インストール
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes のインストール
概要
第1章 RHACS のインストールの概要
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes (RHACS) は、OpenShift Container Platform または Amazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS)、Google Kubernetes Engine (Google GKE)、Microsoft Azure Kubernetes Service (Microsoft AKS) などのセルフマネージド Red Hat OpenShift Kubernetes システム、またはプラットフォームにセキュリティサービスを提供します。
サポートされるプラットフォームおよびアーキテクチャーの詳細は、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Support Matrix を参照してください。RHACS のライフサイクルのサポート情報は、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes サポートポリシー を参照してください。
1.1. 汎用インストールガイドライン
最適なインストールを行うには、次のガイドラインに従ってください。
- このモジュールで説明されているインストールのプラットフォームと方法を理解する。
- Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes のアーキテクチャー を理解する。
- デフォルトのリソース要件 を確認する。
1.2. 各プラットフォームのインストール方法
各種のプラットフォームで各種のインストールを実行できます。
すべてのプラットフォームですべてのインストール方法がサポートされているわけではありません。詳細は、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Support Matrix を参照してください。
プラットフォームタイプ | プラットフォーム | 推奨されるインストール方法 | インストールの手順 |
---|---|---|---|
マネージドサービスプラットフォーム | Red Hat OpenShift Dedicated (OSD) |
Operator (推奨)、Helm チャート、または | |
Azure Red Hat OpenShift (ARO) | |||
Red Hat OpenShift Service on AWS (ROSA) | |||
Red Hat OpenShift on IBM Cloud | |||
Amazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS) |
Helm チャート (推奨)、または | ||
Google Kubernetes Engine (Google GKE) | |||
Microsoft Azure Kubernetes Service (Microsoft AKS) | |||
セルフマネージドプラットフォーム | Red Hat OpenShift Container Platform (OCP) |
Operator (推奨)、Helm チャート、または | |
Red Hat OpenShift Kubernetes Engine (OKE) |
-
このインストール方法に従うための特別な要件がない限り、
roxctl
インストール方法を使用しないでください。
1.3. 各アーキテクチャーのインストール方法
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes (RHACS) は、次のアーキテクチャーをサポートします。サポートされるプラットフォームおよびアーキテクチャーの詳細は、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Support Matrix を参照してください。また、以下の表では、各アーキテクチャーで利用可能なインストール方法を説明します。
サポートされているアーキテクチャー | サポート対象のインストール方法 |
---|---|
AMD64 |
Operator (推奨)、Helm チャート、または |
ppc64le (IBM Power) | Operator |
s390x (IBM Z および IBM® LinuxONE) | |
AArch64 ( |
Operator (推奨)、Helm チャート、または |
1.4. OpenShift Container Platform での RHACS のインストール手順
1.4.1. RHACS Operator を使用した Red Hat OpenShift への RHACS のインストール
-
Red Hat OpenShift クラスターで、RHACS Operator を
rhacs-operator
プロジェクトまたは namespace にインストールします。 -
Central を追加する Red Hat OpenShift クラスター (Central クラスターと呼ばれます) で、RHACS Operator を使用して Central サービスを
stackrox
プロジェクトにインストールします。1 つの Central クラスターで複数のクラスターを保護できます。 - Central クラスターから RHACS Web コンソールにログインし、init バンドルを作成してダウンロードします。次に、init バンドルを、保護対象のクラスター (セキュアクラスターと呼ばれます) にインストールします。
セキュアクラスターに対して以下を実行します。
-
RHACS Operator を
rhacs-operator
namespace にインストールします。 セキュアクラスターで、次のいずれかの手順を実行して、RHACS で作成した init バンドルを適用します。
-
OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して、作成した init バンドルの YAML ファイルをインポートします。必ず
stackrox
namespace に移動してから実行してください。 -
ターミナルウィンドウで
oc create -f <init_bundle>.yaml -n <stackrox>
コマンドを実行します。このとき、ダウンロードした init バンドルの YAML ファイルへのパスを指定します。
-
OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して、作成した init バンドルの YAML ファイルをインポートします。必ず
-
セキュアクラスターで、RHACS Operator を使用して、セキュアクラスターサービスを
stackrox
namespace にインストールします。セキュアクラスターサービスを作成するときは、セキュアクラスターが Central と通信できるように、Central Endpoint フィールドに Central のアドレスを必ず入力してください。
-
RHACS Operator を
1.4.2. Helm チャートを使用した Red Hat OpenShift への RHACS のインストール
- RHACS Helm チャートリポジトリーを追加します。
-
central-services
Helm チャートを、Central を追加する Red Hat OpenShift クラスター (Central クラスターと呼ばれます) にインストールします。 - Central クラスターの RHACS Web コンソールにログインし、init バンドルを作成します。
保護対象のクラスター (セキュアクラスター) にそれぞれログインし、次の手順を実行します。
RHACS で作成した init バンドルを適用します。セキュアクラスターに init バンドルを適用するには、次のいずれかの手順を実行します。
-
OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して、作成した init バンドルの YAML ファイルをインポートします。必ず
stackrox
namespace に移動してから実行してください。 -
ターミナルウィンドウで
oc create -f <init_bundle>.yaml -n <stackrox>
コマンドを実行します。このとき、ダウンロードした init バンドルの YAML ファイルへのパスを指定します。
-
OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して、作成した init バンドルの YAML ファイルをインポートします。必ず
-
secured-cluster-services
Helm チャートをセキュアクラスターにインストールします。このとき、作成した init バンドルへのパスを指定します。
1.4.3. roxctl
CLI を使用した Red Hat OpenShift への RHACS のインストール
このインストール方法は、マニフェストインストール方法 とも呼ばれます。
-
roxctl
CLI をインストールします。 Central を追加する Red Hat OpenShift クラスターで、次の手順を実行します。
-
ターミナルウィンドウで、
roxctl
CLI を使用して対話型インストールコマンドを実行します。 - セットアップシェルスクリプトを実行します。
-
ターミナルウィンドウで、
oc create
コマンドを使用して Central リソースを作成します。
-
ターミナルウィンドウで、
次のいずれかの操作を実行します。
- RHACS Web コンソールで、Sensor の YAML ファイルとキーを作成してダウンロードします。
-
セキュアクラスターで、
roxctl sensor generate openshift
コマンドを使用します。
- セキュアクラスターで、Sensor のインストールスクリプトを実行します。
1.5. Kubernetes での RHACS のインストール手順
1.5.1. Helm チャートを使用した Kubernetes プラットフォームへの RHACS のインストール
- RHACS Helm チャートリポジトリーを追加します。
-
Central を追加するクラスター (Central クラスターと呼ばれます) に
central-services
Helm チャートをインストールします。 - Central クラスターから RHACS Web コンソールにログインし、保護対象のクラスター (セキュアクラスターと呼ばれます) にインストールする init バンドルを作成します。
各セキュアクラスターに対して以下を実行します。
-
RHACS で作成した init バンドルを適用します。セキュアクラスターにログインし、
kubectl create -f <init_bundle>.yaml -n <stackrox>
コマンドを実行します。このとき、ダウンロードした init バンドルの YAML ファイルへのパスを指定します。 -
secured-cluster-services
Helm チャートをセキュアクラスターにインストールします。このとき、前に作成した init バンドルへのパスを指定します。
-
RHACS で作成した init バンドルを適用します。セキュアクラスターにログインし、
1.5.2. roxctl
CLI を使用した Kubernetes プラットフォームへの RHACS のインストール
このインストール方法は、マニフェストインストール方法 とも呼ばれます。
-
roxctl
CLI をインストールします。 Central を追加する Kubernetes クラスターで、次の手順を実行します。
-
ターミナルウィンドウで、
roxctl
CLI を使用して対話型インストールコマンドを実行します。 - セットアップシェルスクリプトを実行します。
-
ターミナルウィンドウで、
kubectl create
コマンドを使用して Central リソースを作成します。
-
ターミナルウィンドウで、
次のいずれかの操作を実行します。
- RHACS Web コンソールで、Sensor の YAML ファイルとキーを作成してダウンロードします。
-
保護対象のクラスター (セキュアクラスターと呼ばれます) で、
roxctl sensor generate openshift
コマンドを使用します。
- セキュアクラスターで、Sensor のインストールスクリプトを実行します。
第2章 Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes のデフォルトのリソース要件
2.1. 一般的な RHACS 要件
RHACS をインストールする前に、システムがいくつかの要件を満たしている必要があります。
以下の場所に RHACS をインストールしないでください。
- Amazon Elastic File System (Amazon EFS)。代わりに、デフォルトの gp2 ボリュームタイプで Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) を使用してください。
- Streaming SIMD Extensions (SSE) 4.2 命令セットを備えていない古い CPU。たとえば、Sandy Bridge より古い Intel プロセッサー、および Bulldozer より古い AMD プロセッサー。これらのプロセッサーは 2011 年にリリースされました。
RHACS をインストールするには、次のいずれかのシステムが必要です。
- OpenShift Container Platform バージョン 4.12 以降、および Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) または Red Hat Enterprise Linux (RHEL) のサポートされているオペレーティングシステムを搭載したクラスターノード。
サポートされているマネージド Kubernetes プラットフォーム、および Amazon Linux、CentOS、Google の Container-Optimized OS、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS)、Debian、Red Hat Enterprise Linux (RHEL)、または Ubuntu のサポートされているオペレーティングシステムを搭載したクラスターノード。
サポートされるプラットフォームおよびアーキテクチャーの詳細は、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Support Matrix を参照してください。RHACS のライフサイクルのサポート情報は、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes サポートポリシー を参照してください。
クラスターノードには、次の最小要件と推奨事項が適用されます。
- アーキテクチャー
amd64
、ppc64le
、またはs390x
注記RHACS 4.3 以降、Central クラスターサービスとセキュアクラスターサービスの両方が、IBM Power (
ppc64le
)、IBM Z (s390x
)、および IBM® LinuxONE (s390x
) クラスターでサポートされます。- プロセッサー
- 3 つの CPU コアが必要です。
- メモリー
6 GiB の RAM が必要です。
注記各コンポーネントのデフォルトのメモリー要件と CPU 要件を確認し、ノードサイズがそれらをサポートできることを確認してください。
- ストレージ
Central がインストールされているクラスターには、永続ボリューム要求 (PVC) が必要です。Scanner V4 が有効になっているセキュアクラスターでは、PVC の使用を強く推奨します。最高のパフォーマンスを得るには、ソリッドステートドライブ (SSD) を使用してください。ただし、SSD を使用できない場合は、別のタイプのストレージを使用できます。
重要Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes で Ceph FS ストレージを使用しないでください。Red Hat は、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes に RBD ブロックモードの PVC を使用することを推奨します。
Helm チャートを使用して RHACS をインストールする場合は、次の要件を満たす必要があります。
-
Helm チャートを使用して RHACS をインストールまたは設定する場合は、Helm コマンドラインインターフェイス (CLI) v3.2 以降が必要です。
helm version
コマンドを使用して、インストールされている Helm のバージョンを確認します。 -
Red Hat コンテナーレジストリーにアクセスできる必要があります。
registry.redhat.io
からイメージをダウンロードする方法は、Red Hat コンテナーレジストリーの認証 を参照してください。
2.2. Central サービス (セルフマネージド)
Red Hat Advanced Cluster Security Cloud Service (RHACS Cloud Service) を使用している場合、Central サービスは Red Hat によって管理されるため、Central サービスの要件を確認する必要はありません。確認する必要があるのは、セキュアクラスターサービスの要件のみです。
Central サービスには次のコンポーネントが含まれています。
- Central
- Scanner
- Scanner V4 (オプション)
2.2.1. Central
Central と呼ばれるコンテナー化されたサービスは API インタラクションと RHACS Web ポータルアクセスを処理し、Central DB (PostgreSQL 13) と呼ばれるコンテナー化されたサービスはデータの永続性を処理します。
Central がインストールされているクラスターでは、Central DB に永続ストレージが必要です。
ストレージは永続ボリューム要求 (PVC) を使用して提供できます。
注記hostPath ボリュームをストレージに使用できるのは、すべてのホスト (またはホストのグループ) が NFS 共有やストレージアプライアンスなどの共有ファイルシステムをマウントしている場合のみです。それ以外の場合、データは単一のノードにのみ保存されます。Red Hat は、hostPath ボリュームの使用を推奨していません。
- 最高のパフォーマンスを得るには、ソリッドステートドライブ (SSD) を使用してください。ただし、SSD を使用できない場合は、別のタイプのストレージを使用できます。
Web プロキシーまたはファイアウォールを使用する場合は、
definitions.stackrox.io
ドメインのトラフィックを許可し、RHACS が Web プロキシーまたはファイアウォールを信頼できるようにバイパスルールを設定する必要があります。そうしないと、脆弱性の更新に失敗します。また、セキュアクラスター上の Sensor からポート 443 上の Central への着信接続が可能であることも確認する必要があります。Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes には、以下へのアクセスが必要です。
-
更新された脆弱性データをダウンロードするには、
definitions.stackrox.io
にアクセスしてください。脆弱性の更新により、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes は、新しい脆弱性が発見されたとき、または追加のデータソースが追加されたときに、最新の脆弱性データを維持できます。
-
更新された脆弱性データをダウンロードするには、
セキュリティー上の理由から、管理アクセスが制限されたクラスターに Central をデプロイする必要があります。
CPU、メモリー、ストレージの要件
次の表は、Central をインストールして実行するために必要な最小 CPU およびメモリーの値を示しています。
Central | CPU | メモリー |
---|---|---|
要求 | 1.5 コア | 4 GiB |
制限 | 4 コア | 8 GiB |
Central ではデータを保存するために Central DB が必要です。次の表に、Central DB のインストールと実行に必要な最小 CPU、メモリーとストレージの値を示します。
Central DB | CPU | メモリー | ストレージ |
---|---|---|---|
要求 | 4 コア | 8 GiB | 100 GiB |
制限 | 8 コア | 16 GiB | 100 GiB |
2.2.2. Scanner
Scanner は、イメージ、ノード、プラットフォームをスキャンして脆弱性を検出します。
バージョン 4.4 以降の RHACS には、StackRox Scanner と Scanner V4 という 2 つのイメージ脆弱性スキャナーが含まれています。StackRox Scanner は今後のリリースで削除される予定ですが、現時点ではノードとプラットフォームのスキャンを実行するためにまだ必要です。Scanner V4 は、拡張された言語やオペレーティングシステムのサポート、追加の脆弱性ソースからのデータなど、StackRox Scanner にはない追加機能を備えているため、推奨されるイメージスキャナーです。
CPU、メモリー、ストレージの要件
次の表は、Scanner をインストールして実行するために必要な最小 CPU およびメモリーの値を示しています。この表の要件は、デフォルトである 3 レプリカに基づいています。
StackRox Scanner | CPU | メモリー |
---|---|---|
要求 | 3 コア | 4500 MiB |
制限 | 6 コア | 12 GiB |
StackRox Scanner では、データを保存するために Scanner DB (PostgreSQL 15) が必要です。このデータは保存されません。次の表は、Scanner DB をインストールして実行するために必要な最小 CPU およびメモリーの値を示しています。
Scanner DB | CPU | メモリー |
---|---|---|
要求 | 0.2 コア | 512 MiB |
制限 | 2 コア | 4 GiB |
2.2.3. Scanner V4
Scanner V4 は、拡張された言語やオペレーティングシステムのサポート、追加の脆弱性ソースからのデータなど、StackRox Scanner にはない追加機能を備えているため、推奨されるイメージスキャナーです。
CPU、メモリー、ストレージの要件
Scanner V4 Indexer
この表の要件は、デフォルトである 3 レプリカに基づいています。
Scanner V4 Indexer | CPU | メモリー |
---|---|---|
要求 | 3 コア | 4500 MiB |
制限 | 6 コア | 9 GiB |
Scanner V4 Matcher
この表の要件は、デフォルトである 2 レプリカに基づいています。
Scanner V4 Matcher | CPU | メモリー |
---|---|---|
要求 | 2 コア | 1000 MiB |
制限 | 4 コア | 4 GiB |
Scanner V4 DB
Scanner V4 では、データを保存するには Scanner V4 DB (PostgreSQL 15) が必要です。Scanner V4 DB の場合、最適なパフォーマンスを確保するには PVC が必要です。次の表に、Scanner V4 DB をインストールして実行するために必要な CPU、メモリーとストレージの最小値を示します。
Scanner V4 DB | CPU | メモリー | ストレージ |
---|---|---|---|
要求 | 0.2 コア | 3 GiB | 50 GiB |
制限 | 2 コア | 4 GiB | 50 GiB |
2.3. セキュアクラスターサービス
セキュアクラスターサービスには、次のコンポーネントが含まれています。
- Sensor
- Admission コントローラー
- Collector
- Scanner (オプション)
- Scanner V4 (オプション)
Web プロキシーまたはファイアウォールを使用する場合は、セキュアクラスターと Central が HTTPS ポート 443 で通信できることを確認する必要があります。
2.3.1. Sensor
Sensor は、Kubernetes および OpenShift Container Platform クラスターをモニターします。これらのサービスは現在、単一のデプロイメントにデプロイされており、Kubernetes API とのやり取りを処理し、他の Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes コンポーネントと調整します。
ディスクおよびメモリーの要件
次の表は、セキュアクラスターに Sensor をインストールして実行するために必要な最小 CPU およびメモリー値を示しています。
Sensor | CPU | メモリー |
---|---|---|
要求 | 2 コア | 4 GiB |
制限 | 4 コア | 8 GiB |
2.3.2. Admission コントローラー
Admission コントローラーは、ユーザーが設定したポリシーに違反するワークロードを作成するのを防ぎます。
ディスクおよびメモリーの要件
デフォルトでは、アドミッションコントロールサービスは 3 つのレプリカを実行します。次の表に、各レプリカのリクエストと制限を示します。
Admission コントローラー | CPU | メモリー |
---|---|---|
要求 | 0.05 コア | 100 MiB |
制限 | 0.5 コア | 500 MiB |
2.3.3. Collector
Collector は、DaemonSet としてセキュアクラスター内の各ノードのランタイムアクティビティーを監視します。Sensor に接続してこの情報をレポートします。コレクター Pod には 3 つのコンテナーがあります。最初のコンテナーは Collector で、ノード上の実行時アクティビティーを監視して報告します。他の 2 つはコンプライアンスと node-inventory です。
コレクション要件
CORE_BPF
収集方法を使用するには、ベースカーネルが BTF をサポートし、BTF ファイルが Collector で使用できる必要があります。通常、カーネルのバージョンは 5.8 (RHEL ノードの場合は 4.18) 以降である必要があり、CONFIG_DEBUG_INFO_BTF
設定オプションを設定する必要があります。
Collector は、次の一覧に示されている標準の場所で BTF ファイルを検索します。
例2.1 BTF ファイルの場所
/sys/kernel/btf/vmlinux /boot/vmlinux-<kernel-version> /lib/modules/<kernel-version>/vmlinux-<kernel-version> /lib/modules/<kernel-version>/build/vmlinux /usr/lib/modules/<kernel-version>/kernel/vmlinux /usr/lib/debug/boot/vmlinux-<kernel-version> /usr/lib/debug/boot/vmlinux-<kernel-version>.debug /usr/lib/debug/lib/modules/<kernel-version>/vmlinux
これらのファイルのいずれかが存在する場合は、カーネルに BTF サポートがあり、CORE_BPF
が設定可能である可能性があります。
ディスクおよびメモリーの要件
デフォルトでは、コレクター Pod は 3 つのコンテナーを実行します。次の表に、各コンテナーの要求と制限、および各 Collector Pod の合計を示します。
Collector コンテナー
タイプ | CPU | メモリー |
---|---|---|
要求 | 0.06 コア | 320 MiB |
制限 | 0.9 コア | 1000 MiB |
Compliance コンテナー
タイプ | CPU | メモリー |
---|---|---|
要求 | 0.01 コア | 10 MiB |
制限 | 1 コア | 2000 MiB |
Node-inventory コンテナー
タイプ | CPU | メモリー |
---|---|---|
要求 | 0.01 コア | 10 MiB |
制限 | 1 コア | 500 MiB |
Collector Pod の合計要件
タイプ | CPU | メモリー |
---|---|---|
要求 | 0.07 コア | 340 MiB |
制限 | 2.75 コア | 3500 MiB |
2.3.4. Scanner
ディスクおよびメモリーの要件
この表の要件は、デフォルトである 3 レプリカに基づいています。
StackRox Scanner | CPU | メモリー |
---|---|---|
要求 | 3 コア | 4500 MiB |
制限 | 6 コア | 12 GiB |
StackRox Scanner では、データを保存するために Scanner DB (PostgreSQL 15) が必要です。次の表に、Scanner-DB のインストールと実行に必要な最小メモリーとストレージの値を示します。
Scanner DB | CPU | メモリー |
---|---|---|
要求 | 0.2 コア | 512 MiB |
制限 | 2 コア | 4 GiB |
2.3.5. Scanner V4
Scanner V4 は任意です。Scanner V4 がセキュアクラスターにインストールされている場合は、次の要件が適用されます。
CPU、メモリー、ストレージの要件
Scanner V4 Indexer
この表の要件は、デフォルトである 2 レプリカに基づいています。
Scanner V4 Indexer | CPU | メモリー |
---|---|---|
要求 | 2 コア | 3000 MiB |
制限 | 4 コア | 6 GiB |
Scanner V4 DB
Scanner V4 では、データを保存するには Scanner V4 DB (PostgreSQL 15) が必要です。次の表に、Scanner V4 DB をインストールして実行するために必要な CPU、メモリーとストレージの最小値を示します。Scanner V4 DB の場合、PVC は必須ではありませんが、最適なパフォーマンスを確保するため、強く推奨されます。
Scanner V4 DB | CPU | メモリー | ストレージ |
---|---|---|---|
要求 | 0.2 コア | 2 GiB | 10 GiB |
制限 | 2 コア | 4 GiB | 10 GiB |
第3章 Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes の推奨されるリソース要件
推奨されるリソースのガイドラインは、指定された数の namespace にわたって次のオブジェクトを作成する集中的なテストを実行することによって作成されました。
- 10 のデプロイメント、スリープ状態の 3 つの Pod レプリカ、4 つのシークレット、4 つの config map のマウント
- 10 のサービス。それぞれが以前のデプロイメントの 1 つの TCP/8080 および TCP/8443 ポートを指します。
- 以前のサービスの最初を指す 1 つのルート
- 2048 個のランダムな文字列文字を含む 10 個のシークレット
- 2048 個のランダムな文字列文字を含む 10 個の config map
結果の分析中に、使用されるリソースの増加の主な要因としてデプロイメントの数が特定されます。また、必要なリソースの見積もりにはデプロイメントの数を使用しています。
関連情報
3.1. Central サービス (セルフマネージド)
Red Hat Advanced Cluster Security Cloud Service (RHACS Cloud Service) を使用している場合、Central サービスは Red Hat によって管理されるため、Central サービスの要件を確認する必要はありません。確認する必要があるのは、セキュアクラスターサービスの要件のみです。
Central サービスには次のコンポーネントが含まれています。
- Central
Scanner
注記スキャナーのデフォルトのリソース要件は、デフォルトのリソース要件のページを参照してください。
3.1.1. Central
メモリーと CPU の要件
次の表は、1 つのセキュアクラスターで Central を実行するために必要なメモリーと CPU の最小値を示しています。この表には、Web ポータルの同時ユーザー数が含まれています。
デプロイメント | Web ポータルの同時ユーザー | CPU | メモリー |
---|---|---|---|
< 25,000 | 1 ユーザー | 2 コア | 8 GiB |
< 25,000 | 5 ユーザー未満 | 6 コア | 12 GiB |
< 50,000 | 1 ユーザー | 2 コア | 12 GiB |
< 50,000 | 5 ユーザー未満 | 6 コア | 16 GiB |
3.1.2. Scanner
StackRox Scanner のメモリーと CPU の要件
次の表に、Central クラスターの StackRox Scanner デプロイメントに必要なメモリーと CPU の最小値を示します。この表には、すべてのセキュアクラスターにデプロイされた一意のイメージの数も含まれています。
一意のイメージの数 | レプリカ | CPU | メモリー |
---|---|---|---|
< 100 | 1 レプリカ | 1 コア | 1.5 GiB |
< 500 | 1 レプリカ | 2 コア | 2.5 GiB |
< 2000 | 2 レプリカ | 2 コア | 2.5 GiB |
< 5000 | 3 レプリカ | 2 コア | 2.5 GiB |
関連情報
3.2. セキュアクラスターサービス
セキュアクラスターサービスには、次のコンポーネントが含まれています。
- Sensor
- Admission コントローラー
Collector
注記このページには Collector コンポーネントは含まれていません。必要なリソース要件は、デフォルトのリソース要件ページにリストされています。
3.2.1. Sensor
Sensor は、Kubernetes および OpenShift Container Platform クラスターをモニターします。これらのサービスは現在、単一のデプロイメントでデプロイされ、Kubernetes API とのインタラクションを処理し、Collector と連携しています。
メモリーと CPU の要件
次の表に、セキュアクラスターで Sensor を実行するために必要なメモリーと CPU の最小値を示します。
デプロイメント | デプロイメントごとの Pod | CPU | メモリー |
---|---|---|---|
< 25,000 | 3 | 2 コア | 8 GiB |
< 50,000 | 3 | 2 コア | 16 GiB |
3.2.2. Admission コントローラー
Admission コントローラーは、ユーザーが設定したポリシーに違反するワークロードを作成するのを防ぎます。
メモリーと CPU の要件
次の表に、セキュアクラスターでアドミッションコントローラーを実行するために必要なメモリーと CPU の最小値を示します。
デプロイメント | デプロイメントごとの Pod | CPU | メモリー |
---|---|---|---|
< 25,000 | 3 | 0.5 コア | 600 MiB |
< 50,000 | 3 | 0.5 コア | 1200 MiB |
第4章 Red Hat OpenShift への RHACS のインストール
4.1. Red Hat OpenShift に RHACS の Central サービスをインストールする
Central は、RHACS アプリケーション管理インターフェイスとサービスを含むリソースです。データの永続性、API インタラクション、および RHACS ポータルアクセスを処理します。同じ Central インスタンスを使用して、複数の OpenShift Container Platform または Kubernetes クラスターを保護できます。
以下のいずれかの方法を使用して、OpenShift Container Platform または Kubernetes クラスターに Central をインストールできます。
- Operator を使用してインストールする
- Helm チャートを使用してインストールする
-
roxctl
CLI を使用してインストールします (この方法を使用する必要がある特定のインストールが必要でない限り、この方法は使用しないでください)。
4.1.1. Operator を使用して Central をインストールする
4.1.1.1. Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Operator のインストール
OpenShift Container Platform に同梱される OperatorHub を使用するのが、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes をインストールする最も簡単な方法です。
前提条件
- Operator インストールパーミッションを持つアカウントを使用して OpenShift Container Platform クラスターにアクセスできる。
- OpenShift Container Platform 4.12 以降を使用する。サポートされるプラットフォームおよびアーキテクチャーの詳細は、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Support Matrix を参照してください。RHACS のライフサイクルのサポート情報は、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes サポートポリシー を参照してください。
手順
- Web コンソールで、Operators → OperatorHub ページに移動します。
- Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes が表示されない場合は、Filter by keyword ボックスに Advanced Cluster Security と入力して、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Operator を検索します。
- 詳細ページを表示するには、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Operator を選択します。
- Operator に関する情報を読み、Install をクリックします。
Install Operator ページで以下を行います。
- Installation mode のデフォルト値を All namespaces on the cluster として保持します。
- Installed namespace フィールドの Operator をインストールする特定の namespace を選択します。Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Operator を rhacs-operator namespace にインストールします。
Update approval には、自動更新または手動更新を選択します。
自動更新を選択した場合、Operator の新しいバージョンが利用可能になると、Operator Lifecycle Manager (OLM) は Operator の実行中のインスタンスを自動的にアップグレードします。
手動による更新を選択する場合は、新しいバージョンの Operator が利用可能になると、OLM は更新リクエストを作成します。クラスター管理者は、更新リクエストを手動で承認して、Operator を最新バージョンに更新する必要があります。
重要手動更新を選択した場合、Central がインストールされているクラスターで RHACS Operator を更新するときに、すべてのセキュアクラスターで RHACS Operator を更新する必要があります。最適な機能を確保するには、セキュアクラスターと Central がインストールされているクラスターのバージョンが同じである必要があります。
- Install をクリックします。
検証
- インストールが完了したら、Operators → Installed Operators に移動して、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Operator が Succeeded ステータスとともにリスト表示されていることを確認します。
次の手順
-
これで rhacs-operator プロジェクトへの Operator のインストールが完了しました。この Operator を使用して、
Central
カスタムリソースをstackrox
プロジェクトにインストール、設定、デプロイします。
4.1.1.2. Operator メソッドを使用した Central のインストール
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes の主要コンポーネントは Central と呼ばれます。Central
カスタムリソースを使用して、OpenShift Container Platform に Central をインストールできます。Central は 1 回だけデプロイし、同じ Central インストールを使用して複数の個別のクラスターをモニターできます。
-
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes を初めてインストールする場合、
SecuredCluster
カスタムリソースのインストールは Central が生成する証明書に依存するため、最初にCentral
カスタムリソースをインストールする必要があります。 -
Red Hat では、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes
Central
カスタムリソースを専用プロジェクトにインストールすることを推奨しています。Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Operator をインストールしたプロジェクトにはインストールしないでください。さらに、kube
、openshift
、redhat
で始まる名前のプロジェクトやistio-system
プロジェクトにはインストールしないでください。
前提条件
- OpenShift Container Platform 4.12 以降を使用する。サポートされるプラットフォームおよびアーキテクチャーの詳細は、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Support Matrix を参照してください。RHACS のライフサイクルのサポート情報は、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes サポートポリシー を参照してください。
手順
- OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operators → Installed Operators ページに移動します。
- インストールされている Operator のリストから、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Operator を選択します。
推奨される namespace に Operator をインストールした場合、OpenShift Container Platform はプロジェクトを
rhacs-operator
としてリストします。Project: rhacs-operator を選択し → Create project を選択します。注記-
Operator を別の namespace にインストールした場合、OpenShift Container Platform は
rhacs-operator
の代わりにその namespace の名前を表示します。
-
Operator を別の namespace にインストールした場合、OpenShift Container Platform は
-
新しいプロジェクト名 (たとえば、
stackrox
) を入力し、Create をクリックします。Red Hat は、プロジェクト名としてstackrox
を使用することを推奨します。 - Provided APIs セクションで、Central を選択します。Create Central をクリックします。
オプション: 宣言型設定を使用している場合は、次の方法で Configure via: の横にある YAML view をクリックし、次の例に示すように宣言型設定の情報を追加します。
... spec: central: declarativeConfiguration: configMaps: - name: "<declarative-configs>" 1 secrets: - name: "<sensitive-declarative-configs>" 2 ...
