アクセス制御


Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes 2.6

ロールベースのアクセス制御と認証の詳細

概要

ロールベースのアクセス制御と認証の詳細について説明しています。

第1章 アクセス制御

手動によるアクセス制御の作成および管理が必要になる場合もあります。IAM (Identity and Access Management) にワークロードをオンボードするには、Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes の 認証 サービス要件を設定する必要があります。詳細は、OpenShift Container Platform ドキュメントの 認証について認証について を参照してください。

ロールベースのアクセス制御および認証では、ユーザーに関連付けられたロールおよび認証情報を識別します。アクセスと認証情報の詳細は、以下のファイルを参照してください。

必要なアクセス権限: クラスターの管理者

1.1. ロールベースのアクセス制御

Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes は、ロールベースのアクセス制御 (RBAC) に対応しています。ロールによって実行できるアクションが決まります。RBAC は、Red Hat OpenShift Container Platform と同様に Kubernetes の認可メカニズムに基づいています。RBAC の詳細は、OpenShift Container Platform ドキュメントRBAC の概要を参照してください。

注記: ユーザーロールのアクセス権がない場合には、コンソールのアクションボタンが無効になります。

コンポーネントでサポートされる RBAC の詳細は、以下のセクションを参照してください。

1.1.1. ロールの概要

クラスター別の製品リソースと、スコープに namespace が指定されている製品リソースがあります。アクセス制御に一貫性を持たせるため、クラスターのロールバインディングと、namespace のロールバインディングをユーザーに適用する必要があります。Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes でサポートされている以下のロール定義の表を参照してください。

表1.1 ロール定義の表

ロール

定義

cluster-admin

これは OpenShift Container Platform のデフォルトのロールです。cluster-admin ロールへのクラスターバインディングがあるユーザーは、すべてのアクセス権限を持つ OpenShift Container Platform のスーパーユーザーです。

open-cluster-management:cluster-manager-admin

open-cluster-management:cluster-manager-admin ロールへのクラスターバインディングがあるユーザーは、すべてのアクセス権限を持つ Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes のスーパーユーザーです。このロールを指定すると、ユーザーは ManagedCluster リソースを作成できます。

open-cluster-management:admin:<managed_cluster_name>

open-cluster-management:admin:<managed_cluster_name> ロールへのクラスターバインディングがあるユーザーには、managedcluster-<managed_cluster_name> という名前の ManagedCluster リソースに管理者アクセス権が付与されます。ユーザーにマネージドクラスターがある場合は、このロールが自動的に作成されます。

open-cluster-management:view:<managed_cluster_name>

open-cluster-management:view:<managed_cluster_name> ロールへのクラスターバインディングがあるユーザーには、managedcluster-<managed_cluster_name> という名前の ManagedCluster リソースの表示権限が付与されます。

open-cluster-management:managedclusterset:admin:<managed_clusterset_name>

open-cluster-management:managedclusterset:admin:<managed_clusterset_name> ロールへのクラスターバインディングがあるユーザーには、<managed_clusterset_name> という名前の ManagedCluster リソースの管理者アクセス権が付与されます。また、ユーザーには managedcluster.cluster.open-cluster-management.ioclusterclaim.hive.openshift.ioclusterdeployment.hive.openshift.io および clusterpool.hive.openshift.io リソースへの管理者アクセス権があります。これには、cluster.open-cluster-management.io/clusterset=<managed_clusterset_name> のマネージドクラスターセットのラベルが付いています。ロールバインドは、クラスターセットの使用時に自動的に生成されます。リソースの管理方法については、ManagedClusterSets の作成および管理 を参照してください。

open-cluster-management:managedclusterset:view:<managed_clusterset_name>

open-cluster-management:managedclusterset:view:<managed_clusterset_name> ロールへのクラスターバインディングがあるユーザーには、<managed_clusterset_name>` という名前の ManagedCluster リソースへの表示権限が付与されます。また、ユーザーには managedcluster.cluster.open-cluster-management.ioclusterclaim.hive.openshift.ioclusterdeployment.hive.openshift.io および clusterpool.hive.openshift.io リソースへの表示権限があり、cluster.open-cluster-management.ioclusterset=<managed_clusterset_name> のマネージドクラスターセットのラベルが付いています。マネージドクラスターセットの管理方法の詳細は、ManagedClusterSets の作成および管理 を参照してください。

