ネットワーク


Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes 2.7

ネットワークの詳細について

概要

ネットワークの詳細について

第1章 ネットワーク

ここでは、ハブクラスターとマネージドクラスターの両方のネットワーク要件を説明します。

1.1. ハブクラスターのネットワーク設定

重要: 信頼された CA バンドルは Red Hat Advanced Cluster Management の namespace で利用できますが、その拡張にはネットワークへの変更が必要です。信頼できる CA バンドル ConfigMap は、trusted-ca-bundle のデフォルト名を使用します。この名前は、TRUSTED_CA_BUNDLE という名前の環境変数で Operator に提供すると変更できます。詳細は、Red Hat OpenShift Container Platform の ネットワーク セクションで クラスター全体のプロキシーの設定 を参照してください。

ハブクラスターネットワークの設定を参照できます。

1.1.1. ハブクラスターのネットワーク設定表

次の表でハブクラスターネットワーク要件を参照してください。

方向プロトコル接続ポート (指定されている場合)送信元アドレス宛先アドレス

マネージドクラスターへのアウトバウンド

HTTPS

マネージドクラスターの Pod のログを Search コンソールから動的に取得し、マネージドクラスターで実行している klusterlet-addon-workmgr サービスを使用します。

443

なし

マネージドクラスタールートにアクセスするための IP アドレス

マネージドクラスターへのアウトバウンド

HTTPS

klusterlet をインストールするためにインストール時にプロビジョニングされるマネージドクラスターの Kubernetes API サーバー

6443

なし

Kubernetes マネージドクラスター API サーバーの IP

チャネルソースへの送信

HTTPS

アプリケーションライフサイクル、OpenShift GitOps、または ArgoCD を使用して接続する場合にのみ必要となる、GitHub、Object Store、および Helm リポジトリーを含むチャネルソース

443

なし

チャネルソースの IP

マネージドクラスターからの受信

HTTPS

メトリクスおよびアラートをプッシュするマネージドクラスターは、OpenShift Container Platform バージョン 4.8 以降を実行するマネージドクラスターに対してのみアラートが収集されます

443

なし

ハブクラスターアクセスルートへの IP アドレス

マネージドクラスターからの受信

HTTPS

マネージドクラスターからの変更を監視するハブクラスターの Kubernetes API サーバー

6443

なし

ハブクラスター Kubernetes API サーバーの IP アドレス

ObjectStore へのアウトバウンド

HTTPS

Cluster Backup Operator の実行時に、長期保存用の可観測性メトリクスデータを送信します

443

なし

ObjectStore の IP アドレス

イメージリポジトリーへのアウトバウンド

HTTPS

OpenShift Container Platform および Red Hat Advanced Cluster Management のイメージにアクセスします。

443

なし

イメージリポジトリーの IP アドレス

1.2. マネージドクラスターのネットワーク設定

マネージドクラスターネットワークの設定を参照できます。

1.2.1. マネージドクラスターのネットワーク設定表

次の表でマネージドクラスターネットワーク要件を参照してください。

方向プロトコル接続ポート (指定されている場合)送信元アドレス宛先アドレス

ハブクラスターからの受信

HTTPS

マネージドクラスターの Pod の Search コンソールからログを動的に送信するには、マネージドクラスターで実行している klusterlet-addon-workmgr サービスを使用します。

443

なし

マネージドクラスタールートにアクセスするための IP アドレス

ハブクラスターからの受信

HTTPS

klusterlet をインストールするためにインストール時にプロビジョニングされるマネージドクラスターの Kubernetes API サーバー

6443

なし

Kubernetes マネージドクラスター API サーバーの IP

イメージリポジトリーへのアウトバウンド

HTTPS

OpenShift Container Platform および Red Hat Advanced Cluster Management のイメージにアクセスします。

443

なし

イメージリポジトリーの IP アドレス

ハブクラスターへの送信

HTTPS

メトリクスおよびアラートをプッシュするマネージドクラスターは、OpenShift Container Platform バージョン 4.8 以降を実行するマネージドクラスターに対してのみアラートが収集されます

443

なし

ハブクラスターアクセスルートへの IP アドレス

ハブクラスターへの送信

HTTPS

ハブクラスターの Kubernetes API サーバーで変更の有無を監視します。

6443

なし

ハブクラスター Kubernetes API サーバーの IP アドレス

チャネルソースへの送信

HTTPS

アプリケーションライフサイクル、OpenShift GitOps、または ArgoCD を使用して接続する場合にのみ必要となる、GitHub、Object Store、および Helm リポジトリーを含むチャネルソース

443

なし

チャネルソースの IP

1.3. 高度なネットワーク設定

1.3.1. Infrastructure Operator の追加のネットワーク要件表

Infrastructure Operator を使用してベアメタルマネージドクラスターをインストールする場合は、以下の表で追加のネットワーク要件を参照してください。

