7.7.2. コンソールを使用したクラスターの作成
Red Hat Advanced Cluster Management コンソールからクラスターを作成するには、以下の手順を実行します。
- ナビゲーションメニューから Infrastructure > Clusters に移動します。
Clusters ページで、Create cluster をクリックします。
注記: この手順では、クラスターを作成します。既存のクラスターをインポートする場合には、ハブクラスターへのターゲットマネージドクラスターのインポートの手順を参照してください。
- インフラストラクチャープロバイダーに Kubernetes ディストリビューションおよび Bare Metal を選択します。残りの手順は、選択した内容により異なります。
- 一覧で利用可能な認証情報からお使いの認証情報を選択します。設定されていない場合や、新たに設定する場合には、Add credential を参照してください。認証情報の作成に関する詳細は、「ベアメタルの認証情報の作成」を参照してください。
クラスターの詳細を追加します。
クラスターの名前を入力します。ベアメタルクラスターの場合には、名前を任意で指定できません。この名前は、クラスター URL に関連付けられています。使用するクラスター名が DNS およびネットワーク設定と一致していることを確認します。
ヒント: コンソールに情報を入力する時に
yaml
コンテンツの更新内容を表示するには、YAML を ON に切り替えるように設定します。-
クラスターセットを既存のクラスターセットに追加する場合は、クラスターセット を 1 つ指定します。クラスターの作成時に
cluster-admin
権限がない場合に、クラスターを作成するclusterset-admin
パーミッションがあるクラスターセットを選択する必要があります。クラスターセットを選択しない場合には、クラスターの作成には失敗します。選択するクラスターセットがない場合には、クラスター管理者に連絡して、クラスターセットへのclusterset-admin
パーミッションを受け取ってください。 - ベアメタルプロバイダーアカウントに設定した Base DNS domain 情報を指定します。プロバイダーのベースドメインは、Red Hat OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートの作成に使用されます。これは、クラスタープロバイダーの DNS で Start of Authority (SOA) レコードとして設定されます。選択した認証情報にベースドメインが紐付けされている場合には、その値がこのフィールドに設定されます。値を上書きすると変更できますが、この設定はクラスターの作成後には変更できません。詳細は、OpenShift Container Platform ドキュメントの「ベアメタルへのインストール」を参照してください。この名前はクラスターのホスト名で使用されます。
- クラスターに使用する リリースイメージ を指定します。このリリースイメージで、クラスターの作成に使用される OpenShift Container Platform イメージのバージョンを特定します。使用するバージョンが利用可能な場合は、イメージの一覧からイメージを選択できます。使用するイメージが標準イメージではない場合は、使用するイメージの URL を入力できます。リリースイメージの詳細は、リリースイメージを参照してください。
- クラスターに関連付ける 追加のラベル を追加します。これらのラベルは、クラスターを特定し、検索結果を絞り込むのに役立ちます。
認証情報に関連付けられたホスト一覧から、お使いのホストを選択します。ハイパーバイザーと同じブリッジネットワークにあるベアメタルアセットを 3 つ以上選択します。
ホストの一覧は、既存のベアメタルアセットからコンパイルされます。ベアメタルアセットを作成していない場合は、作成プロセスを続行する前にImport assets を選択して作成またはインポートを行うことができます。ベアメタルアセットの詳細は、ベアメタルアセットの作成および変更 を参照してください。Disable certificate verification を選択して要件を無視することができます。
クラスターネットワークオプションを設定します。以下の表では、ネットワークオプションとその説明をまとめています。
パラメーター 説明 必須またはオプション プロビジョニングネットワーク CIDR
プロビジョニングに使用するネットワークの CIDR。このサンプル形式は 172.30.0.0/16 です。
必須
プロビジョニングネットワークインターフェース
プロビジョニングネットワークに接続されたコントロールプレーンノード上のネットワークインターフェース名。
必須
プロビジョニングネットワークブリッジ
プロビジョニングネットワークに接続されているハイパーバイザーのブリッジ名。
必須
外部ネットワークブリッジ
外部ネットワークに接続されているハイパーバイザーのブリッジ名。
必須
API VIP
内部 API 通信に使用する仮想 IP
api.<cluster_name>.<Base DNS domain>
パスが正しく解決されるように、DNS は A/AAAA または CNAME レコードで事前設定する必要があります。必須
Ingress VIP
Ingress トラフィックに使用する仮想 IP。
*.apps.<cluster_name>.<Base DNS domain>
パスが正しく解決されるように、DNS は A/AAAA または CNAME レコードで事前設定する必要があります。任意
ネットワークタイプ
デプロイする Pod ネットワークプロバイダープラグイン。OpenShift Container Platform 4.3 でサポートされるのは、OpenShiftSDN プラグインのみです。OVNKubernetes プラグインは、OpenShift Container Platform 4.3、4.4、および 4.5 でテクノロジープレビューとしてご利用いただけます。通常、これは OpenShift Container Platform バージョン 4.6 以降で利用できます。OVNKubernetes は IPv6 と共に使用する必要があります。デフォルト値は
OpenShiftSDN
です。必須
クラスターのネットワーク CIDR
Pod IP アドレスの割り当てに使用する IP アドレスのブロック。OpenShiftSDN ネットワークプラグインは複数のクラスターネットワークをサポートします。複数のクラスターネットワークのアドレスブロックには重複が許可されません。予想されるワークロードに適したサイズのアドレスプールを選択してください。デフォルト値は10.128.0.0/14です。
必須
ネットワークホストのプレフィックス
それぞれの個別ノードに割り当てるサブネットプレフィックスの長さ。たとえば、hostPrefix が 23 に設定される場合、各ノードに指定の cidr から /23 サブネットが割り当てられます (510 (2^(32 - 23) - 2) Pod IP アドレスが許可されます)。デフォルトは 23 です。
必須
サービスネットワーク CIDR
サービスの IP アドレスのブロック。OpenShiftSDN が許可するのは serviceNetwork ブロック 1 つだけです。このアドレスは他のネットワークブロックと重複できません。デフォルト値は 172.30.0.0/16 です。
必須
マシン CIDR
OpenShift Container Platform ホストで使用される IP アドレスのブロック。このアドレスブロックは他のネットワークブロックと重複できません。デフォルト値は 10.0.0.0/16 です。
必須
Add network をクリックして、追加のネットワークを追加できます。IPv6 アドレスを使用している場合は、複数のネットワークが必要です。
クラスターのインストールまたはアップグレードの前後に実行する Ansible Automation template (任意) を追加します。
Add automation template をクリックしてテンプレートを作成できます。
情報を確認し、必要に応じてカスタマイズします。
-
YAML スライダーを On にクリックし、パネルに
install-config.yaml
ファイルの内容を表示します。 - YAML ファイルをカスタム設定で編集します。
-
YAML スライダーを On にクリックし、パネルに
Create を選択してクラスターを作成します。
注記: クラスターのインポートには、クラスターの詳細で提示された
kubectl
コマンドを実行する必要はありません。クラスターを作成すると、Red Hat Advanced Cluster Management で管理されるように自動的に設定されます。