open-cluster-management:subscription-admin

open-cluster-management:subscription-admin ロールが割り当てられたユーザーは、Git サブスクリプションを作成して、リソースを複数の namespace にデプロイできます。リソースは、サブスクライブされた Git リポジトリーの Kubernetes リソース YAML ファイルで指定されます。注記: non-subscription-admin ユーザーがサブスクリプションを作成すると、リソースに指定された namespace に関係なく、すべてのリソースがサブスクリプションの namespace にデプロイされます。詳細は、アプリケーションライフサイクル RBAC セクションを参照してください。

admin、edit、view

admin、edit、および view は OpenShift Container Platform のデフォルトロールです。これらのロールに対して namespace に限定されたバインディングが指定されているユーザーは、特定の namespace 内の open-cluster-management リソースにアクセスでき、同じロールに対してクラスター全体のバインディングが指定されている場合は、クラスター全体の全 open-cluster-management リソースにアクセスできます。

open-cluster-management:managedclusterset:bind:<managed_clusterset_name>

open-cluster-management:managedclusterset:bind:<managed_clusterset_name> ロールが割り当てられたユーザーには、<managed_clusterset_name> というマネージドクラスターリソースの表示権限が付与されます。ユーザーは <managed_clusterset_name> を namespace にバインドできます。また、ユーザーには managedcluster.cluster.open-cluster-management.ioclusterclaim.hive.openshift.ioclusterdeployment.hive.openshift.io および clusterpool.hive.openshift.io リソースへの表示権限があり、cluster.open-cluster-management.io/clusterset=<managed_clusterset_name> のマネージドクラスターセットのラベルが付いています。リソースの管理方法については、ManagedClusterSets の作成および管理 を参照してください。

重要:

  • ユーザーは OpenShift Container Platform からプロジェクトを作成できます。これにより、namespace の管理者ロール権限が付与されます。
  • ユーザーにクラスターへのロールアクセスがない場合、クラスター名は表示されません。クラスター名は、- の記号で表示されます。

1.1.2. RBAC 実装

RBAC はコンソールレベルと API レベルで検証されます。コンソール内のアクションは、ユーザーのアクセスロールの権限に基づいて有効化/無効化できます。製品の特定ライフサイクルの RBAC の詳細は、以下のセクションを参照してください。

1.1.2.1. クラスターライフサイクル RBAC

以下のクラスターライフサイクル RBAC 操作を確認してください。

  • 全マネージドクラスターを作成して管理するには、以下を行います。

    • 以下のコマンドを入力して、クラスターロール open-cluster-management:cluster-manager-admin にバインドするクラスターロールを作成します。

      oc create clusterrolebinding <role-binding-name> --clusterrole=open-cluster-management:cluster-manager-admin --user=<username>

      このロールはスーパーユーザーであるため、すべてのリソースとアクションにアクセスできます。このロールを使用すると、クラスターレベルの managedcluster リソース、マネージドクラスターを管理するリソースの namespace、namespace 内のリソースを作成できます。また、このロールで、プロバイダー接続、マネージドクラスター作成に使用するベアメタルアセットにアクセスできます。権限エラーを回避するために、ロールの関連付けが必要な ID の username を追加する必要がある場合があります。

  • cluster-name という名前のマネージドクラスターを管理する方法:

    • 以下のコマンドを入力して、クラスターロール open-cluster-management:admin:<cluster-name> にバインドするクラスターロールを作成します。

      oc create clusterrolebinding (role-binding-name) --clusterrole=open-cluster-management:admin:<cluster-name> --user=<username>

      このロールを使用すると、クラスターレベルの managedcluster リソースに読み取り/書き込みアクセスができるようになります。managedcluster はクラスターレベルのリソースで、namespace レベルのリソースではないので、このロールが必要です。