-
Central
カスタムリソースの名前を入力し、適用するラベルを追加します。それ以外の場合は、使用可能なオプションのデフォルト値を受け入れます。 Central で使用可能なオプションを設定できます。
Central コンポーネントの設定:
設定 説明 Administrator password
管理者パスワードを含むシークレット。RHACS にパスワードを生成させない場合は、このフィールドを使用します。
Exposure
ルート、ロードバランサー、またはノードポートを使用して Central を公開するための設定。「Red Hat OpenShift に RHACS の Central サービスをインストールする」の「パブリック設定ファイル」セクションで
central.exposure.<parameter>
の情報を参照してください。User-facing TLS certificate secret
Central で TLS を終端し、カスタムサーバー証明書を提供する場合は、このフィールドを使用します。
Monitoring
Central のモニタリングエンドポイントを設定します。「Red Hat OpenShift に RHACS の Central サービスをインストールする」の「パブリック設定ファイル」セクションで
central.exposeMonitoring
パラメーターを参照してください。Central DB Settings
データの永続性を含む、Central DB の設定。「Red Hat OpenShift に RHACS の Central サービスをインストールする」の「パブリック設定ファイル」セクションで
central.db.<parameter>
の情報を参照してください。Resources
メモリーと CPU リソースのデフォルト設定をオーバーライドする必要がある場合は、ドキュメントを参照した後で、これらのフィールドを使用してください。詳細は、「インストール」の章の「RHACS のデフォルトのリソース要件」および「RHACS の推奨されるリソース要件」セクションを参照してください。
Tolerations
このパラメーターは、Central を特定のノードでのみ実行するように設定するために使用します。「Red Hat OpenShift に RHACS の Central サービスをインストールする」の「パブリック設定ファイル」セクションで
central.tolerations
パラメーターを参照してください。Host Aliases
このパラメーターを使用して、Pod のホストファイルで解決する追加のホスト名を設定します。
- Scanner Component Settings: デフォルトのスキャナー (StackRox Scanner とも呼ばれます) の設定。「Red Hat OpenShift に RHACS の Central サービスをインストールする」の「パブリック設定ファイル」セクションで「Scanner」の表を参照してください。
Scanner V4 Component Settings: バージョン 4.4 以降で利用可能なオプションの Scanner V4 スキャナーの設定。現在、デフォルトでは有効になっていません。StackRox Scanner と Scanner V4 の両方を有効にして同時に使用できます。「Red Hat OpenShift に RHACS の Central サービスをインストールする」の「パブリック設定ファイル」セクションで「Scanner V4」の表を参照してください。
Scanner V4 が有効になっている場合、次のオプションを設定できます。
設定 説明 Indexer
イメージのインデックスを作成し、スキャン結果のレポートを作成するプロセス。レプリカと自動スケーリング、リソース、容認を設定できます。デフォルトのリソース値を変更する前に、「インストール」の章の「RHACS のデフォルトのリソース要件」および「RHACS の推奨されるリソース要件」セクションにある「Scanner V4」セクションを参照してください。
Matcher
Indexer からのレポートと、Scanner V4 DB に保存されている脆弱性データとの脆弱性照合を実行するプロセス。レプリカと自動スケーリング、リソース、容認を設定できます。デフォルトのリソース値を変更する前に、「インストール」の章の「RHACS のデフォルトのリソース要件」および「RHACS の推奨されるリソース要件」セクションにある「Scanner V4」セクションを参照してください。
DB
脆弱性データやインデックスレポートなど、Scanner V4 の情報を保存するデータベース。永続性、リソース、容認を設定できます。Scanner V4 を使用している場合は、Central クラスターに永続ボリューム要求 (PVC) が必要です。最良の結果を得るには、セキュアクラスターで PVC を使用することを強く推奨します。デフォルトのリソース値を変更する前に、「インストール」の章の「RHACS のデフォルトのリソース要件」および「RHACS の推奨されるリソース要件」セクションにある「Scanner V4」セクションを参照してください。
- Egress: RHACS をオンライン (接続) モードで実行するかオフライン (非接続) モードで実行するかなど、送信ネットワークトラフィックの設定。
- TLS: このフィールドは、信頼できるルート認証局 (CA) を追加するために使用します。
network: ネットワークレベルでセキュリティーを確保するために、RHACS は Central がインストールされている namespace にデフォルトの
NetworkPolicy
リソースを作成します。独自のネットワークポリシーを作成および管理するには、policies セクションで Disabled を選択します。デフォルトでは、このオプションが Enabled になっています。警告デフォルトのネットワークポリシーの作成を無効にすると、RHACS コンポーネント間の通信が切断される可能性があります。デフォルトポリシーの作成を無効にする場合は、この通信を許可するために独自のネットワークポリシーを作成する必要があります。
Advanced configuration: このフィールドを使用すると、次の操作を実行できます。
- 追加のイメージプルシークレットを指定する
- 管理対象 Pod のコンテナーに設定するカスタム環境変数を追加する
- Red Hat OpenShift のモニタリングを有効にする
- Create をクリックします。
クラスター全体のプロキシーを使用している場合、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes は、そのプロキシー設定を使用して外部サービスに接続します。
次の手順
- Central インストールを確認します。
- オプション: Central オプションを設定します。
-
Central
リソースとSecuredCluster
リソース間の通信を可能にするクラスターシークレットを含む init バンドルを生成します。このバンドルをダウンロードし、それを使用して保護対象のクラスターにリソースを生成し、バンドルをセキュアに保管する必要があります。 - 監視する各クラスターにセキュアクラスターサービスをインストールします。
4.1.1.3. PostgreSQL インスタンスでのデータベースのプロビジョニング
この手順は任意です。既存の PostgreSQL インフラストラクチャーを使用して、RHACS 用のデータベースをプロビジョニングできます。このセクションの手順を使用して、PostgreSQL データベース環境を設定し、ユーザー、データベース、スキーマ、ロールを作成し、必要な権限を付与します。
手順
新しいユーザーを作成します。
CREATE USER stackrox WITH PASSWORD <password>;
データベースを作成します。
CREATE DATABASE stackrox;
データベースに接続します。
\connect stackrox
ユーザースキーマを作成します。
CREATE SCHEMA stackrox;
(オプション) パブリックでの権限を取り消します。
REVOKE CREATE ON SCHEMA public FROM PUBLIC; REVOKE USAGE ON SCHEMA public FROM PUBLIC; REVOKE ALL ON DATABASE stackrox FROM PUBLIC;
ロールを作成します。
CREATE ROLE readwrite;
ロールへの接続権限を付与します。
GRANT CONNECT ON DATABASE stackrox TO readwrite;
必要な権限を
readwrite
ロールに追加します。GRANT USAGE ON SCHEMA stackrox TO readwrite; GRANT USAGE, CREATE ON SCHEMA stackrox TO readwrite; GRANT SELECT, INSERT, UPDATE, DELETE ON ALL TABLES IN SCHEMA stackrox TO readwrite; ALTER DEFAULT PRIVILEGES IN SCHEMA stackrox GRANT SELECT, INSERT, UPDATE, DELETE ON TABLES TO readwrite; GRANT USAGE ON ALL SEQUENCES IN SCHEMA stackrox TO readwrite; ALTER DEFAULT PRIVILEGES IN SCHEMA stackrox GRANT USAGE ON SEQUENCES TO readwrite;
readwrite
ロールをstackrox
ユーザーに割り当てます。GRANT readwrite TO stackrox;
4.1.1.4. Operator 方式と外部データベースを使用した Central のインストール
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes の主要コンポーネントは Central と呼ばれます。Central
カスタムリソースを使用して、OpenShift Container Platform に Central をインストールできます。Central は 1 回だけデプロイし、同じ Central インストールを使用して複数の個別のクラスターをモニターできます。
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes を初めてインストールする場合、SecuredCluster
カスタムリソースのインストールは Central が生成する証明書に依存するため、最初に Central
カスタムリソースをインストールする必要があります。
RHACS データベースの詳細は、データベースの対象範囲 を参照してください。
前提条件
- OpenShift Container Platform 4.12 以降を使用する。サポートされている OpenShift Container Platform バージョンの詳細は、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Support Matrix を参照してください。
PostgreSQL 13 をサポートするデータベースインスタンスと、以下のパーミッションを持つユーザーにデータベースが必要です。
- データベースに接続する権限。
-
スキーまでの
Usage
およびCreate
。 -
スキーマ内のすべてのテーブルでの
Select
、Insert
、Update
、およびDelete
。 -
スキーマ内のすべてのシーケンスでの
Usage
。
手順
- OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operators → Installed Operators ページに移動します。
- インストールされている Operator のリストから、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Operator を選択します。
推奨される namespace に Operator をインストールした場合、OpenShift Container Platform はプロジェクトを
rhacs-operator
としてリストします。Project: rhacs-operator を選択し → Create project を選択します。警告-
別の namespace に Operator をインストールした場合、OpenShift Container Platform は
rhacs-operator
ではなくその namespace の名前を表示します。 -
Red Hat では、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes
Central
カスタムリソースを専用プロジェクトにインストールすることを推奨しています。Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Operator をインストールしたプロジェクトにはインストールしないでください。さらに、kube
、openshift
、redhat
で始まる名前のプロジェクトやistio-system
プロジェクトにはインストールしないでください。
-
別の namespace に Operator をインストールした場合、OpenShift Container Platform は
-
新しいプロジェクト名 (たとえば、
stackrox
) を入力し、Create をクリックします。Red Hat は、プロジェクト名としてstackrox
を使用することを推奨します。 OpenShift Container Platform Web コンソールまたはターミナルを使用して、デプロイされた namespace にパスワードシークレットを作成します。
-
OpenShift Container Platform Web コンソールで、Workloads → Secrets ページに移動します。キー
password
、およびプロビジョニングされたデータベースのスーパーユーザーのパスワードを含むプレーンテキストファイルのパスとしての値を使用して、キー/値のシークレット を作成します。 または、ターミナルで次のコマンドを実行します。
$ oc create secret generic external-db-password \1 --from-file=password=<password.txt> 2
-
OpenShift Container Platform Web コンソールで、Workloads → Secrets ページに移動します。キー
- OpenShift Container Platform Web コンソールの Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Operator ページに戻ります。Provided APIs セクションで、Central を選択します。Create Central をクリックします。
- オプション: 宣言型設定を使用している場合は、Configure via: の横にある YAML view をクリックします。
次の例に示すように、宣言型設定の情報を追加します。
... spec: central: declarativeConfiguration: configMaps: - name: <declarative-configs> 1 secrets: - name: <sensitive-declarative-configs> 2 ...
-
Central
カスタムリソースの名前を入力し、適用するラベルを追加します。 - Central Component Settings → Central DB Settings に移動します。
-
Administrator Password には、参照されるシークレットを
external-db-password
(または以前に作成したパスワードのシークレット名) として指定します。 -
Connection String には、
keyword=value
形式で接続文字列を指定します。たとえば、host=<host> port=5432 database=stackrox user=stackrox sslmode=verify-ca
です。 -
Persistence → PersistentVolumeClaim → Claim Name の場合は、
central-db
を削除します。 必要に応じて、データベース証明書と Central の間に信頼関係が確立されるように、認証局を指定できます。これを追加するには、次の例に示すように、YAML ビューに移動し、最上位仕様の下に TLS ブロックを追加します。
spec: tls: additionalCAs: - name: db-ca content: | <certificate>
- Create をクリックします。
クラスター全体のプロキシーを使用している場合、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes は、そのプロキシー設定を使用して外部サービスに接続します。
次の手順
- Central インストールを確認します。
- オプション: Central オプションを設定します。
-
Central
リソースとSecuredCluster
リソース間の通信を可能にするクラスターシークレットを含む init バンドルを生成します。このバンドルをダウンロードし、それを使用して保護対象のクラスターにリソースを生成し、バンドルをセキュアに保管する必要があります。 - 監視する各クラスターにセキュアクラスターサービスをインストールします。
4.1.1.5. Operator 方式を使用した Central インストールの検証
Central のインストールが完了したら、RHACS ポータルにログインして、Central が正常にインストールされたことを確認します。
手順
- OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operators → Installed Operators ページに移動します。
- インストールされている Operator のリストから、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Operator を選択します。
- Central タブを選択します。
-
Centrals リストから、
stackrox-central-services
を選択して詳細を表示します。 admin
ユーザーのパスワードを取得するには、以下のいずれかを行います。- Admin Password Secret Reference のリンクをクリックします。
Red Hat OpenShift CLI を使用して、Admin Credentials Info にリストされているコマンドを入力します。
$ oc -n stackrox get secret central-htpasswd -o go-template='{{index .data "password" | base64decode}}'
Red Hat OpenShift CLI コマンドを使用して、RHACS ポータルへのリンクを見つけます。
$ oc -n stackrox get route central -o jsonpath="{.status.ingress[0].host}"
または、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Web コンソールを使用して、次のコマンドを実行することにより、RHACS ポータルへのリンクを見つけることができます。
- Networking → Routes をクリックします。
- central ルートを見つけて、Location 列の下にある RHACS ポータルリンクをクリックします。
-
ユーザー名 admin と、前の手順で取得したパスワードを使用して、RHACS ポータルにログインします。RHACS の設定が完了するまで (たとえば、
Central
リソースと少なくとも 1 つのSecuredCluster
リソースをインストールして設定する)、ダッシュボードでデータを使用できません。SecuredCluster
リソースは、Central
リソースと同じクラスターにインストールおよび設定できます。SecuredCluster
リソースを備えたクラスターは、Red Hat Advanced Cluster Management (RHACM) のマネージドクラスターに似ています。
次の手順
- オプション: central 設定を設定します。
-
Central
リソースとSecuredCluster
リソース間の通信を可能にするクラスターシークレットを含む init バンドルを生成します。このバンドルをダウンロードし、それを使用して保護対象のクラスターにリソースを生成し、バンドルをセキュアに保管する必要があります。 - 監視する各クラスターにセキュアクラスターサービスをインストールします。
4.1.2. Helm チャートを使用して Central をインストールする
カスタマイズせずに Helm チャートを使用するか、デフォルト値を使用するか、設定パラメーターをさらにカスタマイズして Helm チャートを使用することにより、Central をインストールできます。
4.1.2.1. カスタマイズせずに Helm チャートを使用して Central をインストールする
RHACS は、カスタマイズせずにクラスターにインストールできます。集中型コンポーネントである Central と Scanner をインストールするために、Helm チャートリポジトリーを追加し、central-services
Helm チャートをインストールする必要があります。
4.1.2.1.1. Helm チャートリポジトリーの追加
手順
RHACS チャートリポジトリーを追加します。
$ helm repo add rhacs https://mirror.openshift.com/pub/rhacs/charts/
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes の Helm リポジトリーには、次のようなさまざまなコンポーネントをインストールするための Helm チャートが含まれています。
集中型コンポーネント (Central および Scanner) をインストールするための Central サービス Helm チャート (
central-services
)。注記集中型コンポーネントは 1 回だけデプロイします。同じインストールを使用して複数の別のクラスターを監視できます。
クラスターおよびノードごとのコンポーネント (Sensor、Admission Controller、Collector、および Scanner-slim) をインストールするためのセキュアクラスターサービスの Helm チャート (
secured-cluster-services
)。注記モニターする各クラスターにクラスターごとのコンポーネントをデプロイし、モニターするすべてのノードにノードごとのコンポーネントをデプロイします。
検証
次のコマンドを実行して、追加されたチャートリポジトリーを確認します。
$ helm search repo -l rhacs/
4.1.2.1.2. カスタマイズせずに central-services Helm チャートをインストールする
次の手順を使用して、central-services
Helm チャートをインストールし、集中型コンポーネント (Central および Scanner) をデプロイします。
前提条件
-
Red Hat コンテナーレジストリーにアクセスできる必要があります。
registry.redhat.io
からイメージをダウンロードする方法は、Red Hat コンテナーレジストリーの認証 を参照してください。
手順
次のコマンドを実行して Central services をインストールし、ルートを使用して Central を公開します。
$ helm install -n stackrox \ --create-namespace stackrox-central-services rhacs/central-services \ --set imagePullSecrets.username=<username> \1 --set imagePullSecrets.password=<password> \2 --set central.exposure.route.enabled=true
または、次のコマンドを実行して Central services をインストールし、ロードバランサーを使用して Central を公開します。
$ helm install -n stackrox \ --create-namespace stackrox-central-services rhacs/central-services \ --set imagePullSecrets.username=<username> \1 --set imagePullSecrets.password=<password> \2 --set central.exposure.loadBalancer.enabled=true
または、次のコマンドを実行して Central services をインストールし、port forward を使用して Central を公開します。
$ helm install -n stackrox \ --create-namespace stackrox-central-services rhacs/central-services \ --set imagePullSecrets.username=<username> \1 --set imagePullSecrets.password=<password> 2
外部サービスに接続するためにプロキシーが必要なクラスターに Red Hat Cluster Security for Kubernetes をインストールする場合は、
proxyConfig
パラメーターを使用してプロキシー設定を指定する必要があります。以下に例を示します。env: proxyConfig: | url: http://proxy.name:port username: username password: password excludes: - some.domain
-
インストール先の namespace に 1 つ以上のイメージプルシークレットをすでに作成している場合は、ユーザー名とパスワードを使用する代わりに、
--set imagePullSecrets.useExisting="<pull-secret-1;pull-secret-2>"
を使用できます。 イメージプルシークレットは使用しないでください。
-
quay.io/stackrox-io
または認証を必要としないプライベートネットワークのレジストリーからイメージを取得する場合。ユーザー名とパスワードを指定する代わりに、--set imagePullSecrets.allowNone=true
を使用します。 -
インストールする namespace のデフォルトサービスアカウントでイメージプルシークレットをすでに設定している場合。ユーザー名とパスワードを指定する代わりに、
--set imagePullSecrets.useFromDefaultServiceAccount=true
を使用します。
-
インストールコマンドの出力は次のとおりです。
- 自動的に生成された管理者パスワード。
- すべての設定値を保存するための手順。
- Helm が生成する警告。
4.1.2.2. カスタマイズした Helm チャートを使用して Central をインストールする
helm install
および helm upgrade
コマンドで Helm チャートの設定パラメーターを使用することで、Red Hat OpenShift クラスターに RHACS をカスタマイズしてインストールできます。これらのパラメーターは、--set
オプションを使用するか、YAML 設定ファイルを作成することで指定できます。
以下のファイルを作成して、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes をインストールするための Helm チャートを設定します。
-
パブリック設定ファイル
values-public.yaml
: このファイルを使用して、機密性の低いすべての設定オプションを保存します。 -
プライベート設定ファイル
values-private.yaml
: このファイルを使用して、機密性の高いすべての設定オプションを保存します。このファイルは安全に保管してください。 -
設定ファイル
declarative-config-values.yaml
: 宣言設定を使用して宣言設定マウントを Central に追加する場合は、このファイルを作成します。
4.1.2.2.1. プライベート設定ファイル
このセクションでは、values-private.yaml
ファイルの設定可能なパラメーターをリストします。これらのパラメーターのデフォルト値はありません。
4.1.2.2.1.1. イメージプルのシークレット
レジストリーからイメージをプルするために必要な認証情報は、以下の要素によって異なります。
カスタムレジストリーを使用している場合、以下のパラメーターを指定する必要があります。
-
imagePullSecrets.username
-
imagePullSecrets.password
-
image.registry
-
カスタムレジストリーへのログインにユーザー名とパスワードを使用しない場合は、以下のいずれかのパラメーターを指定する必要があります。
-
imagePullSecrets.allowNone
-
imagePullSecrets.useExisting
-
imagePullSecrets.useFromDefaultServiceAccount
-
パラメーター | 説明 |
---|---|
| レジストリーへのログインに使用されるアカウントのユーザー名。 |
| レジストリーへのログインに使用されるアカウントのパスワード |
|
カスタムレジストリーを使用していて、クレデンシャルなしでイメージをプルできる場合は、 |
|
値としてのシークレットのコンマ区切りリスト。たとえば、 |
|
十分なスコープのイメージプルシークレットを使用してターゲット namespace にデフォルトのサービスアカウントをすでに設定している場合は、 |
4.1.2.2.1.2. プロキシー設定
外部サービスに接続するためにプロキシーが必要なクラスターに Red Hat Cluster Security for Kubernetes をインストールする場合は、proxyConfig
パラメーターを使用してプロキシー設定を指定する必要があります。以下に例を示します。
env: proxyConfig: | url: http://proxy.name:port username: username password: password excludes: - some.domain
パラメーター | 説明 |
---|---|
| プロキシー設定。 |
4.1.2.2.1.3. Central
Central の設定可能なパラメーター。
新規インストールの場合、次のパラメーターをスキップできます。
-
central.jwtSigner.key
-
central.serviceTLS.cert
-
central.serviceTLS.key
-
central.adminPassword.value
-
central.adminPassword.htpasswd
-
central.db.serviceTLS.cert
-
central.db.serviceTLS.key
-
central.db.password.value
- これらのパラメーターの値を指定しない場合、Helm チャートはそれらの値を自動生成します。
-
これらの値を変更する場合は、
helm upgrade
コマンドを使用し、--set
オプションを使用して値を指定できます。
管理者パスワードの設定には、central.adminPassword.value
または central.adminPassword.htpasswd
のいずれかのみを使用できますが、両方を使用することはできません。
パラメーター | 説明 |
---|---|
| RHACS が認証用の JSON Web トークン (JWT) に署名するために使用する秘密鍵。 |
| Central サービスが Central をデプロイするために使用する必要がある内部証明書。 |
| Central サービスが使用する必要がある内部証明書の秘密鍵。 |
| Central が使用する必要のあるユーザー向けの証明書。RHACS は、RHACS ポータルにこの証明書を使用します。
|
| Central が使用する必要のあるユーザー向け証明書の秘密鍵。
|
| Central DB の接続パスワード。 |
| RHACS にログインするための管理者パスワード。 |
| RHACS にログインするための管理者パスワード。このパスワードは、bcrypt を使用してハッシュ形式で保存されます。 |
| Central DB サービスが Central DB をデプロイするために使用する内部証明書。 |
| Central DB サービスが使用する内部証明書の秘密キー。 |
| Central DB への接続に使用されるパスワード。 |
central.adminPassword.htpasswd
パラメーターを使用している場合は、bcrypt でエンコードされたパスワードハッシュを使用する必要があります。コマンド htpasswd -nB admin
を実行して、パスワードハッシュを生成できます。以下に例を示します。
htpasswd: | admin:<bcrypt-hash>
4.1.2.2.1.4. Scanner
StackRox Scanner および Scanner V4 の設定可能なパラメーター。
新規インストールの場合、次のパラメーターをスキップでき、Helm チャートがそれらの値を自動生成します。それ以外の場合、新しいバージョンにアップグレードする場合は、以下のパラメーターの値を指定してください。
-
scanner.dbPassword.value
-
scanner.serviceTLS.cert
-
scanner.serviceTLS.key
-
scanner.dbServiceTLS.cert
-
scanner.dbServiceTLS.key
-
scannerV4.db.password.value
-
scannerV4.indexer.serviceTLS.cert
-
scannerV4.indexer.serviceTLS.key
-
scannerV4.matcher.serviceTLS.cert
-
scannerV4.matcher.serviceTLS.key
-
scannerV4.db.serviceTLS.cert
-
scannerV4.db.serviceTLS.key
パラメーター | 説明 |
---|---|
| Scanner データベースでの認証に使用するパスワード。RHACS がこのパラメーターの値を内部で自動的に作成して使用するため、このパラメーターは変更しないでください。 |
| StackRox Scanner サービスが StackRox Scanner をデプロイするために使用する内部証明書。 |
| Scanner サービスが使用する必要がある内部証明書の秘密鍵。 |
| Scanner-db サービスが Scanner データベースをデプロイするために使用する必要がある内部証明書。 |
| Scanner-db サービスが使用する必要がある内部証明書の秘密鍵。 |
| Scanner V4 データベースでの認証に使用するパスワード。RHACS がこのパラメーターの値を内部で自動的に作成して使用するため、このパラメーターは変更しないでください。 |
| Scanner V4 DB サービスが Scanner V4 データベースをデプロイするために使用する内部証明書。 |
| Scanner V4 DB サービスが使用する内部証明書の秘密鍵。 |
| Scanner V4 Indexer をデプロイするために Scanner V4 サービスが使用する内部証明書。 |
| Scanner V4 Indexer が使用する内部証明書の秘密鍵。 |
| Scanner V4 Matcher をデプロイするために Scanner V4 サービスが使用する内部証明書。 |
| Scanner V4 Matcher が使用する内部証明書の秘密鍵。 |
4.1.2.2.2. パブリック設定ファイル
このセクションでは、values-public.yaml
ファイルの設定可能なパラメーターをリストします。
4.1.2.2.2.1. イメージプルのシークレット
イメージプルシークレットは、レジストリーからイメージをプルするために必要なクレデンシャルです。
パラメーター | 説明 |
---|---|
|
カスタムレジストリーを使用していて、クレデンシャルなしでイメージをプルできる場合は、 |
|
値としてのシークレットのコンマ区切りリスト。たとえば、 |
|
十分なスコープのイメージプルシークレットを使用してターゲット namespace にデフォルトのサービスアカウントをすでに設定している場合は、 |
4.1.2.2.2.2. イメージ
イメージでは、メインレジストリーをセットアップするための設定を宣言します。Helm チャートはこの設定を使用して、central.image
、scanner.image
、scanner.dbImage
、scannerV4.image
、および scannerV4.db.image
パラメーターのイメージを解決します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
|
イメージレジストリーのアドレス。 |
4.1.2.2.2.3. 環境変数
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes は、クラスター環境を自動的に検出し、env.openshift
、env.istio
、および env.platform
の値を設定します。クラスター環境の自動検出をオーバーライドするには、これらの値のみを設定してください。
パラメーター | 説明 |
---|---|
|
OpenShift Container Platform クラスターにインストールし、クラスター環境の自動検出をオーバーライドする場合は、 |
|
|
|
RHACS をインストールするプラットフォーム。その値を |
|
RHACS をオフラインモードで使用するには |
4.1.2.2.2.4. 追加の信頼された認証局
RHACS は、信頼するシステムルート証明書を自動的に参照します。Central、StackRox Scanner、または Scanner V4 が、組織内の機関またはグローバルに信頼されているパートナー組織によって発行された証明書を使用するサービスにアクセスする必要がある場合、次のパラメーターを使用して信頼するルート認証局を指定することにより、これらのサービスの信頼を追加できます。
パラメーター | 説明 |
---|---|
| 信頼するルート認証局の PEM エンコード証明書を指定します。 |
4.1.2.2.2.5. デフォルトのネットワークポリシー
ネットワークレベルでセキュリティーを確保するために、RHACS は Central がインストールされている namespace にデフォルトの NetworkPolicy
リソースを作成します。これらのネットワークポリシーは、特定のポート上の特定のコンポーネントへの Ingress を許可します。RHACS でこれらのポリシーを作成しない場合は、このパラメーターを Disabled
