第10章 Collector ランタイム設定の使用
Collector ランタイム設定の使用は、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat では、実稼働環境での使用を推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
Collector ランタイム設定を使用すると、Collector を再起動せずに一部のコレクター動作を変更できます。Collector ランタイム設定は、collector-config
と呼ばれる ConfigMap
オブジェクトを使用して設定されます。ConfigMap
オブジェクトを作成または更新すると、Collector はランタイム設定を更新します。ConfigMap
オブジェクトを削除すると、設定はデフォルトのランタイム設定値に戻ります。
現在、コレクターのランタイム設定を使用して制御される設定は次の 2 つだけです。
-
networking.externalIps.enabled
は、外部エンティティーの可視化機能が有効か無効かを制御します。デフォルトはDISABLED
です。リリース 4.6 では、この設定はnetworking.externalIps.enable
で、ブール値でした。詳細は、外部エンティティーの可視化 を参照してください。 -
networking.maxConnectionsPerMinute
は、Collector によって報告される、コンテナーごとの 1 分あたりのオープンネットワーク接続の最大数です。デフォルト値は 2048 です。
次の例では、外部エンティティーの可視化機能を有効にし、maxConnectionsPerMinute
を 2048 に設定します。
apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: collector-config namespace: stackrox data: runtime_config.yaml: | networking: externalIps: enabled: ENABLED maxConnectionsPerMinute: 2048
apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
name: collector-config
namespace: stackrox
data:
runtime_config.yaml: |
networking:
externalIps:
enabled: ENABLED
maxConnectionsPerMinute: 2048
- 1
- RHACS は、このファイルを
/etc/stackrox/runtime_config.yaml
にマウントします。