    • 以下のコマンドを入力して、クラスターロール admin にバインドする namespace ロールを作成します。

      oc create rolebinding <role-binding-name> -n <cluster-name> --clusterrole=admin --user=<username>

      このロールでは、マネージドクラスターの namespace 内にあるリソースに対して読み取り/書き込みアクセスができるようになります。

  • cluster-name という名前のマネージドクラスターを表示するには、以下を行います。

    • 以下のコマンドを入力して、クラスターロール open-cluster-management:view:<cluster-name> にバインドするクラスターロールを作成します。

      oc create clusterrolebinding <role-binding-name> --clusterrole=open-cluster-management:view:<cluster-name> --user=<username>

      このロールを使用すると、クラスターレベルの managedcluster リソースに読み取りアクセスができるようになります。managedcluster はクラスターレベルのリソースで、namespace レベルのリソースではないので、このロールが必要です。

    • 以下のコマンドを入力して、クラスターロール view にバインドする namespace ロールを作成します。

      oc create rolebinding <role-binding-name> -n <cluster-name> --clusterrole=view --user=<username>

      このロールでは、マネージドクラスターの namespace 内にあるリソースに対して読み取り専用アクセスができるようになります。

  • 以下のコマンドを入力して、アクセス可能なマネージドクラスターの一覧を表示します。

    oc get managedclusters.clusterview.open-cluster-management.io

    このコマンドは、クラスター管理者権限なしで、管理者およびユーザーが使用できます。

  • 以下のコマンドを入力して、アクセス可能なマネージドクラスターセットの一覧を表示します。

    oc get managedclustersets.clusterview.open-cluster-management.io

    このコマンドは、クラスター管理者権限なしで、管理者およびユーザーが使用できます。

1.1.2.1.1. クラスタープール RBAC

以下のクラスタープール RBAC 操作を確認してください。

  • クラスタープールのプロビジョニングクラスターを使用するには、以下を実行します。

    • クラスター管理者は、グループにロールを追加してマネージドクラスターセットを作成し、管理者権限をロールに付与します。

      • 以下のコマンドを使用して、server-foundation-clusterset マネージドクラスターセットに admin パーミッションを付与します。

        oc adm policy add-cluster-role-to-group open-cluster-management:clusterset-admin:server-foundation-clusterset
        server-foundation-team-admin
      • 以下のコマンドを使用して、server-foundation-clusterset マネージドクラスターセットに view 権限を付与します。

        oc adm policy add-cluster-role-to-group open-cluster-management:clusterset-view:server-foundation-clusterset server-foundation-team-user
    • クラスタープールの namespace (server-foundation-clusterpool) を作成します。

      • 以下のコマンドを実行して、server-foundation-team-adminserver-foundation-clusterpooladmin 権限を付与します。

        oc adm new-project server-foundation-clusterpool
        
        oc adm policy add-role-to-group admin server-foundation-team-admin --namespace  server-foundation-clusterpool
    • チーム管理者として、クラスタープール namespace に、クラスターセットラベル cluster.open-cluster-management.io/clusterset=server-foundation-clusterset を使用して ocp46-aws-clusterpool という名前のクラスタープールを作成します。

      • server-foundation-webhook は、クラスタープールにクラスターセットラベルがあるかどうか、またユーザーにクラスターセットのクラスタープールを作成するパーミッションがあるかどうかを確認します。
      • server-foundation-controller は、server-foundation-team-userserver-foundation-clusterpool namespace に view 権限を付与します。
    • クラスタープールが作成されると、クラスタープールは clusterdeployment を作成します。

      • server-foundation-controller は、server-foundation-team-adminclusterdeployment namespace に admin パーミッションを付与します。
      • server-foundation-controller は、server-foundation-team-userclusterdeployment namespace に view パーミッションを付与します。

        注記: team-admin および team-user は、clusterpoolclusterdeplyment および clusterclaim への admin 権限があります。