に設定します。デフォルト値は Enabled
です。
デフォルトのネットワークポリシーの作成を無効にすると、RHACS コンポーネント間の通信が切断される可能性があります。デフォルトポリシーの作成を無効にする場合は、この通信を許可するために独自のネットワークポリシーを作成する必要があります。
パラメーター | 説明 |
---|---|
|
RHACS がコンポーネント間の通信を許可するためにデフォルトのネットワークポリシーを作成するかどうかを指定します。独自のネットワークポリシーを作成するには、このパラメーターを |
4.1.2.2.2.6. Central
Central の設定可能なパラメーター。
-
外部アクセス用の Central のデプロイメントを公開するため。1 つのパラメーター、
central.exposure.loadBalancer
、central.exposure.nodePort
、またはcentral.exposure.route
のいずれかを指定する必要があります。これらのパラメーターに値を指定しない場合は、手動で Central を公開するか、ポート転送を使用して Central にアクセスする必要があります。
次の表に、外部 PostgreSQL データベースの設定を記載します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
| 宣言的設定に使用される config map をマウントします。 |
| 宣言型設定に使用されるシークレットをマウントします。 |
| Central のエンドポイント設定オプションです。 |
| ノードセレクターが taint されたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Central の taint toleration キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
| ノードセレクターが taint されたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Central の taint toleration キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
|
ポート番号 |
|
Central イメージのグローバル |
|
デフォルトの Central イメージ名 ( |
|
Central イメージのデフォルトタグをオーバーライドするカスタムイメージタグです。新規インストール時に独自のイメージタグを指定した場合は、 |
|
Central イメージのレジストリーアドレス、イメージ名、およびイメージタグを含む完全なリファレンスです。このパラメーターの値を設定すると、 |
| Central のメモリー要求。 |
| Central の CPU 要求。 |
| Central のメモリー制限。 |
| Central の CPU 制限。 |
|
ロードバランサーを使用して Central を公開するには、 |
| Central を公開するポート番号です。デフォルトのポート番号は 443 です。 |
|
|
| Central を公開するポート番号です。このパラメーターをスキップすると、OpenShift Container Platform は自動的にポート番号を割り当てます。Red Hat では、ノードポートを使用して RHACS を公開する場合、ポート番号を指定しないことを推奨しています。 |
|
ルートを使用して Central を公開するには、 |
|
Central DB をデプロイせず、外部データベースを使用することを指定するには、 |
|
Central がデータベースへの接続に使用する接続文字列。これは、
|
| 確立されるデータベースへの接続の最小数。 |
| 確立されるデータベースへの接続の最大数。 |
| 単一のクエリーまたはトランザクションがデータベースに対してアクティブにできるミリ秒数。 |
| PostgreSQL ドキュメントの「追加リソース」で説明されているように、Central DB に使用される postgresql.conf。 |
| PostgreSQL ドキュメントの「追加リソース」で説明されているように、Central DB に使用される pg_hba.conf。 |
|
ノードセレクターのラベルを |
|
Central DB イメージのグローバル |
|
デフォルトの Central DB イメージ名 ( |
|
Central DB イメージのデフォルトのタグをオーバーライドするカスタムイメージタグ。新規インストール時に独自のイメージタグを指定した場合は、 |
|
Central DB イメージのレジストリーアドレス、イメージ名、イメージタグを含む完全なリファレンス。このパラメーターの値を設定すると、 |
| Central DB のメモリー要求。 |
| Central DB の CPU 要求。 |
| Central DB のメモリー制限。 |
| Central DB の CPU 制限。 |
| RHACS がデータベースボリュームを作成するノード上のパス。Red Hat はこのオプションの使用を推奨していません。 |
| 使用している永続ボリューム要求 (PVC) の名前です。 |
|
|
| 指定された要求によるマネージドの永続ボリュームのサイズ (GiB 単位) です。 |
4.1.2.2.2.7. StackRox Scanner
次の表に、StackRox Scanner の設定可能なパラメーターを示します。これは、ノードとプラットフォームのスキャンに使用されるスキャナーです。Scanner V4 が有効になっていない場合、StackRox Scanner はイメージのスキャンも実行します。バージョン 4.4 以降は、Scanner V4 を有効にしてイメージのスキャンを行うことができます。Scanner V4 のパラメーターについては、次の表を参照してください。
パラメーター | 説明 |
---|---|
|
StackRox Scanner なしで RHACS をインストールするには、 |
|
ポート番号 |
|
StackRox Scanner デプロイメント用に作成するレプリカの数。 |
|
StackRox Scanner のログレベルを設定します。Red Hat では、デフォルトのログレベル値 ( |
|
ノードセレクターのラベルを |
| ノードセレクターがテイントされたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、StackRox Scanner のテイントの容認キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
|
StackRox Scanner デプロイメントの自動スケーリングを無効にするには、 |
| 自動スケーリングのレプリカの最小数です。 |
| 自動スケーリングのレプリカの最大数です。 |
| StackRox Scanner のメモリー要求。 |
| StackRox Scanner の CPU 要求。 |
| StackRox Scanner のメモリー制限。 |
| StackRox Scanner の CPU 制限。 |
| StackRox Scanner データベースデプロイメントのメモリー要求。 |
| StackRox Scanner データベースデプロイメントの CPU 要求。 |
| StackRox Scanner データベースデプロイメントのメモリー制限。 |
| StackRox Scanner データベースデプロイメントの CPU 制限。 |
| StackRox Scanner イメージのカスタムレジストリー。 |
|
デフォルトの StackRox Scanner イメージ名 ( |
| StackRox Scanner DB イメージのカスタムレジストリー。 |
|
デフォルトの StackRox Scanner DB イメージ名 ( |
|
ノードセレクターのラベルを |
| ノードセレクターがテイントされたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、StackRox Scanner DB のテイントの容認キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
4.1.2.2.2.8. Scanner V4
次の表に、Scanner V4 の設定可能なパラメーターを示します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
|
Scanner V4 の永続データを管理する PVC の名前。指定した名前の PVC が存在しない場合は、PVC が作成されます。設定されていない場合、デフォルト値は |
| Scanner V4 の永続データを管理するための PVC のサイズ。 |
| PVC に使用するストレージクラスの名前。クラスターがデフォルトのストレージクラスで設定されていない場合は、このパラメーターの値を指定する必要があります。 |
|
Scanner V4 を有効にするには |
|
Scanner V4 の Prometheus メトリクスエンドポイントをポート番号 |
|
Scanner V4 Indexer デプロイメント用に作成するレプリカの数。 |
|
Scanner V4 Indexer のログレベルを設定します。Red Hat では、デフォルトのログレベル値 ( |
|
ノードセレクターのラベルを |
| ノードセレクターがテイントされたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Scanner V4 Indexer のテイントの容認キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
|
Scanner V4 Indexer デプロイメントの自動スケーリングを無効にするには、 |
| 自動スケーリングのレプリカの最小数です。 |
| 自動スケーリングのレプリカの最大数です。 |
| Scanner V4 Indexer のメモリー要求。 |
| Scanner V4 Indexer の CPU 要求。 |
| Scanner V4 Indexer のメモリー制限。 |
| Scanner V4 Indexer の CPU 制限。 |
|
Scanner V4 Matcher デプロイメント用に作成するレプリカの数。 |
|
Red Hat では、デフォルトのログレベル値 ( |
|
ノードセレクターのラベルを |
| ノードセレクターがテイントされたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Scanner V4 Matcher のテイントの容認キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
|
Scanner V4 Matcher デプロイメントの自動スケーリングを無効にするには、 |
| 自動スケーリングのレプリカの最小数です。 |
| 自動スケーリングのレプリカの最大数です。 |
| Scanner V4 Matcher のメモリー要求。 |
| Scanner V4 Matcher の CPU 要求。 |
| Scanner V4 データベースデプロイメントのメモリー要求。 |
| Scanner V4 データベースデプロイメントの CPU 要求。 |
| Scanner V4 データベースデプロイメントのメモリー制限。 |
| Scanner V4 データベースデプロイメントの CPU 制限。 |
|
ノードセレクターのラベルを |
| ノードセレクターがテイントされたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Scanner V4 DB のテイントの容認キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
| Scanner V4 DB イメージのカスタムレジストリー。 |
|
デフォルトの Scanner V4 DB イメージ名 ( |
| Scanner V4 イメージのカスタムレジストリー。 |
|
デフォルトの Scanner V4 イメージ名 ( |
4.1.2.2.2.9. カスタマイズ
以下のパラメーターを使用して、RHACS が作成するすべてのオブジェクトの追加属性を指定します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
| すべてのオブジェクトにアタッチするカスタムラベルです。 |
| すべてのオブジェクトにアタッチするカスタムアノテーションです。 |
| すべてのデプロイメントにアタッチするカスタムラベルです。 |
| すべてのデプロイメントにアタッチするカスタムアノテーションです。 |
| すべてのオブジェクトのすべてのコンテナーのカスタム環境変数。 |
| Central が作成するすべてのオブジェクトに割り当てるカスタムラベル。 |
| Central が作成するすべてのオブジェクトに割り当てるカスタムアノテーション。 |
| すべての Central のデプロイメントにアタッチするカスタムラベルです。 |
| すべての Central のデプロイメントにアタッチするカスタムアノテーションです。 |
| すべての Central コンテナーのカスタム環境変数。 |
| Scanner が作成するすべてのオブジェクトに割り当てるカスタムラベル。 |
| Scanner が作成するすべてのオブジェクトに割り当てるカスタムアノテーション。 |
| すべての Scanner のデプロイメントにアタッチするカスタムラベルです。 |
| すべての Scanner のデプロイメントにアタッチするカスタムアノテーションです。 |
| すべての Scanner コンテナーのカスタム環境変数。 |
| Scanner DB が作成するすべてのオブジェクトに割り当てるカスタムラベル。 |
| Scanner DB が作成するすべてのオブジェクトに割り当てるカスタムアノテーション。 |
| すべての Scanner DB のデプロイメントにアタッチするカスタムラベルです。 |
| すべての Scanner DB のデプロイメントにアタッチするカスタムアノテーションです。 |
| すべての Scanner DB コンテナーのカスタム環境変数。 |
| Scanner V4 Indexer が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムラベル。 |
| Scanner V4 Indexer が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムアノテーション。 |
| Scanner V4 Indexer が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムラベル。 |
| Scanner V4 Indexer が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムアノテーション。 |
| すべての Scanner V4 Indexer コンテナーとそれらに属する Pod のカスタム環境変数。 |
| Scanner V4 Matcher が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムラベル。 |
| Scanner V4 Matcher が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムアノテーション。 |
| Scanner V4 Matcher が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムラベル。 |
| Scanner V4 Matcher が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムアノテーション。 |
| すべての Scanner V4 Matcher コンテナーとそれらに属する Pod のカスタム環境変数。 |
| Scanner V4 DB が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムラベル。 |
| Scanner V4 DB が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムアノテーション。 |
| Scanner V4 DB が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムラベル。 |
| Scanner V4 DB が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムアノテーション。 |
| すべての Scanner V4 DB コンテナーとそれらに属する Pod のカスタム環境変数。 |
以下のように使用することもできます。
-
すべてのオブジェクトのラベルとアノテーションを指定するための
customize.other.service/*.labels
およびcustomize.other.service/*.annotations
パラメーターです。 -
または、特定のサービス名を指定します。たとえば、
customize.other.service/central-loadbalancer.labels
とcustomize.other.service/central-loadbalancer.annotations
をパラメーターとして指定し、それらの値を設定します。
4.1.2.2.2.10. 高度なカスタマイズ
このセクションで指定されているパラメーターは、情報提供のみを目的としています。Red Hat は、namespace やリリース名が変更された RHACS インスタンスをサポートしません。
パラメーター | 説明 |
---|---|
|
RHACS をデフォルトの |
|
デフォルトの |
4.1.2.2.3. 宣言的な設定値
宣言型設定を使用するには、宣言型設定マウントを Central に追加する YAML ファイル (この例では "declarative-config-values.yaml" という名前) を作成する必要があります。このファイルは Helm インストールで使用されます。
手順
次の例をガイドラインとして使用して、YAML ファイル (この例では
declarative-config-values.yaml
という名前) を作成します。central: declarativeConfiguration: mounts: configMaps: - declarative-configs secrets: - sensitive-declarative-configs
-
「central-services Helm チャートのインストール」の説明に従って、
declarative-config-values.yaml
ファイルを参照して、Central サービス Helm チャートをインストールします。
4.1.2.2.4. central-services Helm チャートのインストール
values-public.yaml
ファイルと values-private.yaml
ファイルを設定した後、central-services
Helm チャートをインストールして、集中型コンポーネント (Central と Scanner) をデプロイします。
手順
以下のコマンドを実行します。
$ helm install -n stackrox --create-namespace \ stackrox-central-services rhacs/central-services \ -f <path_to_values_public.yaml> -f <path_to_values_private.yaml> 1
- 1
-f
オプションを使用して、YAML 設定ファイルのパスを指定します。
オプション: 宣言型設定を使用する場合は、このコマンドに -f <path_to_declarative-config-values.yaml
を追加して、宣言型設定ファイルを Central にマウントします。
4.1.2.3. central-services Helm チャートをデプロイした後の設定オプションの変更
central-services
Helm チャートをデプロイした後、設定オプションを変更できます。
helm upgrade
コマンドを使用して変更を加える場合は、次のガイドラインと要件が適用されます。
-
--set
または--set-file
パラメーターを使用して設定値を指定することもできます。ただし、これらのオプションは保存されないため、変更を加えるたびにすべてのオプションを手動で再度指定する必要があります。 変更の内容によっては (たとえば Scanner V4 などの新しいコンポーネントを有効にした場合は)、コンポーネントに対して新しい証明書を発行する必要があります。したがって、これらの変更を行う場合は CA を指定する必要があります。
-
CA が初期インストール中に Helm チャートによって生成された場合は、自動的に生成された該当する値をクラスターから取得し、
helm upgrade
コマンドで指定する必要があります。central-services
Helm チャートのインストール後の注記に、自動生成された値を取得するためのコマンドが含まれています。 -
CA が Helm チャートの外部で生成されたものであり、
central-services
チャートのインストール時にその CA を指定した場合は、helm upgrade
コマンドを使用するときに、たとえばhelm upgrade
コマンドで--reuse-values
フラグを使用して、その操作を再度実行する必要があります。
-
CA が初期インストール中に Helm チャートによって生成された場合は、自動的に生成された該当する値をクラスターから取得し、
手順
-
values-public.yaml
およびvalues-private.yaml
設定ファイルを新しい値で更新します。 helm upgrade
コマンドを実行し、-f
オプションを使用して設定ファイルを指定します。$ helm upgrade -n stackrox \ stackrox-central-services rhacs/central-services \ --reuse-values \1 -f <path_to_init_bundle_file \ -f <path_to_values_public.yaml> \ -f <path_to_values_private.yaml>
- 1
values_public.yaml
ファイルとvalues_private.yaml
ファイルに含まれていない値を変更した場合は、--reuse-values
パラメーターを含めます。
4.1.3. roxctl CLI を使用して Central をインストールする
実稼働環境では、Red Hat は Operator または Helm チャートを使用して RHACS をインストールすることを推奨しています。この方法を使用する必要がある特定のインストールがない限り、roxctl
のインストール手法を使用しないでください。
4.1.3.1. roxctl CLI のインストール
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes をインストールするには、バイナリーをダウンロードして roxctl
CLI をインストールする必要があります。roxctl
は、Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
4.1.3.1.1. Linux への roxctl CLI のインストール
次の手順を使用して、Linux に roxctl
CLI バイナリーをインストールできます。
Linux 用の roxctl
CLI は、amd64
、arm64
、ppc64le
、s390x
アーキテクチャーで使用できます。
手順
ターゲットのオペレーティングシステムの
roxctl
アーキテクチャーを確認します。$ arch="$(uname -m | sed "s/x86_64//")"; arch="${arch:+-$arch}"
roxctl
CLI をダウンロードします。$ curl -L -f -o roxctl "https://mirror.openshift.com/pub/rhacs/assets/4.6.2/bin/Linux/roxctl${arch}"
roxctl
バイナリーを実行可能にします。$ chmod +x roxctl
PATH
上にあるディレクトリーにroxctl
バイナリーを配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。$ echo $PATH
検証
インストールした
roxctl
のバージョンを確認します。$ roxctl version
4.1.3.1.2. macOS への roxctl CLI のインストール
次の手順を使用して、roxctl
CLI バイナリーを macOS にインストールできます。
macOS 用の roxctl
CLI は、amd64
および arm64
アーキテクチャーで使用できます。
手順
ターゲットのオペレーティングシステムの
roxctl
アーキテクチャーを確認します。$ arch="$(uname -m | sed "s/x86_64//")"; arch="${arch:+-$arch}"
roxctl
CLI をダウンロードします。$ curl -L -f -o roxctl "https://mirror.openshift.com/pub/rhacs/assets/4.6.2/bin/Darwin/roxctl${arch}"
バイナリーからすべての拡張属性を削除します。
$ xattr -c roxctl
roxctl
バイナリーを実行可能にします。$ chmod +x roxctl
PATH
上にあるディレクトリーにroxctl
バイナリーを配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。$ echo $PATH
検証
インストールした
roxctl
のバージョンを確認します。$ roxctl version
4.1.3.1.3. Windows への roxctl CLI のインストール
次の手順を使用して、roxctl
CLI バイナリーを Windows にインストールできます。
Windows 用の roxctl
CLI は、amd64
アーキテクチャーで使用できます。
手順
roxctl
CLI をダウンロードします。$ curl -f -O https://mirror.openshift.com/pub/rhacs/assets/4.6.2/bin/Windows/roxctl.exe
検証
インストールした
roxctl
のバージョンを確認します。$ roxctl version
4.1.3.2. 対話型インストーラーの使用
対話型インストーラーを使用して、お使いの環境に必要なシークレット、デプロイメント設定、およびデプロイメントスクリプトを生成します。
手順
対話型インストールコマンドを実行します。
$ roxctl central generate interactive
重要roxctl
CLI を使用して RHACS をインストールすると、下位互換性のためにデフォルトで PodSecurityPolicy (PSP) オブジェクトが作成されます。RHACS を Kubernetes バージョン 1.25 以降または OpenShift Container Platform バージョン 4.12 以降にインストールする場合、PSP オブジェクトの作成を無効にする必要があります。これを行うには、roxctl central generate
コマンドとroxctl sensor generate
コマンドで--enable-pod-security-policies
オプションをfalse
に指定します。Enter を押してプロンプトのデフォルト値を受け入れるか、必要に応じてカスタム値を入力します。次の例は、対話型インストーラーのプロンプトを示しています。
Path to the backup bundle from which to restore keys and certificates (optional): PEM cert bundle file (optional): 1 Disable the administrator password (only use this if you have already configured an IdP for your instance) (default: "false"): Create PodSecurityPolicy resources (for pre-v1.25 Kubernetes) (default: "false"): 2 Administrator password (default: autogenerated): Orchestrator (k8s, openshift): Default container images settings (rhacs, opensource); it controls repositories from where to download the images, image names and tags format (default: "rhacs"): The directory to output the deployment bundle to (default: "central-bundle"): Whether to enable telemetry (default: "true"): The central-db image to use (if unset, a default will be used according to --image-defaults) (default: "registry.redhat.io/advanced-cluster-security/rhacs-central-db-rhel8:4.6.0"): List of secrets to add as declarative configuration mounts in central (default: "[]"): 3 The method of exposing Central (lb, np, none) (default: "none"): 4 The main image to use (if unset, a default will be used according to --image-defaults) (default: "registry.redhat.io/advanced-cluster-security/rhacs-main-rhel8:4.6.0"): Whether to run StackRox in offline mode, which avoids reaching out to the Internet (default: "false"): List of config maps to add as declarative configuration mounts in central (default: "[]"): 5 The deployment tool to use (kubectl, helm, helm-values) (default: "kubectl"): Istio version when deploying into an Istio-enabled cluster (leave empty when not running Istio) (optional): The scanner-db image to use (if unset, a default will be used according to --image-defaults) (default: "registry.redhat.io/advanced-cluster-security/rhacs-scanner-db-rhel8:4.6.0"): The scanner image to use (if unset, a default will be used according to --image-defaults) (default: "registry.redhat.io/advanced-cluster-security/rhacs-scanner-rhel8:4.6.0"): The scanner-v4-db image to use (if unset, a default will be used according to --image-defaults) (default: "registry.redhat.io/advanced-cluster-security/rhacs-scanner-v4-db-rhel8:4.6.0"): The scanner-v4 image to use (if unset, a default will be used according to --image-defaults) (default: "registry.redhat.io/advanced-cluster-security/rhacs-scanner-v4-rhel8:4.6.0"): External volume type (hostpath, pvc): hostpath Path on the host (default: "/var/lib/stackrox-central"): Node selector key (e.g. kubernetes.io/hostname): Node selector value:
- 1
- カスタム TLS 証明書を追加する場合は、PEM でエンコードされた証明書のファイルパスを指定します。カスタム証明書を指定すると、対話型インストーラーは、使用しているカスタム証明書の PEM 秘密鍵を提供するように要求します。
- 2
- Kubernetes バージョン 1.25 以降を実行している場合は、この値を
false
に設定します。 - 3
- 認証と認可に宣言型設定を使用する方法の詳細は、「Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes での RBAC の管理」の「認証および認可リソースの宣言型設定」を参照してください。
- 4
- RHACS ポータルを使用するには、ルート、ロードバランサー、またはノードポートを使用して Central を公開する必要があります。
- 5
- 認証と認可に宣言型設定を使用する方法の詳細は、「Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes での RBAC の管理」の「認証および認可リソースの宣言型設定」を参照してください。
警告OpenShift Container Platform で、hostPath ボリュームを使用するには、SELinux ポリシーを変更して、ホストとコンテナーが共有するディレクトリーへのアクセスを許可する必要があります。これは、SELinux がデフォルトでディレクトリー共有をブロックしているためです。SELinux ポリシーを変更するには、次のコマンドを実行します。
$ sudo chcon -Rt svirt_sandbox_file_t <full_volume_path>
ただし、Red Hat は SELinux ポリシーの変更を推奨していません。代わりに、OpenShift Container Platform にインストールするときに PVC を使用してください。
完了すると、インストーラーは central-bundle という名前のフォルダーを作成します。このフォルダーには、Central をデプロイするために必要な YAML マニフェストとスクリプトが含まれています。さらに、信頼できる認証局である Central と Scanner をデプロイするために実行する必要があるスクリプトの画面上の説明と、RHACS ポータルにログインするための認証手順、プロンプトに答える際にパスワードを入力しなかった場合は自動生成されたパスワードも表示されます。
4.1.3.3. Central インストールスクリプトの実行
対話型インストーラーを実行したら、setup.sh
スクリプトを実行して Central をインストールできます。
手順
setup.sh
スクリプトを実行して、イメージレジストリーアクセスを設定します。$ ./central-bundle/central/scripts/setup.sh
Policy as code 機能 (テクノロジープレビュー) を有効にするには、
helm/chart/crds/config.stackrox.io_securitypolicies.yaml
の .zip ファイルにあるconfig.stackrox.io
CRD を手動で適用します。重要Policy as code はテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat では、実稼働環境での使用を推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
CRD を適用するには、以下のコマンドを実行します。
$ oc create -f helm/chart/crds/config.stackrox.io_securitypolicies.yaml
必要なリソースを作成します。
$ oc create -R -f central-bundle/central
デプロイメントの進行状況を確認します。
$ oc get pod -n stackrox -w
Central の実行後、RHACS ポータルの IP アドレスを見つけて、ブラウザーで開きます。プロンプトに応答するときに選択した公開方法に応じて、次のいずれかの方法を使用して IP アドレスを取得します。
公開方法 コマンド 住所 例 ルート
oc -n stackrox get route central
出力の
HOST/PORT
列の下のアドレスhttps://central-stackrox.example.route
ノードポート
oc get node -owide && oc -n stackrox get svc central-loadbalancer
サービス用に表示されたポート上の任意のノードの IP またはホスト名
https://198.51.100.0:31489
ロードバランサー
oc -n stackrox get svc central-loadbalancer
EXTERNAL-IP、またはポート 443 でサービスに表示されるホスト名
https://192.0.2.0
なし
central-bundle/central/scripts/port-forward.sh 8443
https://localhost:8443
https://localhost:8443
対話型インストール中に自動生成されたパスワードを選択した場合は、次のコマンドを実行して、Central にログインするためのパスワードを確認できます。
$ cat central-bundle/password
4.2. Operator を使用した RHACS の Central 設定オプションの設定
Operator を使用して Central インスタンスをインストールする場合、オプションの設定を指定できます。
4.2.1. Operator を使用した Central 設定オプション
Central インスタンスを作成すると、Operator は Central
カスタムリソースの次の設定オプションをリスト表示します。
次の表に、外部 PostgreSQL データベースの設定を記載します。
