12.3. 標準の認証パターン


3scale でサポートされる認証パターンの詳細を、以下のセクションで説明します。

12.3.1. API キー

サポートされるクレデンシャルの中で最もシンプルな形態は、単一の API モデルです。API へのアクセス権限を持つアプリケーションは、それぞれ 1 つの (一意の) 長い文字列を持ちます。以下に例を示します。

API-key = 853a76f7c8d5f4a1ee8bf10a4e0d1f13
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デフォルトでは、キーパラメーターの名前は user_key です。このラベルを使用するか、API-key 等の別のラベルを選択することができます。別のラベルを選択する場合には、3scale への承認呼び出しを行う前に値をマッピングする必要があります。この文字列は、API を使用するための識別子およびシークレットトークンの両方として機能します。このパターンは、セキュリティーに対する要件が低い環境または API の呼び出しに SSL セキュリティーが使用される環境でのみ使用することを推奨します。トークンおよびアプリケーションに対して実行される操作は、以下のとおりです。

  • アプリケーションの一時中止: アプリケーションの API へのアクセスが一時中止され、実質的に、該当するキーを使用する API への呼び出しがすべて一時中止されます。
  • アプリケーションの再開: アプリケーションの一時中止アクションの効力を解除します。
  • キーの再生成: アプリケーション用に新しい無作為な文字列キーが生成され、それがアプリケーションに関連付けられます。このアクションが実行されると、直ちに以前のトークンを使用した呼び出しは受け入れられなくなります。

最後のアクションのトリガーとなるのは、管理ポータルでの API 管理および API の開発者ユーザーのコンソール (許可される場合) です。

12.3.2. App_ID と App_Key のペア

API キーの認証パターンでは、アプリケーションの識別子とシークレットトークンが 1 つのトークンに組み合わされます。一方、この認証パターンでは両者が分離されます。

  • API を使用する各アプリケーションは、アプリケーション ID (App_ID) と呼ばれるイミュータブルな初期 ID を発行します。App_ID は不変で、秘密である場合とそうでない場合があります。
  • また、各アプリケーションは 1 つから 5 つまでの数の アプリケーションキー (App_Key) を持ちます。それぞれのキーは App_ID に直接関連付けられ、秘密として扱う必要があります。
app_id = 80a4e03 app_key = a1ee8bf10a4e0d1f13853a76f7c8d5f4
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デフォルトの設定では、開発者はアプリケーションごとに最大 5 つのキーを作成することができます。これにより、開発者は新しいキーを作成してコードに追加し、アプリケーションを再デプロイして古いキーを無効にすることができます。そのため、API キーを再生成する場合のようなアプリケーションのダウンタイムが発生することはありません。

統計値および流量制御は、API キーごとではなく、常にアプリケーション ID レベルで維持されます。開発者が 2 組の統計値を追跡するためには、2 つのキーではなく 2 つのアプリケーションを作成する必要があります。

システムのモードを変更し、アプリケーションキーを持たないアプリケーションを作成することもできます。この場合には、3scale システムは App_ID のみに基づいてアクセスを認証します (キーの確認は行われません)。このモードは、ウィジェットタイプのシナリオ、またはアプリケーションではなくユーザーに流量制御が適用される場合に役立ちます。ほとんどの API では、アプリケーションごとに少なくとも 1 つのアプリケーションキーを持つ必要があります。この設定は、[your_API_name] > Integration > Settings で可能です。

12.3.3. OpenID Connect

OpenID Connect による認証に関する詳細は、OpenID Connect インテグレーション の章を参照してください。

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