クラスターライフサイクルの以下のコンソールおよび API RBAC の表を表示します。

表1.2 クラスターライフサイクルのコンソール RBAC の表
リソース管理編集表示

クラスター

read, update, delete

-

read

クラスターセット

get, update, bind, join

編集ロールなし

get

マネージドクラスター

read, update, delete

編集ロールなし

get

プロバイダー接続

create, read, update, delete

-

read

ベアメタルアセット

create, read, update, delete

-

read

表1.3 クラスターライフサイクルの API RBAC の表
API管理編集表示

managedclusters.cluster.open-cluster-management.io

この API のコマンドでは、mcl (単数) または mcls (複数) を使用できます。

create, read, update, delete

read, update

read

managedclusters.view.open-cluster-management.io

この API のコマンドでは、mcv (単数) または mcvs (複数) を使用できます。

read

read

read

managedclusters.register.open-cluster-management.io/accept

update

update

 

managedclusterset.cluster.open-cluster-management.io

この API のコマンドでは、mclset (単数) または mclsets (複数) を使用できます。

create, read, update, delete

read, update

read

managedclustersets.view.open-cluster-management.io

read

read

read

managedclustersetbinding.cluster.open-cluster-management.io

この API のコマンドでは、mclsetbinding (単数) または mclsetbindings (複数) を使用できます。

create, read, update, delete

read, update

read

baremetalassets.inventory.open-cluster-management.io

create, read, update, delete

read, update

read

klusterletaddonconfigs.agent.open-cluster-management.io

create, read, update, delete

read, update

read

managedclusteractions.action.open-cluster-management.io

create, read, update, delete

read, update

read

managedclusterviews.view.open-cluster-management.io

create, read, update, delete

read, update

read

managedclusterinfos.internal.open-cluster-management.io

create, read, update, delete

read, update

read

manifestworks.work.open-cluster-management.io

create, read, update, delete

read, update

read

submarinerconfigs.submarineraddon.open-cluster-management.io

create, read, update, delete

read, update

read

placements.cluster.open-cluster-management.io

create, read, update, delete

read, update

read

1.1.2.2. 認証情報ロールベースのアクセス制御

認証情報へのアクセスは Kubernetes で制御されます。認証情報は Kubernetes Secret として保存され、セキュリティーを確保します。以下の権限は、Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes のシークレットのアクセスに関係します。

  • namespace でシークレットの作成権限のあるユーザーは認証情報を作成できます。
  • namespace でシークレットの読み取り権限のあるユーザーは、認証情報を表示することもできます。
  • Kubernetes ロール admin および edit のあるユーザーは、シークレットの作成と編集が可能です。
  • Kubernetes クラスターロール view のあるユーザーは、シークレットの内容を読み取ると、サービスアカウントの認証情報にアクセスできるようになるため、シークレットを表示できません。
1.1.2.3. アプリケーションライフサイクル RBAC

アプリケーションの作成時に、subscription namespace が作成され、configuration map が subscription namespace に作成されます。channel namespace へのアクセス権も必要です。サブスクリプションを適用する場合は、サブスクリプションの管理者である必要があります。アプリケーションの管理の詳細は、サブスクリプション管理者としての許可および拒否リストの作成 を参照してください。

以下のアプリケーションライフサイクル RBAC 操作を確認してください。

  • username という名前のユーザーで、すべてのマネージドクラスターでアプリケーションを作成して管理するには、以下を実行します。

    • 以下のコマンドを実行して、open-cluster-management:cluster-manager-admin クラスターロールへのクラスターロールのバインディングを作成して、 username にバインドします。

      oc create clusterrolebinding <role-binding-name> --clusterrole=open-cluster-management:cluster-manager-admin --user=<username>

      このロールはスーパーユーザーであるため、すべてのリソースとアクションにアクセスできます。このロールを使用して、アプリケーションの namespace および namespace 内のすべてのアプリケーションリソースを作成できます。