4.2.1.1. Central 設定
パラメーター | 説明 |
---|---|
|
|
| デフォルトでは、Central は内部 TLS 証明書のみを提供します。つまり、Ingress またはロードバランサーレベルで TLS 終了を処理する必要があります。Central で TLS を終了し、カスタムサーバー証明書を提供する場合は、証明書と秘密鍵を含むシークレットを指定できます。 |
|
管理者パスワードの自動生成を無効にするには、このパラメーターを |
| ノードセレクターが taint されたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Central の taint toleration キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
| このパラメーターを使用して、Pod の hosts ファイルにホストおよび IP アドレスを挿入します。 |
|
ロードバランサーを介して Central を公開するには、これを |
| このパラメーターを使用して、ロードバランサーのカスタムポートを指定します。 |
| このパラメーターを使用して、ロードバランサー用に予約されている静的 IP アドレスを指定します。 |
|
Red Hat OpenShift ルートを介して Central を公開するには、これを |
| Central のルートに使用するカスタムホスト名を指定します。OpenShift Container Platform のデフォルト値を受け入れるには、これを未設定のままにします。 |
|
これを |
| これを使用して、明示的なノードポートを指定します。 |
|
Central の監視を有効にするには、 |
| このコンポーネントを特定のノードでのみ実行する場合は、このパラメーターを使用してノードセレクターを設定できます。 |
| このパラメーターを使用して、Central のデフォルトのリソース制限をオーバーライドします。 |
| このパラメーターを使用して、Central のデフォルトのリソースリクエストをオーバーライドします。 |
| このパラメーターを使用して、Central イメージのイメージプルシークレットを指定します。 |
|
|
|
このパラメーターを設定すると、Central DB がデプロイされず、Central が指定された接続文字列を使用して接続します。このパラメーターの値を指定する場合は、
|
| ノードセレクターが Taint されたノードを選択する場合、このパラメーターを使用して、Central DB の Taint Toleration キー、値、および効果を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
| このパラメーターを使用して、Pod の hosts ファイルにホストおよび IP アドレスを挿入します。 |
| ホスト上のディレクトリーに永続データを保存するためのホストパスを指定します。Red Hat はこのパラメーターの使用を推奨していません。ホストパスを使用する必要がある場合は、ノードセレクターで使用する必要があります。 |
|
永続データを管理するための PVC の名前。指定した名前の PVC が存在しない場合は、PVC が作成されます。設定されていない場合、デフォルト値は |
| クレームを通じて作成されたときの永続ボリュームのサイズ。これはデフォルトで自動的に生成されます。 |
| PVC に使用するストレージクラスの名前。クラスターがデフォルトのストレージクラスで設定されていない場合は、このパラメーターの値を指定する必要があります。 |
| このパラメーターを使用して、Central と Central DB 間のデフォルトの最小接続プールサイズをオーバーライドします。デフォルト値は 10 です。 |
| このパラメーターを使用して、Central と Central DB 間のデフォルトの最大接続プールサイズをオーバーライドします。デフォルト値は 90 です。この値が、Central DB でサポートされる最大接続数を超えないようにしてください。
|
| このパラメーターを使用して、Central DB のデフォルトのリソース制限をオーバーライドします。 |
| このパラメーターを使用して、Central DB のデフォルトのリソース要求をオーバーライドします。 |
| このコンポーネントを特定のノードでのみ実行する場合は、このパラメーターを使用してノードセレクターを設定できます。 |
4.2.1.2. StackRox Scanner の設定
パラメーター | 説明 |
---|---|
| このスキャナーを特定のノードでのみ実行する場合は、このパラメーターを使用してノードセレクターを設定できます。 |
| ノードセレクターがテイントされたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、StackRox Scanner のテイントの容認キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
| このパラメーターを使用して、Pod の hosts ファイルにホストおよび IP アドレスを挿入します。 |
| このパラメーターを使用して、StackRox Scanner のデフォルトのリソース制限をオーバーライドします。 |
| このパラメーターを使用して、StackRox Scanner のデフォルトのリソース要求をオーバーライドします。 |
| 有効にすると、アナライザーレプリカの数は、指定された範囲内で、負荷に応じて動的に管理されます。 |
| アナライザーの自動スケーリング設定で使用するレプリカの最大数を指定します。 |
| アナライザーの自動スケーリング設定で使用するレプリカの最小数を指定します。 |
| 自動スケーリングが無効になっている場合、レプリカの数が常にこの値と一致するように設定されます。 |
| このコンポーネントを特定のノードでのみ実行する場合は、このパラメーターを使用してノードセレクターを設定できます。 |
| ノードセレクターがテイントされたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、StackRox Scanner DB のテイントの容認キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
| このパラメーターを使用して、Pod の hosts ファイルにホストおよび IP アドレスを挿入します。 |
| このパラメーターを使用して、StackRox Scanner DB のデフォルトのリソース制限をオーバーライドします。 |
| このパラメーターを使用して、StackRox Scanner DB のデフォルトのリソース要求をオーバーライドします。 |
|
StackRox Scanner の監視を有効にするには、 |
| StackRox Scanner をデプロイしない場合は、このパラメーターを使用して無効にできます。StackRox Scanner を無効にすると、このセクションの他の設定がすべて無効になります。Red Hat は、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes の StackRox Scanner を無効にすることを推奨していません。Scanner V4 を有効にしている場合は、StackRox Scanner を無効にしないでください。Scanner V4 によって必要なスキャン機能を提供するには、StackRox Scanner も有効にする必要があります。 |
4.2.1.3. Scanner V4 の設定
パラメーター | 説明 |
---|---|
| このコンポーネントを特定のノードでのみ実行する場合は、このパラメーターを使用してノードセレクターを設定できます。 |
| ノードセレクターがテイントされたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Scanner V4 DB のテイントの容認キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
| このパラメーターを使用して、Pod の hosts ファイルにホストおよび IP アドレスを挿入します。 |
| このパラメーターを使用して、Scanner V4 DB のデフォルトのリソース制限をオーバーライドします。 |
| このパラメーターを使用して、Scanner V4 DB のデフォルトのリソース要求をオーバーライドします。 |
|
Scanner V4 の永続データを管理する PVC の名前。指定した名前の PVC が存在しない場合は、PVC が作成されます。設定されていない場合、デフォルト値は |
| Scanner V4 の永続データを管理するための PVC のサイズ。 |
| PVC に使用するストレージクラスの名前。クラスターがデフォルトのストレージクラスで設定されていない場合は、このパラメーターの値を指定する必要があります。 |
| このコンポーネントを特定のノードでのみ実行する場合は、このパラメーターを使用してノードセレクターを設定できます。 |
| ノードセレクターがテイントされたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Scanner V4 Indexer のテイントの容認キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
| このパラメーターを使用して、Pod の hosts ファイルにホストおよび IP アドレスを挿入します。 |
| このパラメーターを使用して、Scanner V4 Indexer のデフォルトのリソース制限をオーバーライドします。 |
| このパラメーターを使用して、Scanner V4 Indexer のデフォルトのリソース要求をオーバーライドします。 |
| 有効にすると、Scanner V4 Indexer のレプリカの数が、指定された制限内で負荷に基づいて動的に管理されます。 |
| Scanner V4 Indexer の自動スケーリング設定で使用されるレプリカの最大数を指定します。 |
| Scanner V4 Indexer の自動スケーリング設定で使用するレプリカの最小数を指定します。 |
| Scanner V4 Indexer の自動スケーリングが無効になっている場合、レプリカの数が常にこの値と一致するように設定されます。 |
| このコンポーネントを特定のノードでのみ実行する場合は、このパラメーターを使用してノードセレクターを設定できます。 |
| ノードセレクターがテイントされたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Scanner V4 Matcher のテイントの容認キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
| このパラメーターを使用して、Pod の hosts ファイルにホストおよび IP アドレスを挿入します。 |
| このパラメーターを使用して、Scanner V4 Matcher のデフォルトのリソース制限をオーバーライドします。 |
| このパラメーターを使用して、Scanner V4 Matcher のデフォルトのリソース要求をオーバーライドします。 |
| 有効にすると、Scanner V4 Matcher のレプリカの数が、指定された制限内で負荷に基づいて動的に管理されます。 |
| Scanner V4 Matcher の自動スケーリング設定で使用されるレプリカの最大数を指定します。 |
| Scanner V4 Matcher の自動スケーリング設定で使用するレプリカの最小数を指定します。 |
| Scanner V4 Matcher の自動スケーリングが無効になっている場合、レプリカの数が常にこの値と一致するように設定されます。 |
|
Scanner V4 のモニタリングエンドポイントを設定します。モニタリングエンドポイントを使用すると、Prometheus 互換形式で提供されるメトリクスを、他のサービスが Scanner V4 から収集できるようになります。モニタリングエンドポイントを公開するには、 |
|
Scanner V4 を有効にします。デフォルト値は |
4.2.1.4. 一般およびその他の設定
パラメーター | 説明 |
---|---|
| Central デプロイメントのカスタムアノテーションを指定できます。 |
| 環境変数を設定するための詳細設定。 |
| RHACS をオンラインモードまたはオフラインモードのどちらで実行するかを設定します。オフラインモードでは、脆弱性定義とカーネルモジュールの自動更新は無効になります。 |
|
Central の |
|
このオプションを |
|
ネットワークレベルでセキュリティーを確保するために、RHACS は Central がインストールされている namespace にデフォルトの 警告 デフォルトのネットワークポリシーの作成を無効にすると、RHACS コンポーネント間の通信が切断される可能性があります。デフォルトポリシーの作成を無効にする場合は、この通信を許可するために独自のネットワークポリシーを作成する必要があります。 |
| 「Operator とオーバーレイを使用したインストールのカスタマイズ」を参照してください。 |
| セキュアクラスターが信頼する追加の信頼できる CA 証明書。これらの証明書は、通常、プライベート認証局を使用してサービスと統合するときに使用されます。 |
4.2.2. Operator とオーバーレイを使用したインストールのカスタマイズ
Operator とオーバーレイを使用して RHACS のインストールを調整する方法を説明します。
4.2.2.1. オーバーレイ
Central
または SecuredCluster
のカスタムリソースが特定の低レベル設定オプションをパラメーターとして公開していない場合は、.spec.overlays
フィールドを使用して調整できます。このフィールドを使用して、これらのカスタムリソースによって生成された Kubernetes リソースを修正します。
.spec.overlays
フィールドは一連のパッチで構成されます。パッチはフィールド内のリストの順序で適用されます。これらのパッチは、デプロイメントがクラスターに送信される前に、Kubernetes リソース上で Operator によって処理されます。
Central
と SecuredCluster
の両方の .spec.overlays
フィールドを使用すると、ユーザーは任意の方法で低レベルの Kubernetes リソースを変更できます。この機能は、SecuredCluster
または Central
カスタムリソースを通じて必要なカスタマイズが利用できない場合にのみ使用してください。
.spec.overlays
機能のサポートは限定的です。その主な理由は、この機能が Kubernetes リソースに複雑かつ非常に詳細な変更を加える権限を付与することにあります。Kubernetes リソースは、実装ごとに大幅に異なる場合があります。このレベルのカスタマイズを行うと、標準的な使用シナリオの範囲を超える複雑さが生じるため、広範なサポートを提供することが困難になります。場合によっては、固有の変更を行うことになり、製品のさまざまなバージョンや設定に応じて、Kubernetes システムに予期しない影響が発生する可能性があります。このような変動性があるため、このレベルのカスタマイズのトラブルシューティングを実施し、安定性を確保するには、各個人のセットアップに応じた一定レベルの専門知識と理解が必要です。そのため、この機能を使用すると、ニーズに合わせて的確に Kubernetes リソースを調整できる一方で、特に基盤となる製品のアップグレード変更時には、設定の互換性と安定性を確保するために、より大きな責任を担うことが要求されます。
次の例は、オーバーレイの構造を示しています。
overlays: - apiVersion: v1 1 kind: ConfigMap 2 name: my-configmap 3 patches: - path: .data 4 value: | 5 key1: data2 key2: data2
4.2.2.1.1. オーバーレイの追加
カスタマイズのために、Central
または SecuredCluster
カスタムリソースにオーバーレイを追加できます。変更には、OpenShift CLI (oc
) または OpenShift Container Platform Web コンソールを使用します。
オーバーレイが期待どおりに有効にならない場合は、RHACS Operator ログに構文エラーや問題が記録されていないか確認してください。
4.2.2.2. オーバーレイの例
4.2.2.2.1. Central ServiceAccount の EKS Pod ロール ARN の指定
次の例に示すように、Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS) Pod ロールの Amazon Resource Name (ARN) アノテーションを central
ServiceAccount に追加します。
apiVersion: platform.stackrox.io kind: Central metadata: name: central spec: # ... overlays: - apiVersion: v1 kind: ServiceAccount name: central patches: - path: metadata.annotations.eks\.amazonaws\.com/role-arn value: "\"arn:aws:iam:1234:role\""
4.2.2.2.2. Central デプロイメントへの環境変数の注入
次の例に示すように、環境変数を central
デプロイメントに注入します。
apiVersion: platform.stackrox.io kind: Central metadata: name: central spec: # ... overlays: - apiVersion: apps/v1 kind: Deployment name: central patches: - path: spec.template.spec.containers[name:central].env[-1] value: | name: MY_ENV_VAR value: value
4.2.2.2.3. Ingress ルールを使用したネットワークポリシーの拡張
次の例に示すように、ポート 999 トラフィック用の Ingress ルールを allow-ext-to-central
ネットワークポリシーに追加します。
apiVersion: platform.stackrox.io kind: Central metadata: name: central spec: # ... overlays: - apiVersion: networking.k8s.io/v1 kind: NetworkPolicy name: allow-ext-to-central patches: - path: spec.ingress[-1] value: | ports: - port: 999 protocol: TCP
4.2.2.2.4. ConfigMap データの変更
次の例に示すように、central-endpoints
ConfigMap のデータを変更します。
apiVersion: platform.stackrox.io kind: Central metadata: name: central spec: # ... overlays: - apiVersion: v1 kind: ConfigMap name: central-endpoints patches: - path: data value: | endpoints.yaml: | disableDefault: false
4.2.2.2.5. Central
デプロイメントへのコンテナーの追加
次の例に示すように、新しいコンテナーを central
デプロイメントに追加します。
apiVersion: platform.stackrox.io kind: Central metadata: name: central spec: # ... overlays: - apiVersion: apps/v1 kind: Deployment name: central patches: - path: spec.template.spec.containers[-1] value: | name: nginx image: nginx ports: - containerPort: 8000 name: http protocol: TCP
4.3. Red Hat OpenShift での RHACS の init バンドルの生成と適用
SecuredCluster
リソースをクラスターにインストールする前に、init バンドルを作成する必要があります。SecuredCluster
がインストールおよび設定されているクラスターは、このバンドルを使用して Central で認証します。RHACS ポータルまたは roxctl
CLI を使用して、init バンドルを作成できます。次に、それを使用してリソースを作成することにより、init バンドルを適用します。
RHACS Cloud Service の init バンドルを設定するには、次のリソースを参照してください。
init バンドルを作成するには、Admin
ユーザーロールが必要です。
4.3.1. init バンドルの生成
4.3.1.1. RHACS ポータルを使用した init バンドルの生成
RHACS ポータルを使用して、シークレットを含む init バンドルを作成できます。
init バンドルを作成するには、Admin
ユーザーロールが必要です。
手順
- 「Operator 方式を使用した Central インストールの検証」の説明に従って、RHACS ポータルのアドレスを見つけます。
- RHACS ポータルにログインします。
- セキュアクラスターがない場合は、Platform Configuration → Clusters ページが表示されます。
- Create init bundle をクリックします。
- クラスター init バンドルの名前を入力します。
- プラットフォームを選択します。
- セキュアクラスターに使用するインストール方法 (Operator または Helm chart) を選択します。
Download をクリックし、init バンドルを生成してダウンロードします。init バンドルは YAML ファイル形式で作成されます。同じインストール方法を使用する場合は、すべてのセキュアクラスターに対して 1 つの init バンドルとそれに対応する YAML ファイルを使用できます。
重要このバンドルにはシークレットが含まれているため、セキュアに保管してください。
- init バンドルを使用して適用し、セキュアクラスター上にリソースを作成します。
- 各クラスターにセキュアクラスターサービスをインストールします。
4.3.1.2. roxctl CLI を使用した init バンドルの生成
roxctl
CLI を使用して、シークレットを含む init バンドルを作成できます。
init バンドルを作成するには、Admin
ユーザーロールが必要です。
前提条件
ROX_API_TOKEN
およびROX_CENTRAL_ADDRESS
環境変数が設定されている。次のコマンドを実行して
ROX_API_TOKEN
を設定します。$ export ROX_API_TOKEN=<api_token>
次のコマンドを実行して、
ROX_CENTRAL_ADDRESS
環境変数を設定します。$ export ROX_CENTRAL_ADDRESS=<address>:<port_number>
手順
Helm インストールのシークレットを含むクラスター初期化バンドルを生成するには、次のコマンドを実行します。
$ roxctl -e "$ROX_CENTRAL_ADDRESS" \ central init-bundles generate --output \ <cluster_init_bundle_name> cluster_init_bundle.yaml
Operator インストール用のシークレットを含むクラスター初期化バンドルを生成するには、次のコマンドを実行します。
$ roxctl -e "$ROX_CENTRAL_ADDRESS" \ central init-bundles generate --output-secrets \ <cluster_init_bundle_name> cluster_init_bundle.yaml
重要このバンドルにはシークレットが含まれているため、安全に保管してください。同じバンドルを使用して、複数のセキュアクラスターを設定できます。
4.3.1.3. セキュアクラスターに init バンドルを適用する
セキュアクラスターを設定する前に、init バンドルを使用してそれを適用し、クラスター上に必要なリソースを作成する必要があります。init バンドルを適用すると、セキュアクラスター上のサービスが Central と通信できるようになります。
Helm チャートを使用してインストールする場合は、この手順を実行しないでください。Helm を使用してインストールを完了してください。関連情報セクションの「Helm チャートを使用したセキュアクラスターへの RHACS のインストール」を参照してください。
前提条件
- シークレットを含む init バンドルを生成している必要があります。
-
セキュアクラスターサービスをインストールするクラスター上に、
stackrox
プロジェクトまたは namespace を作成した。プロジェクトとしてstackrox
を使用することは必須ではありませんが、使用すると、クラスターのスキャン時に RHACS プロセスの脆弱性が報告されなくなります。
手順
リソースを作成するには、次の手順のいずれか 1 つだけを実行します。
-
OpenShift Container Platform Web コンソールを使用してリソースを作成する: OpenShift Container Platform Web コンソールで、
stackrox
namespace に移動します。上部のメニューで + をクリックして、Import YAML ページを開きます。init バンドルファイルをドラッグするか、その内容をコピーしてエディターに貼り付け、Create をクリックします。コマンドが完了すると、collector-tls
、sensor-tls
、admission-control-tls の各リソースが作成されたことが画面に表示されます。 Red Hat OpenShift CLI を使用してリソースを作成する: Red Hat OpenShift CLI を使用して、次のコマンドを実行してリソースを作成します。
$ oc create -f <init_bundle>.yaml \1 -n <stackrox> 2
4.3.2. 次のステップ
- 監視するすべてのクラスターに RHACS のセキュアクラスターサービスをインストールします。
4.3.3. 関連情報
4.4. Red Hat OpenShift に RHACS のセキュアクラスターサービスをインストールする
次のいずれかの方法を使用して、セキュアクラスターに RHACS をインストールできます。
- Operator を使用してインストールする
- Helm チャートを使用してインストールする
-
roxctl
CLI を使用してインストールする (この方法の使用が必要な特定のインストールニーズがある場合を除き、この方法は使用しないでください)。
4.4.1. Operator を使用したセキュアクラスターへの RHACS のインストール
4.4.1.1. セキュアクラスターサービスのインストール
Operator を使用してクラスターにセキュアクラスターサービスをインストールできます。これにより、SecuredCluster
カスタムリソースが作成されます。セキュアクラスターサービスは、監視する環境内のすべてのクラスターにインストールする必要があります。
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes をインストールする場合:
-
RHACS を初めてインストールする場合は、
SecuredCluster
カスタムリソースのインストールは Central が生成する証明書に依存しているため、最初にCentral
カスタムリソースをインストールする必要があります。 -
名前が
kube
、openshift
、redhat
で始まるプロジェクト、またはistio-system
プロジェクトにはSecuredCluster
をインストールしないでください。 -
Central もホストしているクラスターに RHACS
SecuredCluster
カスタムリソースをインストールする場合は、必ず Central と同じ namespace にインストールしてください。 -
Central をホストしていないクラスターに Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes
SecuredCluster
カスタムリソースをインストールする場合、Red Hat では、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes Operator をインストールしたプロジェクトではなく、独自のプロジェクトに Red Hat Advanced Cluster Security for KubernetesSecuredCluster
カスタムリソースをインストールすることを推奨します。
前提条件
- OpenShift Container Platform を使用している場合は、バージョン 4.12 以降をインストールした。
- 保護対象のクラスター (セキュアクラスターと呼ばれます) に RHACS Operator をインストールした。
- init バンドルを生成し、クラスターに適用した。
手順
- セキュアクラスターの OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operators → Installed Operators ページに移動します。
- RHACS Operator をクリックします。
推奨される namespace に Operator をインストールした場合、OpenShift Container Platform はプロジェクトを
rhacs-operator
としてリストします。Project: rhacs-operator を選択し → Create project を選択します。注記-
Operator を別の namespace にインストールした場合、OpenShift Container Platform は
rhacs-operator
の代わりにその namespace の名前を表示します。
-
Operator を別の namespace にインストールした場合、OpenShift Container Platform は
-
新しいプロジェクト名 (たとえば、
stackrox
) を入力し、Create をクリックします。Red Hat は、プロジェクト名としてstackrox
を使用することを推奨します。 - Operator details ページの central ナビゲーションメニューから Secured Cluster をクリックします。
- Create SecuredCluster をクリックします。
Configure via フィールドで次のいずれかのオプションを選択します。
- Form view: 画面上のフィールドを使用してセキュアクラスターを設定する場合、および他のフィールドを変更する必要がない場合は、このオプションを使用します。
- YAML view: このビューは、YAML ファイルを使用してセキュアクラスターをセットアップするために使用します。YAML ファイルがウィンドウに表示され、その中のフィールドを編集できます。このオプションを選択した場合、ファイルの編集が終了したら、Create をクリックします。
- Form view を使用している場合は、デフォルトの名前を受け入れるか編集して、新しいプロジェクト名を入力します。デフォルト値は stackrox-secured-cluster-services です。
- オプション: クラスターのラベルを追加します。
-
SecuredCluster
カスタムリソースの一意の名前を入力します。 Central Endpoint に、Central インスタンスのアドレスを入力します。たとえば、Central が
https://central.example.com
で利用できる場合は、Central エンドポイントをcentral.example.com
に指定します。-
Central がインストールされている同じクラスターにセキュアクラスターサービスをインストールする場合に のみ、デフォルト値
central.stackrox.svc:443
を使用します。 - 複数のクラスターを設定する場合は、デフォルト値を使用しないでください。代わりに、各クラスターの Central Endpoint 値を設定するときにホスト名を使用します。
-
Central がインストールされている同じクラスターにセキュアクラスターサービスをインストールする場合に のみ、デフォルト値
- 残りのフィールドでは、デフォルト値を受け入れるか、必要に応じてカスタム値を設定します。たとえば、カスタム証明書または信頼されていない CA を使用している場合は、TLS の設定が必要になる場合があります。詳細は、「Operator を使用した RHACS のセキュアクラスターサービスオプションの設定」を参照してください。
- Create をクリックします。
少し待った後、SecuredClusters ページに
stackrox-secured-cluster-services
のステータスが表示されます。次のような状態が表示される場合があります。- Conditions: Deployed, Initialized: セキュアクラスターサービスがインストールされており、セキュアクラスターが Central と通信しています。
- Conditions: Initialized, Irreconcilable: セキュアクラスターが Central と通信していません。RHACS Web ポータルで作成した init バンドルがセキュアクラスターに適用されていることを確認してください。
次のステップ
- 追加のセキュアクラスター設定を設定します (オプション)。
- インストールの検証
4.4.2. Helm チャートを使用したセキュアクラスターへの RHACS のインストール
Helm チャートをカスタマイズせずに使用するか、デフォルト値を使用するか、設定パラメーターをカスタマイズして、セキュアクラスターに RHACS をインストールできます。
4.4.2.1. カスタマイズせずに Helm チャートを使用してセキュアクラスターに RHACS をインストールする
4.4.2.1.1. Helm チャートリポジトリーの追加
手順
RHACS チャートリポジトリーを追加します。
$ helm repo add rhacs https://mirror.openshift.com/pub/rhacs/charts/
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes の Helm リポジトリーには、次のようなさまざまなコンポーネントをインストールするための Helm チャートが含まれています。
集中型コンポーネント (Central および Scanner) をインストールするための Central サービス Helm チャート (
central-services
)。注記集中型コンポーネントは 1 回だけデプロイします。同じインストールを使用して複数の別のクラスターを監視できます。
クラスターおよびノードごとのコンポーネント (Sensor、Admission Controller、Collector、および Scanner-slim) をインストールするためのセキュアクラスターサービスの Helm チャート (
secured-cluster-services
)。注記モニターする各クラスターにクラスターごとのコンポーネントをデプロイし、モニターするすべてのノードにノードごとのコンポーネントをデプロイします。
検証
次のコマンドを実行して、追加されたチャートリポジトリーを確認します。
$ helm search repo -l rhacs/
4.4.2.1.2. カスタマイズせずに secured-cluster-services Helm チャートをインストールする
次の手順に従って、secured-cluster-services
Helm チャートをインストールし、クラスターおよびノードごとのコンポーネント (Sensor、Admission コントローラー、Collector、および Scanner-slim) をデプロイします。
前提条件
- クラスターの RHACS init バンドルを生成しておく必要があります。
-
Red Hat コンテナーレジストリーへのアクセス権と、認証用のプルシークレットが必要です。
registry.redhat.io
からイメージをダウンロードする方法は、Red Hat コンテナーレジストリーの認証 を参照してください。 - Central サービスを公開するアドレスが必要です。
手順
OpenShift Container Platform クラスターで以下のコマンドを実行します。
$ helm install -n stackrox --create-namespace \ stackrox-secured-cluster-services rhacs/secured-cluster-services \ -f <path_to_cluster_init_bundle.yaml> \1 -f <path_to_pull_secret.yaml> \2 --set clusterName=<name_of_the_secured_cluster> \ --set centralEndpoint=<endpoint_of_central_service> 3 --set scanner.disable=false 4
4.4.2.2. カスタマイズした secured-cluster-services Helm チャートの設定
このセクションでは、helm install
および helm upgrade
コマンドで使用できる Helm チャート設定パラメーターを説明します。これらのパラメーターは、--set
オプションを使用するか、YAML 設定ファイルを作成することで指定できます。
以下のファイルを作成して、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes をインストールするための Helm チャートを設定します。
-
パブリック設定ファイル
values-public.yaml
: このファイルを使用して、機密性の低いすべての設定オプションを保存します。 -
プライベート設定ファイル
values-private.yaml
: このファイルを使用して、機密性の高いすべての設定オプションを保存します。このファイルは安全に保管してください。
secured-cluster-services
Helm チャートを使用している間は、チャートの一部である values.yaml
ファイルを変更しないでください。
4.4.2.2.1. 設定パラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
| クラスターの名前です。 |
|
