第8章 AMQ Streams のダウングレード
アップグレードしたバージョンの AMQ Streams で問題が発生した場合は、インストールを直前のバージョンに戻すことができます。
以下のダウングレードを実行できます。
Cluster Operator を以前の AMQ Streams バージョンに戻します。
すべての Kafka ブローカーとクライアントアプリケーションを、以前の Kafka バージョンにダウングレードします。
以前のバージョンの AMQ Streams では使用している Kafka バージョンがサポートされない場合、メッセージに追加されるログメッセージ形式のバージョンが一致すれば Kafka をダウングレードすることができます。
8.1. Cluster Operator の以前のバージョンへのダウングレード
AMQ Streams で問題が発生した場合は、インストールを元に戻すことができます。
この手順では、Cluster Operator デプロイメントを以前のバージョンにダウングレードする方法を説明します。
前提条件
- 既存の Cluster Operator デプロイメントを利用できる必要があります。
- 以前のバージョンのインストールファイルがダウンロード済みである必要があります。
手順
-
既存の Cluster Operator リソース (
/install/cluster-operator
ディレクトリー内) に追加した設定変更を覚えておきます。すべての変更は、以前のバージョンの Cluster Operator によって上書きされます。 - カスタムリソースを元に戻して、ダウングレードする AMQ Streams バージョンで利用可能なサポート対象の設定オプションを反映します。
Cluster Operator を更新します。
Cluster Operator を実行している namespace に従い、以前のバージョンのインストールファイルを編集します。
Linux の場合は、以下を使用します。
sed -i 's/namespace: .*/namespace: my-cluster-operator-namespace/' install/cluster-operator/*RoleBinding*.yaml
MacOS の場合は、以下を使用します。
sed -i '' 's/namespace: .*/namespace: my-cluster-operator-namespace/' install/cluster-operator/*RoleBinding*.yaml
-
既存の Cluster Operator
Deployment
で 1 つ以上の環境変数を編集した場合、install/cluster-operator/060-Deployment-strimzi-cluster-operator.yaml
ファイルを編集し、これらの環境変数を使用します。
設定を更新したら、残りのインストールリソースとともにデプロイします。
oc apply -f install/cluster-operator
ローリングアップデートが完了するのを待ちます。
Kafka Pod のイメージを取得して、アップグレードが正常に完了したことを確認します。
oc get pod my-cluster-kafka-0 -o jsonpath='{.spec.containers[0].image}'
イメージタグには、新しい AMQ Streams バージョンと Kafka バージョンが順に示されます。たとえば、NEW
-STREAMS-VERSION-kafka-CURRENT-KAFKA-VERSION です
。
Cluster Operator は以前のバージョンにダウングレードされました。