  • オプション: 複数の namespace にリソースをデプロイするアプリケーションを作成できます。

    • open-cluster-management:subscription-admin クラスターロールにバインドするクラスターロールを作成し、これを username という名前のユーザーにバインドします。以下のコマンドを実行します。

      oc create clusterrolebinding <role-binding-name> --clusterrole=open-cluster-management:subscription-admin --user=<username>
  • username ユーザーで cluster-name マネージドクラスターに application-name という名前のアプリケーションを作成し、管理するには、以下を実行します。

    • 以下のコマンドを入力して、open-cluster-management:admin: クラスターロールへのバインドを作成し、username にバインドします。

      oc create clusterrolebinding <role-binding-name> --clusterrole=open-cluster-management:admin:<cluster-name> --user=<username>

      このロールには、マネージドクラスター cluster-name のすべての application リソースへの読み取りおよび書き込みアクセスがあります。他のマネージドクラスターへのアクセスが必要な場合は、この操作を繰り返します。

    • 以下のコマンドを入力し、admin ロールを使用して application namespace にバインドする namespace ロールを作成し、それを username にバインドします。

      oc create rolebinding <role-binding-name> -n <application-namespace> --clusterrole=admin --user=<username>

      このロールには、application namspace のすべての application リソースに対する読み取りおよび書き込み権限があります。他のアプリケーションへのアクセスが必要な場合や、アプリケーションが複数の namespace にデプロイされる場合は、これを繰り返します。

  • オプション: 複数の namespace にリソースをデプロイするアプリケーションを作成できます。

    • 以下のコマンドを入力して、open-cluster-management:subscription-admin クラスターロールへのクラスターロールのバインディングを作成し、username にバインドします。

      oc create clusterrolebinding <role-binding-name> --clusterrole=open-cluster-management:subscription-admin --user=<username>
  • username という名前のユーザーが cluster-name という名前のマネージドクラスターでアプリケーションを表示するには、以下を実行します。

    • 以下のコマンドを入力して、open-cluster-management:view: クラスターロールにバインドするクラスターロールを作成し、これを username にバインドします。

      oc create clusterrolebinding <role-binding-name> --clusterrole=open-cluster-management:view:<cluster-name> --user=<username>

      このロールは、マネージドクラスター cluster-name のすべての application リソースへの読み取りアクセスがあります。他のマネージドクラスターへのアクセスが必要な場合は、この操作を繰り返します。

    • view ロールを使用して application namespace にバインドする namespace ロールを作成し、それを username にバインドします。以下のコマンドを入力します。

      oc create rolebinding <role-binding-name> -n <application-namespace> --clusterrole=view --user=<username>

      このロールには、application の namspace にあるすべての application リソースに対する読み取り権限があります。他のアプリケーションへのアクセスが必要な場合は、この操作を繰り返します。

アプリケーションライフサイクルの以下のコンソールおよび API RBAC の表を表示します。

表1.4 アプリケーションライフサイクルのコンソール RBAC の表
リソース管理編集表示

アプリケーション

create, read, update, delete

create, read, update, delete

read

チャネル

create, read, update, delete

create, read, update, delete

read

サブスクリプション

create, read, update, delete

create, read, update, delete

read

配置ルール

create, read, update, delete

create, read, update, delete

read

表1.5 アプリケーションライフサイクルの API RBAC の表
API管理編集表示

applications.app.k8s.io

create, read, update, delete

create, read, update, delete

read

channels.apps.open-cluster-management.io

create, read, update, delete

create, read, update, delete

read

deployables.apps.open-cluster-management.io

create, read, update, delete

create, read, update, delete

read

helmreleases.apps.open-cluster-management.io

create, read, update, delete

create, read, update, delete

read

placements.apps.open-cluster-management.io

create, read, update, delete

create, read, update, delete

read

placementrules.apps.open-cluster-management.io

create, read, update, delete

create, read, update, delete

read

subscriptions.apps.open-cluster-management.io

create, read, update, delete

create, read, update, delete

read

configmaps

create, read, update, delete

create, read, update, delete

read

secrets

create, read, update, delete

create, read, update, delete

read

namespace

create, read, update, delete

create, read, update, delete

read

1.1.2.4. ガバナンスライフサイクル RBAC

ポリシーが作成されると、ポリシーはクラスターに作成されます。ガバナンスライフサイクルのロールは namespace-scoped です。ユーザーは、マネージドクラスターへのアクセス権も必要です。