Central エンドポイントのアドレス。gRPC に対応していないロードバランサーを使用している場合は、エンドポイントアドレスの前に |
| ポート番号を含む Sensor エンドポイントのアドレスです。 |
| Sensor コンテナーのイメージプルポリシーです。 |
| Sensor が使用する内部サービス間の TLS 証明書です。 |
| Sensor が使用する内部サービス間 TLS 証明書キーです。 |
| Sensor コンテナーのメモリーリクエストです。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Sensor コンテナーの CPU リクエストです。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Sensor コンテナーのメモリー制限です。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Sensor コンテナーの CPU 制限です。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
|
ノードセレクターのラベルを |
| ノードセレクターが taint されたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Sensor の taint toleration キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
|
|
| Collector イメージの名前です。 |
| main イメージに使用しているレジストリーのアドレスです。 |
| Collector イメージに使用しているレジストリーのアドレスです。 |
| Scanner イメージに使用しているレジストリーのアドレスです。 |
| Scanner DB イメージに使用しているレジストリーのアドレスです。 |
| Scanner V4 イメージに使用しているレジストリーのアドレスです。 |
| Scanner V4 DB イメージに使用しているレジストリーのアドレスです。 |
|
|
| Collector イメージのイメージプルポリシーです。 |
|
使用する |
|
使用する |
|
|
| Collector コンテナーのイメージプルポリシーです。 |
| Compliance コンテナーのイメージプルポリシーです。 |
|
|
| Collector コンテナーのメモリーリクエストです。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Collector コンテナーの CPU リクエストです。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Collector コンテナーのメモリー制限です。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Collector コンテナーの CPU 制限です。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Compliance コンテナーのメモリーリクエストです。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Compliance の CPU リクエストです。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Compliance コンテナーのメモリー制限です。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Compliance コンテナーの CPU 制限です。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Collector が使用する内部サービス間 TLS 証明書です。 |
| Collector が使用する内部サービス間 TLS 証明書キーです。 |
|
この設定は、ワークロード作成イベントの |
|
このパラメーターを |
|
この設定は、Kubernetes |
| この設定は、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes がポリシーを評価するかどうかを制御します。無効にすると、すべての AdmissionReview リクエストが自動的に承認されます。 |
|
この設定は、アドミッションコントロールサービスの動作を制御します。これを機能させるには、 |
|
このオプションを |
|
Admission コントローラーのバイパスを無効にするには、 |
|
このパラメーターを使用して、RHACS がアドミッションレビューをフェールオープンとしてマークするまで待機する必要がある最大秒数を指定します。タイムアウト期間の終了前にアドミッション Webhook が要求している情報を受信しない場合、アドミッション Webhook は失敗します。一方、フェールオープンステータスの場合も、操作の正常な実行は許可されます。たとえば、スキャンがタイムアウトし、デプロイメントがポリシーに違反しているかどうかを RHACS が判断できない場合でも、アドミッションコントローラーはデプロイメントの作成を許可します。リリース 4.5 以降、Red Hat は RHACS アドミッションコントローラー Webhook のデフォルトのタイムアウト設定を 20 秒から 10 秒に短縮しました。その結果、 |
| Admission Control コンテナーのメモリーリクエストです。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Admission Control コンテナーの CPU リクエストです。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Admission Control コンテナーのメモリー制限です。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Admission Control コンテナーの CPU 制限です。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
|
ノードセレクターのラベルを |
| ノードセレクターが taint されたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、アドミッションコントロールの taint toleration キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
| Admission Control が使用する内部サービス間 TLS 証明書です。 |
| Admission Control が使用する内部サービス間 TLS 証明書キーです。 |
|
このパラメーターを使用して、デフォルトの |
|
|
|
|
|
|
|
非推奨。Collector のデプロイに slim Collector イメージを使用する場合は、 |
| Sensor のリソース仕様です。 |
| Admission コントローラーのリソース仕様です。 |
| Collector のリソース仕様です。 |
| Collector の Compliance コンテナーのリソース仕様です。 |
|
このオプションを |
|
このオプションを |
|
このオプションを |
| ノードセレクターが taint されたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Scanner DB の taint toleration キー、値、および effect を指定します。 |
| Collector の Compliance コンテナーのリソース仕様です。 |
| このパラメーターを設定すると、Scanner のログレベルを変更できます。このオプションは、トラブルシューティングの目的でのみ使用してください。 |
|
このオプションを |
| 自動スケーリングのレプリカの最小数です。デフォルトは 2 です。 |
| 自動スケーリングのレプリカの最大数です。デフォルトは 5 です。 |
|
ノードセレクターのラベルを |
| ノードセレクターが taint されたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Scanner の taint toleration キー、値、および effect を指定します。 |
|
ノードセレクターのラベルを |
| ノードセレクターが taint されたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Scanner DB の taint toleration キー、値、および effect を指定します。 |
| Scanner コンテナーのメモリー要求。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Scanner コンテナーの CPU 要求。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Scanner コンテナーのメモリー制限。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Scanner コンテナーの CPU 制限。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Scanner DB コンテナーのメモリー要求。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Scanner DB コンテナーの CPU 要求。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Scanner DB コンテナーのメモリー制限。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Scanner DB コンテナーの CPU 制限。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
|
このオプションを |
|
ネットワークレベルでセキュリティーを提供するために、RHACS はセキュアクラスターリソースがインストールされている namespace にデフォルトの 警告 デフォルトのネットワークポリシーの作成を無効にすると、RHACS コンポーネント間の通信が切断される可能性があります。デフォルトポリシーの作成を無効にする場合は、この通信を許可するために独自のネットワークポリシーを作成する必要があります。 |
4.4.2.2.1.1. 環境変数
Sensor および Admission コントローラーの環境変数は、次の形式で指定できます。
customize: envVars: ENV_VAR1: "value1" ENV_VAR2: "value2"
customize
設定を使用すると、この Helm チャートによって作成されたすべてのオブジェクトのカスタム Kubernetes メタデータ (ラベルとアノテーション) と、ワークロードの追加の Pod ラベル、Pod アノテーション、コンテナー環境変数を指定できます。
より一般的なスコープ (たとえば、すべてのオブジェクト) で定義されたメタデータを、より狭いスコープ (たとえば、Sensor デプロイメントのみ) で定義されたメタデータでオーバーライドできるという意味で、設定は階層的です。
4.4.2.2.2. カスタマイズした secured-cluster-services Helm チャートのインストール
values-public.yaml
ファイルと values-private.yaml
ファイルを設定したら、secured-cluster-services
Helm チャートをインストールして、次のクラスターおよびノードごとのコンポーネントをデプロイします。
- Sensor
- Admission コントローラー
- Collector
- Scanner: StackRox Scanner がインストールされている場合、必要に応じてセキュアクラスターにデプロイする
- Scanner DB: StackRox Scanner がインストールされている場合、必要に応じてセキュアクラスターにデプロイする
- Scanner V4 Indexer および Scanner V4 DB: Scanner V4 がインストールされている場合、必要に応じてセキュアクラスターにデプロイする
前提条件
- クラスターの RHACS init バンドルを生成しておく必要があります。
-
Red Hat コンテナーレジストリーへのアクセス権と、認証用のプルシークレットが必要です。
registry.redhat.io
からイメージをダウンロードする方法は、Red Hat コンテナーレジストリーの認証 を参照してください。 - Central サービスを公開するアドレスとポート番号が必要です。
手順
以下のコマンドを実行します。
$ helm install -n stackrox \ --create-namespace stackrox-secured-cluster-services rhacs/secured-cluster-services \ -f <name_of_cluster_init_bundle.yaml> \ -f <path_to_values_public.yaml> -f <path_to_values_private.yaml> \1 --set imagePullSecrets.username=<username> \2 --set imagePullSecrets.password=<password> 3
継続的インテグレーション (CI) システムを使用して secured-cluster-services
Helm チャートをデプロイするには、init バンドル YAML ファイルを環境変数として helm install
コマンドに渡します。
$ helm install ... -f <(echo "$INIT_BUNDLE_YAML_SECRET") 1
- 1
- base64 でエンコードされた変数を使用している場合は、代わりに
helm install … -f <(echo "$INIT_BUNDLE_YAML_SECRET" | base64 --decode)
コマンドを使用してください。
4.4.2.3. secured-cluster-services Helm チャートをデプロイした後の設定オプションの変更
secured-cluster-services
Helm チャートをデプロイした後、設定オプションを変更できます。
helm upgrade
コマンドを使用して変更を加える場合は、次のガイドラインと要件が適用されます。
-
--set
または--set-file
パラメーターを使用して設定値を指定することもできます。ただし、これらのオプションは保存されないため、変更を加えるたびにすべてのオプションを手動で再度指定する必要があります。 変更の内容によっては (たとえば Scanner V4 などの新しいコンポーネントを有効にした場合は)、コンポーネントに対して新しい証明書を発行する必要があります。したがって、これらの変更を行う場合は CA を指定する必要があります。
-
CA が初期インストール中に Helm チャートによって生成された場合は、自動的に生成された該当する値をクラスターから取得し、
helm upgrade
コマンドで指定する必要があります。central-services
Helm チャートのインストール後の注記に、自動生成された値を取得するためのコマンドが含まれています。 -
CA が Helm チャートの外部で生成されたものであり、
central-services
チャートのインストール時にその CA を指定した場合は、helm upgrade
コマンドを使用するときに、たとえばhelm upgrade
コマンドで--reuse-values
フラグを使用して、その操作を再度実行する必要があります。
-
CA が初期インストール中に Helm チャートによって生成された場合は、自動的に生成された該当する値をクラスターから取得し、
手順
-
values-public.yaml
およびvalues-private.yaml
設定ファイルを新しい値で更新します。 helm upgrade
コマンドを実行し、-f
オプションを使用して設定ファイルを指定します。$ helm upgrade -n stackrox \ stackrox-secured-cluster-services rhacs/secured-cluster-services \ --reuse-values \1 -f <path_to_values_public.yaml> \ -f <path_to_values_private.yaml>
- 1
values_public.yaml
ファイルとvalues_private.yaml
ファイルに含まれていない値を変更した場合は、--reuse-values
パラメーターを含めます。
4.4.3. roxctl CLI を使用したセキュアクラスターへの RHACS のインストール
この方法はマニフェストインストール方法とも呼ばれます。
前提条件
-
roxctl
CLI コマンドを使用して Sensor インストールスクリプトで使用されるファイルを生成する場合は、roxctl
CLI をインストールしている。 - Sensor インストールスクリプトで使用されるファイルを生成している。
手順
- OpenShift Container Platform のセキュアクラスターで、Sensor インストールスクリプトを実行して Sensor コンポーネントをデプロイします。
4.4.3.1. roxctl CLI のインストール
最初にバイナリーをダウンロードする必要があります。roxctl
は、Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
4.4.3.1.1. Linux への roxctl CLI のインストール
次の手順を使用して、Linux に roxctl
CLI バイナリーをインストールできます。
Linux 用の roxctl
CLI は、amd64
、arm64
、ppc64le
、s390x
アーキテクチャーで使用できます。
手順
ターゲットのオペレーティングシステムの
roxctl
アーキテクチャーを確認します。$ arch="$(uname -m | sed "s/x86_64//")"; arch="${arch:+-$arch}"
roxctl
CLI をダウンロードします。$ curl -L -f -o roxctl "https://mirror.openshift.com/pub/rhacs/assets/4.6.2/bin/Linux/roxctl${arch}"
roxctl
バイナリーを実行可能にします。$ chmod +x roxctl
PATH
上にあるディレクトリーにroxctl
バイナリーを配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。$ echo $PATH
検証
インストールした
roxctl
のバージョンを確認します。$ roxctl version
4.4.3.1.2. macOS への roxctl CLI のインストール
次の手順を使用して、roxctl
CLI バイナリーを macOS にインストールできます。
macOS 用の roxctl
CLI は、amd64
および arm64
アーキテクチャーで使用できます。
手順
ターゲットのオペレーティングシステムの
roxctl
アーキテクチャーを確認します。$ arch="$(uname -m | sed "s/x86_64//")"; arch="${arch:+-$arch}"
roxctl
CLI をダウンロードします。$ curl -L -f -o roxctl "https://mirror.openshift.com/pub/rhacs/assets/4.6.2/bin/Darwin/roxctl${arch}"
バイナリーからすべての拡張属性を削除します。
$ xattr -c roxctl
roxctl
バイナリーを実行可能にします。$ chmod +x roxctl
PATH
上にあるディレクトリーにroxctl
バイナリーを配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。$ echo $PATH
検証
インストールした
roxctl
のバージョンを確認します。$ roxctl version
4.4.3.1.3. Windows への roxctl CLI のインストール
次の手順を使用して、roxctl
CLI バイナリーを Windows にインストールできます。
Windows 用の roxctl
CLI は、amd64
アーキテクチャーで使用できます。
手順
roxctl
CLI をダウンロードします。$ curl -f -O https://mirror.openshift.com/pub/rhacs/assets/4.6.2/bin/Windows/roxctl.exe
検証
インストールした
roxctl
のバージョンを確認します。$ roxctl version
4.4.3.2. Sensor のインストール
クラスターをモニターするには、Sensor をデプロイする必要があります。モニターする各クラスターに Sensor をデプロイする必要があります。このインストール方法は、マニフェストインストール方法とも呼ばれます。
マニフェストインストール方法を使用してインストールを実行するには、次の手順の いずれか 1 つだけ を実行します。
- RHACS Web ポータルを使用してクラスターバンドルをダウンロードし、Sensor スクリプトを展開して実行します。
-
roxctl
CLI を使用して、OpenShift Container Platform クラスターに必要な Sensor 設定を生成し、それを Central インスタンスに関連付けます。
前提条件
- Central サービスがすでにインストールされている。または、Red Hat Advanced Cluster Security Cloud Service (RHACS Cloud Service) で ACS インスタンス を選択すると、Central サービスにアクセスできます。
4.4.3.2.1. Web ポータルを使用したマニフェストインストール方法
手順
- セキュアクラスターの RHACS ポータルで、Platform Configuration → Clusters に移動します。
- Secure a cluster → Legacy installation method を選択します。
- クラスターの名前を指定します。
Sensor をデプロイする場所に基づいて、フィールドに適切な値を入力します。
- 同じクラスターに Sensor をデプロイする場合は、すべてのフィールドのデフォルト値を受け入れます。
-
別のクラスターにデプロイする場合は、
central.stackrox.svc:443
を、他のクラスターからアクセス可能なロードバランサー、ノードポート、またはポート番号を含む他のアドレスに置き換えます。 HAProxy、AWS Application Load Balancer (ALB)、AWS Elastic Load Balancing (ELB) などの非 gRPC 対応のロードバランサーを使用している場合は、WebSocket Secure (
wss
) プロトコルを使用してください。wss
を使用するには:-
アドレスの前に
wss://
を付けます。 -
アドレスの後にポート番号を追加します (例
wss://stackrox-central.example.com:443
)。
-
アドレスの前に
- Next をクリックして、Sensor のセットアップを続行します。
Download YAML File and Keys をクリックして、クラスターバンドル (zip アーカイブ) をダウンロードします。
重要クラスターバンドルの zip アーカイブには、クラスターごとに固有の設定とキーが含まれています。同じファイルを別のクラスターで再利用しないでください。
監視対象のクラスターにアクセスできるシステムで、クラスターバンドルから
sensor
スクリプトを展開して実行します。$ unzip -d sensor sensor-<cluster_name>.zip
$ ./sensor/sensor.sh
Sensor をデプロイするために必要な権限がないという警告が表示された場合は、画面の指示に従うか、クラスター管理者に連絡して支援を求めてください。
Sensor はデプロイされた後、Central に接続し、クラスター情報を提供します。
4.4.3.2.2. roxctl CLI を使用したマニフェストインストール
手順
以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform クラスターに必要な Sensor 設定を生成し、Central インスタンスに関連付けます。
$ roxctl sensor generate openshift --openshift-version <ocp_version> --name <cluster_name> --central "$ROX_ENDPOINT" 1
- 1
--openshift-version
オプションでは、クラスターの主要な OpenShift Container Platform バージョン番号を指定します。たとえば、OpenShift Container Platform バージョン3.x
の場合は3
を指定し、OpenShift Container Platform バージョン4.x
の場合は4
を指定します。
監視対象のクラスターにアクセスできるシステムで、クラスターバンドルから
sensor
スクリプトを展開して実行します。$ unzip -d sensor sensor-<cluster_name>.zip
$ ./sensor/sensor.sh
Sensor をデプロイするために必要な権限がないという警告が表示された場合は、画面の指示に従うか、クラスター管理者に連絡して支援を求めてください。
Sensor はデプロイされた後、Central に接続し、クラスター情報を提供します。
検証
RHACS ポータルに戻り、デプロイメントが成功したかどうかを確認します。成功した場合、Platform Configuration → Clusters でクラスターのリストを表示すると、クラスターのステータスに緑色のチェックマークと Healthy ステータスが表示されます。緑色のチェックマークが表示されない場合は、次のコマンドを使用して問題を確認してください。
OpenShift Container Platform で、次のコマンドを入力します。
$ oc get pod -n stackrox -w
Kubernetes で、次のコマンドを入力します。
$ kubectl get pod -n stackrox -w
- Finish をクリックしてウィンドウを閉じます。
インストール後、Sensor はセキュリティー情報の RHACS へのレポートを開始し、RHACS ポータルダッシュボードは、Sensor をインストールしたクラスターからのデプロイメント、イメージ、およびポリシー違反を表示し始めます。
4.5. Operator を使用した RHACS のセキュアクラスターサービスオプションの設定
Operator を使用してセキュアクラスターサービスをインストールする場合、オプションの設定を指定できます。
4.5.1. セキュアクラスターサービスの設定オプション
Central インスタンスを作成すると、Operator は Central
カスタムリソースの次の設定オプションをリスト表示します。
4.5.1.1. 必要な設定
パラメーター | 説明 |
---|---|
|
ポート番号を含む、接続する Central インスタンスのエンドポイント。gRPC に対応していないロードバランサーを使用している場合は、エンドポイントアドレスの前に |
| RHACS ポータルに表示されるこのクラスターの一意の名前。このパラメーターを使用して名前を設定した後、名前を再度変更することはできません。名前を変更するには、オブジェクトを削除して再作成する必要があります。 |
4.5.1.2. Admission コントローラーの設定
パラメーター | 説明 |
---|---|
|
オブジェクト作成の予防ポリシーの適用を有効にするには、 |
|
|
|
オブジェクトの更新に対する予防ポリシーの適用を有効にするには、 |
| このコンポーネントを特定のノードでのみ実行する場合は、このパラメーターを使用してノードセレクターを設定できます。 |
| ノードセレクターが taint されたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、アドミッションコントロールの taint toleration キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
| このパラメーターを使用して、Pod の hosts ファイルにホストおよび IP アドレスを挿入します。 |
| このパラメーターを使用して、アドミッションコントローラーのデフォルトのリソース制限をオーバーライドします。 |
| このパラメーターを使用して、アドミッションコントローラーのデフォルトのリソースリクエストをオーバーライドします。 |
| 以下のいずれかの値を使用して、Admission コントローラー適用のバイパスを設定します。
デフォルト値は |
| 次のいずれかの値を使用して、アドミッションコントローラーをイメージ Scanner に接続する必要があるかどうかを指定します。
デフォルト値は |
|
このパラメーターを使用して、RHACS がアドミッションレビューをフェールオープンとしてマークするまで待機する必要がある最大秒数を指定します。タイムアウト期間の終了前にアドミッション Webhook が要求している情報を受信しない場合、アドミッション Webhook は失敗します。一方、フェールオープンステータスの場合も、操作の正常な実行は許可されます。たとえば、スキャンがタイムアウトし、デプロイメントがポリシーに違反しているかどうかを RHACS が判断できない場合でも、アドミッションコントローラーはデプロイメントの作成を許可します。リリース 4.5 以降、Red Hat は RHACS アドミッションコントローラー Webhook のデフォルトのタイムアウト設定を 20 秒から 10 秒に短縮しました。その結果、 |
4.5.1.3. Scanner 設定
スキャナー設定を使用して、統合 OpenShift イメージレジストリーのローカルクラスタースキャナーを変更します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
|
ノードセレクターのラベルを |
| ノードセレクターが taint されたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Scanner の taint toleration キー、値、および effect を指定します。 |
| このパラメーターを使用して、Pod の hosts ファイルにホストおよび IP アドレスを挿入します。 |
| Scanner コンテナーのメモリー要求。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Scanner コンテナーの CPU 要求。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Scanner コンテナーのメモリー制限。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Scanner コンテナーの CPU 制限。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
|
このオプションを |
|
自動スケーリングのレプリカの最小数です。デフォルト値は |
|
自動スケーリングのレプリカの最大数です。デフォルト値は |
|
レプリカのデフォルト数。デフォルト値は |
| ノードセレクターが taint されたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Scanner の taint toleration キー、値、および effect を指定します。 |
|
ノードセレクターのラベルを |
| このパラメーターを使用して、Pod の hosts ファイルにホストおよび IP アドレスを挿入します。 |
| Scanner DB コンテナーのメモリー要求。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Scanner DB コンテナーの CPU 要求。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Scanner DB コンテナーのメモリー制限。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Scanner DB コンテナーの CPU 制限。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| ノードセレクターが taint されたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Scanner DB の taint toleration キー、値、および effect を指定します。 |
|
このオプションを |
| このコンポーネントを特定のノードでのみ実行する場合は、このパラメーターを使用してノードセレクターを設定できます。 |
| ノードセレクターがテイントされたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Scanner V4 DB のテイントの容認キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
| このパラメーターを使用して、Scanner V4 DB のデフォルトのリソース制限をオーバーライドします。 |
| このパラメーターを使用して、Scanner V4 DB のデフォルトのリソース要求をオーバーライドします。 |
|
Scanner V4 の永続データを管理する PVC の名前。指定した名前の PVC が存在しない場合は、PVC が作成されます。設定されていない場合、デフォルト値は |
| Scanner V4 の永続データを管理するための PVC のサイズ。 |
| PVC に使用するストレージクラスの名前。クラスターがデフォルトのストレージクラスで設定されていない場合は、このパラメーターの値を指定する必要があります。 |
| このコンポーネントを特定のノードでのみ実行する場合は、このパラメーターを使用してノードセレクターを設定できます。 |
| ノードセレクターがテイントされたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Scanner V4 Indexer のテイントの容認キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
| このパラメーターを使用して、Scanner V4 Indexer のデフォルトのリソース制限をオーバーライドします。 |
| このパラメーターを使用して、Scanner V4 Indexer のデフォルトのリソース要求をオーバーライドします。 |
| 有効にすると、Scanner V4 Indexer のレプリカの数が、指定された制限内で負荷に基づいて動的に管理されます。 |
| Scanner V4 Indexer の自動スケーリング設定で使用されるレプリカの最大数を指定します。 |
| Scanner V4 Indexer の自動スケーリング設定で使用するレプリカの最小数を指定します。 |
| Scanner V4 Indexer の自動スケーリングが無効になっている場合、レプリカの数が常にこの値と一致するように設定されます。 |
|
Scanner V4 のモニタリングエンドポイントを設定します。モニタリングエンドポイントを使用すると、Prometheus 互換形式で提供されるメトリクスを、他のサービスが Scanner V4 から収集できるようになります。モニタリングエンドポイントを公開するには、 |
| Scanner V4 を有効にします。有効な値は以下のとおりです。
*
*
* |
4.5.1.4. イメージ設定
カスタムレジストリーを使用している場合は、イメージ設定を使用します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
| イメージをプルするために考慮される追加のイメージプルシークレット。 |
4.5.1.5. ノードごとの設定
ノードごとの設定は、クラスターをセキュリティー保護するためにクラスター内の各ノードで実行されるコンポーネントの設定を定義します。これらのコンポーネントは、Collector と Compliance です。
パラメーター | 説明 |
---|---|
|
システムレベルのデータ収集の方法。デフォルト値は |
|
Collector に使用するイメージのタイプ。 |
| このパラメーターを使用して、Collector のデフォルトのリソース制限をオーバーライドします。 |
| このパラメーターを使用して、Collector のデフォルトのリソースリクエストをオーバーライドします。 |
| このパラメーターを使用して、Compliance のデフォルトのリソースリクエストをオーバーライドします。 |
| このパラメーターを使用して、Compliance のデフォルトのリソース制限をオーバーライドします。 |
|
クラスターアクティビティーを包括的にモニタリングするために、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes は、デフォルトで taint されたノードを含む、クラスター内のすべてのノードでサービスを実行します。この動作を望まない場合は、このパラメーターに |
4.5.1.6. Sensor 設定
この設定は、クラスター内の 1 つのノードで実行される Sensor コンポーネントの設定を定義します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
| Sensor を特定のノードでのみ実行する場合は、ノードセレクターを設定できます。 |
| ノードセレクターが taint されたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Sensor の taint toleration キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
| このパラメーターを使用して、Pod の hosts ファイルにホストおよび IP アドレスを挿入します。 |
| このパラメーターを使用して、Sensor のデフォルトのリソース制限をオーバーライドします。 |
| このパラメーターを使用して、Sensor のデフォルトのリソースリクエストをオーバーライドします。 |
4.5.1.7. 一般およびその他の設定
パラメーター | 説明 |
---|---|
| Central デプロイメントのカスタムアノテーションを指定できます。 |
| 環境変数を設定するための詳細設定。 |
| Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes をオンラインモードとオフラインモードのどちらで実行するかを設定します。オフラインモードでは、脆弱性定義とカーネルモジュールの自動更新は無効になります。 |
