13.6. 脆弱性について


RHACS は、複数の脆弱性フィードから脆弱性定義と更新を取得します。これらのフィードには、NVD などの一般的な性質のものと、Alpine、Debian、Ubuntu などのディストリビューション固有のものがあります。検出された脆弱性の表示と対処の詳細は、脆弱性の管理 を参照してください。

13.6.1. 脆弱性定義の取得

オンラインモードでは、Central が 1 つのフィードから 5 分ごとに脆弱性定義を取得します。このフィードは、アップストリームのソースからの脆弱性定義を組み合わせたものであり、3 時間ごとに更新されます。フィードのアドレスは https://definitions.stackrox.io です。

ROX_SCANNER_VULN_UPDATE_INTERVAL 環境変数を設定することで、Central から definitions.stackrox.io フィードへのデフォルトのクエリー頻度を変更できます。以下のコマンドを実行します。

$ oc -n stackrox set env deploy/central ROX_SCANNER_VULN_UPDATE_INTERVAL=<value> 
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Kubernetes を使用する場合は、oc の代わりに kubectl を入力します。

この変数は、Central と definitions.stackrox.io フィード間の接続に適用されます。StackRox Scanner と Scanner V4 はどちらも、このフィードから取得した Central の脆弱性データを使用します。StackRox スキャナーの config map には、スキャナーの更新頻度を設定するための updater.interval パラメーターがまだありますが、fetchFromCentral パラメーターは含まれなくなりました。

RHACS が使用する脆弱性ソースの詳細は、「Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes アーキテクチャー」の「脆弱性ソース」を参照してください。

13.6.2. ダッシュボードの脆弱性スコアについて

Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes ポータルの脆弱性管理ダッシュボードには、脆弱性ごとに 1 つの Common Vulnerability Scoring System (CVSS) ベーススコアが表示されます。RHACS は、次の基準に基づいて CVSS スコアを表示します。

  • CVSS v3 スコアが利用可能な場合、スコアが v3 とともに表示されます。例: 6.5(v3)

    注記

    CVSS v3 スコアは、StackRox Scanner バージョン 1.3.5 以降または Scanner V4 を使用している場合にのみ利用できます。

  • CVSS v3 スコアが利用できない場合、CVSS v2 スコアのみが表示されることがあります。(例: 6.5)。

API を使用して CVSS スコアを取得できます。脆弱性に関して CVSS v3 情報が利用可能な場合、応答に CVSS v3 と CVSS v2 の両方の情報が含まれることがあります。

Red Hat セキュリティーアドバイザリー (RHSA) の場合、CVSS スコアは、関連するすべての CVE の中で最も高い CVSS スコアに設定されます。1 つの RHSA に複数の CVE が含まれることがあります。Red Hat は、脆弱性が他の Red Hat 製品に与える影響に基づいて異なるスコアを割り当てることがあります。

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