:KATA-2639

controller-manager Pod が out of memory エラーで失敗しる

以前は、OpenShift sandboxed containers Operator が OpenShift Container Platform 4.14.12 を実行しているシングルノードのベアメタルクラスターにデプロイされると、controller-manager Pod が out of memory エラーで失敗していました。現在のリリースで Pod のリソースを増やし、この問題が修正されました。

Jira:KATA-2790

第4章 既知の問題

このセクションでは、OpenShift Sandboxed Containers 1.6 の既知の問題を説明します。

4.1. セキュリティー

Sandboxed containers は SELinux のマルチカテゴリーセキュリティーラベルをサポートしていない

コンテナーのセキュリティーコンテキストで SELinux Multi-Category Security (MCS) ラベルを設定すると、Pod が起動しません。以下のエラーが Pod ログに表示されます。

Error: CreateContainer failed: EACCES: Permission denied: unknown
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ランタイムは、Sandboxed Containers の作成時にコンテナーのセキュリティーコンテキストにアクセスできません。これは、virtiofsd が適切な SELinux ラベルで実行されず、コンテナーのホストファイルにアクセスできないことを意味します。その結果、MCS ラベルを利用して Sandboxed Container 内のファイルをコンテナーごとに分離できません。つまり、すべてのコンテナーが Sandboxed Containers 内のすべてのファイルにアクセスできることになります。現在、この問題に対する回避策はありません。

Jira:KATA-1875

4.2. パフォーマンスとスケーリング

CPU がオフラインの場合、コンテナーの CPU リソース制限を増やせない

要求された CPU がオフラインの場合に、コンテナーの CPU リソース制限を使用して Pod で使用可能な CPU の数を増やすと失敗します。この機能が利用可能な場合は、oc rsh <pod> コマンドを実行して Pod にアクセスし、次に lscpu コマンドを実行することで、CPU リソースの問題を診断できます。

$ lscpu
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出力例:

CPU(s):                                16
On-line CPU(s) list:             0-12,14,15
Off-line CPU(s) list:            13
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オフライン CPU のリストは予測不可能で、実行ごとにリストが異なる可能性があります。

回避策: 次の例のように、Pod アノテーションを使用して追加の CPU をリクエストします。

metadata:
  annotations:
    io.katacontainers.config.hypervisor.default_vcpus: "16"
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Jira:KATA-1376

sizeLimit を増やしても一時ボリュームは拡張されない

ボリュームサイズはデフォルトで、sandboxed container に割り当てられたメモリーの 50% であるため、Pod 仕様の sizeLimit パラメーターを使用して一時ボリュームを拡張できません。

回避策: ボリュームを再マウントしてサイズを変更します。たとえば、sandboxed container に割り当てられたメモリーが 6 GB で、一時ボリュームが /var/lib/containers にマウントされている場合、次のコマンドを実行して、このボリュームのサイズをデフォルトの 3 GB より大きくすることができます。

$ mount -o remount,size=4G /var/lib/containers
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Jira:KATA-2579

リソース要求のアノテーションがシステムリソースと一致しない場合にピア Pod に問題が発生する

io.katacontainers.config.hypervisor.default_vcpus アノテーションおよび io.katacontainers.config.hypervisor.default_memory アノテーションの値は QEMU のセマンティクスに従いますが、ピア Pod には次の制限があります。

  • io.katacontainers.config.hypervisor.default_memory256 未満の値に設定すると、次のエラーが表示されます。

    Failed to create pod sandbox: rpc error: code = Unknown desc = CreateContainer failed: Memory specified in annotation io.katacontainers.config.hypervisor.default_memory is less than minimum required 256, please specify a larger value: unknown
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  • io.katacontainers.config.hypervisor.default_memory256 に設定し、io.katacontainers.config.hypervisor.default_vcpus1 に設定すると、リストから最小のインスタンスタイプまたはインスタンスサイズが起動されます。
  • io.katacontainers.config.hypervisor.default_vcpus0 に設定すると、すべてのアノテーションが無視され、デフォルトのインスタンスが起動されます。

回避策: 柔軟な Pod 仮想マシンサイズを有効にするには、io.katacontainers.config.hypervisor.machine_type を、config map で指定されたデフォルトの AWS インスタンスタイプまたは Azure インスタンスサイズに設定します。

Jira:KATA-2575、Jira:KATA-2578、Jira:KATA-2577

第5章 非同期エラータの更新

OpenShift Sandboxed Containers のセキュリティー、バグ修正、および拡張機能の更新は、Red Hat Network を通じて非同期エラータとして発表されます。

Red Hat OpenShift Container Platform 4.15 のエラータは Red Hat カスタマーポータル で提供されています。

非同期エラータについては、OpenShift Container Platform ライフサイクル を参照してください。

Red Hat Subscription Management 設定でエラータのメール通知を有効化できます。Red Hat カスタマーポータルアカウントがあり、システムの登録が済んでおり、OpenShift Container Platform のエンタイトルメントが付与されている必要があります。

以下のセクションは、これからも継続して更新され、今後の OpenShift sandboxed containers の非同期リリースで発表されるエラータの拡張機能およびバグ修正に関する情報を追加していきます。

発行日: 2024 年 6 月 18 日

OpenShift Sandboxed Containers リリース 1.6.0 が利用可能になりました。このアドバイザリーには、機能強化とバグ修正を含む OpenShift Sandboxed Containers の更新が含まれています。

更新に含まれるバグ修正のリストは、RHBA-2024:3964 アドバイザリーに記載されています。

付録A コンポーネント別のチケットリスト

参考のために、Bugzilla および JIRA チケットのリストをこのドキュメントに記載します。リンクをクリックすると、チケットを説明したこのドキュメントのリリースノートにアクセスできます。

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コンポーネントチケット

Performance / Scaling

Jira:KATA-1376, Jira:KATA-2579, Jira:KATA-2575, Jira:KATA-2247, Jira:KATA-2639, Jira:KATA-2790

Public cloud

Jira:KATA-2781

Sandboxed Containers

Jira:KATA-2146

Security

Jira:KATA-1875

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