|
Central の SCC を作成するには、これを |
|
ネットワークレベルでセキュリティーを提供するために、RHACS はセキュアクラスターリソースがインストールされている namespace にデフォルトの 警告 デフォルトのネットワークポリシーの作成を無効にすると、RHACS コンポーネント間の通信が切断される可能性があります。デフォルトポリシーの作成を無効にする場合は、この通信を許可するために独自のネットワークポリシーを作成する必要があります。 |
| 「Operator とオーバーレイを使用したインストールのカスタマイズ」を参照してください。 |
| セキュアクラスター用の追加の信頼できる CA 証明書。これらの証明書は、プライベート認証局を使用してサービスと統合するときに使用されます。 |
4.5.2. Operator とオーバーレイを使用したインストールのカスタマイズ
Operator とオーバーレイを使用して RHACS のインストールを調整する方法を説明します。
4.5.2.1. オーバーレイ
Central
または SecuredCluster
のカスタムリソースが特定の低レベル設定オプションをパラメーターとして公開していない場合は、.spec.overlays
フィールドを使用して調整できます。このフィールドを使用して、これらのカスタムリソースによって生成された Kubernetes リソースを修正します。
.spec.overlays
フィールドは一連のパッチで構成されます。パッチはフィールド内のリストの順序で適用されます。これらのパッチは、デプロイメントがクラスターに送信される前に、Kubernetes リソース上で Operator によって処理されます。
Central
と SecuredCluster
の両方の .spec.overlays
フィールドを使用すると、ユーザーは任意の方法で低レベルの Kubernetes リソースを変更できます。この機能は、SecuredCluster
または Central
カスタムリソースを通じて必要なカスタマイズが利用できない場合にのみ使用してください。
.spec.overlays
機能のサポートは限定的です。その主な理由は、この機能が Kubernetes リソースに複雑かつ非常に詳細な変更を加える権限を付与することにあります。Kubernetes リソースは、実装ごとに大幅に異なる場合があります。このレベルのカスタマイズを行うと、標準的な使用シナリオの範囲を超える複雑さが生じるため、広範なサポートを提供することが困難になります。場合によっては、固有の変更を行うことになり、製品のさまざまなバージョンや設定に応じて、Kubernetes システムに予期しない影響が発生する可能性があります。このような変動性があるため、このレベルのカスタマイズのトラブルシューティングを実施し、安定性を確保するには、各個人のセットアップに応じた一定レベルの専門知識と理解が必要です。そのため、この機能を使用すると、ニーズに合わせて的確に Kubernetes リソースを調整できる一方で、特に基盤となる製品のアップグレード変更時には、設定の互換性と安定性を確保するために、より大きな責任を担うことが要求されます。
次の例は、オーバーレイの構造を示しています。
overlays: - apiVersion: v1 1 kind: ConfigMap 2 name: my-configmap 3 patches: - path: .data 4 value: | 5 key1: data2 key2: data2
4.5.2.1.1. オーバーレイの追加
カスタマイズのために、Central
または SecuredCluster
カスタムリソースにオーバーレイを追加できます。変更には、OpenShift CLI (oc
) または OpenShift Container Platform Web コンソールを使用します。
オーバーレイが期待どおりに有効にならない場合は、RHACS Operator ログに構文エラーや問題が記録されていないか確認してください。
4.5.2.2. オーバーレイの例
4.5.2.2.1. Central ServiceAccount の EKS Pod ロール ARN の指定
次の例に示すように、Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS) Pod ロールの Amazon Resource Name (ARN) アノテーションを central
ServiceAccount に追加します。
apiVersion: platform.stackrox.io kind: Central metadata: name: central spec: # ... overlays: - apiVersion: v1 kind: ServiceAccount name: central patches: - path: metadata.annotations.eks\.amazonaws\.com/role-arn value: "\"arn:aws:iam:1234:role\""
4.5.2.2.2. Central デプロイメントへの環境変数の注入
次の例に示すように、環境変数を central
デプロイメントに注入します。
apiVersion: platform.stackrox.io kind: Central metadata: name: central spec: # ... overlays: - apiVersion: apps/v1 kind: Deployment name: central patches: - path: spec.template.spec.containers[name:central].env[-1] value: | name: MY_ENV_VAR value: value
4.5.2.2.3. Ingress ルールを使用したネットワークポリシーの拡張
次の例に示すように、ポート 999 トラフィック用の Ingress ルールを allow-ext-to-central
ネットワークポリシーに追加します。
apiVersion: platform.stackrox.io kind: Central metadata: name: central spec: # ... overlays: - apiVersion: networking.k8s.io/v1 kind: NetworkPolicy name: allow-ext-to-central patches: - path: spec.ingress[-1] value: | ports: - port: 999 protocol: TCP
4.5.2.2.4. ConfigMap データの変更
次の例に示すように、central-endpoints
ConfigMap のデータを変更します。
apiVersion: platform.stackrox.io kind: Central metadata: name: central spec: # ... overlays: - apiVersion: v1 kind: ConfigMap name: central-endpoints patches: - path: data value: | endpoints.yaml: | disableDefault: false
4.5.2.2.5. Central
デプロイメントへのコンテナーの追加
次の例に示すように、新しいコンテナーを central
デプロイメントに追加します。
apiVersion: platform.stackrox.io kind: Central metadata: name: central spec: # ... overlays: - apiVersion: apps/v1 kind: Deployment name: central patches: - path: spec.template.spec.containers[-1] value: | name: nginx image: nginx ports: - containerPort: 8000 name: http protocol: TCP
4.6. Red Hat OpenShift での RHACS のインストールの確認
RHACS が正しくインストールされていることを確認する手順を示します。
4.6.1. インストールの検証
インストールが完了したら、いくつかの脆弱なアプリケーションを実行し、RHACS ポータルに移動して、セキュリティー評価とポリシー違反の結果を評価します。
次のセクションにリストされているサンプルアプリケーションには重大な脆弱性が含まれており、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes のビルドおよびデプロイ時の評価機能を検証するように特別に設計されています。
インストールの検証
公開方法に基づいて RHACS ポータルのアドレスを見つけます。
ルートの場合。
$ oc get route central -n stackrox
ロードバランサーの場合。
$ oc get service central-loadbalancer -n stackrox
port forward の場合:
以下のコマンドを実行します。
$ oc port-forward svc/central 18443:443 -n stackrox
-
https://localhost:18443/
に移動します。
Red Hat OpenShift CLI を使用して、新しいプロジェクトを作成します。
$ oc new-project test
重大な脆弱性を持ついくつかのアプリケーションを開始します。
$ oc run shell --labels=app=shellshock,team=test-team \ --image=quay.io/stackrox-io/docs:example-vulnerables-cve-2014-6271 -n test $ oc run samba --labels=app=rce \ --image=quay.io/stackrox-io/docs:example-vulnerables-cve-2017-7494 -n test
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes は、これらのデプロイメントがクラスターに送信されるとすぐに、これらのデプロイメントを自動的にスキャンしてセキュリティーリスクとポリシー違反を検出します。違反を表示するには、RHACS ポータルにアクセスしてください。デフォルトのユーザー名 admin と生成されたパスワードを使用して RHACS ポータルにログインできます。
第5章 他のプラットフォームへの RHACS のインストール
5.1. 他のプラットフォームへの RHACS のインストールの概要
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes (RHACS) は、Amazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS)、Google Kubernetes Engine (Google GKE)、Microsoft Azure Kubernetes Service (Microsoft AKS) などのプラットフォームでセルフマネージド RHACS にセキュリティーサービスを提供します。
インストールする前に:
- 各プラットフォームのインストール方法 を理解する。
- Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes のアーキテクチャー を理解する。
- デフォルトのリソース要件ページ を確認する。
次のリストは、インストール手順の概要を示しています。
-
Helm チャートまたは
roxctl
CLI を使用して、クラスターに Central サービス をインストールします。 - init バンドル を生成して適用します。
- セキュアクラスターのリソース を各セキュアクラスターにインストールします。
5.2. 他のプラットフォームに RHACS の Central サービスをインストールする
Central は、RHACS アプリケーション管理インターフェイスとサービスを含むリソースです。データの永続性、API インタラクション、および RHACS ポータルアクセスを処理します。同じ Central インスタンスを使用して、複数の OpenShift Container Platform または Kubernetes クラスターを保護できます。
次のいずれかの方法を使用して、Central をインストールできます。
- Helm チャートを使用してインストールする
-
roxctl
CLI を使用してインストールします (この方法を使用する必要がある特定のインストールが必要でない限り、この方法は使用しないでください)。
5.2.1. Helm チャートを使用して Central をインストールする
カスタマイズせずに Helm チャートを使用するか、デフォルト値を使用するか、設定パラメーターをさらにカスタマイズして Helm チャートを使用することにより、Central をインストールできます。
5.2.1.1. カスタマイズせずに Helm チャートを使用して Central をインストールする
RHACS は、カスタマイズなしで Red Hat OpenShift クラスターにインストールできます。集中型コンポーネントである Central と Scanner をインストールするために、Helm チャートリポジトリーを追加し、central-services
Helm チャートをインストールする必要があります。
5.2.1.1.1. Helm チャートリポジトリーの追加
手順
RHACS チャートリポジトリーを追加します。
$ helm repo add rhacs https://mirror.openshift.com/pub/rhacs/charts/
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes の Helm リポジトリーには、次のようなさまざまなコンポーネントをインストールするための Helm チャートが含まれています。
集中型コンポーネント (Central および Scanner) をインストールするための Central サービス Helm チャート (
central-services
)。注記集中型コンポーネントは 1 回だけデプロイします。同じインストールを使用して複数の別のクラスターを監視できます。
クラスターおよびノードごとのコンポーネント (Sensor、Admission Controller、Collector、および Scanner-slim) をインストールするためのセキュアクラスターサービスの Helm チャート (
secured-cluster-services
)。注記モニターする各クラスターにクラスターごとのコンポーネントをデプロイし、モニターするすべてのノードにノードごとのコンポーネントをデプロイします。
検証
次のコマンドを実行して、追加されたチャートリポジトリーを確認します。
$ helm search repo -l rhacs/
5.2.1.1.2. カスタマイズせずに central-services Helm チャートをインストールする
次の手順を使用して、central-services
Helm チャートをインストールし、集中型コンポーネント (Central および Scanner) をデプロイします。
前提条件
-
Red Hat コンテナーレジストリーにアクセスできる必要があります。
registry.redhat.io
からイメージをダウンロードする方法は、Red Hat コンテナーレジストリーの認証 を参照してください。
手順
次のコマンドを実行して Central services をインストールし、ルートを使用して Central を公開します。
$ helm install -n stackrox \ --create-namespace stackrox-central-services rhacs/central-services \ --set imagePullSecrets.username=<username> \1 --set imagePullSecrets.password=<password> \2 --set central.exposure.route.enabled=true
または、次のコマンドを実行して Central services をインストールし、ロードバランサーを使用して Central を公開します。
$ helm install -n stackrox \ --create-namespace stackrox-central-services rhacs/central-services \ --set imagePullSecrets.username=<username> \1 --set imagePullSecrets.password=<password> \2 --set central.exposure.loadBalancer.enabled=true
または、次のコマンドを実行して Central services をインストールし、port forward を使用して Central を公開します。
$ helm install -n stackrox \ --create-namespace stackrox-central-services rhacs/central-services \ --set imagePullSecrets.username=<username> \1 --set imagePullSecrets.password=<password> 2
外部サービスに接続するためにプロキシーが必要なクラスターに Red Hat Cluster Security for Kubernetes をインストールする場合は、
proxyConfig
パラメーターを使用してプロキシー設定を指定する必要があります。以下に例を示します。env: proxyConfig: | url: http://proxy.name:port username: username password: password excludes: - some.domain
-
インストール先の namespace に 1 つ以上のイメージプルシークレットをすでに作成している場合は、ユーザー名とパスワードを使用する代わりに、
--set imagePullSecrets.useExisting="<pull-secret-1;pull-secret-2>"
を使用できます。 イメージプルシークレットは使用しないでください。
-
quay.io/stackrox-io
または認証を必要としないプライベートネットワークのレジストリーからイメージを取得する場合。ユーザー名とパスワードを指定する代わりに、--set imagePullSecrets.allowNone=true
を使用します。 -
インストールする namespace のデフォルトサービスアカウントでイメージプルシークレットをすでに設定している場合。ユーザー名とパスワードを指定する代わりに、
--set imagePullSecrets.useFromDefaultServiceAccount=true
を使用します。
-
インストールコマンドの出力は次のとおりです。
- 自動的に生成された管理者パスワード。
- すべての設定値を保存するための手順。
- Helm が生成する警告。
5.2.1.2. カスタマイズした Helm チャートを使用して Central をインストールする
helm install
および helm upgrade
コマンドで Helm チャートの設定パラメーターを使用することで、Red Hat OpenShift クラスターに RHACS をカスタマイズしてインストールできます。これらのパラメーターは、--set
オプションを使用するか、YAML 設定ファイルを作成することで指定できます。
以下のファイルを作成して、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes をインストールするための Helm チャートを設定します。
-
パブリック設定ファイル
values-public.yaml
: このファイルを使用して、機密性の低いすべての設定オプションを保存します。 -
プライベート設定ファイル
values-private.yaml
: このファイルを使用して、機密性の高いすべての設定オプションを保存します。このファイルは安全に保管してください。 -
設定ファイル
declarative-config-values.yaml
: 宣言設定を使用して宣言設定マウントを Central に追加する場合は、このファイルを作成します。
5.2.1.2.1. プライベート設定ファイル
このセクションでは、values-private.yaml
ファイルの設定可能なパラメーターをリストします。これらのパラメーターのデフォルト値はありません。
5.2.1.2.1.1. イメージプルのシークレット
レジストリーからイメージをプルするために必要な認証情報は、以下の要素によって異なります。
カスタムレジストリーを使用している場合、以下のパラメーターを指定する必要があります。
-
imagePullSecrets.username
-
imagePullSecrets.password
-
image.registry
-
カスタムレジストリーへのログインにユーザー名とパスワードを使用しない場合は、以下のいずれかのパラメーターを指定する必要があります。
-
imagePullSecrets.allowNone
-
imagePullSecrets.useExisting
-
imagePullSecrets.useFromDefaultServiceAccount
-
パラメーター | 説明 |
---|---|
| レジストリーへのログインに使用されるアカウントのユーザー名。 |
| レジストリーへのログインに使用されるアカウントのパスワード |
|
カスタムレジストリーを使用していて、クレデンシャルなしでイメージをプルできる場合は、 |
|
値としてのシークレットのコンマ区切りリスト。たとえば、 |
|
十分なスコープのイメージプルシークレットを使用してターゲット namespace にデフォルトのサービスアカウントをすでに設定している場合は、 |
5.2.1.2.1.2. プロキシー設定
外部サービスに接続するためにプロキシーが必要なクラスターに Red Hat Cluster Security for Kubernetes をインストールする場合は、proxyConfig
パラメーターを使用してプロキシー設定を指定する必要があります。以下に例を示します。
env: proxyConfig: | url: http://proxy.name:port username: username password: password excludes: - some.domain
パラメーター | 説明 |
---|---|
| プロキシー設定。 |
5.2.1.2.1.3. Central
Central の設定可能なパラメーター。
新規インストールの場合、次のパラメーターをスキップできます。
-
central.jwtSigner.key
-
central.serviceTLS.cert
-
central.serviceTLS.key
-
central.adminPassword.value
-
central.adminPassword.htpasswd
-
central.db.serviceTLS.cert
-
central.db.serviceTLS.key
-
central.db.password.value
- これらのパラメーターの値を指定しない場合、Helm チャートはそれらの値を自動生成します。
-
これらの値を変更する場合は、
helm upgrade
コマンドを使用し、--set
オプションを使用して値を指定できます。
管理者パスワードの設定には、central.adminPassword.value
または central.adminPassword.htpasswd
のいずれかのみを使用できますが、両方を使用することはできません。
パラメーター | 説明 |
---|---|
| RHACS が認証用の JSON Web トークン (JWT) に署名するために使用する秘密鍵。 |
| Central サービスが Central をデプロイするために使用する必要がある内部証明書。 |
| Central サービスが使用する必要がある内部証明書の秘密鍵。 |
| Central が使用する必要のあるユーザー向けの証明書。RHACS は、RHACS ポータルにこの証明書を使用します。
|
| Central が使用する必要のあるユーザー向け証明書の秘密鍵。
|
| Central DB の接続パスワード。 |
| RHACS にログインするための管理者パスワード。 |
| RHACS にログインするための管理者パスワード。このパスワードは、bcrypt を使用してハッシュ形式で保存されます。 |
| Central DB サービスが Central DB をデプロイするために使用する内部証明書。 |
| Central DB サービスが使用する内部証明書の秘密キー。 |
| Central DB への接続に使用されるパスワード。 |
central.adminPassword.htpasswd
パラメーターを使用している場合は、bcrypt でエンコードされたパスワードハッシュを使用する必要があります。コマンド htpasswd -nB admin
を実行して、パスワードハッシュを生成できます。以下に例を示します。
htpasswd: | admin:<bcrypt-hash>
5.2.1.2.1.4. Scanner
StackRox Scanner および Scanner V4 の設定可能なパラメーター。
新規インストールの場合、次のパラメーターをスキップでき、Helm チャートがそれらの値を自動生成します。それ以外の場合、新しいバージョンにアップグレードする場合は、以下のパラメーターの値を指定してください。
-
scanner.dbPassword.value
-
scanner.serviceTLS.cert
-
scanner.serviceTLS.key
-
scanner.dbServiceTLS.cert
-
scanner.dbServiceTLS.key
-
scannerV4.db.password.value
-
scannerV4.indexer.serviceTLS.cert
-
scannerV4.indexer.serviceTLS.key
-
scannerV4.matcher.serviceTLS.cert
-
scannerV4.matcher.serviceTLS.key
-
scannerV4.db.serviceTLS.cert
-
scannerV4.db.serviceTLS.key
パラメーター | 説明 |
---|---|
| Scanner データベースでの認証に使用するパスワード。RHACS がこのパラメーターの値を内部で自動的に作成して使用するため、このパラメーターは変更しないでください。 |
| StackRox Scanner サービスが StackRox Scanner をデプロイするために使用する内部証明書。 |
| Scanner サービスが使用する必要がある内部証明書の秘密鍵。 |
| Scanner-db サービスが Scanner データベースをデプロイするために使用する必要がある内部証明書。 |
| Scanner-db サービスが使用する必要がある内部証明書の秘密鍵。 |
| Scanner V4 データベースでの認証に使用するパスワード。RHACS がこのパラメーターの値を内部で自動的に作成して使用するため、このパラメーターは変更しないでください。 |
| Scanner V4 DB サービスが Scanner V4 データベースをデプロイするために使用する内部証明書。 |
| Scanner V4 DB サービスが使用する内部証明書の秘密鍵。 |
| Scanner V4 Indexer をデプロイするために Scanner V4 サービスが使用する内部証明書。 |
| Scanner V4 Indexer が使用する内部証明書の秘密鍵。 |
| Scanner V4 Matcher をデプロイするために Scanner V4 サービスが使用する内部証明書。 |
| Scanner V4 Matcher が使用する内部証明書の秘密鍵。 |
5.2.1.2.2. パブリック設定ファイル
このセクションでは、values-public.yaml
ファイルの設定可能なパラメーターをリストします。
5.2.1.2.2.1. イメージプルのシークレット
イメージプルシークレットは、レジストリーからイメージをプルするために必要なクレデンシャルです。
パラメーター | 説明 |
---|---|
|
カスタムレジストリーを使用していて、クレデンシャルなしでイメージをプルできる場合は、 |
|
値としてのシークレットのコンマ区切りリスト。たとえば、 |
|
十分なスコープのイメージプルシークレットを使用してターゲット namespace にデフォルトのサービスアカウントをすでに設定している場合は、 |
5.2.1.2.2.2. イメージ
イメージでは、メインレジストリーをセットアップするための設定を宣言します。Helm チャートはこの設定を使用して、central.image
、scanner.image
、scanner.dbImage
、scannerV4.image
、および scannerV4.db.image
パラメーターのイメージを解決します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
|
イメージレジストリーのアドレス。 |
5.2.1.2.2.3. 環境変数
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes は、クラスター環境を自動的に検出し、env.openshift
、env.istio
、および env.platform
の値を設定します。クラスター環境の自動検出をオーバーライドするには、これらの値のみを設定してください。
パラメーター | 説明 |
---|---|
|
OpenShift Container Platform クラスターにインストールし、クラスター環境の自動検出をオーバーライドする場合は、 |
|
|
|
RHACS をインストールするプラットフォーム。その値を |
|
RHACS をオフラインモードで使用するには |
5.2.1.2.2.4. 追加の信頼された認証局
RHACS は、信頼するシステムルート証明書を自動的に参照します。Central、StackRox Scanner、または Scanner V4 が、組織内の機関またはグローバルに信頼されているパートナー組織によって発行された証明書を使用するサービスにアクセスする必要がある場合、次のパラメーターを使用して信頼するルート認証局を指定することにより、これらのサービスの信頼を追加できます。
パラメーター | 説明 |
---|---|
| 信頼するルート認証局の PEM エンコード証明書を指定します。 |
5.2.1.2.2.5. デフォルトのネットワークポリシー
ネットワークレベルでセキュリティーを確保するために、RHACS は Central がインストールされている namespace にデフォルトの NetworkPolicy
リソースを作成します。これらのネットワークポリシーは、特定のポート上の特定のコンポーネントへの Ingress を許可します。RHACS でこれらのポリシーを作成しない場合は、このパラメーターを Disabled
に設定します。デフォルト値は Enabled
です。
デフォルトのネットワークポリシーの作成を無効にすると、RHACS コンポーネント間の通信が切断される可能性があります。デフォルトポリシーの作成を無効にする場合は、この通信を許可するために独自のネットワークポリシーを作成する必要があります。
パラメーター | 説明 |
---|---|
|
RHACS がコンポーネント間の通信を許可するためにデフォルトのネットワークポリシーを作成するかどうかを指定します。独自のネットワークポリシーを作成するには、このパラメーターを |
5.2.1.2.2.6. Central
Central の設定可能なパラメーター。
-
外部アクセス用の Central のデプロイメントを公開するため。1 つのパラメーター、
central.exposure.loadBalancer
、central.exposure.nodePort
、またはcentral.exposure.route
のいずれかを指定する必要があります。これらのパラメーターに値を指定しない場合は、手動で Central を公開するか、ポート転送を使用して Central にアクセスする必要があります。
次の表に、外部 PostgreSQL データベースの設定を記載します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
| 宣言的設定に使用される config map をマウントします。 |
| 宣言型設定に使用されるシークレットをマウントします。 |
| Central のエンドポイント設定オプションです。 |
| ノードセレクターが taint されたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Central の taint toleration キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
| ノードセレクターが taint されたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Central の taint toleration キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
|
ポート番号 |
|
Central イメージのグローバル |
|
デフォルトの Central イメージ名 ( |
|
Central イメージのデフォルトタグをオーバーライドするカスタムイメージタグです。新規インストール時に独自のイメージタグを指定した場合は、 |
|
Central イメージのレジストリーアドレス、イメージ名、およびイメージタグを含む完全なリファレンスです。このパラメーターの値を設定すると、 |
| Central のメモリー要求。 |
| Central の CPU 要求。 |
| Central のメモリー制限。 |
| Central の CPU 制限。 |
|
ロードバランサーを使用して Central を公開するには、 |
| Central を公開するポート番号です。デフォルトのポート番号は 443 です。 |
|
|
| Central を公開するポート番号です。このパラメーターをスキップすると、OpenShift Container Platform は自動的にポート番号を割り当てます。Red Hat では、ノードポートを使用して RHACS を公開する場合、ポート番号を指定しないことを推奨しています。 |
|
ルートを使用して Central を公開するには、 |
|
Central DB をデプロイせず、外部データベースを使用することを指定するには、 |
|
Central がデータベースへの接続に使用する接続文字列。これは、
|
| 確立されるデータベースへの接続の最小数。 |
| 確立されるデータベースへの接続の最大数。 |
| 単一のクエリーまたはトランザクションがデータベースに対してアクティブにできるミリ秒数。 |
| PostgreSQL ドキュメントの「追加リソース」で説明されているように、Central DB に使用される postgresql.conf。 |
| PostgreSQL ドキュメントの「追加リソース」で説明されているように、Central DB に使用される pg_hba.conf。 |
|
ノードセレクターのラベルを |
|
Central DB イメージのグローバル |
|
デフォルトの Central DB イメージ名 ( |
|
Central DB イメージのデフォルトのタグをオーバーライドするカスタムイメージタグ。新規インストール時に独自のイメージタグを指定した場合は、 |
|
Central DB イメージのレジストリーアドレス、イメージ名、イメージタグを含む完全なリファレンス。このパラメーターの値を設定すると、 |
| Central DB のメモリー要求。 |
| Central DB の CPU 要求。 |
| Central DB のメモリー制限。 |
| Central DB の CPU 制限。 |
| RHACS がデータベースボリュームを作成するノード上のパス。Red Hat はこのオプションの使用を推奨していません。 |
| 使用している永続ボリューム要求 (PVC) の名前です。 |
|
|
| 指定された要求によるマネージドの永続ボリュームのサイズ (GiB 単位) です。 |
5.2.1.2.2.7. StackRox Scanner
次の表に、StackRox Scanner の設定可能なパラメーターを示します。これは、ノードとプラットフォームのスキャンに使用されるスキャナーです。Scanner V4 が有効になっていない場合、StackRox Scanner はイメージのスキャンも実行します。バージョン 4.4 以降は、Scanner V4 を有効にしてイメージのスキャンを行うことができます。Scanner V4 のパラメーターについては、次の表を参照してください。
パラメーター | 説明 |
---|---|
|
StackRox Scanner なしで RHACS をインストールするには、 |
|
ポート番号 |
|
StackRox Scanner デプロイメント用に作成するレプリカの数。 |
|
StackRox Scanner のログレベルを設定します。Red Hat では、デフォルトのログレベル値 ( |
|
ノードセレクターのラベルを |
| ノードセレクターがテイントされたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、StackRox Scanner のテイントの容認キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
|
StackRox Scanner デプロイメントの自動スケーリングを無効にするには、 |
| 自動スケーリングのレプリカの最小数です。 |
| 自動スケーリングのレプリカの最大数です。 |
| StackRox Scanner のメモリー要求。 |
| StackRox Scanner の CPU 要求。 |
| StackRox Scanner のメモリー制限。 |
| StackRox Scanner の CPU 制限。 |
| StackRox Scanner データベースデプロイメントのメモリー要求。 |
| StackRox Scanner データベースデプロイメントの CPU 要求。 |
| StackRox Scanner データベースデプロイメントのメモリー制限。 |
| StackRox Scanner データベースデプロイメントの CPU 制限。 |
| StackRox Scanner イメージのカスタムレジストリー。 |
|
デフォルトの StackRox Scanner イメージ名 ( |
| StackRox Scanner DB イメージのカスタムレジストリー。 |
|
デフォルトの StackRox Scanner DB イメージ名 ( |
|
ノードセレクターのラベルを |
| ノードセレクターがテイントされたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、StackRox Scanner DB のテイントの容認キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
5.2.1.2.2.8. Scanner V4
次の表に、Scanner V4 の設定可能なパラメーターを示します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
|
Scanner V4 の永続データを管理する PVC の名前。指定した名前の PVC が存在しない場合は、PVC が作成されます。設定されていない場合、デフォルト値は |
| Scanner V4 の永続データを管理するための PVC のサイズ。 |
| PVC に使用するストレージクラスの名前。クラスターがデフォルトのストレージクラスで設定されていない場合は、このパラメーターの値を指定する必要があります。 |
|
Scanner V4 を有効にするには |
|
Scanner V4 の Prometheus メトリクスエンドポイントをポート番号 |
|
Scanner V4 Indexer デプロイメント用に作成するレプリカの数。 |
|
Scanner V4 Indexer のログレベルを設定します。Red Hat では、デフォルトのログレベル値 ( |
|
ノードセレクターのラベルを |
| ノードセレクターがテイントされたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Scanner V4 Indexer のテイントの容認キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
|
Scanner V4 Indexer デプロイメントの自動スケーリングを無効にするには、 |
| 自動スケーリングのレプリカの最小数です。 |
| 自動スケーリングのレプリカの最大数です。 |
| Scanner V4 Indexer のメモリー要求。 |
| Scanner V4 Indexer の CPU 要求。 |
| Scanner V4 Indexer のメモリー制限。 |
| Scanner V4 Indexer の CPU 制限。 |
|
Scanner V4 Matcher デプロイメント用に作成するレプリカの数。 |
|
Red Hat では、デフォルトのログレベル値 ( |
|
ノードセレクターのラベルを |
| ノードセレクターがテイントされたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Scanner V4 Matcher のテイントの容認キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
|
Scanner V4 Matcher デプロイメントの自動スケーリングを無効にするには、 |
| 自動スケーリングのレプリカの最小数です。 |
| 自動スケーリングのレプリカの最大数です。 |
| Scanner V4 Matcher のメモリー要求。 |
| Scanner V4 Matcher の CPU 要求。 |
| Scanner V4 データベースデプロイメントのメモリー要求。 |
| Scanner V4 データベースデプロイメントの CPU 要求。 |
| Scanner V4 データベースデプロイメントのメモリー制限。 |
| Scanner V4 データベースデプロイメントの CPU 制限。 |
|
ノードセレクターのラベルを |
| ノードセレクターがテイントされたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Scanner V4 DB のテイントの容認キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
| Scanner V4 DB イメージのカスタムレジストリー。 |
|
デフォルトの Scanner V4 DB イメージ名 ( |
| Scanner V4 イメージのカスタムレジストリー。 |
|
デフォルトの Scanner V4 イメージ名 ( |
5.2.1.2.2.9. カスタマイズ
以下のパラメーターを使用して、RHACS が作成するすべてのオブジェクトの追加属性を指定します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
| すべてのオブジェクトにアタッチするカスタムラベルです。 |
| すべてのオブジェクトにアタッチするカスタムアノテーションです。 |
| すべてのデプロイメントにアタッチするカスタムラベルです。 |
| すべてのデプロイメントにアタッチするカスタムアノテーションです。 |
| すべてのオブジェクトのすべてのコンテナーのカスタム環境変数。 |
| Central が作成するすべてのオブジェクトに割り当てるカスタムラベル。 |
| Central が作成するすべてのオブジェクトに割り当てるカスタムアノテーション。 |
| すべての Central のデプロイメントにアタッチするカスタムラベルです。 |
| すべての Central のデプロイメントにアタッチするカスタムアノテーションです。 |
| すべての Central コンテナーのカスタム環境変数。 |
| Scanner が作成するすべてのオブジェクトに割り当てるカスタムラベル。 |
| Scanner が作成するすべてのオブジェクトに割り当てるカスタムアノテーション。 |
| すべての Scanner のデプロイメントにアタッチするカスタムラベルです。 |
| すべての Scanner のデプロイメントにアタッチするカスタムアノテーションです。 |
| すべての Scanner コンテナーのカスタム環境変数。 |
| Scanner DB が作成するすべてのオブジェクトに割り当てるカスタムラベル。 |
| Scanner DB が作成するすべてのオブジェクトに割り当てるカスタムアノテーション。 |
| すべての Scanner DB のデプロイメントにアタッチするカスタムラベルです。 |
| すべての Scanner DB のデプロイメントにアタッチするカスタムアノテーションです。 |
| すべての Scanner DB コンテナーのカスタム環境変数。 |
| Scanner V4 Indexer が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムラベル。 |
| Scanner V4 Indexer が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムアノテーション。 |
| Scanner V4 Indexer が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムラベル。 |
| Scanner V4 Indexer が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムアノテーション。 |
| すべての Scanner V4 Indexer コンテナーとそれらに属する Pod のカスタム環境変数。 |
| Scanner V4 Matcher が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムラベル。 |
| Scanner V4 Matcher が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムアノテーション。 |
| Scanner V4 Matcher が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムラベル。 |
| Scanner V4 Matcher が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムアノテーション。 |
| すべての Scanner V4 Matcher コンテナーとそれらに属する Pod のカスタム環境変数。 |
| Scanner V4 DB が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムラベル。 |
| Scanner V4 DB が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムアノテーション。 |
| Scanner V4 DB が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムラベル。 |
| Scanner V4 DB が作成するすべてのオブジェクトと、それらに属する Pod に割り当てるカスタムアノテーション。 |
| すべての Scanner V4 DB コンテナーとそれらに属する Pod のカスタム環境変数。 |
以下のように使用することもできます。
-
すべてのオブジェクトのラベルとアノテーションを指定するための
customize.other.service/*.labels
およびcustomize.other.service/*.annotations
パラメーターです。 -
または、特定のサービス名を指定します。たとえば、
customize.other.service/central-loadbalancer.labels
とcustomize.other.service/central-loadbalancer.annotations
をパラメーターとして指定し、それらの値を設定します。
5.2.1.2.2.10. 高度なカスタマイズ
このセクションで指定されているパラメーターは、情報提供のみを目的としています。Red Hat は、namespace やリリース名が変更された RHACS インスタンスをサポートしません。
パラメーター | 説明 |
---|---|
|
RHACS をデフォルトの |
|
デフォルトの |
5.2.1.2.3. 宣言的な設定値
宣言型設定を使用するには、宣言型設定マウントを Central に追加する YAML ファイル (この例では "declarative-config-values.yaml" という名前) を作成する必要があります。このファイルは Helm インストールで使用されます。
手順
次の例をガイドラインとして使用して、YAML ファイル (この例では
declarative-config-values.yaml
という名前) を作成します。central: declarativeConfiguration: mounts: configMaps: - declarative-configs secrets: - sensitive-declarative-configs
-
「central-services Helm チャートのインストール」の説明に従って、
declarative-config-values.yaml
ファイルを参照して、Central サービス Helm チャートをインストールします。
5.2.1.2.4. central-services Helm チャートのインストール
values-public.yaml
ファイルと values-private.yaml
ファイルを設定した後、central-services
Helm チャートをインストールして、集中型コンポーネント (Central と Scanner) をデプロイします。
手順
以下のコマンドを実行します。
$ helm install -n stackrox --create-namespace \ stackrox-central-services rhacs/central-services \ -f <path_to_values_public.yaml> -f <path_to_values_private.yaml> 1
- 1
-f
オプションを使用して、YAML 設定ファイルのパスを指定します。
オプション: 宣言型設定を使用する場合は、このコマンドに -f <path_to_declarative-config-values.yaml
を追加して、宣言型設定ファイルを Central にマウントします。
5.2.1.3. central-services Helm チャートをデプロイした後の設定オプションの変更
central-services
Helm チャートをデプロイした後、設定オプションを変更できます。
helm upgrade
コマンドを使用して変更を加える場合は、次のガイドラインと要件が適用されます。
-
--set
または--set-file
パラメーターを使用して設定値を指定することもできます。ただし、これらのオプションは保存されないため、変更を加えるたびにすべてのオプションを手動で再度指定する必要があります。 変更の内容によっては (たとえば Scanner V4 などの新しいコンポーネントを有効にした場合は)、コンポーネントに対して新しい証明書を発行する必要があります。したがって、これらの変更を行う場合は CA を指定する必要があります。
-
CA が初期インストール中に Helm チャートによって生成された場合は、自動的に生成された該当する値をクラスターから取得し、
helm upgrade
コマンドで指定する必要があります。central-services
Helm チャートのインストール後の注記に、自動生成された値を取得するためのコマンドが含まれています。 -
CA が Helm チャートの外部で生成されたものであり、
central-services
チャートのインストール時にその CA を指定した場合は、helm upgrade
コマンドを使用するときに、たとえばhelm upgrade
コマンドで--reuse-values
フラグを使用して、その操作を再度実行する必要があります。
-
CA が初期インストール中に Helm チャートによって生成された場合は、自動的に生成された該当する値をクラスターから取得し、
手順
-
values-public.yaml
およびvalues-private.yaml
設定ファイルを新しい値で更新します。 helm upgrade
コマンドを実行し、-f
オプションを使用して設定ファイルを指定します。$ helm upgrade -n stackrox \ stackrox-central-services rhacs/central-services \ --reuse-values \1 -f <path_to_init_bundle_file \ -f <path_to_values_public.yaml> \ -f <path_to_values_private.yaml>
- 1
values_public.yaml
ファイルとvalues_private.yaml
ファイルに含まれていない値を変更した場合は、--reuse-values
パラメーターを含めます。
5.2.2. roxctl CLI を使用して Central をインストールする
実稼働環境では、Red Hat は Operator または Helm チャートを使用して RHACS をインストールすることを推奨しています。この方法を使用する必要がある特定のインストールがない限り、roxctl
のインストール手法を使用しないでください。
5.2.2.1. roxctl CLI のインストール
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes をインストールするには、バイナリーをダウンロードして roxctl
CLI をインストールする必要があります。roxctl
は、Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
5.2.2.1.1. Linux への roxctl CLI のインストール
次の手順を使用して、Linux に roxctl
CLI バイナリーをインストールできます。
Linux 用の roxctl
CLI は、amd64
、arm64
、ppc64le
、s390x
アーキテクチャーで使用できます。
手順
ターゲットのオペレーティングシステムの
roxctl
アーキテクチャーを確認します。$ arch="$(uname -m | sed "s/x86_64//")"; arch="${arch:+-$arch}"
roxctl
CLI をダウンロードします。$ curl -L -f -o roxctl "https://mirror.openshift.com/pub/rhacs/assets/4.6.2/bin/Linux/roxctl${arch}"
roxctl
バイナリーを実行可能にします。$ chmod +x roxctl
PATH
上にあるディレクトリーにroxctl
バイナリーを配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。$ echo $PATH
検証
インストールした
roxctl
のバージョンを確認します。$ roxctl version
5.2.2.1.2. macOS への roxctl CLI のインストール
次の手順を使用して、roxctl
CLI バイナリーを macOS にインストールできます。
macOS 用の roxctl
CLI は、amd64
および arm64
アーキテクチャーで使用できます。
手順
ターゲットのオペレーティングシステムの
roxctl
アーキテクチャーを確認します。$ arch="$(uname -m | sed "s/x86_64//")"; arch="${arch:+-$arch}"
roxctl
CLI をダウンロードします。$ curl -L -f -o roxctl "https://mirror.openshift.com/pub/rhacs/assets/4.6.2/bin/Darwin/roxctl${arch}"
バイナリーからすべての拡張属性を削除します。
$ xattr -c roxctl
roxctl
バイナリーを実行可能にします。$ chmod +x roxctl
PATH
上にあるディレクトリーにroxctl
バイナリーを配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。$ echo $PATH
検証
インストールした
roxctl
のバージョンを確認します。$ roxctl version
5.2.2.1.3. Windows への roxctl CLI のインストール
次の手順を使用して、roxctl
CLI バイナリーを Windows にインストールできます。
Windows 用の roxctl
CLI は、amd64
アーキテクチャーで使用できます。
手順
roxctl
CLI をダウンロードします。$ curl -f -O https://mirror.openshift.com/pub/rhacs/assets/4.6.2/bin/Windows/roxctl.exe
検証
インストールした
roxctl
のバージョンを確認します。$ roxctl version
5.2.2.2. 対話型インストーラーの使用
対話型インストーラーを使用して、お使いの環境に必要なシークレット、デプロイメント設定、およびデプロイメントスクリプトを生成します。
手順
対話型インストールコマンドを実行します。
$ roxctl central generate interactive
重要roxctl
CLI を使用して RHACS をインストールすると、下位互換性のためにデフォルトで PodSecurityPolicy (PSP) オブジェクトが作成されます。RHACS を Kubernetes バージョン 1.25 以降または OpenShift Container Platform バージョン 4.12 以降にインストールする場合、PSP オブジェクトの作成を無効にする必要があります。これを行うには、roxctl central generate
コマンドとroxctl sensor generate
コマンドで--enable-pod-security-policies
オプションをfalse
に指定します。Enter を押してプロンプトのデフォルト値を受け入れるか、必要に応じてカスタム値を入力します。次の例は、対話型インストーラーのプロンプトを示しています。
Path to the backup bundle from which to restore keys and certificates (optional): PEM cert bundle file (optional): 1 Disable the administrator password (only use this if you have already configured an IdP for your instance) (default: "false"): Create PodSecurityPolicy resources (for pre-v1.25 Kubernetes) (default: "false"): 2 Administrator password (default: autogenerated): Orchestrator (k8s, openshift): Default container images settings (rhacs, opensource); it controls repositories from where to download the images, image names and tags format (default: "rhacs"): The directory to output the deployment bundle to (default: "central-bundle"): Whether to enable telemetry (default: "true"): The central-db image to use (if unset, a default will be used according to --image-defaults) (default: "registry.redhat.io/advanced-cluster-security/rhacs-central-db-rhel8:4.6.0"): List of secrets to add as declarative configuration mounts in central (default: "[]"): 3 The method of exposing Central (lb, np, none) (default: "none"): 4 The main image to use (if unset, a default will be used according to --image-defaults) (default: "registry.redhat.io/advanced-cluster-security/rhacs-main-rhel8:4.6.0"): Whether to run StackRox in offline mode, which avoids reaching out to the Internet (default: "false"): List of config maps to add as declarative configuration mounts in central (default: "[]"): 5 The deployment tool to use (kubectl, helm, helm-values) (default: "kubectl"): Istio version when deploying into an Istio-enabled cluster (leave empty when not running Istio) (optional): The scanner-db image to use (if unset, a default will be used according to --image-defaults) (default: "registry.redhat.io/advanced-cluster-security/rhacs-scanner-db-rhel8:4.6.0"): The scanner image to use (if unset, a default will be used according to --image-defaults) (default: "registry.redhat.io/advanced-cluster-security/rhacs-scanner-rhel8:4.6.0"): The scanner-v4-db image to use (if unset, a default will be used according to --image-defaults) (default: "registry.redhat.io/advanced-cluster-security/rhacs-scanner-v4-db-rhel8:4.6.0"): The scanner-v4 image to use (if unset, a default will be used according to --image-defaults) (default: "registry.redhat.io/advanced-cluster-security/rhacs-scanner-v4-rhel8:4.6.0"): External volume type (hostpath, pvc): hostpath Path on the host (default: "/var/lib/stackrox-central"): Node selector key (e.g. kubernetes.io/hostname): Node selector value:
- 1
- カスタム TLS 証明書を追加する場合は、PEM でエンコードされた証明書のファイルパスを指定します。カスタム証明書を指定すると、対話型インストーラーは、使用しているカスタム証明書の PEM 秘密鍵を提供するように要求します。
- 2
- Kubernetes バージョン 1.25 以降を実行している場合は、この値を
false
に設定します。 - 3
- 認証と認可に宣言型設定を使用する方法の詳細は、「Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes での RBAC の管理」の「認証および認可リソースの宣言型設定」を参照してください。
- 4
- RHACS ポータルを使用するには、ルート、ロードバランサー、またはノードポートを使用して Central を公開する必要があります。
- 5
- 認証と認可に宣言型設定を使用する方法の詳細は、「Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes での RBAC の管理」の「認証および認可リソースの宣言型設定」を参照してください。
警告OpenShift Container Platform で、hostPath ボリュームを使用するには、SELinux ポリシーを変更して、ホストとコンテナーが共有するディレクトリーへのアクセスを許可する必要があります。これは、SELinux がデフォルトでディレクトリー共有をブロックしているためです。SELinux ポリシーを変更するには、次のコマンドを実行します。
$ sudo chcon -Rt svirt_sandbox_file_t <full_volume_path>
ただし、Red Hat は SELinux ポリシーの変更を推奨していません。代わりに、OpenShift Container Platform にインストールするときに PVC を使用してください。
完了すると、インストーラーは central-bundle という名前のフォルダーを作成します。このフォルダーには、Central をデプロイするために必要な YAML マニフェストとスクリプトが含まれています。さらに、信頼できる認証局である Central と Scanner をデプロイするために実行する必要があるスクリプトの画面上の説明と、RHACS ポータルにログインするための認証手順、プロンプトに答える際にパスワードを入力しなかった場合は自動生成されたパスワードも表示されます。
5.2.2.3. Central インストールスクリプトの実行
対話型インストーラーを実行したら、setup.sh
スクリプトを実行して Central をインストールできます。
手順
setup.sh
スクリプトを実行して、イメージレジストリーアクセスを設定します。$ ./central-bundle/central/scripts/setup.sh
Policy as code 機能 (テクノロジープレビュー) を有効にするには、
helm/chart/crds/config.stackrox.io_securitypolicies.yaml
の .zip ファイルにあるconfig.stackrox.io
CRD を手動で適用します。重要Policy as code はテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat では、実稼働環境での使用を推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
CRD を適用するには、以下のコマンドを実行します。
$ oc create -f helm/chart/crds/config.stackrox.io_securitypolicies.yaml
$ kubectl create -f helm/chart/crds/config.stackrox.io_securitypolicies.yaml
必要なリソースを作成します。
$ oc create -R -f central-bundle/central
$ kubectl create -R -f central-bundle/central
デプロイメントの進行状況を確認します。
$ oc get pod -n stackrox -w
$ kubectl get pod -n stackrox -w
Central の実行後、RHACS ポータルの IP アドレスを見つけて、ブラウザーで開きます。プロンプトに応答するときに選択した公開方法に応じて、次のいずれかの方法を使用して IP アドレスを取得します。
公開方法 コマンド 住所 例 ルート
oc -n stackrox get route central
出力の
HOST/PORT
列の下のアドレスhttps://central-stackrox.example.route
ノードポート
oc get node -owide && oc -n stackrox get svc central-loadbalancer
サービス用に表示されたポート上の任意のノードの IP またはホスト名
https://198.51.100.0:31489
ロードバランサー
oc -n stackrox get svc central-loadbalancer
EXTERNAL-IP、またはポート 443 でサービスに表示されるホスト名
https://192.0.2.0
なし
central-bundle/central/scripts/port-forward.sh 8443
https://localhost:8443
https://localhost:8443
対話型インストール中に自動生成されたパスワードを選択した場合は、次のコマンドを実行して、Central にログインするためのパスワードを確認できます。
$ cat central-bundle/password
5.3. 他のプラットフォームでの RHACS の init バンドルの生成と適用
SecuredCluster
リソースをクラスターにインストールする前に、init バンドルを作成する必要があります。SecuredCluster
がインストールおよび設定されているクラスターは、このバンドルを使用して Central で認証します。RHACS ポータルまたは roxctl
CLI を使用して、init バンドルを作成できます。次に、それを使用してリソースを作成することにより、init バンドルを適用します。
init バンドルを作成するには、Admin
ユーザーロールが必要です。
5.3.1. init バンドルの生成
5.3.1.1. RHACS ポータルを使用した init バンドルの生成
RHACS ポータルを使用して、シークレットを含む init バンドルを作成できます。
init バンドルを作成するには、Admin
ユーザーロールが必要です。
手順
- 「Operator 方式を使用した Central インストールの検証」の説明に従って、RHACS ポータルのアドレスを見つけます。
- RHACS ポータルにログインします。
- セキュアクラスターがない場合は、Platform Configuration → Clusters ページが表示されます。
- Create init bundle をクリックします。
- クラスター init バンドルの名前を入力します。
- プラットフォームを選択します。
- セキュアクラスターに使用するインストール方法 (Operator または Helm chart) を選択します。
Download をクリックし、init バンドルを生成してダウンロードします。init バンドルは YAML ファイル形式で作成されます。同じインストール方法を使用する場合は、すべてのセキュアクラスターに対して 1 つの init バンドルとそれに対応する YAML ファイルを使用できます。
重要このバンドルにはシークレットが含まれているため、セキュアに保管してください。
- init バンドルを使用して適用し、セキュアクラスター上にリソースを作成します。
- 各クラスターにセキュアクラスターサービスをインストールします。
5.3.1.2. roxctl CLI を使用した init バンドルの生成
roxctl
CLI を使用して、シークレットを含む init バンドルを作成できます。
init バンドルを作成するには、Admin
ユーザーロールが必要です。
前提条件
ROX_API_TOKEN
およびROX_CENTRAL_ADDRESS
環境変数が設定されている。次のコマンドを実行して
ROX_API_TOKEN
を設定します。$ export ROX_API_TOKEN=<api_token>
次のコマンドを実行して、
ROX_CENTRAL_ADDRESS
環境変数を設定します。$ export ROX_CENTRAL_ADDRESS=<address>:<port_number>
手順
Helm インストールのシークレットを含むクラスター初期化バンドルを生成するには、次のコマンドを実行します。
$ roxctl -e "$ROX_CENTRAL_ADDRESS" \ central init-bundles generate --output \ <cluster_init_bundle_name> cluster_init_bundle.yaml
Operator インストール用のシークレットを含むクラスター初期化バンドルを生成するには、次のコマンドを実行します。
$ roxctl -e "$ROX_CENTRAL_ADDRESS" \ central init-bundles generate --output-secrets \ <cluster_init_bundle_name> cluster_init_bundle.yaml
重要このバンドルにはシークレットが含まれているため、安全に保管してください。同じバンドルを使用して、複数のセキュアクラスターを設定できます。
5.3.1.3. セキュアクラスターに init バンドルを適用する
セキュアクラスターを設定する前に、init バンドルを使用してそれを適用し、クラスター上に必要なリソースを作成する必要があります。init バンドルを適用すると、セキュアクラスター上のサービスが Central と通信できるようになります。
Helm チャートを使用してインストールする場合は、この手順を実行しないでください。Helm を使用してインストールを完了してください。関連情報セクションの「Helm チャートを使用したセキュアクラスターへの RHACS のインストール」を参照してください。
前提条件
- シークレットを含む init バンドルを生成している必要があります。
-
セキュアクラスターサービスをインストールするクラスター上に、
stackrox
プロジェクトまたは namespace を作成した。プロジェクトとしてstackrox
を使用することは必須ではありませんが、使用すると、クラスターのスキャン時に RHACS プロセスの脆弱性が報告されなくなります。
手順
リソースを作成するには、次の手順のいずれか 1 つだけを実行します。
-
OpenShift Container Platform Web コンソールを使用してリソースを作成する: OpenShift Container Platform Web コンソールで、
stackrox
namespace に移動します。上部のメニューで + をクリックして、Import YAML ページを開きます。init バンドルファイルをドラッグするか、その内容をコピーしてエディターに貼り付け、Create をクリックします。コマンドが完了すると、collector-tls
、sensor-tls
、admission-control-tls の各リソースが作成されたことが画面に表示されます。 Red Hat OpenShift CLI を使用してリソースを作成する: Red Hat OpenShift CLI を使用して、次のコマンドを実行してリソースを作成します。
$ oc create -f <init_bundle>.yaml \1 -n <stackrox> 2
kubectl
CLI を使用して、次のコマンドを実行してリソースを作成します。$ kubectl create namespace stackrox 1 $ kubectl create -f <init_bundle>.yaml \2 -n <stackrox> 3
5.3.2. 次のステップ
- 監視するすべてのクラスターに RHACS のセキュアクラスターサービスをインストールします。
5.4. 他のプラットフォームに RHACS のセキュアクラスターサービスをインストールする
次のプラットフォームのセキュアクラスターに Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes (RHACS) をインストールできます。
- Amazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS)
- Google Kubernetes Engine (GKE)
- Microsoft Azure Kubernetes Service (Microsoft AKS)
5.4.1. Helm チャートを使用したセキュアクラスターへの RHACS のインストール
Helm チャートをカスタマイズせずに使用するか、デフォルト値を使用するか、設定パラメーターをカスタマイズして、セキュアクラスターに RHACS をインストールできます。
5.4.1.1. カスタマイズせずに Helm チャートを使用してセキュアクラスターに RHACS をインストールする
5.4.1.1.1. Helm チャートリポジトリーの追加
手順
RHACS チャートリポジトリーを追加します。
$ helm repo add rhacs https://mirror.openshift.com/pub/rhacs/charts/
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes の Helm リポジトリーには、次のようなさまざまなコンポーネントをインストールするための Helm チャートが含まれています。
集中型コンポーネント (Central および Scanner) をインストールするための Central サービス Helm チャート (
central-services