ユーザーは、ガバナンスライフサイクル操作を実行するには、ポリシーが作成される namespace、およびポリシーが適用されるマネージドクラスターへのアクセス権が必要です。

以下の例を参照してください。

  • policy namespace でポリシーを作成し、これを cluster-name という名前のマネージドクラスターに適用するには、以下を実行します。

    • open-cluster-management:admin:<cluster-name> クラスターロールを使用して、policy namespace に バインドする namespace ロールを作成します。以下のコマンドを実行します。

      oc create rolebinding <role-binding-name> -n <policy-namespace> --clusterrole=open-cluster-management:admin:<cluster-name> --user=<username>
  • マネージドクラスターでポリシーを表示するには、以下を実行します。

    • open-cluster-management:view:<cluster-name> クラスター ロールにバインドするクラスターロールを作成し、次のコマンドを使用して view ロールにバインドします。

      oc create clusterrolebinding <role-binding-name> --clusterrole=open-cluster-management:view:<cluster-name> --user=<username>

以下は、ガバナンスライフサイクルのコンソールおよび API RBAC の表です。

表1.6 ガバナンスライフサイクルのコンソール RBAC の表
リソース管理編集表示

ポリシー

create, read, update, delete

read, update

read

PlacementBindings

create, read, update, delete

read, update

read

Placements

create, read, update, delete

read, update

read

PlacementRules

create, read, update, delete

read, update

read

PolicyAutomations

create, read, update, delete

read, update

read

表1.7 ガバナンスライフサイクルの API RBAC の表
API管理編集表示

policies.policy.open-cluster-management.io

create, read, update, delete

read, update

read

placementbindings.policy.open-cluster-management.io

create, read, update, delete

read, update

read

policyautomations.policy.open-cluster-management.io

create, read, update, delete

read, update

read

1.1.2.5. 可観測性の RBAC

マネージドクラスターの可観測性メトリクスを表示するには、ハブクラスター上のそのマネージドクラスターに対する view 権限が必要です。以下の可観測性機能のリストを参照してください。

  • マネージドクラスターのメトリクスへのアクセス

    ユーザーがハブクラスター上のマネージドクラスターの view ロールに割り当てられていない場合、ユーザーはマネージドクラスターメトリックへのアクセスを拒否されます。

  • リソースの検索

Grafana で可観測性データを表示するには、マネージドクラスターの同じ namespace に RoleBinding リソースが必要です。以下は RoleBinding の例です。

kind: RoleBinding
apiVersion: rbac.authorization.k8s.io/v1
metadata:
 name: <replace-with-name-of-rolebinding>
 namespace: <replace-with-name-of-managedcluster-namespace>
subjects:
 - kind: <replace with User|Group|ServiceAccount>
   apiGroup: rbac.authorization.k8s.io
   name: <replace with name of User|Group|ServiceAccount>
roleRef:
 apiGroup: rbac.authorization.k8s.io
 kind: ClusterRole
 name: view

詳細は、ロールバインディングポリシー を参照してください。可観測性を設定するには、可観測性のカスタマイズ を参照してください。

可観測性のコンポーネントを管理するには、以下の API RBAC の表を確認します。

表1.8 可観測性の API RBAC の表

API

管理

編集

表示

multiclusterobservabilities.observability.open-cluster-management.io

create, read, update, delete

read, update

read

searchcustomizations.search.open-cluster-management.io

create、get、list、watch、update、delete、patch

-

-

policyreports.wgpolicyk8s.io

get, list, watch

get, list, watch

get, list, watch

クラスターのセキュリティー保護に関する詳細の確認を続行するには、リスクおよびコンプライアンス を参照してください。

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