方向プロトコル接続ポート (指定されている場合)

シングルノードの OpenShift Container Platform マネージドクラスターでの BMC インターフェイスへのハブクラスター送信

HTTPS (非接続環境では HTTP)

OpenShift Container Platform クラスターをブートします。

443

OpenShift Container Platform マネージドクラスターからハブクラスターへの送信

HTTPS

assistedService ルートを使用してハードウェア情報を報告します。

443

1.3.2. Submariner のネットワーク要件表

Submariner を使用するクラスターに対して、ポートを 3 つ開放する必要があります。以下の表は、どのポートを使用できるかを示しています。

方向プロトコル接続ポート (指定されている場合)

送信および受信

UDP

各マネージドクラスター

4800

送信および受信

UDP

各マネージドクラスター

4500、500、およびゲートウェイノード上の IPsec トラフィックに使用されるその他のポート

受信

TCP

各マネージドクラスター

8080

1.3.3. Hive テーブルの追加のネットワーク要件表

Central Infrastructure Management の使用が含まれる Hive Operator を使用してベアメタルマネージドクラスターをインストールする場合は、ハブクラスターと libvirt プロビジョニングホスト間で、レイヤー 2 またはレイヤー 3 のポート接続を設定する必要があります。プロビジョニングホストへのこの接続は、Hive を使用したベースベアメタルクラスターの作成時に必要になります。詳細は、以下の表を参照してください。

方向プロトコル接続ポート (指定されている場合)

libvirt プロビジョニングホストへのハブクラスターの送信および受信

IP

Hive Operator がインストールされているハブクラスターを、ベアメタルクラスターの作成時にブートストラップとして機能する libvirt プロビジョニングホストに接続します。

 

注記: これらの要件はインストール時にのみ適用され、Infrastructure Operator でインストールされたクラスターのアップグレード時には必要ありません。

1.3.4. ホステッドコントロールプレーンのネットワーク要件表 (テクノロジープレビュー)

ホステッドコントロールプレーンを使用する場合、HypershiftDeployment リソースには、次の表に示すエンドポイントへの接続が必要です。

方向接続ポート (指定されている場合)

Outbound

OpenShift Container Platform コントロールプレーンおよびワーカーノード

 

Outbound

Amazon Web Services のホステッドクラスターのみ: AWS API および S3 API へのアウトバウンド接続

 

Outbound

Microsoft Azure クラウドサービスのホステッドクラスターのみ: Azure API へのアウトバウンド接続

 

Outbound

coreOS の ISO イメージと OpenShift Container Platform Pod のイメージレジストリーを格納する OpenShift Container Platform イメージリポジトリー

 

Outbound

ホスティングクラスター上の klusterlet のローカル API クライアントは、HyperShift がホストするクラスターの API と通信します。

 

1.3.5. アプリケーションデプロイメントのネットワーク要件表

一般的なアプリケーションのデプロイメント通信は、マネージドクラスターからハブクラスターへの一方向です。接続では、マネージドクラスターのエージェントによって設定される kubeconfig を使用します。マネージドクラスターでのアプリケーションデプロイメントは、ハブクラスターの以下の namespace にアクセスする必要があります。

  • チャネルリソースの namespace
  • マネージドクラスターの namespace

1.3.6. namespace 接続のネットワーク要件表

  • アプリケーションライフサイクル接続:

    • namespace の open-cluster-management は、ポート 4000 のコンソール API にアクセスする必要があります。
    • namespace の open-cluster-management は、ポート 3001 でアプリケーション UI を公開する必要があります。
  • アプリケーションライフサイクルバックエンドコンポーネント (Pod):

    ハブクラスターでは、以下の Pod を含む open-cluster-management namespace にすべてのアプリケーションライフサイクル Pod がインストールされます。

    • multicluster-operators-hub-subscription
    • multicluster-operators-standalone-subscription
    • multicluster-operators-channel
    • multicluster-operators-application
    • multicluster-integrations

      これらの Pod が open-cluster-management namespace に作成されると、以下のようになります。

    • namespace の open-cluster-management は、ポート 6443 で Kube API にアクセスする必要があります。

    マネージドクラスターでは、klusterlet-addon-appmgr アプリケーションライフサイクル Pod のみが open-cluster-management-agent-addon namespace にインストールされます。

    • namespace open-cluster-management-agent-addon は、ポート 6443 で Kube API にアクセスする必要があります。
  • ガバナンスおよびリスク:

    ハブクラスターでは、以下のアクセスが必要です。

    • namespace の open-cluster-management は、ポート 6443 で Kube API にアクセスする必要があります。
    • namespace open-cluster-management は、ポート 5353 で OpenShift DNS にアクセスする必要があります。

    マネージドクラスターでは、以下のアクセスが必要です。

    • namespace open-cluster-management-addon は、ポート 6443 の Kube API にアクセスする必要があります。

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