)。注記集中型コンポーネントは 1 回だけデプロイします。同じインストールを使用して複数の別のクラスターを監視できます。
クラスターおよびノードごとのコンポーネント (Sensor、Admission Controller、Collector、および Scanner-slim) をインストールするためのセキュアクラスターサービスの Helm チャート (
secured-cluster-services
)。注記モニターする各クラスターにクラスターごとのコンポーネントをデプロイし、モニターするすべてのノードにノードごとのコンポーネントをデプロイします。
検証
次のコマンドを実行して、追加されたチャートリポジトリーを確認します。
$ helm search repo -l rhacs/
5.4.1.1.2. カスタマイズせずに secured-cluster-services Helm チャートをインストールする
次の手順に従って、secured-cluster-services
Helm チャートをインストールし、クラスターおよびノードごとのコンポーネント (Sensor、Admission コントローラー、Collector、および Scanner-slim) をデプロイします。
前提条件
- クラスターの RHACS init バンドルを生成しておく必要があります。
-
Red Hat コンテナーレジストリーへのアクセス権と、認証用のプルシークレットが必要です。
registry.redhat.io
からイメージをダウンロードする方法は、Red Hat コンテナーレジストリーの認証 を参照してください。 - Central サービスを公開するアドレスが必要です。
5.4.1.2. カスタマイズした secured-cluster-services Helm チャートの設定
このセクションでは、helm install
および helm upgrade
コマンドで使用できる Helm チャート設定パラメーターを説明します。これらのパラメーターは、--set
オプションを使用するか、YAML 設定ファイルを作成することで指定できます。
以下のファイルを作成して、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes をインストールするための Helm チャートを設定します。
-
パブリック設定ファイル
values-public.yaml
: このファイルを使用して、機密性の低いすべての設定オプションを保存します。 -
プライベート設定ファイル
values-private.yaml
: このファイルを使用して、機密性の高いすべての設定オプションを保存します。このファイルは安全に保管してください。
secured-cluster-services
Helm チャートを使用している間は、チャートの一部である values.yaml
ファイルを変更しないでください。
5.4.1.2.1. 設定パラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
| クラスターの名前です。 |
|
Central エンドポイントのアドレス。gRPC に対応していないロードバランサーを使用している場合は、エンドポイントアドレスの前に |
| ポート番号を含む Sensor エンドポイントのアドレスです。 |
| Sensor コンテナーのイメージプルポリシーです。 |
| Sensor が使用する内部サービス間の TLS 証明書です。 |
| Sensor が使用する内部サービス間 TLS 証明書キーです。 |
| Sensor コンテナーのメモリーリクエストです。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Sensor コンテナーの CPU リクエストです。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Sensor コンテナーのメモリー制限です。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Sensor コンテナーの CPU 制限です。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
|
ノードセレクターのラベルを |
| ノードセレクターが taint されたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Sensor の taint toleration キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
|
|
| Collector イメージの名前です。 |
| main イメージに使用しているレジストリーのアドレスです。 |
| Collector イメージに使用しているレジストリーのアドレスです。 |
| Scanner イメージに使用しているレジストリーのアドレスです。 |
| Scanner DB イメージに使用しているレジストリーのアドレスです。 |
| Scanner V4 イメージに使用しているレジストリーのアドレスです。 |
| Scanner V4 DB イメージに使用しているレジストリーのアドレスです。 |
|
|
| Collector イメージのイメージプルポリシーです。 |
|
使用する |
|
使用する |
|
|
| Collector コンテナーのイメージプルポリシーです。 |
| Compliance コンテナーのイメージプルポリシーです。 |
|
|
| Collector コンテナーのメモリーリクエストです。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Collector コンテナーの CPU リクエストです。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Collector コンテナーのメモリー制限です。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Collector コンテナーの CPU 制限です。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Compliance コンテナーのメモリーリクエストです。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Compliance の CPU リクエストです。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Compliance コンテナーのメモリー制限です。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Compliance コンテナーの CPU 制限です。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Collector が使用する内部サービス間 TLS 証明書です。 |
| Collector が使用する内部サービス間 TLS 証明書キーです。 |
|
この設定は、ワークロード作成イベントの |
|
このパラメーターを |
|
この設定は、Kubernetes |
| この設定は、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes がポリシーを評価するかどうかを制御します。無効にすると、すべての AdmissionReview リクエストが自動的に承認されます。 |
|
この設定は、アドミッションコントロールサービスの動作を制御します。これを機能させるには、 |
|
このオプションを |
|
Admission コントローラーのバイパスを無効にするには、 |
|
このパラメーターを使用して、RHACS がアドミッションレビューをフェールオープンとしてマークするまで待機する必要がある最大秒数を指定します。タイムアウト期間の終了前にアドミッション Webhook が要求している情報を受信しない場合、アドミッション Webhook は失敗します。一方、フェールオープンステータスの場合も、操作の正常な実行は許可されます。たとえば、スキャンがタイムアウトし、デプロイメントがポリシーに違反しているかどうかを RHACS が判断できない場合でも、アドミッションコントローラーはデプロイメントの作成を許可します。リリース 4.5 以降、Red Hat は RHACS アドミッションコントローラー Webhook のデフォルトのタイムアウト設定を 20 秒から 10 秒に短縮しました。その結果、 |
| Admission Control コンテナーのメモリーリクエストです。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Admission Control コンテナーの CPU リクエストです。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Admission Control コンテナーのメモリー制限です。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Admission Control コンテナーの CPU 制限です。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
|
ノードセレクターのラベルを |
| ノードセレクターが taint されたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、アドミッションコントロールの taint toleration キー、値、および effect を指定します。このパラメーターは、主にインフラストラクチャーノードに使用されます。 |
| Admission Control が使用する内部サービス間 TLS 証明書です。 |
| Admission Control が使用する内部サービス間 TLS 証明書キーです。 |
|
このパラメーターを使用して、デフォルトの |
|
|
|
|
|
|
|
非推奨。Collector のデプロイに slim Collector イメージを使用する場合は、 |
| Sensor のリソース仕様です。 |
| Admission コントローラーのリソース仕様です。 |
| Collector のリソース仕様です。 |
| Collector の Compliance コンテナーのリソース仕様です。 |
|
このオプションを |
|
このオプションを |
|
このオプションを |
| ノードセレクターが taint されたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Scanner DB の taint toleration キー、値、および effect を指定します。 |
| Collector の Compliance コンテナーのリソース仕様です。 |
| このパラメーターを設定すると、Scanner のログレベルを変更できます。このオプションは、トラブルシューティングの目的でのみ使用してください。 |
|
このオプションを |
| 自動スケーリングのレプリカの最小数です。デフォルトは 2 です。 |
| 自動スケーリングのレプリカの最大数です。デフォルトは 5 です。 |
|
ノードセレクターのラベルを |
| ノードセレクターが taint されたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Scanner の taint toleration キー、値、および effect を指定します。 |
|
ノードセレクターのラベルを |
| ノードセレクターが taint されたノードを選択する場合は、このパラメーターを使用して、Scanner DB の taint toleration キー、値、および effect を指定します。 |
| Scanner コンテナーのメモリー要求。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Scanner コンテナーの CPU 要求。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Scanner コンテナーのメモリー制限。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Scanner コンテナーの CPU 制限。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Scanner DB コンテナーのメモリー要求。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Scanner DB コンテナーの CPU 要求。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Scanner DB コンテナーのメモリー制限。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
| Scanner DB コンテナーの CPU 制限。このパラメーターを使用して、デフォルト値をオーバーライドします。 |
|
このオプションを |
|
ネットワークレベルでセキュリティーを提供するために、RHACS はセキュアクラスターリソースがインストールされている namespace にデフォルトの 警告 デフォルトのネットワークポリシーの作成を無効にすると、RHACS コンポーネント間の通信が切断される可能性があります。デフォルトポリシーの作成を無効にする場合は、この通信を許可するために独自のネットワークポリシーを作成する必要があります。 |
5.4.1.2.1.1. 環境変数
Sensor および Admission コントローラーの環境変数は、次の形式で指定できます。
customize: envVars: ENV_VAR1: "value1" ENV_VAR2: "value2"
customize
設定を使用すると、この Helm チャートによって作成されたすべてのオブジェクトのカスタム Kubernetes メタデータ (ラベルとアノテーション) と、ワークロードの追加の Pod ラベル、Pod アノテーション、コンテナー環境変数を指定できます。
より一般的なスコープ (たとえば、すべてのオブジェクト) で定義されたメタデータを、より狭いスコープ (たとえば、Sensor デプロイメントのみ) で定義されたメタデータでオーバーライドできるという意味で、設定は階層的です。
5.4.1.2.2. カスタマイズした secured-cluster-services Helm チャートのインストール
values-public.yaml
ファイルと values-private.yaml
ファイルを設定したら、secured-cluster-services
Helm チャートをインストールして、次のクラスターおよびノードごとのコンポーネントをデプロイします。
- Sensor
- Admission コントローラー
- Collector
- Scanner: StackRox Scanner がインストールされている場合、必要に応じてセキュアクラスターにデプロイする
- Scanner DB: StackRox Scanner がインストールされている場合、必要に応じてセキュアクラスターにデプロイする
- Scanner V4 Indexer および Scanner V4 DB: Scanner V4 がインストールされている場合、必要に応じてセキュアクラスターにデプロイする
前提条件
- クラスターの RHACS init バンドルを生成しておく必要があります。
-
Red Hat コンテナーレジストリーへのアクセス権と、認証用のプルシークレットが必要です。
registry.redhat.io
からイメージをダウンロードする方法は、Red Hat コンテナーレジストリーの認証 を参照してください。 - Central サービスを公開するアドレスとポート番号が必要です。
手順
以下のコマンドを実行します。
$ helm install -n stackrox \ --create-namespace stackrox-secured-cluster-services rhacs/secured-cluster-services \ -f <name_of_cluster_init_bundle.yaml> \ -f <path_to_values_public.yaml> -f <path_to_values_private.yaml> \1 --set imagePullSecrets.username=<username> \2 --set imagePullSecrets.password=<password> 3
継続的インテグレーション (CI) システムを使用して secured-cluster-services
Helm チャートをデプロイするには、init バンドル YAML ファイルを環境変数として helm install
コマンドに渡します。
$ helm install ... -f <(echo "$INIT_BUNDLE_YAML_SECRET") 1
- 1
- base64 でエンコードされた変数を使用している場合は、代わりに
helm install … -f <(echo "$INIT_BUNDLE_YAML_SECRET" | base64 --decode)
コマンドを使用してください。
5.4.1.3. secured-cluster-services Helm チャートをデプロイした後の設定オプションの変更
secured-cluster-services
Helm チャートをデプロイした後、設定オプションを変更できます。
helm upgrade
コマンドを使用して変更を加える場合は、次のガイドラインと要件が適用されます。
-
--set
または--set-file
パラメーターを使用して設定値を指定することもできます。ただし、これらのオプションは保存されないため、変更を加えるたびにすべてのオプションを手動で再度指定する必要があります。 変更の内容によっては (たとえば Scanner V4 などの新しいコンポーネントを有効にした場合は)、コンポーネントに対して新しい証明書を発行する必要があります。したがって、これらの変更を行う場合は CA を指定する必要があります。
-
CA が初期インストール中に Helm チャートによって生成された場合は、自動的に生成された該当する値をクラスターから取得し、
helm upgrade
コマンドで指定する必要があります。central-services
Helm チャートのインストール後の注記に、自動生成された値を取得するためのコマンドが含まれています。 -
CA が Helm チャートの外部で生成されたものであり、
central-services
チャートのインストール時にその CA を指定した場合は、helm upgrade
コマンドを使用するときに、たとえばhelm upgrade
コマンドで--reuse-values
フラグを使用して、その操作を再度実行する必要があります。
-
CA が初期インストール中に Helm チャートによって生成された場合は、自動的に生成された該当する値をクラスターから取得し、
手順
-
values-public.yaml
およびvalues-private.yaml
設定ファイルを新しい値で更新します。 helm upgrade
コマンドを実行し、-f
オプションを使用して設定ファイルを指定します。$ helm upgrade -n stackrox \ stackrox-secured-cluster-services rhacs/secured-cluster-services \ --reuse-values \1 -f <path_to_values_public.yaml> \ -f <path_to_values_private.yaml>
- 1
values_public.yaml
ファイルとvalues_private.yaml
ファイルに含まれていない値を変更した場合は、--reuse-values
パラメーターを含めます。
5.4.2. roxctl CLI を使用したセキュアクラスターへの RHACS のインストール
CLI を使用してセキュアクラスターに RHACS をインストールするには、次の手順を実行します。
-
roxctl
CLI をインストールします。 - Sensor を取り付けます。
5.4.2.1. roxctl CLI のインストール
最初にバイナリーをダウンロードする必要があります。roxctl
は、Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
5.4.2.1.1. Linux への roxctl CLI のインストール
次の手順を使用して、Linux に roxctl
CLI バイナリーをインストールできます。
Linux 用の roxctl
CLI は、amd64
、arm64
、ppc64le
、s390x
アーキテクチャーで使用できます。
手順
ターゲットのオペレーティングシステムの
roxctl
アーキテクチャーを確認します。$ arch="$(uname -m | sed "s/x86_64//")"; arch="${arch:+-$arch}"
roxctl
CLI をダウンロードします。$ curl -L -f -o roxctl "https://mirror.openshift.com/pub/rhacs/assets/4.6.2/bin/Linux/roxctl${arch}"
roxctl
バイナリーを実行可能にします。$ chmod +x roxctl
PATH
上にあるディレクトリーにroxctl
バイナリーを配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。$ echo $PATH
検証
インストールした
roxctl
のバージョンを確認します。$ roxctl version
5.4.2.1.2. macOS への roxctl CLI のインストール
次の手順を使用して、roxctl
CLI バイナリーを macOS にインストールできます。
macOS 用の roxctl
CLI は、amd64
および arm64
アーキテクチャーで使用できます。
手順
ターゲットのオペレーティングシステムの
roxctl
アーキテクチャーを確認します。$ arch="$(uname -m | sed "s/x86_64//")"; arch="${arch:+-$arch}"
roxctl
CLI をダウンロードします。$ curl -L -f -o roxctl "https://mirror.openshift.com/pub/rhacs/assets/4.6.2/bin/Darwin/roxctl${arch}"
バイナリーからすべての拡張属性を削除します。
$ xattr -c roxctl
roxctl
バイナリーを実行可能にします。$ chmod +x roxctl
PATH
上にあるディレクトリーにroxctl
バイナリーを配置します。PATH
を確認するには、以下のコマンドを実行します。$ echo $PATH
検証
インストールした
roxctl
のバージョンを確認します。$ roxctl version
5.4.2.1.3. Windows への roxctl CLI のインストール
次の手順を使用して、roxctl
CLI バイナリーを Windows にインストールできます。
Windows 用の roxctl
CLI は、amd64
アーキテクチャーで使用できます。
手順
roxctl
CLI をダウンロードします。$ curl -f -O https://mirror.openshift.com/pub/rhacs/assets/4.6.2/bin/Windows/roxctl.exe
検証
インストールした
roxctl
のバージョンを確認します。$ roxctl version
5.4.2.2. Sensor のインストール
クラスターをモニターするには、Sensor をデプロイする必要があります。モニターする各クラスターに Sensor をデプロイする必要があります。このインストール方法は、マニフェストインストール方法とも呼ばれます。
マニフェストインストール方法を使用してインストールを実行するには、次の手順の いずれか 1 つだけ を実行します。
- RHACS Web ポータルを使用してクラスターバンドルをダウンロードし、Sensor スクリプトを展開して実行します。
-
roxctl
CLI を使用して、OpenShift Container Platform クラスターに必要な Sensor 設定を生成し、それを Central インスタンスに関連付けます。
前提条件
- Central サービスがすでにインストールされている。または、Red Hat Advanced Cluster Security Cloud Service (RHACS Cloud Service) で ACS インスタンス を選択すると、Central サービスにアクセスできます。
5.4.2.2.1. Web ポータルを使用したマニフェストインストール方法
手順
- セキュアクラスターの RHACS ポータルで、Platform Configuration → Clusters に移動します。
- Secure a cluster → Legacy installation method を選択します。
- クラスターの名前を指定します。
Sensor をデプロイする場所に基づいて、フィールドに適切な値を入力します。
- 同じクラスターに Sensor をデプロイする場合は、すべてのフィールドのデフォルト値を受け入れます。
-
別のクラスターにデプロイする場合は、
central.stackrox.svc:443
を、他のクラスターからアクセス可能なロードバランサー、ノードポート、またはポート番号を含む他のアドレスに置き換えます。 HAProxy、AWS Application Load Balancer (ALB)、AWS Elastic Load Balancing (ELB) などの非 gRPC 対応のロードバランサーを使用している場合は、WebSocket Secure (
wss
) プロトコルを使用してください。wss
を使用するには:-
アドレスの前に
wss://
を付けます。 -
アドレスの後にポート番号を追加します (例
wss://stackrox-central.example.com:443
)。
-
アドレスの前に
- Next をクリックして、Sensor のセットアップを続行します。
Download YAML File and Keys をクリックして、クラスターバンドル (zip アーカイブ) をダウンロードします。
重要クラスターバンドルの zip アーカイブには、クラスターごとに固有の設定とキーが含まれています。同じファイルを別のクラスターで再利用しないでください。
監視対象のクラスターにアクセスできるシステムで、クラスターバンドルから
sensor
スクリプトを展開して実行します。$ unzip -d sensor sensor-<cluster_name>.zip
$ ./sensor/sensor.sh
Sensor をデプロイするために必要な権限がないという警告が表示された場合は、画面の指示に従うか、クラスター管理者に連絡して支援を求めてください。
Sensor はデプロイされた後、Central に接続し、クラスター情報を提供します。
5.4.2.2.2. roxctl CLI を使用したマニフェストインストール
手順
以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform クラスターに必要な Sensor 設定を生成し、Central インスタンスに関連付けます。
$ roxctl sensor generate openshift --openshift-version <ocp_version> --name <cluster_name> --central "$ROX_ENDPOINT" 1
- 1
--openshift-version
オプションでは、クラスターの主要な OpenShift Container Platform バージョン番号を指定します。たとえば、OpenShift Container Platform バージョン3.x
の場合は3
を指定し、OpenShift Container Platform バージョン4.x
の場合は4
を指定します。
監視対象のクラスターにアクセスできるシステムで、クラスターバンドルから
sensor
スクリプトを展開して実行します。$ unzip -d sensor sensor-<cluster_name>.zip
$ ./sensor/sensor.sh
Sensor をデプロイするために必要な権限がないという警告が表示された場合は、画面の指示に従うか、クラスター管理者に連絡して支援を求めてください。
Sensor はデプロイされた後、Central に接続し、クラスター情報を提供します。
検証
RHACS ポータルに戻り、デプロイメントが成功したかどうかを確認します。成功した場合、Platform Configuration → Clusters でクラスターのリストを表示すると、クラスターのステータスに緑色のチェックマークと Healthy ステータスが表示されます。緑色のチェックマークが表示されない場合は、次のコマンドを使用して問題を確認してください。
Kubernetes で、次のコマンドを入力します。
$ kubectl get pod -n stackrox -w
- Finish をクリックしてウィンドウを閉じます。
インストール後、Sensor はセキュリティー情報の RHACS へのレポートを開始し、RHACS ポータルダッシュボードは、Sensor をインストールしたクラスターからのデプロイメント、イメージ、およびポリシー違反を表示し始めます。
5.5. 他のプラットフォームでの RHACS のインストールの確認
RHACS が正しくインストールされていることを確認する手順を示します。
5.5.1. インストールの検証
インストールが完了したら、いくつかの脆弱なアプリケーションを実行し、RHACS ポータルに移動して、セキュリティー評価とポリシー違反の結果を評価します。
次のセクションにリストされているサンプルアプリケーションには重大な脆弱性が含まれており、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes のビルドおよびデプロイ時の評価機能を検証するように特別に設計されています。
インストールの検証
公開方法に基づいて RHACS ポータルのアドレスを見つけます。
ロードバランサーの場合。
$ kubectl get service central-loadbalancer -n stackrox
port forward の場合:
以下のコマンドを実行します。
$ kubectl port-forward svc/central 18443:443 -n stackrox
-
https://localhost:18443/
に移動します。
新規の namespace を作成します。
$ kubectl create namespace test
重大な脆弱性を持ついくつかのアプリケーションを開始します。
$ kubectl run shell --labels=app=shellshock,team=test-team \ --image=quay.io/stackrox-io/docs:example-vulnerables-cve-2014-6271 -n test $ kubectl run samba --labels=app=rce \ --image=quay.io/stackrox-io/docs:example-vulnerables-cve-2017-7494 -n test
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes は、これらのデプロイメントがクラスターに送信されるとすぐに、これらのデプロイメントを自動的にスキャンしてセキュリティーリスクとポリシー違反を検出します。違反を表示するには、RHACS ポータルにアクセスしてください。デフォルトのユーザー名 admin と生成されたパスワードを使用して RHACS ポータルにログインできます。
第6章 Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes のアンインストール
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes をインストールすると、以下が作成されます。
-
Operator のインストール方法を選択した場合は、Operator がインストールされる
rhacs-operator
という namespace -
stackrox
と呼ばれる namespace、または Central および SecuredCluster カスタムリソースを作成した別の namespace -
すべてのコンポーネントの
PodSecurityPolicy
および Kubernetes ロールベースアクセス制御 (RBAC) オブジェクト - 生成されたネットワークポリシーで使用するための namespace の追加ラベル
- アプリケーションカスタムリソース定義 (CRD) (存在しない場合)
Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes をアンインストールするには、これらのアイテムをすべて削除する必要があります。
6.1. namespace の削除
OpenShift Container Platform または Kubernetes コマンドラインインターフェイスを使用して、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes が作成する namespace を削除できます。
手順
stackrox
namespace を削除します。OpenShift Container Platform
$ oc delete namespace stackrox
Kubernetes の場合:
$ kubectl delete namespace stackrox
別の namespace に RHACS をインストールした場合は、delete
コマンドでその namespace の名前を使用してください。
6.2. グローバルリソースの削除
OpenShift Container Platform または Kubernetes コマンドラインインターフェイスを使用して、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes (RHACS) が作成するグローバルリソースを削除できます。
手順
OpenShift Container Platform CLI を使用してグローバルリソースを削除するには、次の手順を実行します。
次のコマンドを実行して、StackRox 関連のクラスターロール、クラスターロールバインディング、ロール、ロールバインディング、および PSP をすべて取得し、削除します。
$ oc get clusterrole,clusterrolebinding,role,rolebinding,psp -o name | grep stackrox | xargs oc delete --wait
注記Pod セキュリティーポリシー (PSP) が非推奨になっているため、RHACS 4.4 以降のバージョンでは
error: the server doesn’t have a resource type "psp"
というエラーメッセージが表示される場合があります。PSP は、Kubernetes の古いバージョンのクラスターを除き、Kubernetes バージョン 1.25 で削除されました。次のコマンドを実行して、
app.kubernetes.io/name=stackrox
というラベルが付いたカスタム Security Context Constraints (SCC) を削除します。$ oc delete scc -l "app.kubernetes.io/name=stackrox"
注記RHACS 4.4 以降のバージョンでは、このラベルの付いたカスタム SCC が使用されなくなったため、
No resources found
エラーメッセージが表示される場合があります。次のコマンドを実行して、
stackrox
という名前のValidatingWebhookConfiguration
オブジェクトを削除します。$ oc delete ValidatingWebhookConfiguration stackrox
Kubernetes CLI を使用してグローバルリソースを削除するには、次の手順を実行します。
次のコマンドを実行して、StackRox 関連のクラスターロール、クラスターロールバインディング、ロール、ロールバインディング、および PSP をすべて取得し、削除します。
$ kubectl get clusterrole,clusterrolebinding,role,rolebinding,psp -o name | grep stackrox | xargs kubectl delete --wait
注記Pod セキュリティーポリシー (PSP) が非推奨になっているため、RHACS 4.4 以降のバージョンでは
error: the server doesn’t have a resource type "psp"
というエラーメッセージが表示される場合があります。PSP は、Kubernetes の古いバージョンのクラスターを除き、Kubernetes バージョン 1.25 で削除されました。次のコマンドを実行して、
stackrox
という名前のValidatingWebhookConfiguration
オブジェクトを削除します。$ kubectl delete ValidatingWebhookConfiguration stackrox
6.3. ラベルとアノテーションの削除
OpenShift Container Platform または Kubernetes コマンドラインインターフェイスを使用して、Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes が作成するラベルとアノテーションを削除できます。
手順
ラベルとアノテーションを削除します。
OpenShift Container Platform
$ for namespace in $(oc get ns | tail -n +2 | awk '{print $1}'); do oc label namespace $namespace namespace.metadata.stackrox.io/id-; oc label namespace $namespace namespace.metadata.stackrox.io/name-; oc annotate namespace $namespace modified-by.stackrox.io/namespace-label-patcher-; done
Kubernetes の場合:
$ for namespace in $(kubectl get ns | tail -n +2 | awk '{print $1}'); do kubectl label namespace $namespace namespace.metadata.stackrox.io/id-; kubectl label namespace $namespace namespace.metadata.stackrox.io/name-; kubectl annotate namespace $namespace modified-by.stackrox.io/namespace-label-patcher-; done